とある学生の１日
朝、６時３０分〜７時
ジリリリリリ
目覚ましが鳴り響く音で目を覚ました俺は、布団の中から手を伸ばし、目覚ましの在りかを探す。
ふよんっ
すると、目覚ましの固さとは全く違う、どこまでも沈みそうな柔らかいものを鷲掴んだ。
寝ぼけ眼で掴んだものを見てみると、
「くぅ〜…すぅ〜…」
いつも俺の部屋に忍び込んではそのまま寝てしまう幼馴染でワーシープの火辻 羽多 (ひつじ わた)がいた。
そして、俺がつかんでいるのは羽多の、あの牛女に匹敵するぐらいなOPPAIだった。
眼がだんだん冴えてきたところで、俺が何を掴んでいるのかを理解し、冷静に、coolになってその手を離した。
…な、名残惜しくは、無いからな！
こんなのいつもの事だ。いつも俺を起こそうと無理して早起きして俺の家に入ってきて(合鍵を使って)俺の顔を見た瞬間安心してそのまま寝たってだけ。
やましい気持ちは無く、純粋に俺を起こそうと頑張ってくれてる。そこに俺もやましい気持ちなど微塵もない。
なので、寝ている羽多に布団を掛けて、もう少し寝かせてあげる。
だけど、毎回服がはだけた状態で寝ているのはホントに勘弁してほしい。いずれ俺の息子に深刻なダメージ(性的)が来る。俺のサイドエフ(ry
「んにゅぅ〜… すぅ〜…ふゆぅ〜…にゅぇへへへ❤」
あと、布団を掛けられた後の寝ながらの深呼吸もマジでやめて。それ以上は危険だと俺のサイ(ry
あ、俺、鬼道 光介(きどう こうすけ)って言います。
７時３０分〜８時３０分
着替えを終え、羽多の料理を作り終え、歯磨き等を終わらせた後、俺は早々に家を出た。部活の為だ。
俺は料理研究部に所属している、けど、部員は俺一人だけ。
先生の好意で家庭科室を独占一歩手前の状態で貸してもらっている。
朝御飯をここで作って食べ、昼の弁当をここで作る。食材も自前だ。部費が出ないから。
んで、朝御飯作っているときに必ず来る奴がいる。
なんて思ってると、
バンッ
「おっはよー！ いやーお腹すいたー！」
勢いよく扉を開けて入ってきたのは、バレー部のセッター？というポジションをしている、同級生でオークの歩奥 柔夏(ぽおく やわか)だ。
朝御飯は食べて来ているつもりなのに、朝練が終わるといつも俺に朝御飯をたかりに来る。本人いわく、激しく運動するから、すぐにお腹が減るとのこと。
なので、終わるとすぐにここに向かうため、いつも汗だくである。だから女の子特有の匂いと汗が混じって良い匂いげふんげふん。
汗だくなので、体操着が透けて豊満すぎるOPPAIの先っぽが見えてげふんげふん！
「おおぉー！ 今日も美味しそうだねぇー❤」
まぁ俺以外にも作った料理を食ってくれる奴がいるのは少なからず嬉しいもんだ。ちなみに、今日のご飯は親子丼だ。
重い？だから俺は親子丼じゃなくてオムライスにしている。
「いっただっきまーす！」
ｶﾞﾂｶﾞﾂﾑｼｬﾑｼｬ
「ごちそーさまー！」
そしてこの早さである。実に恐ろしき食欲と食事スピードである。ラーメン用の丼にかなりご飯敷き詰めて鳥や卵も溢れるんじゃないのかってほど掛けてやったはずなのに。
こいつのせいで食費がかさんでいく…
「はい、これ。」
なんて思っていたら、どこから取り出したのか、封筒を俺に渡してきた。くしゃくしゃで、ちょっと毛が着いてる。これってまさか…
「ご飯作ってくれていて、何にもお返しできてないから、せめて食費渡しておくね。いつも美味しいご飯ありがとー❤」
そう言って、柔夏は家庭科室を後にした。
…まぁ、その笑顔がありゃ、お返しなんて要らねぇんだけどな…
で、俺もご飯食べ終わったから、片付けをしていると、
カラカラカラ…
「あ、あの〜…」
控えめに扉を開けてきたのは、帰宅部で同じクラスで稲荷の九尾 魔狐(くお まこ)だった。
最上位クラスの九尾持ちだというのに、オドオドしてて、人見知りだという。そして背がちっさい。小学生並みに。
なのに凶悪とも言えるあのOPPAIはすばらげふんっげふん！
ちっさいくせにあの体型だし、全く、小学生(高校生だけど)は最高(ry
「今日も、揚げ、貰えませんか？」
こいつは、必ず揚げをもらいにやって来る。俺が飯を食い終えた後に。だから、揚げ単体であげることもあるけど、今日は、
「…あっ、お味噌汁…ですね？ そっちも…好き、です…❤」
ちょうどほうれん草のお浸しがあったから、それをちょっと手を加え、揚げとほうれん草の味噌汁にした。
作っているときは、こいつの尻尾は終始フリフリと嬉しそうに揺れていた。表情も、嬉しそうなのを隠そうとしない。
「いただき、ます。」
ﾌｰｯ、ﾌｰｯ、ｽﾞｽﾞｯ
「あひゅっ！ あひゅいれすぅ…(涙)」
そんでこいつは、猫舌だ。狐なのに。
暑いの苦手なら、もう少し冷ませば良いのに。つくづくそう思い、お水を出す。
ｸﾋﾟｸﾋﾟ
「ぷひゅぅ、ありがとうございますぅ。とっても美味しいですぅ❤」
…ロリコンの気持ちって、こんな感じなのかなぁ…いや、同い年だから合法か？
そう考えているうちに予鈴が鳴った。そろそろ急がないと。
「ごちそうさまでした❤ また来ます❤」
そう言って、魔狐は教室を後にした。
…せめて、片付けるの手伝ってほしかったけどな…
８時４０分〜１２時３０分
授業中、特に言うことはない。
１２時３０分〜１３時３０分
昼休み、俺はまた家庭科室へ行って、そこで昼御飯を食べに行く。教室はリア充の住み処になっているから、居辛くて仕方がないから。
で、家庭科室に着き、扉を開けたら、
「くぅ〜、すぅ〜…」
「あら、ようやく来たんですね。」
そこには、机に突っ伏して寝ている羽多と、この教室を使わせれくれるようにしてくれた、一応、料理研究部の顧問で、ホルスタウロスの若丸 加雨(わかまる かう)先生だ。尊敬を込めて、牛女と呼んでいる。心の中で。
先生は誰にでも優しく、学校ではマドンナ的存在となっている。
人気の理由はそれだけでなく、やはりあのすべてを包み込むような…もう言い飽きた。
それに、胸だけじゃなく、童顔で泣き黒子、ふわふわなセミショートヘアー。
きれいな指に、モフモフの脚、挙げ出したら多分切りがない。だけど、
「どうします？ここでご飯食べますか？何でしたら、加雨ちゃんがあーんしてあげましょうか？食べる場所はどうしましょう？やっぱり加雨ちゃんの膝の上で食べるのはどうですか？おっぱい枕とふわふわあんよで食べるご飯は美味しいですよ？」
超がつくほどの世話好きである。しかも自分のことを名前でちゃん付けするので、正直痛い。
ちなみに、羽多とは従姉妹同士であり、一緒に住んでいるのだとか。
「どうかしたんですか？頭痛いんですか？それともお腹？頭でしたら痛くなくなるまでナデナデしてあげますよ？」
勘弁してほしい。恥ずか死ぬから。
「もしお腹でも、優しくナデナデしてあげますね。な、何でしたら、私の、お、おっぱいミルク、飲んでも良いですよ？体にも良いですし、元気にもなります。え、エッチな気分になっても、加雨ちゃんが責任もって、え、エッチな気分を鎮めてあげますから、安心してください❤／／／」
安心できない。余計恥ずか死ぬから。
それに、恥ずか死にそうなのは先生の方だ。世話を焼こうとするときは普通なのに、エロ方面はすごく恥ずかしそうにしている。エロい体してるくせに。
バンッ
「そこまでだ、鬼道 光介！」
なんて思っていると、急に扉が開かれ、俺の名前が呼ばれた。もう少し扉にも優しくしろよ。
俺を呼んだのは、意味を成しているのかが危うい風紀委員の
会長で、アヌビスの犬山 守(いぬやま まもり)、後ろにもう一人おり、風紀委員の副会長で、スフィンクスの猫峰 護
(ねこみね まもり)だった。
「あれ？ まもまもちゃんたち、どうしたんですか？一緒にご飯食べに来てくれたんですか？」
「昼御飯ならとっくに済ませました若丸先生。今後の予定に支障がないように。それと、私と護をまとめないでください。」
「ま〜ったく、まもちんはせっかちにゃんだからにゃん。お昼ぐらいゆっくり過ごしたいにゃ〜。」
犬山は一言で言えば実直、猫峰は自由、それがお似合いの正反対な性格をしていているが、いつも一緒にいて、すごく仲がいい二人である。
「それはそうと鬼道 光介。お前はまた家庭科室を私物化しているのか。この部屋ははお前のではない、学校の物なのだぞ。いくら許可を貰っているからといって、勝手に学校の備品を使われるのはいささか問題があると私は思うのだが？」
「そんなカリカリする必要にゃいと思うんだけどにゃ〜。第一、監督者がいるんだから問題にゃいと思うんだけどにゃ〜。」
「そ、それはそうだが…」
「それに、いちいち光介君に言わずに、加雨ちゃんに具申した方がことが早く動くと思うんだけど、にゃんでそうしなかったんだにゃ？」
「そ、それは…」
「まさか、ただ鬼道君に話したいだけであんなことを言っただけじゃにゃいよにゃ〜？」ﾆﾔﾆﾔ
「う、うぅぅ〜〜！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
だが、なぜか猫峰は理論的に、犬山は直情的な性格でもある。種族上普通逆なのに。
「そんなことないわん！ 最近暇で仕方ないとか、せっかく男子に話しかけれて嬉しいとかそんな事なんかじゃないわん！ 勘違いしないでほしいわん！／／／」
「素、出ちゃってるよ？」
「わおん！？ きゃ、きゃいんきゃいん！／／／」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
「あ〜あ、行っちゃった… じゃ、お邪魔しましたにゃ〜❤」
で、犬山はパニクると犬語が出る。最終的には完全に犬になる。最初から最後まで騒がしい奴だった。
「あ、そうそう、そこで寝てる生徒会長（笑）に伝えといてくれないかにゃ？放課後、委員会の合同会議があるから、１６時半には生徒会室に集合しておいてってにゃ❤」
そう言い残し、猫峰は家庭科室を後にした。
羽多は、これでも生徒会長をしている。でも、ほとんど寝てばかりで仕事をしないから、みんなからは生徒会長（笑）と呼ばれている。不本意そうだが仕方ない。
「ふにゅ〜…」
これが生徒会長に見えるはずがない。
「あ、あの〜…」
なんて思ってたら、先生が、
「さ、さっきのまもまもちゃんたちが、かわいくて、その〜…／／／」
にしては、さっきから歯切れが悪い。どうしたんだろう？
「も、漏れちゃった、えっと、お、おっぱいが…❤」
……なるほど。
その後は、匂いにつられたのか、羽多が起きて先生のOPPAIを弄り倒していた。始まる前に俺は退出した。
結局、俺は食堂で弁当を食うことにした。
その後家庭科室に戻ってみたがもう誰もいなかった。充満するミルクの香りを残したまま。
…俺は、深呼吸をした。
１３時３０分〜１５時３０分
特になし。授業中だから。
１５時３０分〜１７時３０分
料理研究部は同好会のようなものであり、言うなれば帰宅部のようなもの。しばらくいることもあれば、そのまま帰ることだってある。
今日は豚バラ肉のセールがあるから、すぐに帰ることにした。今日は豚バラと白菜のミルフィーユ鍋だ♪
そうテンションが上がっていたら、
「おりょ？ 何か良いことあったクマ？」
声を掛けられた。そいつは同じ料理研究部の部員のはずなのに、ほとんど顔を出さない、いわゆる幽霊部員で、グリズリーの蜜樹 球磨(みつき くま)だった。のほほんとしてクラスのマスコットとして人気があり、よくクマさんと呼ばれている。
「今日は早く帰るクマね。お買い物クマ？」
で、こいつはうちの近くに住んでおり、ほぼ毎日家に来て飯をたかりに来る。柔夏とは別のベクトルで図々しいやつだ。
「最近寒くなってきたからね〜、今日は鍋クマ？」
で、俺が何食べようかな、と思っているものをほぼドンピシャで当てる。地味にすげぇ。
「クマも行くクマ。荷物持ちなら任せるクマ〜❤」
と言って、俺の後を着いてくる。ただ飯食いてぇだけだろうが。
…ま、ピョコピョコ着いてくるその仕草が可愛かった、などとは言うまい。
スーパーに着き、目的の豚バラ肉を数パック、白菜丸々一個買い、後少しで無くなりそうなものいろいろ買って、
「ハチミツクマ！アルラウネとハニービーの混合ハチミツクマ！ ねぇねぇ買ってクマ〜！」
…ハチミツは買わず、
「買ってクマ買ってクマ買ってクマ〜！！」
…自分の金で買わんかい！
なんてこともあり、無事鍋の食材を買うことができました。
ちなみに、ハチミツは一週間、ちゃんと部に出席すれば買ってやると約束しました。
１７時３０分〜
そのまま家に帰り、早速鍋の準備を、と思っていたけど、
「こうちゃ〜ん、ごはん〜…」
「後輩クン！ 美味しいご飯、期待してるからね！」
「お、お揚げ、一杯ほしい、です…」
「せ、先生のミルクで、ミルク鍋にするのも、言いと思いますよ？／／／」
「こ、こんなに家に連れてきて、いったい何を、な、ナニをさせるつもりだ、鬼道 光介！」
「じゃあにゃんでウチらもきてるのかにゃ〜。」
「おっなべ、おっなべ、はっやく作るクマ〜❤」
…食材が、鍋の大きさが、足りない…そう思った。
まぁその後は、みんなで豚バラ肉と白菜のミルフィーユ鍋 αで、揚げと残ってた牛乳を使った鍋をみんなで食べました。
先生のミルクは、使ってないので悪しからず。
そんなこんなの１日で、毎日がこんな感じです
退屈しなさそうな毎日を送ってる、鬼道 光介でした。
ジリリリリリ
目覚ましが鳴り響く音で目を覚ました俺は、布団の中から手を伸ばし、目覚ましの在りかを探す。
ふよんっ
すると、目覚ましの固さとは全く違う、どこまでも沈みそうな柔らかいものを鷲掴んだ。
寝ぼけ眼で掴んだものを見てみると、
「くぅ〜…すぅ〜…」
いつも俺の部屋に忍び込んではそのまま寝てしまう幼馴染でワーシープの火辻 羽多 (ひつじ わた)がいた。
そして、俺がつかんでいるのは羽多の、あの牛女に匹敵するぐらいなOPPAIだった。
眼がだんだん冴えてきたところで、俺が何を掴んでいるのかを理解し、冷静に、coolになってその手を離した。
…な、名残惜しくは、無いからな！
こんなのいつもの事だ。いつも俺を起こそうと無理して早起きして俺の家に入ってきて(合鍵を使って)俺の顔を見た瞬間安心してそのまま寝たってだけ。
やましい気持ちは無く、純粋に俺を起こそうと頑張ってくれてる。そこに俺もやましい気持ちなど微塵もない。
なので、寝ている羽多に布団を掛けて、もう少し寝かせてあげる。
だけど、毎回服がはだけた状態で寝ているのはホントに勘弁してほしい。いずれ俺の息子に深刻なダメージ(性的)が来る。俺のサイドエフ(ry
「んにゅぅ〜… すぅ〜…ふゆぅ〜…にゅぇへへへ❤」
あと、布団を掛けられた後の寝ながらの深呼吸もマジでやめて。それ以上は危険だと俺のサイ(ry
あ、俺、鬼道 光介(きどう こうすけ)って言います。
７時３０分〜８時３０分
着替えを終え、羽多の料理を作り終え、歯磨き等を終わらせた後、俺は早々に家を出た。部活の為だ。
俺は料理研究部に所属している、けど、部員は俺一人だけ。
先生の好意で家庭科室を独占一歩手前の状態で貸してもらっている。
朝御飯をここで作って食べ、昼の弁当をここで作る。食材も自前だ。部費が出ないから。
んで、朝御飯作っているときに必ず来る奴がいる。
なんて思ってると、
バンッ
「おっはよー！ いやーお腹すいたー！」
勢いよく扉を開けて入ってきたのは、バレー部のセッター？というポジションをしている、同級生でオークの歩奥 柔夏(ぽおく やわか)だ。
朝御飯は食べて来ているつもりなのに、朝練が終わるといつも俺に朝御飯をたかりに来る。本人いわく、激しく運動するから、すぐにお腹が減るとのこと。
なので、終わるとすぐにここに向かうため、いつも汗だくである。だから女の子特有の匂いと汗が混じって良い匂いげふんげふん。
汗だくなので、体操着が透けて豊満すぎるOPPAIの先っぽが見えてげふんげふん！
「おおぉー！ 今日も美味しそうだねぇー❤」
まぁ俺以外にも作った料理を食ってくれる奴がいるのは少なからず嬉しいもんだ。ちなみに、今日のご飯は親子丼だ。
重い？だから俺は親子丼じゃなくてオムライスにしている。
「いっただっきまーす！」
ｶﾞﾂｶﾞﾂﾑｼｬﾑｼｬ
「ごちそーさまー！」
そしてこの早さである。実に恐ろしき食欲と食事スピードである。ラーメン用の丼にかなりご飯敷き詰めて鳥や卵も溢れるんじゃないのかってほど掛けてやったはずなのに。
こいつのせいで食費がかさんでいく…
「はい、これ。」
なんて思っていたら、どこから取り出したのか、封筒を俺に渡してきた。くしゃくしゃで、ちょっと毛が着いてる。これってまさか…
「ご飯作ってくれていて、何にもお返しできてないから、せめて食費渡しておくね。いつも美味しいご飯ありがとー❤」
そう言って、柔夏は家庭科室を後にした。
…まぁ、その笑顔がありゃ、お返しなんて要らねぇんだけどな…
で、俺もご飯食べ終わったから、片付けをしていると、
カラカラカラ…
「あ、あの〜…」
控えめに扉を開けてきたのは、帰宅部で同じクラスで稲荷の九尾 魔狐(くお まこ)だった。
最上位クラスの九尾持ちだというのに、オドオドしてて、人見知りだという。そして背がちっさい。小学生並みに。
なのに凶悪とも言えるあのOPPAIはすばらげふんっげふん！
ちっさいくせにあの体型だし、全く、小学生(高校生だけど)は最高(ry
「今日も、揚げ、貰えませんか？」
こいつは、必ず揚げをもらいにやって来る。俺が飯を食い終えた後に。だから、揚げ単体であげることもあるけど、今日は、
「…あっ、お味噌汁…ですね？ そっちも…好き、です…❤」
ちょうどほうれん草のお浸しがあったから、それをちょっと手を加え、揚げとほうれん草の味噌汁にした。
作っているときは、こいつの尻尾は終始フリフリと嬉しそうに揺れていた。表情も、嬉しそうなのを隠そうとしない。
「いただき、ます。」
ﾌｰｯ、ﾌｰｯ、ｽﾞｽﾞｯ
「あひゅっ！ あひゅいれすぅ…(涙)」
そんでこいつは、猫舌だ。狐なのに。
暑いの苦手なら、もう少し冷ませば良いのに。つくづくそう思い、お水を出す。
ｸﾋﾟｸﾋﾟ
「ぷひゅぅ、ありがとうございますぅ。とっても美味しいですぅ❤」
…ロリコンの気持ちって、こんな感じなのかなぁ…いや、同い年だから合法か？
そう考えているうちに予鈴が鳴った。そろそろ急がないと。
「ごちそうさまでした❤ また来ます❤」
そう言って、魔狐は教室を後にした。
…せめて、片付けるの手伝ってほしかったけどな…
８時４０分〜１２時３０分
授業中、特に言うことはない。
１２時３０分〜１３時３０分
昼休み、俺はまた家庭科室へ行って、そこで昼御飯を食べに行く。教室はリア充の住み処になっているから、居辛くて仕方がないから。
で、家庭科室に着き、扉を開けたら、
「くぅ〜、すぅ〜…」
「あら、ようやく来たんですね。」
そこには、机に突っ伏して寝ている羽多と、この教室を使わせれくれるようにしてくれた、一応、料理研究部の顧問で、ホルスタウロスの若丸 加雨(わかまる かう)先生だ。尊敬を込めて、牛女と呼んでいる。心の中で。
先生は誰にでも優しく、学校ではマドンナ的存在となっている。
人気の理由はそれだけでなく、やはりあのすべてを包み込むような…もう言い飽きた。
それに、胸だけじゃなく、童顔で泣き黒子、ふわふわなセミショートヘアー。
きれいな指に、モフモフの脚、挙げ出したら多分切りがない。だけど、
「どうします？ここでご飯食べますか？何でしたら、加雨ちゃんがあーんしてあげましょうか？食べる場所はどうしましょう？やっぱり加雨ちゃんの膝の上で食べるのはどうですか？おっぱい枕とふわふわあんよで食べるご飯は美味しいですよ？」
超がつくほどの世話好きである。しかも自分のことを名前でちゃん付けするので、正直痛い。
ちなみに、羽多とは従姉妹同士であり、一緒に住んでいるのだとか。
「どうかしたんですか？頭痛いんですか？それともお腹？頭でしたら痛くなくなるまでナデナデしてあげますよ？」
勘弁してほしい。恥ずか死ぬから。
「もしお腹でも、優しくナデナデしてあげますね。な、何でしたら、私の、お、おっぱいミルク、飲んでも良いですよ？体にも良いですし、元気にもなります。え、エッチな気分になっても、加雨ちゃんが責任もって、え、エッチな気分を鎮めてあげますから、安心してください❤／／／」
安心できない。余計恥ずか死ぬから。
それに、恥ずか死にそうなのは先生の方だ。世話を焼こうとするときは普通なのに、エロ方面はすごく恥ずかしそうにしている。エロい体してるくせに。
バンッ
「そこまでだ、鬼道 光介！」
なんて思っていると、急に扉が開かれ、俺の名前が呼ばれた。もう少し扉にも優しくしろよ。
俺を呼んだのは、意味を成しているのかが危うい風紀委員の
会長で、アヌビスの犬山 守(いぬやま まもり)、後ろにもう一人おり、風紀委員の副会長で、スフィンクスの猫峰 護
(ねこみね まもり)だった。
「あれ？ まもまもちゃんたち、どうしたんですか？一緒にご飯食べに来てくれたんですか？」
「昼御飯ならとっくに済ませました若丸先生。今後の予定に支障がないように。それと、私と護をまとめないでください。」
「ま〜ったく、まもちんはせっかちにゃんだからにゃん。お昼ぐらいゆっくり過ごしたいにゃ〜。」
犬山は一言で言えば実直、猫峰は自由、それがお似合いの正反対な性格をしていているが、いつも一緒にいて、すごく仲がいい二人である。
「それはそうと鬼道 光介。お前はまた家庭科室を私物化しているのか。この部屋ははお前のではない、学校の物なのだぞ。いくら許可を貰っているからといって、勝手に学校の備品を使われるのはいささか問題があると私は思うのだが？」
「そんなカリカリする必要にゃいと思うんだけどにゃ〜。第一、監督者がいるんだから問題にゃいと思うんだけどにゃ〜。」
「そ、それはそうだが…」
「それに、いちいち光介君に言わずに、加雨ちゃんに具申した方がことが早く動くと思うんだけど、にゃんでそうしなかったんだにゃ？」
「そ、それは…」
「まさか、ただ鬼道君に話したいだけであんなことを言っただけじゃにゃいよにゃ〜？」ﾆﾔﾆﾔ
「う、うぅぅ〜〜！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
だが、なぜか猫峰は理論的に、犬山は直情的な性格でもある。種族上普通逆なのに。
「そんなことないわん！ 最近暇で仕方ないとか、せっかく男子に話しかけれて嬉しいとかそんな事なんかじゃないわん！ 勘違いしないでほしいわん！／／／」
「素、出ちゃってるよ？」
「わおん！？ きゃ、きゃいんきゃいん！／／／」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
「あ〜あ、行っちゃった… じゃ、お邪魔しましたにゃ〜❤」
で、犬山はパニクると犬語が出る。最終的には完全に犬になる。最初から最後まで騒がしい奴だった。
「あ、そうそう、そこで寝てる生徒会長（笑）に伝えといてくれないかにゃ？放課後、委員会の合同会議があるから、１６時半には生徒会室に集合しておいてってにゃ❤」
そう言い残し、猫峰は家庭科室を後にした。
羽多は、これでも生徒会長をしている。でも、ほとんど寝てばかりで仕事をしないから、みんなからは生徒会長（笑）と呼ばれている。不本意そうだが仕方ない。
「ふにゅ〜…」
これが生徒会長に見えるはずがない。
「あ、あの〜…」
なんて思ってたら、先生が、
「さ、さっきのまもまもちゃんたちが、かわいくて、その〜…／／／」
にしては、さっきから歯切れが悪い。どうしたんだろう？
「も、漏れちゃった、えっと、お、おっぱいが…❤」
……なるほど。
その後は、匂いにつられたのか、羽多が起きて先生のOPPAIを弄り倒していた。始まる前に俺は退出した。
結局、俺は食堂で弁当を食うことにした。
その後家庭科室に戻ってみたがもう誰もいなかった。充満するミルクの香りを残したまま。
…俺は、深呼吸をした。
１３時３０分〜１５時３０分
特になし。授業中だから。
１５時３０分〜１７時３０分
料理研究部は同好会のようなものであり、言うなれば帰宅部のようなもの。しばらくいることもあれば、そのまま帰ることだってある。
今日は豚バラ肉のセールがあるから、すぐに帰ることにした。今日は豚バラと白菜のミルフィーユ鍋だ♪
そうテンションが上がっていたら、
「おりょ？ 何か良いことあったクマ？」
声を掛けられた。そいつは同じ料理研究部の部員のはずなのに、ほとんど顔を出さない、いわゆる幽霊部員で、グリズリーの蜜樹 球磨(みつき くま)だった。のほほんとしてクラスのマスコットとして人気があり、よくクマさんと呼ばれている。
「今日は早く帰るクマね。お買い物クマ？」
で、こいつはうちの近くに住んでおり、ほぼ毎日家に来て飯をたかりに来る。柔夏とは別のベクトルで図々しいやつだ。
「最近寒くなってきたからね〜、今日は鍋クマ？」
で、俺が何食べようかな、と思っているものをほぼドンピシャで当てる。地味にすげぇ。
「クマも行くクマ。荷物持ちなら任せるクマ〜❤」
と言って、俺の後を着いてくる。ただ飯食いてぇだけだろうが。
…ま、ピョコピョコ着いてくるその仕草が可愛かった、などとは言うまい。
スーパーに着き、目的の豚バラ肉を数パック、白菜丸々一個買い、後少しで無くなりそうなものいろいろ買って、
「ハチミツクマ！アルラウネとハニービーの混合ハチミツクマ！ ねぇねぇ買ってクマ〜！」
…ハチミツは買わず、
「買ってクマ買ってクマ買ってクマ〜！！」
…自分の金で買わんかい！
なんてこともあり、無事鍋の食材を買うことができました。
ちなみに、ハチミツは一週間、ちゃんと部に出席すれば買ってやると約束しました。
１７時３０分〜
そのまま家に帰り、早速鍋の準備を、と思っていたけど、
「こうちゃ〜ん、ごはん〜…」
「後輩クン！ 美味しいご飯、期待してるからね！」
「お、お揚げ、一杯ほしい、です…」
「せ、先生のミルクで、ミルク鍋にするのも、言いと思いますよ？／／／」
「こ、こんなに家に連れてきて、いったい何を、な、ナニをさせるつもりだ、鬼道 光介！」
「じゃあにゃんでウチらもきてるのかにゃ〜。」
「おっなべ、おっなべ、はっやく作るクマ〜❤」
…食材が、鍋の大きさが、足りない…そう思った。
まぁその後は、みんなで豚バラ肉と白菜のミルフィーユ鍋 αで、揚げと残ってた牛乳を使った鍋をみんなで食べました。
先生のミルクは、使ってないので悪しからず。
そんなこんなの１日で、毎日がこんな感じです
退屈しなさそうな毎日を送ってる、鬼道 光介でした。
16/02/11 20:59更新 / 銀河系魔物探索艦アギト