連載小説
[TOP][目次]
2:掃除を我慢してもらってみた [キキーモラ]
「あ、あの、旦那様...?」

ん?なんだい?

「お掃除を一時的に我慢、というのは、一体どんな」

できない?

「い、いえ!キキーモラたるもの!旦那様の言いつけならなんであろうと!!」

じゃあ始めるね

「え、ポテトの袋...?...ま、まさか...」

これ美味しいよねー。

バリバリ パラパラ

「あ、ああぁぁぁ...そんなにカスをこぼして...!」

その箒でどうするつもりなの?僕との約束、忘れちゃった?

「くぅぅぅっ...ポテトのカスは早めに掃除しないと油が染みだして取れにくくなるというのに...!」

まだまだ続くよー

「それは...?」

ジャジャーン 白いカッターシャツ〜

「え...?(嗚呼ここで着替えるなんて二重の意味で我慢に...」ドキドキ

着用完了〜。そして...

「そ、それは...!?嘘...嘘と言ってください...!」

これもやっぱり美味しいよね〜。
作りたてだからホカホカだよ〜

こ の カ レ ー う ど ん

「あぁ...どうか...どうか御慈悲を...」ワナワナ

尻尾が逆立ってるよ...?それじゃ、いただきます

ズゾゾゾ

ピチャッ ペチャッ

「ふぐううぅぅ...っ」ギリギリギリ

顔がブチ切れたヘルハウンドさんみたいになってるよ?

「だ、だれの...せいだと...!」

流石にちょっとしんどいかな?これで最後だよ

「っはぁ、はぁ...さ、最後...なのですね......」

だいぶ堪えてるね...よっと

「て、テーブルの方へ...?今度は、テーブルを汚すというのですか...!?」

違うよ?ラストは、これ!

「お醤油?しかも惣菜に付いてそうな、ギザギザ袋の...」

正解!正確には、納豆にいれるやつだけどね〜

「......はっ!テーブルの下は...」

絨 毯 って暖かいよね〜。ずっとフローリングの上で実験してたから、底冷えしちゃってさー

「...せん...いけません...旦那様...」

この醤油袋、開きにくいから、今から精一杯踏ん張って開けちゃいまーす

「......あは、あはは...だんなさま、それはなにかのじょうだんですよね!」

ふぬぬぬ!あれ、これマジで開かない...ぐぬぬぬぅ!

「あはははは、だんなさ」

ブチッ

ビチャッ

プチン

うおう、派手に飛び散ったな...って、なんか切れる音が二回聞こえたような...?

「旦那様ぁ?」ユラリ

うわぁ目が据わってる

...ねぇ、なんでそんなに近付いてくるのかな?

「お掃除しないと...」

...いや、ごめんね?ちょっとした出来心というか...

もう掃除我慢は解除!むしろ僕がやるよ!?

「あははっ...旦那様を、スッキリ掃除してサシアゲマスヨ♪」

なんかその笑顔が逆に怖いんだけど

ねぇなんで詰め寄ってくるの?

...ちょっとちょっと、ハイライトさん仕事してー!

「こんな考えが起きないように、身体の中を一度空っぽにしてシマイマショウ♪」

え!?いや、普段から結構すっからかんになるまでシてるよね?それ以上の空っぽってどんな状態!?

「旦那様のお陰で、汚れに対して耐性が付きました。有り難うございマス」

お、おうそれは良かった!ハハハハ...

「普段はお布団が必要以上に汚れるのが嫌だったので...あまり激しく"ご奉仕"出来ませんでしたが...今なら、どうせ既に汚れておりますし、気にせず限界まで出来そうデス♪」

え゛っ あれ限界じゃないの...?

「そうです...そうですよ旦那様ぁ...!私たち二人の体液...精液以外も全部出して、全部汚してから、キレイにしましょう...ふふふ」

い、いやいや流石にちょっとそれは

「お や さ し い 旦那様なら、享受してくださりますよね?」

え、いやあの「ね?」ヒィ!は、はい...

「では失礼して...♪」

ここでぇ!?ちょちょっと待



この後絨毯がお互いの白濁やら汁やら潮やら粗相やらを吸収しきれなくなるまで、文字通り"限界までご奉仕"をされた。獣臭と海の香りで凄いことになった。
19/03/06 13:09更新 / スコッチ
戻る 次へ

■作者メッセージ
「汚れ切った後にキレイにするのもまた...カイカン...」ゾクゾク
「味を占めた...!?」ガタガタ


***


2作目で御座いました。
キキーモラさんはなぜか虐めたくなってしまいます。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33