連載小説
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Sword and Lance
あるところに それはそれはつよく きよらかで うつくしい とかげのおとめがいました。

おとめのははおやは そりゃもう つよく。いちぞくのなかで いちばんつよいリザードマンでした。
そんなははおやを たおした ちちおやは べらぼうに つよく。どらごんさえも たおしたといわれています。

そんな ふたりに そだてられた おとめは それはそれは つよく そだちました。
ですが リザードマンは じぶんを たおしたおとこに よめいりする しゅぞくなので おとめには なかなか よめのもらいてが あらわれませんでした。

じぶんが おおきくなっても いつまでたっても らぶらぶいちゃいちゃえろえろしている りょうしんをみて そだったおとめは 「わたしも いちゃいちゃらぶらぶえろえろできる おっとがほしい。」とおもい うまれそだった さとからたびだちました。

たびにでて よねんたった あるひ。
いせきで けがをしたおとめは とあるせいねんにたすけられました。
「けがをしたので さとまで おくってほしい。」という おとめのねがいを さいねんは ききいれてくれました。

せいねんのるっくすは おとめの“たいぷ”に どすとらいく でした。
おとめは せいねんの うしろすがたを みながら はやくけっとうしたくて よだれを ぬぐいながら はあはあと いきをみだしていました。

そこに おとめの けんをねらった うすぎたない とうぞくが あらわれました。
たぜいにぶぜい。おとめは このばをむきずで おさめるために けんをさしだそうとしました。
そのうでは せいねんにとめられます。せいねんはいいました。
「きみは おれがまもる。」
おとめのむねから こいにおちるおとがしました。

なんとか うすぎたない とうぞくを しりぞけましたが せいねんは ぼろぼろに なってしまいました。

それから さとにつくまで おとめは せいねんと はなすどころか めもまともにみれませんでした。
いちゃいちゃらぶらぶえろえろするおっとが ほしかったのに おとめは これがはじめてのこいだったので どうしたらいいかわからなかったのです。

ぶじにさとにかえり ははおやと ちちおやの てあらいかんげいをうけ うたげがおわり みんなが ねしずまったとき
おとめは せいねんが とまっているへやに むかいました。
よばいではありません。“けっとう”というなの“ぷろぽーず”をするためです。
きちんと かわいいしたぎを はいていますが よばいではありません。
ですが せいねんは へやに いませんでした。

おとめは せいねんを さがすために とびだしました。
せいねんは もりのなかにいました。
もどろう とおとめがいいますが せいねんは このままいく といいました。
わかれたくないおとめは せいねんに きりかかりました。
けがをしていたおとめは あっさりまけてしまいます。
これでいい とおもった おとめですが せいねんは おこっていいました。
「おれは あなたがすきです。だから あなたをまもれるくらい つよくなりたい。」
いっしゅん、あっけにとられた おとめでしたが せいねんの こくはくをきいて いちねんごに けっとうする とせいねんと やくそくしました。


いちねんご。
よりうつくしく よりきよらかに よりつよくなったおとめは よりたくましく よりいっそうつよくなったせいねんと さいかいしました。
あってそうそうに けんを ぬきます。ふたりとも いちねんかん このしゅんかんを まっていたのですから。

はげしいたたかいのすえ せいねんの おうぎのまえに おとめはやぶれました。
せいねんが ふっと きをぬけたしゅんかんに おとめは せいねんを おしたおしました。
いちねんかん、“じらしぷれい”をうけたおとめは りざーどまんのしゅうせいどおり せいねんを おっととみとめ すぐに まじわろうと ふくをぬぎます。

そこに じゃまがはいります。
まものとうばつたいが さとを おそったのです。
うまれそだった だいすきなさとが おそわれたときいたおとめは いかりにふるえ いかりにまかせて てきのりーだーである わるいまほうつかいに とつげきしてしまいました。
いかりにくもる おとめのけんは わるいまほうつかいに まったくあたらず つかまったおとめは ていそうをうばわれそうになります。
そこに おとめをおいかけてきた せいねんが かけつけます。
わるいまほうつかいのいひょうをついて おとめをたすけだすと せいねんは「ちょっとまってて。」といって わるいまほうつかいに やりをむけます。

そうぜつなしとうのすえ せいねんは わるいまほうつかいの のどをつき わるいまほうつかいは たおれました。
せいねんは あいするひとの さとをまもりました。じぶんのみぎてを だいしょうにはらって。

ひろうとけがで たおれたせいねんは めをさましたとき じぶんのみぎてが なくなっていることに ぜつぼうしました。
これでは おとめをまもることは できない。
そうおもった せいねんは またにげだそうとします。そこに おとめが たちふさがりました。
いちねんまえ、せいねんがこくはくしたように おとめも じぶんのすなおなこころを せいねんに こくはくしました。
「わたしは あなたがすき。たとえどんなすがたになっても わたしは あなたのことがだいすき。」

せいねんは おとめのすなおなこころを うけとめ おとめは ありのままのせいねんを うけいれ ふたりはついにむすばれました。


むすばれましたが、ものがたりはここでおわりません。
おとめの ははおやと ちちおやは けっこんを みとめてくれません。
「むすめとけっこんしたいなら とおくのまちにいって みぎてをとりもどし むすめより つよいことをしょうめいしなさい。」

おとめとせいねんは とおくのまちにむかって たびだちました。
ゆくてには どんなこんなんが まちうけているのでしょうか?

でもだいじょうぶです。
たがいにささえあう けんとやりは もうはなれることはないのですから。


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『フュー、リャナンシー捕まえてなにしてんだ?』
『絵本を作りたいって言うから私たちの出逢いを話していたんだ。』
『おいやめろ』

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誰か・・・・絵本でなくても、クーとフューの絵書いてくれないかな・・・・・・←
まずは設定10/11/23 15:42
蜥蜴の尻尾10/12/31 17:24

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