連載小説
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私はキミを無意識のうちに好きになっていたのだ
「タツ・・・キ・・・。」
「バハムート・・・。」
 ・・・現在、私の部屋の私の寝床で、情事が行われようとしていた。うむ?いきなり過ぎると?・・・まあ、散々逃げ回っていたからな、無理もない。

―十分前
「―つまり、ジパングの資料は既に教団に奪われていたか・・・!」
 悔しげに唇をかむバハムート。別に気にすることはないのにな。
「フン、今の教主サマは私たちを倒滅したいのだろう。」
 シルヴィアの意見はもっともだ。ココにはハイレベルな魔物たちが集まっているし、ここを落とせばかなりの自信にもなるしな。
「フム・・・可及的速やかに戦力アップする必要があるの。」
「・・・うん。」
 スピアにバフォ様もやる気のようだ。だが―
「これ以上の人材を望むのは無理じゃないか?」
 リザードマンや、メドゥーサなども候補としてあるが、やはり単純な種族としての戦闘力では、ここの面子に見劣りしてしまうだろう。
「おいおい、現時点でも十分な戦力であり、かつまだまだ成長する奴がここにいるだろう?」
 なにを言ってるんだシルヴィアは。そんな奴どこにも―
「「「「「・・・・・・。」」」」」
「まさか、私か!?」
 そんなバカな!あくまでも私は人間というスペック内に納まってしまう。いままでは、技量でカバーできたがここから先は役に立てることも無い。一体どうしろというのだ?
「『魔道武具』との相性を上げるんだよ。」
「相性?」
「・・・本来、『魔道武具』は魔物専用の武器。人が使っても、たいしたことはない。」
「いやいや、私はニンゲンだぞ?」
「簡単なことじゃよ。」
 私以外の全員が目配せをしている。何なんだ?
「お前が『インキュバス』になればいい。」
「・・・はい?」
 いんきゅばす?でも―
「あくまでも『インキュバス』は人間だぞ?」
「じゃが、魔物に近くなるという点において、相性は抜群にあがるはずじゃ。それにヌシの唯一の欠点である『攻撃の威力の低さ』もカバーできるしの。」
 それはそうだ。人間の力など、魔物の前ではたかが知れている。しかも私の場合、基本が『素手』のため、攻撃の威力の低さは致命的なネックだった。たしかに、そうかもしれないが―
「それに、私には相手がいな―」
「「「「「私がやる!」」」」」お
 ・・・そんなに飢えているのか?いやいや、それに―
「いくらなんでも、みんなは私などという、好きでもない奴と交わりたくないだろう?」
 フッ、これさえ言えばカンペキ―
「・・・むしろ歓迎。」
「あー、そうでしたね、スピアさん。」
「従者のレベルアップは主人の勤めよ。」
「シルヴィアさんはいつの間に私の主人になったんだゴラ。」
「私は気にしないわ。あ、フリルのついた服着てやりましょう?」
「謹んでお断りします、マリアさん。」
「ワシは―」
「お次の方、どうぞ。」
「まだ何も言ってないじゃろう!?」
「お、お前のためなら何でもしてやろう。」
「うわーい、バハムートさんに好かれてるー。」
 ・・・予想以上に乗り気だな。
「・・・私と。」
 クッ・・・上目遣い攻撃だと・・・!
「私しかいないでしょう?」
 むしろアナタだけはない。
「フリルつき、着たいでしょう?」
 アナタだけはないバージョン2
「ワシ―」
 次は・・・っと。
「私じゃ駄目か・・・?」
 ・・・こうなったら腹をくくるか。ただで帰れるとも思っていないし。何よりこれはあくまでも、『強化』が目的で、『子作り』が目的ではない。修行が大変なのは当然。そう、修行だからこれはノーカンだ・・・よし。
「自己暗示完了。」
「「「「「?」」」」」
「バハムート、私の改造を頼む。」
「「「「なにぃ!?」」」」
「そ、そうか、わたしか、・・・うむ、いいだろう―」

―こうして今にいたる。そう、これは『インキュバス化』することによる、私のニンゲンとしての器を突破し、成長を遂げることが目的だ。だから、これはノーカンだ!
「は、はじめようタツキ・・・。」
「う、うむ・・・。」
 ゆっくりとバハムートの服(鱗?)をとっていく。・・・待て。
「ど、どうした?」
「これはノーカン、これはノーカン、セーフ、セーフだ自分。」
 ・・・よし、はじめよう。
「うう・・・。」
 そしてついに、バハムートの豊満な乳房が、顔を出した。
「・・・いくぞ?」
 ゆっくりと、右の乳房を掴み、優しく揉み始める。・・・女性の体とはこんなに柔らかかったのか。
「はぁ・・・はぅ・・・。」
 いつになく悩ましい声を上げるバハムート。空いている左手で、彼女の後頭部を抱え込み、ゆっくりと、揉み続ける。
「はぁ・・・うぅ・・・もっと激しくしてもいいのだぞ・・・?」
 一瞬理性が飛びそうになったが何とか堪えることに成功。つぎに彼女と両手を絡ませ、キスをする。
「ん・・・あむ・・・。」
「んんん・・・。」
 互いの口の中で、舌を複雑に絡ませる。次第にクチュクチュと、淫靡な音がし始める。
「・・・ぷはあ。・・・バハムート、もう濡れているぞ?」
「そ、そんな事いうな・・・!」
 ムニュと力なく頬を引っ張ってくるバハムート。とてもかわいらしい。
「・・・ひゃう!」
 彼女の秘所を右手で包み、左手で彼女を抱き寄せる。そして、人差し指を彼女のなかに侵入させ―
「あ、あうぅ・・・。」
 鉤爪状に指を折り曲げ、引っかくように膣内を刺激。しだいに愛液の量が多くなったところで、中指も侵入させる。
「んあぁ・・・、く・・・ああ!」
 遂に声がガマンできなくなったようだ。愛液の分泌量に比例させて、指もより速く、膣内をかき回す。ジュプジュプと水の音も大きくなってきた。
「・・・もうこんなにビチョビチョなのか。」
「はあ!ああっ!」
 気持ちよすぎるのか、少し離れようとするが、ホールドした左手で、しっかり抱きしめ、決して離さない。
「うあぁ!タ、タツキ!イク!イクウウゥゥ!」
 プシャアアァァ!と派手に潮を吹き、ぐったりとするバハムート。
「はぁ、はぁ、指だけでイッてしまった・・・。」
 彼女のよがる姿を見て、私のモノも、準備は出来た。
「・・・なっおおきい・・・!」
 他人のモノを見たことないのでわからないが、まあ、合格といたところなのか?
「・・入れるぞ?」
「ああ、来てくれ、タツキ・・・。」
 ゆっくりと彼女の膣に侵入させる。ねっとりと絡みつき、いやらしく蠢いている。グチュグチュと淫猥な音を立て、ついに根元まで収まった。
「ああ、タツキ・・・!」
「バハムート・・・。」
 彼女の顔は完全に蕩けきっており、少し動かしただけで、快楽に顔をゆがめた。
「はっ・・・あうっ、くああぁぁ!」
 激しく動かしていくに従い、どんどん声の押さえが利かなくなっていっている。グチョグチョと激しい水音が周囲にこだまする。
「はああんっ!うあっ!そんなに激しく動かないでぇ・・・!」
 そういうバハムートの言葉とは裏腹に、秘所は、淫猥な反応を示していた。皮肉が打ち震え、愛液はとめどなくあふれ出て、いきり立つモノに絡み付いてくる。
「あふぅ、くううん・・・はふううん・・・。」
 私の部屋には、バハムートの喘ぐ声と、結合部分から漏れるクチュクチュという音で満ちていた。深く突き込むと、愛液は飛び散り、カリをうまい具合に膣肉を擦りながら出すと、中にたまっていた蜜汁がグチュリという音を立てて、かき出された。私は彼女の膣の気持ち良さに酔い、ピストン運動を早め、ラストスパートに入ることにした。
「ひゃん!くはああっ・・・!」
 腰を激しく打ちつけ、蕩けている彼女の膣を勢いよく、突き続けた。一番深いところでは何かに当たる感覚がしており、おそらくこれが彼女の子宮なのであろう。
「はああんっ!はぅ、イク、イク、イク!ああああああああんっ!」
 物凄い叫び声を上げ、バハムートは絶頂に達した。その刹那、とてつもない締め付けにより、私は限界に達した。

 ビュク!ビュルルルルル!

「はああんっ!出てる!タツキのせーえきいいぃぃ!」
 いまだにドクドクとバハムートの膣内に精液を出し続けている。そもそも、今まで一度もそういった行為をしたことがないのだ。かなり濃厚な精液だろう。

ビュルルルルル!ドクッドクンドクン!

 とめどなくあふれる精液は、バハムートの膣内に収まりきらず、結合して蓋がしてあるが故に、心なしかバハムートのお腹が少し膨らんで見える。そして―

 ビュルル!ビュク!ビュク!

 永遠に続くかと思われた射精(人生初)をおえ、バハムートのおなかは少しポッコリしてしまっている。
「はぁ、はぁ、すまない、バハムート・・・。」
「いいんだ。こんなに膣内に出してくれて、嬉しく思うぞ。」
 いったん抜いて、リセットを―
「抜かないでくれ!」
 そういって腰に足を絡めるバハムート。
「いったん抜いたほうが、いいんじゃないか?」
「今日はこれでいい。それより、もっとお前のぬくもりを感じさせてくれ・・・。」
 そういって、頬を染めるバハムートを私は純粋に可愛いと思い、また、愛しく感じた。
「・・・タツキ。初めてだったんだろう?・・・私が相手で嫌だったか?」
「そうだな・・・。」
 ここは素直な気持ちを言おう。
「初めは嫌だった。バハムートに限らず、誰でもだ。だけど、こうして交わってみて、その・・・なんだ。・・・私はキミを無意識のうちに好きになっていたのだと思う。こうして、裸で抱き合って感じるキミの心音も、抜かずにいる結合部から感じるキミのぬくもりも全てが。」
「タツキ・・・。」
 そのままお互いに眼をつぶり、舌を入れない唇だけの―それでも、互いを『異性』として、愛を届けあうキスを交わし、私の初夜はさらに闇を深めていった―
11/05/07 01:02更新 / ああああ
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