連載小説
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帰還
(ベルリオット『ん〜!。良い天気だ!』


滑走路でシェイとルミナ、マミーにスフィンクスが楽しそうに柔らかボールで遊んでいる。あれから何も無かったかのような平和な世界になっていた…



(ベルリオット『ふぃ〜、……早く空を飛びたいぜ。せっかくの絶好の飛行日和なのに』


あれからベルリオット達は一度も飛んでいない。既にシェイの乗ったF-22と少佐が乗った最新鋭VTOL機は失われて、ベルリオットの機体だけしか無い……それを戦いを聞いてた人達がお礼として色々支援してくれ、資金や食糧に燃料などを運んでくれ、更に機体を増やしてくれるらしく設計図と機体を預けて今は基地には車以外何も無い。ほとんどの反魔物派は降伏し…そして魔物娘と暮らして自分達の行いを深く後悔していた



(ベルリオット『あっと……そうだ、シェイのスケジュールには……っと……あと全部はセックスかよ……マシなスケジュール立てろよ…まったく』


少佐には悪いがルミナを妻にはしなかった。結局ルミナが可哀想になったので少佐が生きてると信じて待つことにした。そこで滑走路に何かが見える。



(ベルリオット『ん……?。』


お客様か?。滑走路の遠くに子供がいるようで、ゆっくり歩いてきたので、こちらも向かってみる



(バフォメット『お主がベルリオットかの?』


(ベルリオット『あぁ、君は?』


(バフォメット『儂はサバトの首領のバフォメットじゃ。まあ魔物娘の軍のリーダーでもあるがのぅ。実は話と渡す物があって来たのじゃ』


(ベルリオット『話と渡す物?。一体何があるんだ』


(バフォメット『うむ、儂は部下の魔女達を使って大きな円盤にいた反魔物派の奴らにバリアをかけたのじゃ。大爆発前に上手くかけられて犠牲者がいなくて済んだのじゃ』


(ベルリオット『……!。なんだって!?。』


(バフォメット『ふふ……バリアで無敵にさせて大爆発から守ってやり、最後地上に落ちて全て捕らえたのじゃが相当な人数でお陰で部下の婿探しが省けたわ。しかし…流石だのぅ……あんな大きな奴をお主ら破壊するとは。流石に儂の魔法とかでは出来ぬわ……アヌビスが惚れるだけある』


(ベルリオット『なあ、バリアをかけたのだったら……コアの場所にいたパイロットは無事か?』



(バフォメット『ん〜…ふふ〜ん、それはどうかのぅ?。おっと……伝えなければならん事がまだあったのじゃ。実はお主のとても優れた戦闘機が少し増えての。儂の軍にて一応危ないから戦闘機を管理をする事にしたのじゃ。』


(ベルリオット『そうか、まあ反魔物派がまた現れたら困るしな。管理してくれるのは有難い』


そこで遊んでた四人が気がついてこちらに来た



(ルミナ『バ、バフォメットが何故こんな場所に!?』


ルミナは大慌て。他の三人も動揺していた。相当偉いのだろうが、しかしイマイチそれが分からないベルリオット



(バフォメット『お、アヌビス来たか。実は渡したいのがあってのぅ。ほれ…』


バフォメットは空を見る。そしてしばらくすると久しぶりに見る物が2つ滑走路に向かって着陸してきた。中にはロリな魔女が頑張って操縦している



(シェイ『VTOL機か!。』



(バフォメット『ふふん。部下がある人物から飛行を教わって直接機体を持ってきたのじゃ。ほら、見るがよい』


(ルミナ『あれは!!』


更に空を見るとまたVTOL機が来た!。補助滑走路に向かってきたVTOL機。まさか……着陸したので走って追いかける。そこでキャノピーが開いて降りてきた人物



(バロン『……ただいま帰ったぞ』


片目を眼帯で隠していたがバロンがいた。ルミナは思いっきり抱き付いてキスをしまくる。あの爆発からバリアで助かったのか…?



(バフォメット『あの時、バロン殿危なかったぞ。魔女達のバリアが射程に入らずバロン殿には届かなかったので急いで爆発起きる前に儂はバロン殿がいるコクピットにワープしてバロン殿を儂と共にワープして助けたのじゃ。ただ……脱出の際に爆発が先に来て……儂は無敵じゃから大丈夫じゃったが、バロン殿は怪我が酷く、重症になってのぅ…………』


そこに機体から魔女が出てきた。



(魔女『バフォ様は正しい判断でした。バリアは結構時間かかりますからね。』


(バフォメット『危機一髪とはこの事じゃな。しかし儂が物をワープする事が出来れば、巨大ミサイルの件もお主達にこんな危険な目には合わせなかったのじゃが……』


(バロン『いや〜、まさか裸のバフォメットがコクピットに来た時はお迎えかと思ったよ。物はワープ出来ないみたいで、私も脱出する際は裸でワープしたんだ』


(ベルリオット『想像したら何か笑えるな。生きていてくれただけでも嬉しいよ馬鹿少佐…』


そこでバフォメットが魔女の箒に乗って言う



(バフォメット『儂がここを、何かあった時の重要基地として資金を支援してやろう。それくらいしか儂にはお礼が出来ぬがの』


(ベルリオット『俺達は基地に普通に住みたいだけだから資金とかを任せられるなら頼みたいぜ……それに馬鹿少佐を助けてくれたし、逆にありがとうと言わせてくれ』


(バフォメット『ふむ、お主…儂の兄上にしたいが結婚しとるのじゃな。実におしい………それと強気の方のアヌビスに渡す物があるのじゃ。ほれ』


バフォメットはシェイに手紙を渡して笑いながら魔女と一緒に空へと上がっていく。そしてスフィンクスとマミーが安心して基地に戻って、昼飯の用意をしてくれるようだ。その時にルミナが少佐の胸を叩く



(ルミナ『もう離さない!!。絶対に危険な事はさせないわ!!。私がキッチリと貴方のスケジュール管理をする!』


(シェイ『ふふ……ようやく管理が苦手なルミナもするようになるのだな。そう……夫に危険な行為をさせない裏技が、まさに夫のスケジュール管理。』


(ベルリオット『…っと言うけど……このスケジュールの紙には確かにキッチリ書いてるが食事の後に食休めで次に夕飯までセックスがスゲー連続で書いてるって……どうなのよ!?。しかもその夕飯の後も沢山……もっとマシな…』


(シェイ『愚か者!!。それが夫に対する愛情なのが分からないのか!?。ベルリオットには危険な行為はさせたくない私の愛が分からないのか!?。私が敵に狙われたあの時でも危険な事はさせたくなかったのだ!』


(ベルリオット『うへ〜……じゃあ…せめて返ってきたVTOL機で久々に空を飛びたいんだが……』


(シェイ『仕方がない……予定を少し変えて私も乗ろう。ふふ……』


シェイがウキウキしている。機体の中でヤる気満々だ…そこでシェイは先程の手紙を読んでみる



(シェイ『!』


(ベルリオット『かなわねぇ……シェイには』


(バロン『私も、これからルミナに管理されるからな。かなわないだろう』


(ルミナ『もう絶対に管理してやるんだから!!。もう無茶苦茶な行動なんかさせないからね』


泣きながら嬉しそうに少佐に抱くルミナ



(バロン『あぁ……ところで約束の日は過ぎたが遺跡に行こう。ルミナのいた遺跡が気になっててな』


(ルミナ『駄目!。まだ予定があるわ。まず…お昼ご飯を食べてセックスして次の日からよ。だから……一度基地の中に戻りましょ』


(バロン『はは、私もベルリオットと同じ予定か。』


(シェイ『………』


(ベルリオット『……な〜んか変な感じだな。まあいいや……』



そこで後ろからシェイが優しく抱き付く。フワッと良い香りがした



(シェイ『……ベルリオット。少しこのまま抱いてて良いかしら?』


(ベルリオット『ん…?。急に言葉使いが変わったな…どうした?』


(シェイ『……愛してる』


ベルリオットは胸がドキンとした。いつもは強気なのに、いきなり変わった!?



(ベルリオット『な、何か…いつもと違うぞ?』


(シェイ『うん……』


更に強く抱いてきた。いつもとは違う感じで不思議だ。何だろう……凄く胸がドキドキして焦る
11/10/29 07:31更新 / サイジョー
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■作者メッセージ
注意・バフォメットはヒロインではありませぬぞ!。気を付けましょう(コラ)
おや?
シェイの様子が……

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