読切小説
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とても白い白い日
「ね〜え〜今日が何の日か忘れてない?」
 僕の恋人はゲイザー。名前は芽代(めじろ)ちゃん。大きくて赤い瞳がキュートな女の子だ。
 でも普通のゲイザーとは少し違っていて、芽代ちゃんは全体的に白い。髪は白いし、体のゲルも真っ白。でも生物学的なアルビノとは違って色素が薄いというわけではないらしい。実際、彼女の肌は灰色がかっていて、乳首やあそこの色なんかも同じ色だ
だからどうも色素みたいに物理的な要因ではなくて、魔力的な問題みたいだ。保有している魔力の色が少し違うらしい。魔力の色、なんてのもよくわからない話だけれども。
「ん〜なんだっけなぁ」
 3月14日の土曜日の昼下がり。
 僕は彼女を膝にのせて、その感触を楽しみながらソファでゆったりとしていたのだ。
「それ本当に言ってないよね?」
 ギロリと、これまた真っ白な触手たちが僕を睨みつけてくる。
 彼女は結構怒りっぽいし、そういうカレンダーに刻まれるようなイベントに熱心だ。だからプレゼントを用意していなかったら僕は彼女に強い暗示催眠を掛けられて、非常に屈辱的に凌辱されて搾りつくされてしまうだろう。
「怒りっぽいなぁ、芽代ちゃんは」
「やぁっ♥はぅっ、んっ♥」
 僕は背中から手を回して、服の上から彼女の穏やかめの丘にぷっくりとある小粒な乳首に触れる。
「だ、だめっ♥私っ、そんなことじゃ……あっ♥誤魔化されないんだからぁ」
 今日も向こうから仕掛けるつもりだったんだろう、縦セタの下はノーブラで防御力が低い。そーっとフェザータッチで擦る。
「んや♥だめだってぇ……」
 もちろん彼女はそれだけで満足するほどヤワではない。甘い声を漏らしてはいるけども、それは僕の恋人バフが乗っかった分だけ。物足りなさがにじみ出ている。
 爪を軽く立てて、引っ掻く。
「んいぃっ♥!」
いきなりの刺激強化に、彼女の背はぞわりと震えた。
「気持ちいい?」
 彼女は黙って首を振る。でも体と、特に触手は正直で、ぶるぶるとその甘美な電撃に打ち震えている。
「ふぅん、そうなんだぁ――」
 そんなに物足りないなら、もっと強くしてあげなくてはね。
 ということで、僕の掌は服の中へと潜航した。
「んんんんっ♥あっ♥りゃめぇぇ♥!」
 乳首カリカリと乳首しこしこを左右で同時に行う。
「んんんんんんんんんんんっ♥! いいいいいぃぃぃぃっ♥!」
 手足をばたつかせて、時折魚のようにびくんと跳ねる。
「イクイクイクっ♥♥! いっひゃうぅぅッッッッ――――♥♥!」
 そして一際大きな波が来る。泣いているようにしゃくりあげながら彼女はその余韻に浸った。その時触手が僕に抱き着いてくる。これが演技ではなく、ガチイキしたという証拠だ。
「ば、ばかぁぁぁ……♥♥」
「ごめんごめん。ちゃんとプレゼントあるから。食卓にいこ?」
「うん……」



 乳首でイかされて、「はい、これがプレゼント!」なんて誤魔化されるかと思ってたけども、彼はちゃんと準備していてくれたみたいだ。
「はぁい、手作りクッキーでぇす!」
 そう言ってお皿に綺麗に盛り付けられたチョコレート色のクッキーを出してきた。
「おいしそ〜!」
 ほんのり香ばしい、いい匂い。
 でも、少しだけ引っかかった。
 今年のバレンタイン。私はゲイザーの中で流行りの「ゲルをチョコに変換して女体チョコ」をやって、体ごと味わってもらった。
 それに比べると……少し地味?
 いや、別に高望みをしているわけではないけども、でも、彼はその時「3倍にして返す」と言ってくれた。今までそういう嘘を彼はついたことがない、信用できる人間だ。だからてっきり豪華ではないにせよ、変わり種を用意してくるのだとばかり……
「おっと、これだけじゃないよ、芽代ちゃん」
「?」
 やっぱり。まだあったみたいだ。
「はい。これ」
 彼は私に小瓶を手渡した。
「なぁにこれ――っ!?」
 その透明な小瓶には、とろぉりと粘性のある白濁液が入っていた。
「え、これ、せーえき……?」
「うん、そうだよ」
 彼は背後に回ってきて、私の肩に手を置いた。
「どうするか、わかるよね?」
 耳元で囁かれる。
 飲め、っていうことじゃないんだろうなぁ。そういうことだったら、多分コップに出してくる。
 だからこれは――
 きゅぽん
「う♥」
 鼻をつく生臭い、栗の鼻の匂い。すごく……濃い。
 思わず私は発情のスイッチが入ってしまう。そうなるように、調教されてしまったから、私にとってこういうザーメンの匂いは性欲に繋がってしまう。
「あ……あ」
 クッキーの上で、瓶を傾ける。すごく濃くて固くて、なかなか落ちてこない。
 あぁ、もったいない……
 甘苦くておいしそうだったカカオの色に、精力たっぷりで私の子宮を満たす気満々だった子種の汚らしい白濁がトッピングされてく。
「はぁ……」
 こんなの食事に対する冒涜だ。絶対にありえないこと。
 でも、彼のザーメンの白を見てると、私は目頭が熱くなってきて、下腹部がきゅうと疼く。そういう体になってしまった。
「いただきまぁす……」
 一つ、手に取る。でろんと糸が引き、別のクッキーに繋がってしまう。それをうまく切って、口元に運ぶ。
 う……すごい匂い。それに、手が震えるせいで、ザーメンもゼリーみたくぷるぷるしてる。
「あむ……さく、さく、ぐちゅ、さく、しゃく、ぐち、ぐちゅ」
 最初はほんのりチョコの味。でも噛んでるとすぐにザーメンが混ざってきて、それが舌に乗って味わうことになる。
「もぐ……もぐ……ぷちゅ……ぷち」
 粉々になったクッキーとザーメンが完全に混ざり合って、泡立ったペーストになったものを咀嚼する。
 ザーメンの味……

 フラッシュバックする。
 びゅるると舌の上にたっぷり濃厚射精されて、私は飲み込もうとするけども彼はそれを止めた。
「口の中で味わってて。で、イくときにごっくんしよ?」
 そのままセックスが始まる。私は口を閉じて、声を出すことも出来ずにザーメンの味をひたすらに味わい続けた。口の中がザーメンに犯されてる。そんな屈辱を感じながら、子宮口をこんこんされる快楽も感じていた。
「〜〜〜〜〜〜っっっっっ♥♥♥ごっくんっ♥」
 目の奥で火花が散るような絶頂。それと一緒に私はザーメンを胃に流し込む。
「はぁ♥――はぁ♥」
 この時彼はゴムを付けていて、その中身を私の口にあけて、二回戦目に突入した。
 そういう、絶頂とザーメンの味、のど越しを直結させるような調教が何日も続いた。
 そのおかげで私の体は――

「ごっくん♥――っ♥っ♥」
 ザーメンを飲み込むだけでイく、いやらしい体になってしまった。
「どう? 味のほどは?」
「ん♥――クッキー美味しいけどぉ……でも目黒(まくろ)のとろとろザーメンすごく強くてすぐ頭の中せーしに染まっちゃう……ぐちゅぐちゅお口レイプされて、すごく、エッチな味ぃ♥」
 涙を流して、恥ずかしげもなくダブルピースなんてしながら卑猥な感想を言う。
「よしよし」
 頭を撫でられた。
 嫌なのに。すっごく嫌なのに。私の触手は嬉しそうに彼の手にすり寄っていく。
 馬鹿、もう……

「あむ……♥くちゅ♥むしゃ♥むちゅ♥ごくん♥……けぷぅ♥」
 ほとんど食べ終わって残り四枚、お腹からザーメン臭のするげっぷが出始めたころ、皿に残っているザーメンはほとんどなかった。
 前半にけっこう食べてたのか……こっからは楽に――
 びゅるるるっ! びゅくっ! びゅくつ!
 びたっ! たぱぱっ! べちゃっ! びちゃ!
 そう思ってた矢先に、追加のザーメンが追加された。
「はい、おかわり」
「〜〜〜〜!」
 もはやクッキーの茶色は見えなくなっていて、手でザーメンの池の中から掬い上げないといけなくなっていた。
「わかった……それなら、こうしてあげる」
 私は四枚を重ねて、一気に口に入れた。そして皿を傾けて、残ったザーメンも頬張る。
「ぐちゅ♥ぐちゅ♥ぐちゅ♥」
 頭の中にザーメンを噛み潰す音が響く。
 気持ち悪い。不味い。どろどろしてる。
 でもすごく――満たされる♥
「――ごっくん♥……ごちそうさま♥げぷっ♥」
 お腹が、ザーメンで膨れ上がった気がする。そして、すごく疲れた。セックスするよりも多分何倍も
「……んーーーーっ!」
 そして今更ながら怒りがこみあげてくる。
「最悪!! ホワイトデーに食ザーとかありえないぃ!!」
「えー」
「えーじゃない! 次は、私が、目黒にひどい目見させてあげるんだから!」
「楽しみにしてるねー」
 調子が狂ってしまう。
 でもこういうインモラルこそが私の私たちのライフワークだ。
 宣言したのだから、私はとびっきりひどいことをしてあげなくちゃ。
 私の触手はくねくねと嬉しそうに振らさっていた。
20/03/15 00:22更新 / 鯖の味噌煮

■作者メッセージ
また食ザーです。供給少ないからね仕方ないね(需要は……あるのか?)。

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