連載小説
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伏魔都市クロスボール 〜樹霊の願いと、露天風呂U〜
「おやあんたは確か……ルーナサウラさん、だっけか?」
 この声は、ドワーフのパーシュテさん? どうして? ここは男湯のはずなのに。
「う、うむ。そちらはパーシュテ殿だったな。貴女も風呂か」
「そりゃあね。こうして素っ裸で来てるんだからさ!」
 アハハと豪快に笑うパーシュテさんに、
「そ、そうだな。わたしとしたことが……ハハ、ハハハ……」
 サーラが引きつり気味に笑う。
 つられてお腹の筋肉が動き、僕にその振動を伝える。

 ――僕は今、サーラに正面から抱きついている。さっきの対面座位みたいな恰好で。……というか、その、陰茎が膣に入りっぱなしだから、まさしく対面座位そのものなんだけれど。

 パーシュテさんは洗い場で体を洗い、そのまま湯船に入ってきたみたい。
 ちゃぷん、という音が耳に届いた。
「ところであんた、どうして湯船の中で翼なんて広げてるんだい? それも、後ろじゃなくて前に」
 パーシュテさんの言う通り、サーラは前面に翼を広げ、正面から抱きつく僕を包み込むようにしてる。
 お陰で、僕の体は深紅の翼ですっぽり覆われ、周りからは見えないはず。
「ん? うん、それは、まあ……わたしはこれでも元貴族でな。例え相手が女性であろうと慎みを忘れず、みだりに肌を晒すなと親から厳しく育てられているのだ。不作法だが、許して欲しい」
 サーラの胸に顔を埋めてるから、心臓の音もよく聞こえる。緊張でドキドキしてるのが丸聞こえだよ。きっと僕の心臓もこんな風に早鐘を打ってると思う。
「へぇ? そりゃ、貴族ってぇのはそういう風に育てられるんだねぇ。ああ、いいよ。こんだけ広い風呂だ。ちっとばっかし翼を伸ばしたって、あたしも誰もケチはつけないさ」
「恩に着る……ッん」
 頭を下げたんだろう。サーラの体が僕の方へ傾いで、つまり、体が動いたから、結合部分も少しズレて。

 ぐちゅり♪

 と、陰茎とツブツブおまんことが擦れ合ってしまった。
 その淫らな摩擦に、僕は口を引き結んで声を堪えたけれど、会話の途中だったサーラはそうじゃなかったみたい。少し変な声になっちゃった。
「ん? どうしたのさ?」
「いや、ウん! んっ、んっ。のどの調子が悪いようだ」
「風邪かい?」
「そうかもしれん。良く温まっていくとしよう」
「そうしなよ。しかし、あんたドラゴンだろ? そんな強い魔物でも、風邪なんてひくんだねぇ」
「うっ、その」

 きゅん♪

 サーラの緊張は全身の筋肉を強ばらせ、そしてそれは、膣のお肉もそうだった。収縮した膣肉に陰茎が締め上げられる。

 内臓ってね、本当に軟らかいんだ。
 プニプニでプルンプルンの弾力があって、けれど筋肉でもあるからいっぱい伸び縮みするし、つまり、キュウキュウに狭まってキツキツに締め付けるってこと。それも、ただ締め付けるんじゃなくって、ピッタリ張り付きながらもグニョグニョとウネウネと揉みほぐしてくる。
 しかもサーラのおまんこはツブツブの肉突起がびっしりで、高性能なブラシみたいに丁寧にしつこくゴシゴシしてくるから――。

「んぅ……」

 その刺激に、思わず声が漏れてしまい、サーラにしがみつきながら必死で堪える。
「んぁん♥」
「どど、どうしたのさ急にっ、変な声出して!?」
「へ? あ、ああいや、ね、熱でもあるのかな? はは、頭がボーッとして、ふわふわして心地良くてな」
「そうなのかい? 体を温めるのもいいけど、ほどほどにして上がりなよ? 逆効果になるかもしれないしね」
「あ、ああ。そうさせてもらう」
 サーラはなんとか話しを誤魔化して、乗り切ってくれた。
 だけど、こうして汗まみれの裸体に抱きついて、しかも周囲を翼で覆い尽くされていると、女の子の甘い体臭に包まれてしまって……。

 ぴくん♪

「くっ? ウん♥ げほっ、おっほん!」
 勝手におちんちんが反応してしまい、サーラの中を刺激してしまう。とっさに誤魔化してはくれたんだけど。

 ざわ♥ ざわ♥ ぞわり♥

 膣内のツブツブ達が総動員で蠢き、僕の陰茎をゴシゴシと擦り始めた。その動きはまだやんわりとしたものだったけど……それでもう充分に気持ちが良いんだ。
「ッ? 〜〜〜っ」
 僕は胸の谷間に必死に顔を埋め、柔肌に口を押し付けて声の漏れるのを抑える。
 サーラもそれを助けてくれて、僕の頭を抱え込んで、胸へとかき抱く。
 あうぅ……。こんな、大好きな女の子と裸で抱き合って、あそこも繋がり合ってるのに、動くことも喋ることもできないなんて、地獄だよぉ。
 けれど、サーラは必死に堪えてくれてる。情けない僕の醜態を、パーシュテさんから隠してくれてる。だから僕は頑張って耐えないと。
 サーラの気持ちを裏切らないように。
「風邪、悪化してきたんじゃないかい? そろそろ上がって、寝ちまった方が良くないかい?」
「……んぅ? あっくぅ……あ、ああそうだな。だが、〜っ、我が家では熱のある時は長風呂をして汗をかき、熱を下げるのが常だった。心配ご無用」
 ここのお湯はミルクを流し込んだみたいに白く濁ってる。それもあって僕たちの痴態はまだ知られずに済んでるけど、いくら翼で覆い隠してるとは言え、湯から上がってしまえば僕の姿がパーシュテさんに見つかっちゃかもしれない。だから、彼女がいる間はお湯から上がる訳にはいかないんだ。
「そうかい? まあ、あんたがそう言うんなら。……ところで、ここはえらく甘い香りが漂ってるねぇ。シャンプーだかボディソープだかの匂いなのかねぇ?」
 パーシュテさんが気付いた通り、それらの匂いがここには満ちている。
 僕たちの交わりの臭いを誤魔化すために、床はお湯で洗い流したんだ。でもそれだけじゃ足りなかったから、勿体ないけどボトルの中身をあちこち零しておいたんだ。
「あ、ああ。実は、体を洗う際にうっかり中身を零してしまってな。いや申し訳ないッン♥」
「そ、そうだったのかい」
「あ、ああ」

 しばらく沈黙が訪れる。

 会話があるとサーラの不自然さが知られちゃうかもしれないから無い方がいいんだけど、静かなら静かで、妙に焦る。
 身動きして変な音を立てやしないか?
 呼吸の音が聞こえちゃわないか?
 まさかとは思うけど、こんなにもドキドキしてたら、もし耳の良い魔物なら聞こえてしまうのではないか?

 それに。

 音がないと、神経が研ぎ澄まされて感覚が鋭くなってしまう。
 サーラの速い心音。
 サーラの高い体温。
 サーラの甘い体臭。
 サーラの白い柔肌。大きな胸。先端で色付く桃色の果実。
 彼女を抱きしめ、背中に回した手の感触。鍛えられてるけど太くはなく、みっちり詰まってるけどゴツゴツはしてない腰。女の子って、筋肉があっても、やっぱり男とは違って柔らかい。
 僕の腰に巻き付いた長い足と合わせて、頭を抱き寄せる手も、周囲を覆う翼も、その全部が僕をとっても安心のできる……そして気持ちの良い場所に閉じ込める。

 まるで、宝物を守護するドラゴンの性質そのもの。

 そしてその際たるものが、彼女たちの住処を思わせる、熱くて険しい――肉洞窟。

 先程の交わりとお湯の熱とでサーラの体は汗びっしょりだけど、それに勝るのが彼女の膣内だ。こんこんと湧き出す愛液は止め処なく、水源豊かな鍾乳洞のよう。ジュワジュワと淫水を滴らせる突起群も含めて。

 それらの感覚も、僕の敏感なおちんちんは感じ取ってしまう。

 ツブツブでコリコリでクニクニしたのが、僕の肉竿に密着し、ゾロリ、ゾロリと蠢いている。
 穏やかにうねる膣壁の動きに合わせ、ネットリと絡みつき、ザワザワと裏筋を撫で。
 カリ首の張り出した傘部分へぶつかり、ゴシュリと擦り上げ、脆弱さからその刺激に縮み上がり。
 亀頭の薄い粘膜を、ツルリ、ヌルリと磨けば、僕の腰は震えてしまう。
 そして。
 肉道の最奥からは、洞窟の主である子袋がおちょぼ口でにじり寄り、ヨダレを垂らしながら肉竿の鈴口へと淫らなキスを始めている。
 それはまだ小鳥がさえずるような控え目なものだったけれど、むけて間も無い敏感おちんちんには充分な刺激だったんだ。
 唇を噛んでも。
 おっぱいの谷間に顔を擦りつけても。
 幼なじみの体にギュッとしがみついても。
 こんな快感、耐えられるはずがない。
 情けなくて死にそうだったけど、もうどうしようもなくって。すがるように、サーラの顔を見上げたんだ――。



 ――リーフィが、わたしの腕の中で震えている。
 おちんちんをビクンビクンと跳ねさせながら、一生懸命に抱きついてくる。
 無意識にか、母親に抱かれた幼子がむずがるように、わたしの胸に頬や鼻を擦りつけて。

 わたしは、幸せだった。

 こんな風に、頼られ、すがりつかれ、甘えられて。
 以前のリーフィは、ただ耐えるばかりで。弱音を吐いたり、弱みを晒したり、ましてや甘えたりなんてしてくれなかった。
 その、リーフィが。
 わたしに。ルーナサウラに。
 小さな子供みたいに甘えてる。
 いいや。
 十二歳は幼子ではないけれど、大人でもない。まだまだ子供なのだ。親の庇護下におかれるべき、か弱い存在。……この子は、その親から愛情を注いで貰えなかったけれど。

 ――わたしが守らないと。

 幼なじみで、護持騎士で、ドラゴンのわたしが。
 言葉が甦る。
『ずっと側にいて欲しい』
『大切な女の子』
『僕を助けてね』
 新たな宝物になった、大切な大切な言葉たち。

 わたしのリーフィ。
 わたしの全て。
 わたしの、懐中の宝玉。

 そのリーフィが、懐中で身じろぎし、顔を上げた。
 リーフィがわたしを見てる。

 わたしはリーフィの髪が好きだ。シェーペールの穏やかな恩光を思わせる。
 わたしはリーフィの目が好きだ。祖国に広がるエメラルドグリーンの草原が偲ばれる。
 わたしはリーフィの唇が好きだ。ベリーの森で慎ましく実る、リンゴンベリーの可憐な赤。
 魔物が、人間に危害を加える存在でなく、本当に良かった。でなければ、こんな可愛い子、思わず食べてしまっていたかもしれないから。

 そんなリーフィが。
 小鳥やリスのようなか弱さで、わたしを見上げる。目に、涙を溜めて。
 狂おしい庇護欲が、胸を満たす。
 抑えられない母性本能が、心の底から湧き上がる。
 そして――魔物としての恐ろしい情欲が、激しく燃え盛る。

(ああっ、リーフィ! いますぐベッドに連れ去りたい! 健気に張り詰めたおちんちん、ドラゴンまんこで一生懸命ゴシゴシしてあげたい! その涙を舐め取って、赤いベリーを味わいたいよお!)

 きゅっ♪ きゅきゅん♪ きゅうぅっ♪

 子宮が脳になり、司令塔になる。
 膣壁は激しくうねり、おちんちんにしつこく絡みつき、甲斐甲斐しくゴシゴシ擦り立て始める。
 子宮口は、愛情豊かに亀頭へ吸い付き、小刻みに、激しく、熱烈なキスを繰り返し、先走りを丁寧に舐め取る。
 親猫が、仔猫を舐めてあげるみたいに。
 宝物庫である子袋で、新たな『子宝』という名の宝を欲しがって。

 腕の中のリーフィは、円らな瞳を真ん丸に見開き、胸の谷間へ顔を押し付ける。これまで以上の強さでわたしにしがみつき……膣内のおちんちんはますます張り詰め、白いのをピュッピュしたいと主張してる。

(ピュッピュさせてあげなくっちゃ。早く、リーフィを楽に)

 腕の中でリーフィが顔を上げ、ふるふると首を振る。漏れそうな声を抑えるため、唇を噛んで。
 ダメ、そんなことして血が出たら大変だ。リーフィには血の一滴も流させない。針の一突き程度の怪我も許さない。リーフィが流して良いのは、熱い精液と、悦びの涙だけ。リーフィが漏らす悲鳴は、快楽の鳴き声だけなんだから。

 わたしは片手で胸を寄せ、もう片方の手でリーフィの後頭部を抱き寄せ、目的の場所へと誘う。
 リンゴンベリーに似た赤い唇を、勃起しきった乳首でくすぐる。柔らかな唇を弾力のかたまりで突っついてると、意図を察してくれたのか、可憐な口をそっと開き、わたしの乳首を含んでくれた。

(ああっ、リーフィ!)

 歓喜が胸中と子宮で弾ける。
 同時に、快感も。

 きゅっ♪ きゅっ♪ きゅっ♪ きゅっ♪
 チュッ♥ チュッ♥ チュッ♥ チュッ♥

 おまんこが年下ご主人様のおちんちんにじゃれつき、子宮口がお情けを恵んで貰おうとはしたなく吸い付く。

「〜〜〜ッ!?」
 リーフィは射精と声を堪えるために頑張り、

 ガブリ。
 とっさに、コリコリの乳首を噛みしめた。

「クッ!? おっ♥ んンッ♥ んふぅっ、ふーっ、ふーっ、んく、……ふ、うぅ。ごほっ、ごほっ、おっほん!」
 危うく漏れかけた嬌声を堪え、すぐさま咳払いで誤魔化す。
「あんた、震えてるじゃないか。もうほんと、風呂から上がって床に就いた方がいいんじゃないかい?」
 パーシュテが気遣い、そう言ってくれる。
 わたしは、この善良なドワーフ女性を騙している。心苦しさに苛まれるが、どうか今だけは許して欲しい。
 視線を下げれば、リーフィがギュッと目をつぶり、赤ちゃんみたいに乳首に吸い付いている。

(ああ、可愛すぎるぅ♪ どうしてわたしは母乳が出ないんだろう。早く妊娠しないと!)

 リーフィとの赤ちゃん!

 きゅきゅっ♪ きゅうぅん♪
 チュッパ♥ チュパチュパ♥ チュッバァッ♥

 膣と子宮口が反応してしまう。

「ッ!? ぅ〜〜〜ッ、〜〜〜!!」

 おまんこの刺激に、リーフィは乳首をガリガリと噛みしめる。男の子の歯はクニクニの弾力に押し返されながらも、すがるように必死で食らい付く。

「くォッ?♥ ん゛ふっ、うっ、ン♥ ふぅーっ、ふうぅ〜っ、ふ、ふ〜うっ、はっ、はぁーーー、はあぁぁぁ〜……んっ、ん、ん゛ん!! 失礼」
 駄目だ、リーフィを意識していたら、体全体がおまんこになってしまう。別のことに意識を逸らさなければ!

「ぱ、パーシュテは、確かドワーフだったな? 連れ合いの御仁はエルフということだが、それはとても珍しい組み合わせではなかろうか? 差し支えがなければ、一つ馴れ初めなどを聞かせては貰えぬだろうか?」
 会話で気を紛らわそうと思ったが、とっさに口から出た話題は下世話だっただろうか?
 だが、話を振られた彼女は、笑って答えてくれた。
「グラースラとのかい? いいよ」
 幼い顔立ちに、妙な貫禄と人好きのする表情を浮かべ、彼女は語る。
「ま、たいしたこっちゃないんだけどね。あたしらがまだガキの頃、親に連れられてシェーペールまで行ったことがあってね。確か……細工物に使う図案に、あそこの森林風景が必要だったか何かだったような? んで、とある森まで行って、中に踏み入った時、一人でスケッチしてるグラースラと出会ったって訳。花だったか、小鳥だったか。ともあれ、あいつはかわりもんでね、あたしなんかと話が合ってさ。以来、親に連れられてシェーペールまで行く機会が増えてね。親も気を利かせたんだろうね。大人んなるまで腐れ縁、そのまま好い関係になっちまったと……まあ、こういう訳」
 彼女は一息に話すと、照れ臭そうに笑った。きっと、大切な思いでなのだろう。心が温かくなる。
「そうか、子供の頃からの」
 わたしとリーフィもそうだった。……ただ、そこに絡む親の思いは、パーシュテの場合と違って、ずいぶん打算混じりだったが。
 それでもわたしは、大人達に感謝している。だって、そのお陰でこうして可愛いご主人様と――愛しい宝物と出会えたのだから。
(ああっ、リーフィ!)

 きゅん♪
 おまんこが反応し、

「っぅ?」
 ギチリ。
 乳首を噛まれる。
「んひっ♥ ッ、〜〜っく、くふぅ、ふぅ、ふぅ、はあ〜〜〜……。な、なるほどな、素敵な話だ。二人の行く末に幸あらんことを祈らせて貰う」
「はは、ありがとよ。……しかし、これがまた前途多難でねぇ」
 童女のような幼げで可愛らしい顔立ちながら、その溜息は重かった。
「む、何かあるのか? 及ばずながら、相談に乗るが」
「ん〜、あはは、そうだねぇ。いやね、恥ずかしい話なんだけどさ、夜のプレイがマンネリ気味で」
「……は? 夜の? なに?」
「ホラ、あたしさ、こんな形(なり)だろ? 手さばきとマンコの締まりにゃ自信あんだけど、こんなペッタンコじゃパイズリ一つできやしないし。もっと乱暴に責めて良いって言っても、『そんなことできない』の一点張りで、SMプレイにゃ手出ししないしさ。変態チックなの全般アウト。そもそも向こうから激しく求めてくれないっつーか。いつもあたしが上になってるし。……もっと、こう、ケダモノみたいにがっついて欲しいっていうか、子宮を突き破るくらいガンガンに責めて欲しいっていうか、一晩中狂ったみたいにハメ倒して欲しいってーか」
「ひ、一晩中……」

 ごくり。

 のどが鳴る。
 リーフィに一晩中、狂ったように責められる。
 嫌がるわたしに首輪をはめ、四つん這いにさせ、後ろから、まるで物扱いするようにガンガンに腰を振って。
 お尻を何度も叩いて、泣いても、失禁してもお構いなしにパンパン腰を打ち付けて。
 恥知らずのわたしは何度も何度もイキ狂って、それでも許して貰えず、リードを引かれて犬みたいに散歩させられて。
 都市中の住民にわたしの痴態が目撃され、どれだけわたしが恥知らずで、そして、完全無欠に『リーフィの所有物』であり『リーフィ専用精液便所』であり『肉人形のオナホ女』であることが知れ渡ってしまって……。
(あぁ……リーフィぃぃ、そんな、ヒドイよぉ♥)

 きゅうううぅぅぅんッッッ♪
 チュッバァ♥ チュピ♥ チュピ♥ チュチュッ♥ ブッチュウ〜〜〜♥

「ふッ? んぅ〜〜〜〜〜〜っっっんンッ!」
 ガジ♪ ガジ♪ ガジ♪

「ンほぉッ!?♥ はひぃッん♥ らめェ、っン♥ くふぅ、ふ、ふぅ〜、ふ、ふうぅ〜〜〜、あ、はぁ〜〜〜〜〜〜……」
 い、いけない。妄想が炸裂して、つい……。
 そぅっとお向かいのパーシュテを伺えば、

 ばしゃ、ばしゃ、はしゃ。

 幸い、掬った湯で顔を洗っている最中だった。
 どうやら聞かれなかった……と、思う。

「ねぇ、あんた」
「ひっ? は、え? な、なんだ?」
 まさか、追求される!?
 胸のリーフィを抱きしめる。
「あんた、あの男の子と夫婦なんだろ? いつもどんなプレイしてんのさ? 参考にするから、聞かせておくれよ?」
「え、リーフィと?」
 リーフィとは、そのぅ……正常位も、騎乗位も、後背位も、対面座位も、一通りしたかな? フェラチオもパイズリもしたけど、足コキはなんだか可哀想でしたくないし、あ、アナルセックスは……汚いからリーフィにはさせてあげられないし、その、リーフィだって嫌がるだろうし。え、SMは……さっきした、かな?
(ああっ、リーフィのおちんちん、早くゴシゴシしたい! こんな風にぎゅうぎゅうに締め付けながら、ふしだらなツブツブ逆鱗でピカピカにお掃除してあげたい! 欲張り子袋、ご主人様ので満タンにしたい! それで、躾のなってない悪いドラゴンを、いっぱいいっぱい後背位でお仕置きして欲しいよぅ〜〜〜!!)

 もう、勝手に体が動いていた。
 気付けば腰は上下し、リーフィの肉棒をゴッシゴシに擦っていた。

「ん〜〜〜ッ!? っ、っ、ぅーーーーーーーーーッッッ!!」

 リーフィは――幼なじみであるわたしの裏切り行為に不意打ちされ、為す術が無かった。
 必死に勃起乳首を噛みしめて堪えようとしたけれど、淫らな歯ごたえも耐える力は与えてくれず。

 どびゅるっるるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜ッッ!!

 とうとう、空腹子袋にご褒美精液をぶちまけてしまった。
「ンぎッ? たっはあぁぁぁぁんッ♥ んふっ♥ ふぅっン♥ んふ♥ ふ、ふぅーっ、ふう、ん♥ ふぅ〜っ、ふう、ふぅ〜、く♥ ふっ、ふぅ〜、ふぅ、ふ〜、んく、……はぁ、……はぁ、……ふぅ……」
 肉洞窟はキュンキュン締まり、子宮口はチュウチュウ亀頭に吸い付いてる。ツブツブの肉突起群は甲斐甲斐しく肉竿を磨き上げ。それらの全てが、ご主人様の吐精を手助けしようと、スケベで恥知らずなご奉仕を続ける。

 ビュルルゥ♪ ドピュ♪ ドプッ♪ ビュ♪ ビュ♪ ピュル……♪ トロォ……♪

 最後の一滴まで射精を促し、吸い上げ、子宮に収める。
 そして、吐精が終わった今は、ご褒美へのお礼をするみたいに、餌を貰った仔犬が懐くように、未だカチカチの肉筒へと擦り寄り、甘える。
「ふっ、ふっ、ふっ、んく、ふぅ……、ふっ……くぅ、ふ、ふぅ……ふぅ……んんぅ……」
 呼吸の荒いリーフィを抱きしめ、頭を撫でる。
 乳首を噛んだままで息をするから、なかば、赤ちゃんみたいにチュウチュウ吸ってるみたいで、可愛い。

「いきなり暴れて、大丈夫かい?」
 それは、パーシュテの声。
 し、しまった!? 彼女が眼前にいるというのに、腰を上下させ射精まで促してしまった!!
 ごく短時間だったとはいえ、本格的な情交を晒し、淫らな声まで聞かれてしまって。まさか、リーフィのことも知られたのではないか。なんとか……なんとか誤魔化さねば! いっそ、『急に欲情して自慰をしてしまった、すまん!』とでも言い訳してしまおうか?
 纏まらぬ思考の中、恥を忍んで稚拙な言い訳をしようと決意した時だった。
「あ、そういやアストライア様とグラースラを待たせっ放しだったよ。まだまだあのマジックアイテムに関して話を詰めないといけないからね。もしかすると、今夜一晩はアストライア様をお借りするかもしれない。すまないね?」
「へ……? あ、いや……、成る程そうか! いや、こちらこそご厚意感謝する! 手伝えずに心苦しいが、なにとぞ宜しくお願い致す、くひっ?♥ んっ、おっほん!」
 頭を下げた拍子に、敏感おまんこが未だ逞しい肉槍に貫かれ、子宮口を一突きされてしまった。
 バレてない……だろうな?
「なぁに、良いってことさ! 恩返しができる上に、あたしらの持ちもんで人助けできるんだ、こんなめでてーことはないよ!」
 パーシュテは、本当に気持ちの良い笑顔で手をヒラヒラ振ると、湯から上がり脱衣所の方へと去って行った。

 暫し、待ち。
 気配は――去った。

「リーフィ? パーシュテはもう行ったみたい」
 声をかければ、大切な男の子の顔がゆらりと持ち上がり……その顔は、とってもエッチに蕩けていた。
「サーラの……サーラの裏切り者ぉ! 僕、一生懸命ガマンしてたのにっ、知られちゃわないか気が気じゃなかったのにっ、うぅ、グスっ……」
 リーフィは感情が爆発したみたいに捲し立てると、翠眼からポロポロ涙を流し始めてしまった。
「あっ、あぁ、リーフィ!? ごめんなさい! ごめんなさい! 許して? ね? あぁ……どうしよう……」
 ホッとして気が緩んだのか、堪えていたものが次々と溢れ出し、頬を濡らす。その涙の原因がわたしなのだから、もう、死んで詫びたい。
 せっかく……せっかく、深く心が通じ合ったと思ったのに!
 これじゃあ、これじゃあリーフィに見捨てられちゃう!?
 絶望的な考えが、頭と胸を埋め尽くす。
 思考が停止した、そんなわたしにむけて、リーフィが言った。
「もう……もう、許さないからね。悪いサーラを、いっぱいお仕置きするから」
「え?」
 聞き返す間は、与えて貰えなかった。

 ずちゅんッッッ。

「お゛ッッッ〜〜〜〜〜〜オオオォォォッンン!!?♥♥♥」

 強烈な、おまんこへの一撃。
 子宮口をぶち抜き、亀頭が突き抜け、入り口の肉リングにカリ首の溝がピッタリはまり込む。
「〜〜〜ッ、〜〜〜ッ、〜〜〜ッッッ」
 全身に激震が走り、頭の中が真っ白になる。呼吸が、できない。
 そんなわたしにお構いなしに――たぶん、気付いてないんだろうけど――リーフィは猛然と腰を打ち付け始めた。

 ズッパン♪ ジュッポン♪ ジュッパン♪ ズッポン♪

 セックスはそれなりにこなしたけど、それはいつもわたし達がなかば一方的に行っていたこと。だから、性経験の数に対し、リーフィの性知識は意外と少ない。というか、幼い。
 だから、自分の行為がどれほど激しく、もし人間の女性に同じことをしたら大変な結果になるなんて、解らない。
 無知故の、暴行じみた性交。
 だが、わたしはドラゴンで。
 世界一頑丈なわけで。

 ジュッパン♪ ジュッパン♪ ジュッポン♪ ジュッポン♪

 猛々しい肉槍が、荒々しく何度も肉道を行き来し、惰弱で卑猥な肉粒達を容赦なく擦り立て、なぎ払い、磨り潰し、打ちのめす。
「ぐっ♥ ん゛♥ オッ♥ おん゛♥ ひッ♥ いぐ♥ いぐぅッ♥」
 イきっぱなしのドラゴンまんこ。
 堪え性のない、最弱まんこ。
 その最奥も、もはや全ての守りが打ち破られた今、開門状態で降伏している。
 ズボッ♥ ギュボ♥ ジュボ♥ ズッポリ♥
 子袋の中まで征服者は押し入り、丸い肉門を若武者のカリ首で何度も何度もこじ開け、ブチ抜き、一突きごとに情け容赦なく押し広げる。
 もう、服従しているのに。何度も、何度も。
 更には、

 ガブッ♪ ガジガジ♪ コリコリ♪ ちゅっちゅぱ♪ ちゅ〜〜〜ッ♪ グニグニ♪ コリコリ♪

 肉丘の頂点にそびえ立つ、桃色の弾力突起。その、しこりきった肉突起を、遠慮のカケラもなく噛み、歯ぎしりし、ギロチンのように前歯で挟み、吸い込んでから奥歯で噛みしめ、思うさまに弾力を試す。
「ンほぉッ?♥ ゆりゅっ♥ ヒッ?♥ 許しッ♥ てぇっん゛♥ ゆるしてぇ〜ん゛♥ らめッ♥ オ゛♥ お゛♥ おっン゛♥」

 わたしの哀願に、リーフィは、

 ガジガジ♪ ぐにぃ♪ ぐにぃ♪

 乳首を力一杯に噛みしめたまま、首を左右に振ったのだった。

「お゛オォッん゛♥ そんにゃあぁ♥」
 きっと今のわたしは、汗と、涙と、涎とで、二目と見られぬ顔に成り果てている。
 顔はだらしなく緩みきり、言葉と裏腹に声は媚びきり、おまんこは蹂躙者を喜び勇んで迎え入れる。
 乳首は母性の象徴たる神聖さを失い、盛んに責め立てて貰おうと淫らに尖りきり。金床で待ち受ける、焼けた鋼みたいに、前歯と奥歯が打ち付け食い込むのを今か今かと待っている。

 そんなはしたない肉柱と、スケベな肉洞窟と奥の肉門を、リーフィは激しく無慈悲に責め立てる。
 わたしを『決して逃がさない』とばかりに抱きしめて、何度も、何度も、泣いて、謝って、懇願しても許してくれない。

 ああ、わたしのリーフィ。逞しすぎるよぉ♥
 悪いドラゴンを、いっぱいいっぱい成敗して下さい。
 そうして、完全にあなたのモノにして下さいね?

「お゛ん゛♥ ゆるして♥ ごめッ♥ いひっ♥ ごめんにゃさい゛♥ あ゛♥ らめぇ♥ ごしゅッ♥ ごしゅじんしゃまあぁぁぁ♥」

 いま、失禁しちゃった♥
 クロスボール伯、ごめんなさい♥――。



   * * * * * * * * *



 ――翌朝。

「いやぁ〜、昨夜の“アレ”があんたらのプレイの一環だったんだねぇ〜。参考になったよ! あんがとさん♪」

 人目を避けてコッソリ告げられた内容に、僕も、サーラも熟した林檎みたいに真っ赤になった。
 気付かれてたんだね……。
 そりゃ、気付かれない方がおかしいよね。
 隣のサーラを窺い見れば、
「ぁ、……ぁぅ、……ッッッ」
 もう、死んじゃいそうなくらいな有り様で、目許に涙を浮かべて震えてた……。
16/05/15 23:36更新 / 赤いツバメと、緑の淑女。
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