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1話:相棒村

 むかしむかし、居場所を失ったお姫様が二人いました。
 一人はサイクロプス。元は鍛冶の現人神でした。しかし刀の時代が終わると信仰を失い、その土地から出ていかざるを得なくなりました。
 もう一人はゲイザー。元は人間のお姫様でした。しかしある時魔力を浴びゲイザーとなり、国民から幻惑の使い手だとあらぬ噂を立てられ追い出されてしまいました。
 二人のお姫様は信頼できるお供を連れて放浪し、ついにはこの土地で出会い住処を共にすることに決めました。二人は力を合わせ異空間を作り上げ、そこにに種族しかいない相棒村を築きました。
一つの眼の形をしていたこの村で二種族は仲良く暮らし、長い時間をかけ住人も増やしながら密かに栄えていきました。
しかしある時、二人のお姫様は大変ひどく喧嘩をなされました。それによって村は精神的にも物理的にも二つに別れてしまいました――

「その折に、お前が迷いこんできたってわけだ」
「はぁ……」
 メイさんはそう説明してくれたのだった。

 前回までのあらすじ。
 普通の男子高校生・夕多夕(ゆうだ ゆう)は単眼の魔物娘しかいない村に迷い込んでしまった。
 で、理由もわからず追われているところをメイさんと幸ちゃんにかくまってもらった。
 メイさんはゲイザー。僕より年上の二十三歳。ぼさぼさの長髪でとても労働者には見えないがコンビニの店長である。目の色は青。背は僕よりも低いが(僕は平均より高め)意外にボンキュッボンとしていて、着替えのシーンとかに遭遇すると度肝を抜かれる。
 幸ちゃんはサイクロプス。角は側頭部の上らへんにちょこんと生えているのを確認した。僕より年下の十四歳。プロローグでも言った通りメカクレ。彼女はグラマラスなボディを自称しているがそうは思えない。着やせとかじゃなくて、本当にぺったんこだ。目の色はまだ見てないから知らない。肌は肌色、サイクロプスの肌には個人差があるみたいだ。

「それで東と西があったんですね」
「そゆこと。本当は一つだったし文化も和洋混合だったよ」
 懐かしむように制服姿のメイさんは言った。
 現在午後四時。場所はコンビニの事務所だ。来る客がかなり少ないため、かなり緩めの業務を行っているようだ。外の世界では考えられない。
「そんな風にまでなった喧嘩ってどういうものだったんですか? 何か原因があったんですよね?」
「……言いたくねぇ」
「? 何でですか?」
「ウチはそれを口にするのも嫌なんだ……まったく忌々しいことだよ」
 並々ならぬ歴史があるようだ。彼女の悲痛な表情がそう語っている。そうなるとただのよそ者で居候の僕には何も聞けない。
「とにかくさ、お前の存在は火種なんだよ。お前がどっちかの勢力についちまったら今度こそ取り返しのつかない事態になる。だから誘惑されてホイホイついていったりするんじゃねぇぞ」
 ここはどうやら中立の地ということらしい。僕は東と西の片割れのパワーバランスを守るためにかくまわれているのだ。
「まぁ、あんまり深く考えないで暮らしてくれればいいさ」
 ようやくメイさんは笑ってくれた。だけれどもそれを額面通りに受け止めることはできず、闇が潜んでいるように感じてしまった。
「あ、幸帰ってきたな。検品行ってくる」
 ハンディを持ち、メイさんは事務所を出た。カメラを見ると、入り口近くで幸ちゃんがメイさんに何かを渡し、メイさんはそのままバックへと入っていった。
 幸ちゃんは和服姿で事務所へと入ってきた。どうやら初遭遇の時も私服姿で商品の仕入れに行っていたらしい。
「あ……ゆ、夕さん」
 たどたどしくこちらに一礼する幸ちゃん。この彼女のよそよそしい感じは、僕をこの異界に連れてきた罪悪感よるものなのか元々の性分なのかわからない。もしかしたら、自分をエロい目で見てくる変態と思っていて、避けようとしているのかもしれない。最後の可能性が一番高いのが面倒くさいところだ。
「……あぁそうだ、幸ちゃん」
「ひゃいっ……何でしょうかぁ?」
 そんなに怖がらなくても。
「さっきメイさんから聞いたんだけども、この村のお姫様って仲悪いんだよね?」
「はい……」
「その原因がケンカってのは聞いたんだけども、そのケンカの原因までは教えてくれなくてさ……幸ちゃん何か知ってる?」
 メイさんはああ言っていたがそれでも気になる。閉鎖的な村の因縁。怪奇小説好きにはクるテーマだ。
「……なんでそんなこと知りたいんですか」
 俄かに彼女の言葉は剣呑な雰囲気を醸し出す。
 しまった。やはりダメだったか。メイさん個人じゃなくて住人全員にとってタブーだったか。デリカシーのないことだと重々承知の上の質問だったけど、ここまでとは。
「そ、それを聞いてどうするんですか? わ、私を忌々しい村の出の者だってなじりたいんですか?」
「ご、ごめん! そういうつもりじゃ――」
「いいですよ! それじゃあ――」

「好きなだけ私のグラマラスボディを嬲ってください……」

 しゅるりと服をはだけさせ、肩を露出させる。胸元はまだ押さえたままだ。
「……それはちょっと早とちり過ぎない?」
「知ってるんですよ! 『お前にとって不利になることは黙っててやるから代わりに……ぐへへ』ってことですよね!?」
「君、商品の成年雑誌でも読んだ!?」
 やばい。この子の自意識過剰は半端ない。それともそれほどまでに後ろ暗い事実なのか?
「早くしちゃってください。覚悟はできてます――これ以上私を惨めにはしないでください」
「いや、僕はそんな覚悟できてないしするつもりもないよ……」
「そうですか! なら!」
 そう言って彼女は僕を抱えあげる。さすがサイクロプス、力が強い。そしてそのまま事務所の裏口から出て階段を上り、住宅スペースである二階へ。寝室に都合よく敷きっぱなしだった布団の上に僕を投げる。
「ここまで来たならもう逃げられませんよぉ。覚悟決めてください」
「なんかおかしくない!? ねぇなんかおかしくなぁい!?」
 何故か僕が嬲られる側の立場だ。この子、僕に逆レを仕掛けたいだけなんじゃ!?
「ほら脱いでください! 早くそのばっきばきの肉棒で私を嬲って……あれ?」
 こんなムードもへったくれもない状況でMy sonがおっ立つはずがなかった。服をひん剥かれた下半身についていたのはへにゃへにゃのチンポだった。
「……チンポって、こんな感じなんですか? マンガだともっと大きくて太くて血管が浮いてて……」
「僕のは勃起してもそこまでならない……」
 漫画教育の弊害だ。なおさら立たない。
「これじゃあ、お股に入れても気持ちよくなれない……じゃあこれなら!」
 そう言って彼女は自分の前髪を上げた。
「……でっか……」
 そう思わず口に出てしまうほど大きな単眼だった。村で遭遇したり、コンビニにやってきた単眼の人達、そしてメイさんと比べても、かなりの大きさだった。メイさんは逆に少し小さいくらいか。
「デカいでしょうデカいでしょう!」
「……で? どうしたの?」
 まぁ、すごいのはわかるが、この流れで見るものではないと思う。
「そりゃあ、村の人たちにも『千年に一度のグラマラスボディ』って言われてますからね! 私を目の前にしたら男の人は……ってあれ?」
 我がせがれは案の定立たない。
「どうして!? 男の人は大きいのが好きって言ってたのに!」
「価値観の乖離が甚だしいよ! 男は大きい胸とかで興奮するんだよ!?」
「――!?」
 言葉にならない悲鳴。相当ショックだったようだ。
 単眼娘だらけの閉鎖的空間で育ったせいだろう、かなり捻じ曲がってしまっている。
「そ、そんな……じゃ、じゃあ、私より、メイさんの方がエッチってこと……?」
「そ、そうだ、ね……」
 またかなりショックを受けたようだ。それもそのはず、彼女は村一番の美女であったに違いない、今日までは。その自信を僕は打ち崩してしまった。
 幸ちゃんは服を脱いで自分の胸をペタペタと触る。年相応、いや多分周りと比べてもぺったんこだろう。初めてそれに気が付いた幸ちゃんはこちらを見た。表情は読めないけども、きっと泣きそうになっているに違いない。
「え、えーと、僕は、それはそれでいいと思うけど」
 嘘だ。僕は大きい方が好きだ。実際この状況に至ってもぴくりともしない。
 こればかりはこの子の将来に期待するしかない。
 とりあえず二進も三進もいかないこの状況をどうするかだ。
「おい」
 お互い丸出しで呆然としていると、検品を終わらせたメイさんが寝室の入り口に腕を組んで立っていた。
 大変ご立腹の様だ。客は来ないだろうから店番はいいとして、自分が働いている間にイチャコラやられるのはいい気分ではないだろ。
「メイさん……」
「ううぅ……メイさん、メイさぁぁぁん!」
 ついに泣き出してしまった幸ちゃんがメイさんに縋りつく。
「わ、私! グラマラスボディじゃないんですかぁぁぁ!?」
「ん? いやそうだけども」
「えぇ!? メイさんまでぇ!」
 傷口に塩。僕的には助け舟を期待したのだが……
「あぁ、幸ついに知っちまったかぁ。あんなぁ、男って大きいおっぱいが好きなんだぜ。だろ、夕?」
「……そうです」
 頷くしかなかった。
「たしかにエロいもんなぁ、ムチムチのおっぱい」
 メイさんは自分の豊満な胸を持ち上げて見せる。
「でもさぁ人間も魔物も、外見だけじゃなくて中身も大事なんだぜぇ。よいしょっと」
 座り込む僕の前に力を失った幸ちゃんを抱えてやってくる。
「ほれ」
「ん♥」
 そして腋から手を回し、幸ちゃんの小粒の乳首を揉んだ。
「ん♥ん♥メイさぁん」
「ふふふ、ほら小さくても感度抜群♥」
 それだけじゃない、指の腹で撫でたりカリカリと爪で引っ掻いたり、時には強く時には弱く波を付けるように刺激を与えている。
「や、ぁ♥夕さんが、見てますよぉ♥」
「見られてるから気持ちイイんだろぉ♥このスケベめ……あむ」
 耳元でそう囁いたかと思うと、そのまま耳たぶを甘噛み。
「ひゃいぃぃん♥! やらっ♥めいしゃん♥」
 最初のうちくぐもった声しか出さなかった幸ちゃんも、だんだんと甘い声を出すようになった。彼女の方は上気し大きな瞳からは涙がこぼれている。見ると乳首はぷっくりと膨らみピンと勃起している。
「ほら、夕もやってみな。ウチも手伝うからあんあん言わせてあげな」
「え?」
 いや、そもそも僕は彼女と淫行に及ぶつもりはないのだが……
 しかし、もうそんな雰囲気ではない。ここで断ったら本気で怒られそうだし、流石に後悔しそうだ。現に僕はよがる中二女子の甘ったるい喘ぎ声を聞いて、痛いほどに興奮していた。
「さ、幸ちゃん。触るよ……」
「夕さん……♥」
 正面から、掌で覆うように胸の肉を掴む。
「んひっ♥」
 ぴくっ、と彼女の体が跳ねるが、それはメイさんが彼女の角をいじくっているからだ。
 もっとこう、技巧を凝らしてだな……メイさん任せにはできない。
「ひぃぅ♥あっ♥そこ♥つねったら♥」
 優しく、痛くないように、彼女の桜色の乳首をつねる。すると彼女の体は僕の手から逃げるように震えた。だけども逃がさないようにまた掴む。その鋭い刺激でまたも体は波打つ。
「いいっ♥あぅ♥くすぐったいぃ♥」
 メイさんは角への愛撫をやめ、肩のあたりを撫でている。その刺激だけでも十分に幸ちゃんは悦に入っている。
「ぃ♥ん♥んん♥あ♥い、いきそう♥もうキちゃいますぅ♥」
 彼女の快楽もそろそろ限界の様で、涎を垂らしながら絶頂が近いことを報告してくる。その姿が実にいやらしく、そして愛しくて、彼女と交わりたいという気持ちが強くなってくる。
「イクっ♥イクッ♥イクぅぅぅううう♥♥!!」
 ガクガクと体を弓なりに反らせ股間から粘っこくて白い愛液を噴き出し、あふれ出す快楽をその身に受ける。まだ幼いのに、快楽に溺れるその様は完全に「女」だった。そのギャップは妖しい色気と背徳感を醸し出していた。
 自分はプラトニックな恋愛をしたいと常々考えてきたが、それも無理だと悟った。こんなにエロい子を、愛さずにはいられない。性欲まみれでも、愛を注ぎたいと思った。
「はいこれ」
 ここでメイさんは僕に箱を渡す。それはコンビニでも売っているメジャーなコンドームだった。これまでこのコンビニでは扱ってなかったはずだが……
「まぁ、こうなるかなと思って、取り寄せといた。この後も幸仕事残ってるから中出しはね……が・ま・ん♥」
「い、色っぽく言うのやめてください」
「ウチもちょっと高ぶってんだ。だからこれだけサービス」
 既に取り出していた一つを開封し、それを口に咥える。そして僕の勃起したチンポに被せ、ずるる……とゴムを巻き込みながら頬張った。
「ウチとの本番は、またいつかな♥」
 口を離すと、ぬらぬらと唾液でてかったゴム付きペニス。今のをゴム無しでやられたらと想像すると心臓がバクンバクンと高鳴った。
「ほら、待たせちゃ悪いからさ……早くイれてあげな」
 再び彼女は幸ちゃんの方へ。裸体を膝に乗せ、優しく頭を撫でてやる。それを見ると、メイさんってお姉さんなんだなと今更ながら思った。
 僕は幸ちゃんのうっすらと毛の生えたおまんこを掻き分け、チンポを挿入した。
「はぁぁ……あったかい」
 まるでゴムなんてしていないかのように、粘膜の温もりとねっとりとした感触が伝わってくる。
「気持ちいいだろ? 結構いいやつ仕入れたんだ。魔法付きのやつ」
 確かにゴムの表面に文様が描かれていたが、そういうものだったか。
「んんっ♥夕さんの♥夕さんの入ってる♥」
 奥まで挿入すると、その勢いで体が揺れ彼女の薄い胸肉がふよんと揺れる。
 くそぉ! 僕はロリコンじゃなかったはずなのに! 違ったはずなのに! でも今はこの細くて肉付きの薄い幼い肢体に惹かれている!
 あぁ、ほんと。狂ってしまった僕の人生……
「はぁっ♥あっ♥すき♥すき♥すき♥すきぃぃぃ♥」
 彼女が好きと口にするたびに、きゅんきゅんと鼓動するように膣内が締まる。襞が絡み、扱き上げ搾り上げてくる。彼女の子宮は確実に僕の射精を望んでいた。
「夕」
 淫卑な二人だけの世界にトリップしていると、メイさんが間に割って入ってきた。僕が顔を上げると突然キスされた。ぬるりと舌が入り込み、僕の口の中を凌辱する。
「あ♥メイしゃん、じゅるい……♥」
 頭が蕩けそうだ。中学二年生の少女と正常位で交わりながら、年上のお姉さんと舌を交えている。
 狂った人生万歳。これは多分、世の男どもの夢だろう。
「わらひもぉ♥」
 口を離し、今度は幸ちゃんに同じようにキスをした。
「ちゅ♥れろ♥ぶちゅ♥んれる♥」
 耐え切れずに、僕は射精してしまった。暖かいどろどろの塊がゴムの中に吐き出されていく。
 それを受けてか、彼女も絶頂を迎える。きゅうと最大限に締まり痙攣する。それがまた僕のチンポに吐精を促してくる。
「はぁー――はぁー――」
「ふっ――♥ふっ――♥」
 お互いオーガズムの余韻に耽り、やがて同時に眼を逸らしてしまった。
 ノリノリだとはいえ、会ったばかりの同居人に腰を振ってしまった気まずさ故だ。
 彼女の眼をまともに見ることは出来ない気がする。
 いつもほとんどまともに見ていないが。

「――そういう経緯だったのね。幸ちゃん思ったより重傷だなぁ」
 また事務所で、僕はさっきまでの経緯を洗いざらい説明した。それをメイさんは漫画雑誌を読みながら聞いていた。
「で、知りたいんだよな。姫様のケンカの理由」
「は、はい。でも結構深刻そうなのでやめようかと……」
「あ? 深刻ぅ?」
「ん? なんですかそのリアクション」
「……いやねぇ。うん、そうだな、理由ね」
 ここでメイさんは読んでいた雑誌を見せてきた。
「夕ならわかるだろうけどもさ、この世には単行本派とリアタイ派っていてさ――」
「あもうこの話結構です」
 オチが読めた。

 三年前。
「あ、話すんだ……」
 ある時、単行本派であるサイクロプスのお姫様はゲイザーのお姫様にいかに自分が読んでいる漫画の推しが尊いかを語っていました。しかし、リアタイ派であるゲイザーのお姫様は――

 ――その人先週死んだよ――

 ――そう言ってしまったのでした。
 それからはもう大変。二人は殴り合いのけんかにまで発展し、一切口を利かなくなってしまいました。それは周りにまで波及し、彼女たちの臣下たちまでもが争うようになり、ついには物理的に離れて暮らすようになってしまいました。
 一つの眼は二つの眼に。
 それが今の相棒(そうぼう)村の姿なのです。

「いやね、くだらなさ過ぎてね。話す気になれないんだわ。幸ちゃんも忌々しいほどアホなところで生まれてしまったって嘆いてたよ」
「はぁ……」
「面白い話じゃなくてがっかりしちゃったかな?」
「そうですね……」
 忌々しい村だなここ……

20/05/18 01:23 鯖の味噌煮

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次回、東のお姫様と面会!?
誰とおせせするかは決めていませんが、えちち展開は書きたいです。
[エロ魔物娘図鑑・SS投稿所]
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33