連載小説
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添い寝〜ゴーレム〜
始まりました。

最初は設定から・・・


設定

季節 設定なし(読者様のご自由に)

場所 町の宿屋

状況 主人公は一人のゴーレムに観察対象として付きまとわれている。

以上です。

では・・・スタート!!






「対象を観察中・・・マスターに報告します。」



眠っているあなたの背中を見つめるいすに座った一人のゴーレム。


「これで、ほとんどの観察が完了。残り数日で観察を中断しマスターの元に戻る・・・はずなのですが・・・」


ゴーレムは大きなため息をついた。



(何なのでしょう?この胸の痛みは?健康状態に異常は見られませんが、ずっと彼を見ているとズキズキと胸が痛みます。)



どうやらゴーレムはあなたを見ているうちにあなたに惹かれていったようです。


(マスターは私を『道具』として扱っていますが・・・なぜ、彼は、私を『人』と見てくれるのでしょうか?理解できません。)



ゴーレムは、いすから立ち上がるとベッドに寄っていった。



(もしかしたら、私は・・・怖いのかもしれません・・・この人と離れることが・・・マスターに捨てられることよりも・・・私は・・・何を考えているのでしょう?ただの観察対象にこんな感情が浮かぶなんて・・・)


ゴーレムは、眠っているあなたのほおに触れた。

ぴと・・・・・

(やはり・・・この人に触れると私の心臓の鼓動数が1.32倍も上がってしまいます・・・体温もなぜか急上昇します。)



ゴーレムは手を離してあなたのベッドからゆっくり離れた。


「やはり・・・マスターのところへ・・・でも・・・離れるのはつらいです・・・しかし、任務は完璧に・・・どうすれば・・・いいのでしょうか?」


ゴーレムはしばし考え込み・・・結論を出した。


「なら・・・私の契約名をこの人にしてみて、感情に変化があればこの人にマスターになってもらいましょう。・・・・いきます。」



ゴーレムは机においてあるナイフで肩のデータを削り、書き換えてみた。


どきどきどきどきどき・・・・・・


(感情に・・・変化は?・・・・・あっ!!)


ドクン・・・ドクン・・・ドクン。


「私の心が・・・喜びを表しています。つまり・・・私は・・・この人と・・・ずっと一緒に・・・いたい。」


ゴーレムはその場にしゃがみこんで肩を震わせた。


(体から、うれしさがずっとこみ上げてきて・・・私は今、幸せなんですね。)


しゃがんだままぽろぽろと涙を流すゴーレム。


「うれ・・しい。・・・うれしいです・・・・うっ、うう・・・」


しばらく泣いたゴーレムは涙をぬぐい、ベッドに登り、横になった。


(そ、添い寝・・・とは・・・情報では・・・確か・・・こう?)


スッスッ・・・・ギュ・・・(背中からあなたを抱きしめるゴーレム)



(!!・・・・私の心拍数が・・・彼のぬくもりが私を暖めてくれる・・・し、幸せ・・・)



ゴーレムはさらに腕の力を強めた。


ぎゅぎゅぎゅ〜〜〜〜!!!



(ひゃあ!!わ・わたっ・わたしはなんてことを・・・彼が起きてしまうのに!!)



顔を真っ赤にしてあなたの背中に顔をうずめるゴーレム。



(う・・・こ、今度は・・・前向きに・・・ゆっくりゆっくり・・・あわてずに・・・それ!!)



ゴーレムが器用にあなたを回転させた。


(うわぁ・・・なんてあどけない寝顔なのでしょう・・・じゅるり・・・っは!!いけませんいけません!!うっかり、食べてしまいそうでした。)


そして、ゴーレムはあなたの胸に顔をうずめる。


(彼の鼓動が、こんなにも間近で・・・頭が、ぼぉ〜っと・・・す・・る・・・の・・・ZZZ)


こうして、二人は抱き合うようにして眠った。










朝になり・・・







「お・おはようございます。あ・あの・・・マスター?っあ!!すみません・・・実は・・・私の契約名を勝手ながらあなたの名前に書き換えてしまいました・・・つまり、今日から私のマスターはあなたになったのですが・・・迷惑でしたか?・・・・・・そうですか。では、マスター。何かお困りでしたら私に相談してください。その、あまり役には立たないかもしれませんが・・・できるだけサポートしますので・・・よろしくお願いします。」



丁寧にお辞儀をするゴーレム。



「それではマスター・・・朝食は何がいいですか?」



あなたのリクエストに答えて台所に向かうゴーレム・・・その心の中では・・・




(マスター・・・私は、がんばってあなたのぬくもりになります!そして・・・また、添い寝したいです。愛しい・・・私だけのマスター。)
10/12/03 02:43更新 / 暗がりの青年
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■作者メッセージ
出来上がりv

う〜ん・・・クーデレを意識したのですが・・・
これじゃ結局ツンデレと同じかも?
もしくは・・・デレデレ?

作者の妄想力の限界でした・・・(ショボッ!!)

意見・感想などお待ちしております。


次は・・・ジャイアントアントです。

なお、ジャイアントアントは働き蟻Verです。
(女王にすると、クィーンスライムとキャラが被ってしまうので・・・)

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