運命の白い糸

『いやだよ。お兄様とはなれるなんていや!!』

小さな港町。

その一言で町の様子が想像出来てしまう程小さな町。

そんな町に停泊していた船の下で、1人の10にも満たない少女が同じ位の少年の前で涙を流していた。

『ごめんね。でも、ボクは父上と行かないといけないんだ』

そんな少女を見て、少年も少し目が潤っていたが子供の自制心で必死で押さえ込み、涙を流す少女に語りかける。

『いや!はなれたくないの!!』

それでも、少女は引く事無く、幼い顔を涙でグシャグシャにして訴えていた。

それに困惑していた少年は、いい考えが浮かんだのか表情が明るくなった。

『・・・それじゃあ、ゆびきりしよう』

そういって、少年は少女に自分の右の小指を出した。

『ゆびきり・・・?』

『うん。ボクが一人前になったらぜったいにかえってくる』

『ほんと・・・?』

『うん!ボクがやくそくやぶったことある?』

『ない・・・』

『ね?だから、ゆびきりしよう』

『うん・・・』

少女はそう言うと、涙を拭いて自分の右の小指を少年が差し出していた小指に絡ませた。

『『ゆびきりげんまん、うそついたら、はりせんぼんの〜ます!ゆびきった!!』』

その掛け声で、2人は勢い良く絡めていた指を解いた。

その時の二人の表情は先程のように悲しみではなく、嬉しそうな表情に変わっていた。

『武お兄様!やくそくだからね!!』

『うん。ボクと琴音のやくそくだよ!!』

少年はそう言うと、父親と思われる男性の後を追って船に乗っていってしまった。

残された少女は、その様子を泣きたいのを必死に我慢して見送っていた。

これが、俺と蜘蛛の少女、琴音と最後に交わした約束で最後の記憶だった。








「・・・・・ゃん!・・・・・・・ちゃん!・・・あんちゃん!!」

「ん・・・?」

海風に当たっていたら、どうやらうたた寝していたようだ。

服の上からでも分かる程ムキムキな筋肉を持った船員が少し怒ったように俺を揺さぶっている。

起きて最初に目に入ったのがこれなのは、ある意味気付け薬になるよね・・・。

「ちょっと、あんちゃん!ここで寝られると邪魔なんだよ!!」

「ああ〜、すいません。日差しと海風が気持ちよかったもんで・・・」

「寝るなら船室で寝てくれ!ジパングにはまだかかるんだから!!」

「は〜い」

そういうと、俺は船室へとフラフラと戻っていった。

途中、乗っていた傭兵と思われる男性にぶつかりそうになったが、何とか自分の部屋にたどり着く事ができた。

俺の名前は『斉藤 武(サイトウ タケル)』20歳。

ジパング出身のものだ。

ジパング出身者がどうしてジパング行きの船に乗っているかと言うと、遠い昔、妹と交わした約束を果たすためだ。

「琴音のやつ、元気にしているかな・・・」

俺は5才の時、両親の離婚で妹と離ればなれになった。

妹と言っても同じ腹から産まれた妹じゃない。

父親が魔物との間に作った子供である。

俺は生まれが、親魔物派の国に生まれだから魔物に対して偏見は持ってはいない。

その証拠に俺は子供の頃、琴音と一緒に他の魔物の子供と遊んだこともある。

それはさておき、琴音は俺が生まれた一年後に出来た子だったそうだ。

だから、俺と琴音は物心着く頃から一緒にいたため、本当の妹のように可愛がっていた。

常に俺の後ろを歩くような気弱な子だった。

そんな琴音と最後に交わした約束。

『一人前になったら会いに行く』という約束。

今年の春、俺は少し危なかったが無事に魔法学校を卒業した。

だから、約束を果たすために俺は数十年ぶりの里帰りをしているのである。

「さて、本当に時間もあるみたいだし、一眠りするか」

そういうと、俺は目を閉じ夢の世界に入っていった。










「・・・危なかった。ちくしょ!あの船員。起こしてくれてもいいだろ・・・」

あれからしばらくして、俺はジパングの港につく事ができた。

でも、船員が起こしてくれなかった所為で降りるのがギリギリになってしまったが・・・。

仕事の邪魔をした仕返しだろうか。

「それにしても、ここは相変わらずだな」

懐かしの港町。

町全体は新しくなっているが、幼い頃の記憶にある町並みの面影を残しているのがとても懐かしく感じる。

この町で俺は生まれ、琴音と遊んだ町。

琴音も今年で19。

外見もかなり変わっているだろうから、見つけるのが大変だろうな。

「さて、とりあえず家へ向いますか」

今ここで、悩んでいても仕方ない。

とりあえず、俺が生まれた家に向うことにした。







「景色も変わった所為か、子供の頃の曖昧な記憶の所為か、随分と迷ったな」

まさか、1晩野宿することになるなんてな・・・。

魔物避けの結界は覚えておいて正解だったな。

大陸だと、魔物娘もこの結界を知っているからあまり意味が無いんだよね。

それだけ迷ってようやく着いた頃はもう昼になっていた。

「さて、入りますか」

そう思って、懐かしの我が家に入ろうとした瞬間、入り口から誰かが出てきた。

「あら?お客さまでs・・・」

出てきた女性は、絹のように真っ白な肌。

自己主張の激しい胸部。

それに反するように細い腰。

驚いた表情で固まっている顔は、十人中十人が美少女と答えると程の整っており。

長く艶のある長髪はかんざしで邪魔にならないように纏め。

身にまとう蜘蛛の巣と蜘蛛の模様が描かれている薄い青色の着物は禍々しさは微塵もなく、彼女の美しさを引き立てている。

しかし、その下半身は黄色と黒の縞々模様の蜘蛛だった。

ジパングの蜘蛛の魔物「ジョロウグモ」。

ジョロウグモが我が家から出てきたのである。

「琴音か・・・?」

「お、お兄様・・・?」

その言葉を聞いた瞬間、俺は荷物を捨てて琴音に向って走り出した。

琴音も手に持っていた巾着袋を落としてこちらに走って来た。

「お兄様!!」

「琴音!!」

そういうと、俺達は抱き合った。

「お兄様・・・お帰りなさい・・・」

「ああ・・・、ただいま、琴音・・・」

俺の腕の中で涙を流す琴音を優しく抱きしめながら、優しくそういった。









「ふ〜ん。大して変わらないんだな」

あれから、落ち着いた琴音は俺を家に招きいれ、自分は「用事があるから少し待っていて欲しい」といって、出て行ってしまった。

家に入って、荷物の整理をし終えても琴音は帰ってこなかったので、居間に座って懐かしの家を眺めていた。

「おっ!あれは俺と琴音で背比べした柱だな。あの時の記録が残っているけど、やっぱり当時は小さかったんだな」

と背比べをした時の記録が刻まれている柱に近づき、その後を指でなぞった。

そうすることで、あの時の記憶がよみがえってくる。

俺の背を測ろうと、俺より小さかった琴音が一生懸命やっていたな。

「ん?なんだあれ?」

と、その時、視界の端に黒い物体が映った。

そちらを向いてみると、それは箱状で所々金色の装飾が施されている。

恐らく、あれは仏壇だろう。

「・・・!!」

誰の仏壇かと思い、近づいてみた途端、俺は息を呑んでしまった。

「は、母上・・・」

そう、それは俺を産んだ母親の仏壇だった。

「お兄様。ただいま戻r・・・」

用事から帰ってきた琴音が俺の姿をみてかけようとしていた言葉を止めてしまった。

「・・・」

そして、何かを悟ったのかそのまま台所の方に消えていってしまった。

恐らく、声をかけないほうがいいと判断したのだろう。

その証拠に俺は琴音が帰ってきたことに気付かず、母上の仏壇の前で静かに涙を流していた。










その後、琴音が作ってくれた夕飯を食べ終えると、琴音が風呂を沸かしてくれたので、その風呂にゆっくり浸かる事にした。

「ん〜!!ちょっと熱いけど、やっぱり沸きたての風呂は気持ち良いな!!」

お湯が溢れる風呂で身体を解しながらそんな事を呟いた。

「それにしても、母上が自殺か・・・」

俺は夕飯の時、琴音から母さんが死んだ経緯を聞いた。

琴音の話をまとめると、父親との離婚をきっかけに母上はどんどん塞ぎこんでいったそうだ。

近所の人が心配そうに声をかけたりもしてくれたそうだが、効果はあまりなかったようだ。

琴音もそんな母親を励まそうと色々やったが、これも効果がなかったそうだ。

そんなある日、琴音が母親を起こしいくと、母上は自分の寝室で首をつって死んでいたそうだ。

父上と母上は両思いで結ばれた夫婦だったそうだったからかなりショックが強かったようだ。

ただ、琴音に暴力を振るうほど理性を失わなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれない。

「まさか、俺達が大陸に行っている間にそんな事があったんだな」

何も知らずに生きていたのが、少し申し訳なく思えてしまう。

何が出来るわけではないが、俺がもし、近くにいたらどうにか支えられたのかもしれない。

「お兄様、湯加減はどうですか?」

と、少し気持ちが暗くなっていると、脱衣所のほうから琴音の声が聞こえてきた。

「ああ、大丈夫。丁度良い湯加減だよ」

「そうですか。それは良かったです」

と、安堵の声が聞こえてきた。

我が妹ながら本当によく出来た子である。

「お兄様。久しぶりにお背中流しますわ」

そういうと、風呂場の戸が開いた。

「ちょっ!!」

いくら妹でもそれはまずいだろう!

昔は一緒に入っていたけど、俺達はもう大人なんだぞ!

と、あたふたしていると、脱衣所のほうから琴音が湯浴み着を着て現われた。

「お兄様。お邪魔しますね」

「う、うん。よろしく」

いや、良いんだよ。

琴音がちゃんと常識持っていたんだもん。

むしろ喜ばしい事じゃん。

なのに、このガッカリ感はなんだろうな・・・。

「それじゃあ、お兄様。こちらへどうぞ」

「おう。よろしく頼むな」

そういうと、琴音が準備してくれた椅子に座った。

その後、琴音は石けんを泡立て、手ぬぐいを濡らすと俺の背中を洗い始めた。

力加減は強すぎず弱すぎずの丁度良い感覚。

「お兄様、かゆい所はありませんか?」

「ううん。大丈夫だよ」

そういうと、嬉しかったのか、さっきよりも一生懸命に俺の背中を洗ってきた。

健気で本当に良い子である。

「もういいよ。ありがとう」

そういうと、俺は琴音から手ぬぐいを受け取った。

「それじゃあ、私はお布団の準備をしていますね」

と、琴音はそういって風呂場から出て行った。

それを見た俺は自分の体を洗い始めた。

そんな琴音は、風呂場を出た琴音の表情が紅くなり、その股が少し濡れている事に俺は気付けなかった。








ぴちゃ・・・くちゃ・・・。

ん?なんだこの音?

それに何か股間が温かくて気持ち良い・・・。

え〜っと、たしかあの後、琴音が用意してくれた布団で休んでいると琴音が緑茶を持って来てくれた。

それを飲んだ後、体が芯から温まった所為か、すぐに眠くなりそのまま寝ちゃったんだよな。

なら、この音はなんだ?

音の正体を確認しようと身体を動かそうと思った瞬間、寝惚けていた頭が一気に覚醒した。

体が動かない。

いや、金縛りや石化といった類の動けなさではない、何かで縛られているという感じの動けなさだ。

首は動くようだから、首だけで下を見てみると、俺の体が白く細い糸のようなものが巻かれ、固定されていた。

俺を拘束している糸が月明かりを反射して幻想的だなと思ってしまったのは慌てていたからに違いない。

そんな糸の向こう側、場所的にいったら股間の辺りでは、黒い物体が上下に動いていた。

月明かりの逆光か、それとも暗闇の所為かは分からないが、その全容を見る事ができない。

「だ、誰だ・・・!」

「あら、お目覚めですか」

謎の人物はそういうと上下に動いていた動きを止めて、ゆっくりとこっちに近づいてきた。

そして、月明かりに照らされた顔を見て俺は驚いてしまった。

「こ、琴音・・・?」

「はい。琴音です」

そういう琴音の表情は先程のように優しさに満ちた表情ではなく、どこか獲物を狩るのを楽しむ狩人のような表情になっていた。

そういえば、在学中にアラクネの生態を聞いた事がある。

その中の「ジョロウグモ」という種族は、昼間は献身的な姿を見せるが、夜になるとその性格が180度変わり、相手を無理矢理犯すのを好むそうだ。

となると、今の琴音は夜の顔全開という事か・・・。

夜の蜘蛛は親に似てても殺せとはこういうことだったんだな。

って冷静に考えている場合ではなかったな。

「琴音。何でこんな事を!俺達は兄妹だぞ」

「お兄様がいけないのですよ」

そういうと、琴音は白く細い指を俺の顔に当ててきた。

「お兄様が素敵過ぎるから、無防備な姿を曝すから、私はもう我慢できなくなってしまいましたの」

そういいながら、ゆっくりと俺の顔を撫でる。

「琴音・・・」

「もう私の心はお兄様でいっぱいです。私の物になってください」

そういうと、琴音は俺の唇に自分の唇を重ねてきた。

「んっ!!」

「んっ・・・、あふ・・・」

重なった唇から、今度は生暖かい琴音の舌が俺の口に侵入してきた。

「んっ・・・!」

「チュパ・・・、ジュプ・・・!」

琴音の舌は、俺の舌を飴でも嘗めるかのように嘗め回す。

「お兄様の舌、美味しいです・・・。ん〜!あふっ、ジュバっ」

琴音の濃厚なキスを受け、最初は抵抗しようと逃げるように舌を動かしていたが、次第に頭が蕩けてきて逃げる事が出来なくなってしまった。

「お兄様、ようやく大人しくなりましたね。なら、次はこっちを苛めて差し上げます」

そういうと、琴音は今度は俺のペニスに手を伸ばした。

「ふわっ!!」

「うふふ、お兄様。ピクリと動きましたよ」

琴音の手は火照っていたが、俺のペニスの方が温度が高く琴音の手がとても冷たく感じる。

その所為か、その冷たい感覚に驚いてしまい思わず腰が跳ねてしまった。

「こ、琴音・・・、それダメ・・・!」

「お兄様。そんなに私の手がよろしいのですか?」

「ああ、よすぎて・・・!やばい・・・!!」

琴音の手が雁の部分に引っかかる度に背中に電気が走るような感覚が襲ってくる。

「あっ・・・!はぁ・・・!!」

「お兄様、女の子みたいな声を上げて、私を更に興奮させたいのですね」

そういうと、琴音は手の動きを更に早めた。

「ちょっ・・・!それ・・・、やばい・・・!!」

最近抜いていなかった所為か、快楽が脳に凄く響く。

このままだと、琴音の手の中に出してしまう!

「ウフフ・・・」

琴音は、俺が射精しそうなのを感じ取ったのか、手の動きを止めてしまった。

「お兄様。ダメです。私の手に出しては。出すなら・・・」

そういうと、琴音は着ていた着物を脱いだ。

脱いだ着物から零れた琴音の大きな胸がさらけ出すと、俺の股間に移動した。

「こっちに出してください」

そういうと、琴音はその胸で俺のペニスを包み込んだ。

「うぉ!!」

柔らかい感触がペニスを伝わって感じる。

それが良くて、俺のペニスはまた大きくなってしまった。

「また大きくなりましたね。妹のおっぱいで感じるなんてお兄様は変態さんですね」

そういうと、琴音は胸を動かし始めた。

先程俺が起きるまでフェラをしていた所為か、琴音の唾液の所為ですべりは良く、更に快楽を強くしていた。

「あぁ・・・!あく・・・!!」

「ウフフ、お兄様。腰が上がって来ていますよ。おっぱいだけではなく、口まで犯したいのですか?」

そういうと、琴音はペニスの先端を銜え、鈴口に舌を這わせてきた。

「!!、琴音!それダメ!!!」

亀頭を包む口内の温度、ペニス全体を刺激する琴音の胸の感触、鈴口や亀頭全体を嘗め回す琴音の舌。

ここ数日を抜かずに過ごしていた脳が、この三つの攻撃に耐える事が出来るはずもなく、そのまま、琴音の口の中に溜めていた精を吐き出してしまった。

「くっ・・・!!」

「んん!!」

琴音はいきなり射精された事に驚いたようだったが、俺の放った大量の精子を全て受け止め、ゆっくりと飲み干してしまった。

それは、甘美な酒を味わって飲むかのようだった。








「お兄様。こんなに沢山の精子を妹の口に流すなんて、いけない方ですね」

そういうと、ゆっくりと身体を持ち上げた。

「それに、まだこんなに硬いまま・・・。そんなに私を犯したいのですか?」

あれだけの量を出しておいてなお、萎える事なく天に向って屹立と立つペニスを琴音は愛しそうに撫でる。

「お兄様。見てください」

琴音はそう言うと、自らの秘所を広げ、こちらに見せ付けてきた。

そこは、琴音から溢れてきた大量の愛液で濡れており、月明かりを浴びてキラキラと輝いていた。

「お兄様の事を考えると、私のここからいやらしいお汁が沢山溢れてくるの」

そういうと、その液体を指ですくうと、手を広げて俺に見せ付けてきた。

それだけのはずなのに、ペニスに更に力が篭ったようだ。

「ここにお兄様のおちんちんを入れたくて入れたくて我慢できないの」

そういいながら、俺のペニスの先端を琴音の秘所にあてがった。

いまから、俺のペニスはあそこに入る。

あれだけ濡れているのだ。かなり気持ちの良いはずだ。

そう思うと、「ゴクリッ」と生唾を飲み込んでしまった。

「って!違う!!琴音!これ以上はダメだ!!」

「ダメといわれてももう止まりません!お兄様、お兄様のオチンポを私に下さい!!」

そういうと、琴音は一気に腰を落とした。

「グッ・・・!!」

「ふわぁぁぁ!!」

その瞬間、琴音の中がいきなり狭まった。

出したばかりで敏感になっているペニスには、すぐに爆発しそうな程の快楽だったが、ここで出すわけにもいかないので下腹部に力を入れ必死で我慢した。

「す、凄い・・・。お兄様。私、少しイってしまいました・・・」

「こ、琴音・・・」

「でも、まだ満足していないでしょう?どうせ、私の糸で動けないのですし、私が動きますね」

そういうと、腰を動かしだした。

琴音の膣の中はヒダが沢山あって、動かすたびにペニスに絡み付いてくる。

しかも、抜こうとすると膣全体が離すまいと締め付けてくる。

「どうですか?ハァハァ・・・、私の中は・・・!!」

「イイ、凄くいいよ!!」

琴音の中は凄い良く、まさに名器そのものだった。

だが、あまりにも良すぎてすぐに出してしまいそうになる。

でも、ここで出すのはいけない!!

「こ、琴音、ウッ・・・!もう動くな!こ、このままだと、出してしまう!!!」

「出して!アァァ・・・!お兄様!!ハァ・・・ハァ・・・、このまま・・・アァ!!膣内にだして!!」

「クッ!!そ、それはダメだ!!」

「アァァァア!!イイの!!!お兄様!!ハァハァ・・・ダメって・・・言われても・・・アァ!!・・・アアァ!このまま出してもらうの!!」

そういうと、琴音は腰を密着させ、膣の中をかき混ぜるような動きに腰を動かし始めた。

その所為で、膣内全体が別の生き物のように動き、俺に止めを刺しに来た。

「ウァッ!!そ、その動き・・・、ダメ・・・、出しちまう・・・」

「アァ!!これイイ!!お兄様のオチンチンが子宮の入り口にキスしながら暴れてる!!アァァァ!!イクッ!!イッちゃうぅぅうぅぅうぅ!!」

琴音は限界が近いのか身体を逸らして、獣のように叫ぶが、その腰の動きは緩めるどころか更に激しくなっていった。

「ダメだ・・・!!出る!!」

「出して!!私もイクから!!!」

その言葉を合図に、俺の我慢に限界が訪れ、押さえ込んでいた欲望の塊が一気に琴音の中に流れていった。

「ウァァァァァアァァァ!!」

「アアッァァァァァァァァ!!イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

俺が膣に精子を放つのと同時に、琴音も絶頂に達したようで、膣の中が痛いくらいに締め付けてきた。

その所為か、ペニスから流れる精子の量が更に増量してしまった。












そのまま、数十秒そうしていると、琴音がゆっくりと俺に倒れこんできた。

「ハァ・・・ハァ・・・、お兄様。妹の中で出してしまいましたね」

「ハァハァ・・・」

「ウフフ、妹の口とおまんこに2回も出すなんてお兄様はどうしようもない変態さんですね」

そういうと、琴音は嬉しそうに笑った。

その言葉を聞いた瞬間、カチンと来た。

いくら妹でもそこまで言われて黙っていたら男が廃ってしまう。

俺は火炎魔法で俺の体を拘束していた糸を断ち切ると、その糸ごと琴音の身体を手足を回して捕まえた。

「えっ・・・?」

動けるはずがない。

そう確信していた琴音はいきなり捕まえられた事に驚いたような声を上げた。

そんな琴音をよそに、俺は体を反転させて琴音との立場を逆転させると、市の手を押さえつけた。

「琴音・・・。お前、兄にこんな事するなんてな・・・」

「お、お兄様・・・」

いきなり雰囲気の変わった俺に、琴音の表情には若干ではあるが恐怖の色が現われた。

「だけど、昔からお前が俺にケンカで勝ったことなかったよな」

魔物娘と人間では、圧倒的に魔物娘の方が力強い。

これは、どんな条件でも変わらない。

だが、そんな状況でも俺は昔から琴音とのケンカで負けた事がない。

昔から火の魔法の素質があった所為であろうか、琴音がどんなに糸を吹きかけてきても、それを焼き切って、逆襲して琴音を泣かしていたのである。

その後、親父に助けを求めた琴音の所為で親父にこってりと怒られてしまったがな・・・。

「兄の方が強いってこと、もう一度教えてやるよ」

そういうと、俺は琴音が吹きかけた糸の残骸を一本とると、その糸で琴音の腕を縛った。

琴音達のアラクネ族の糸は、伸縮性があり、とても強靭で絹のように細い。だが、その糸は人体を傷つける事は全くない特殊な糸だ。

アラクネ族の体は、この糸がつかないような構造をしているようだが、こうやって縛り付ければ意味を成さないだろう。

「お、お兄様・・・、一体何を!?」

「こうして裸で抱き合ってたらやる事は1つだろう。っていうか、あれで終わったと思うなよ」

そういうと、俺は琴音の秘所に手を這わせた。

そこは、俺の精液と琴音の愛液で濡れ、指を動かすだけで「クチュ、クチュ」といやらしい音を部屋に響かせていた。

「ひっ・・・」

それが恥かしかったのか、琴音は顔を真っ赤に染め上げてしまった。

「びちょびちょじゃないか。これはもう準備は必要ないな」

そういうと、俺は二度も出していながらも全く衰える事のない自分のペニスを取り出した。

そして、それをそのまま琴音の秘所に当てると、一気にそれを琴音の奥へと突き刺した。

「はぁっ!!」

「くっ!相変わらずしまる・・・!!」

荒々しい挿入で押し寄せた快楽の波に琴音は耐え切れなかったようで、目を見開いて軽い痙攣を起こしている。

それを見て俺の中の加虐心がムクリと起き上がった。

絶頂の波が未だに押し寄せている琴音に腰を打ちつけ始めた。

抜き差しやピストン、挿入ではない。

『打ち付ける』いう表現がピッタリなくらいに琴音に自分の欲望をぶつけたのだ。

「ぃや・・・!!お兄・・・様・・・!!まっへぇ・・・、アアァ!!ハァ・・・アア!!ダメ!!・・・わたひ、壊れちゃう・・・!!」

「大丈夫!!そう簡単に・・・壊れたり・・・しないから!!」

琴音の喘ぎ声が響く中、何かに取り付かれたように腰を琴音に打ち付けていた。

そこにあるのは、兄と妹の姿ではなく、ケモノのように激しく性行を交わす男女の姿があるだけだった。

「アァァアァ!!・・・・・ダメ!!ダメェェェェェ!!」

「ダメって言いながら、琴音のマンコは締め付けてくるぜ」

「いわ、言わないで・・・!!」

「言葉攻めにされて、膣内を締め付けるなんて、琴音のほうが、よっぽど、変態だろう!?」

「ちが、・・・違うの・・・!!ヤァァ!!アアア!!お兄様の・・・お兄様の・・・所為だも
ん!!」

「あぁ!?俺の所為だって・・・!?」

俺の攻めにいやいやながらも反応してくる琴音。

そんな琴音が、初めて俺の方を真っ直ぐに見つめてきた。

「わ、私・・・ずっと、ずっとお兄様の事・・・好きだったんだもん・・・」

「こ、琴音・・・」

琴音の告白に俺は動きを止めて、琴音の言葉に耳を傾けた。

「ずっと、ずっと・・・、お兄様に出会ったあの頃から私はお兄様に貰われる事を夢見ていたのよ・・・。でも、私達は兄妹だから。それで・・・」

「もういい・・・。なにも言うな・・・」

そういって俺は琴音を縛っていた糸を焼き切るとそっと抱きしめた。

優しく、包み込むように。

そうしないと、琴音が壊れてしまいそうな気がして・・・。

「ごめん。そこまで思ってくれているなんて知らなくて・・・」

「いいの。私が勝手に思っていたことだから・・・」

そういって、琴音も俺に抱き付いてきた。

「琴音・・・」

「お兄様・・・」

そのままお互いの顔が近づき、最終的にはお互いの唇が触れ合った。

触れ合うだけのキス。

でも、温かなキス。

しばらくすると、お互いの顔が離れた。

「お兄様。このまま動いてください」

「このままって・・・」

先程のやり取りの間も抜かずに入れていたままのペニス。

ずっと入れっぱなしだった所為か、琴音の膣が極上すぎるのか萎える事無く硬いままだった。

「夫婦になれなくてもいい。せめて今夜だけは、お兄様の女でいさせてください」

「・・・分かった」

琴音の覚悟を聞いて、俺は再び腰を動かし始めた。

先程のような荒々しいものでなく、琴音を快楽へ導くような優しい動きだ。

「ん・・・、お兄様・・・。いいよ・・・」

「あぁ、琴音。気持ち良いか?」

「はい。・・・とってもいいです!・・・このままイかせて下さい・・・!!」

「分かった!!行くぞ!!」

そういうと、俺はラストスパートをかけた。

琴音の子宮の入り口を俺のペニスで早く強くぶつける様に挿入を繰り返した。

「あぁ・・・!!イ、イク!!イっちゃう!!」

「俺もイキそうだ!!」

「お兄様!!・・・一緒に!一緒にイキましょう!!」

「ああ!そら!!琴音、一緒にイクぞ!!」

そういうと、俺は挿入のスピードを更に早くした。

暗い室内に響く、琴音の喘ぎ声とオマンコから溢れた愛液が俺の体がぶつかるたびに聞こえる水音で、俺達の劣情は更に高められ、気を抜くとすぐに射精しそうになる。

「ダメ!もうイク!!イクゥゥゥ!!」

「お、俺ももう限界だ!!」

「お兄様!こ、このまま中に!私の中に出して!!」

「わ、分かった!イクぞ!!!」

普段なら琴音の言葉に反論していただろうが、高められた射精感と劣情で上手く思考できなくなっていたため、琴音の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまい、止めと言わんばかりに琴音の子宮目掛けて、自分の腰を思いっきり叩きつけてしまった。

「「アアァァァアァァ!!」」

それと同時に俺は大量の精を琴音の中に放った。

琴音もイったらしく、オマンコの中がきつく締め上げてきた。

それもあって、いつも以上に大量の精を琴音の中に放ってしまった。

実際には10秒位の射精だったかも知れないが、体感的には10分にも感じるほど長い射精がやっと終わると、俺は琴音の横に倒れてしまった。

お互い、疲れたのか肩で息をしていた。









「・・・俺は何やってんだ・・・」

その後、幾分回復した俺は、同じく回復した琴音の一緒に布団で横になっていた。

そして、先程自分がやった事に深く自己嫌悪していた。

だが、それも仕方ないだろう。

腹違いとはいえ、実の妹をレイプするかのように犯し、中出しを2回もしてしまうなんて。

きっかけは琴音にあるにしても、後ろ指を差されても何も文句を言えない外道な事をしてしまったのだ。

自己嫌悪に落ちない方がどうにかしているだろう。

「お兄様、私嬉しいです」

と、腕に抱きついてくる琴音が笑顔でそんな事を言ってきた。

「嬉しいって・・・?」

「お兄様が約束を守ってくれたことです。こうしてもう一度会えたのが改めて嬉しいです」

「約束か・・・」

そう呟いて、俺は自分の右手を上に上げた。

「あの時の約束。覚えてくれた事は俺も嬉しいよ」

「お兄様・・・」

そういうと、琴音はとても嬉しそうに顔を紅くしてしまった。

反応が可愛い奴だな。

「そういえば、お兄様。『運命の紅い糸』って知ってます?」

「ん?ああ、将来愛し合う中の男女の小指には紅い糸で結ばれているって奴だろ」

俺の右手を見ながら琴音は自分の右の小指を立てて見せてきた。

「私達も結ばれていると思いませんか?」

「あはは。なら、糸の色は白いだろうな」

俺も自分の小指を立てて、そんな事を言うと琴音はキョトンとした顔になった。

何を言いたいか分かっていないようだ。

「あの時の指きりで俺と琴音の右の小指には琴音の白い糸で結ばれたんだ。細くて見えない。でも、頑丈で切れることのない糸で」

そういって、俺は自分の右の小指を琴音の右の小指に絡ませた。

「お兄様・・・」

「今こんな事を言うと怒られるかもしれないけど、俺は在学中に沢山の魔物娘に交際を迫られたんだ」

すると、琴音の表情がすっとなくなった。

「実際に付き合った事も会った。でも、どうも違う気がして長くは続かなかったんだ。今思うと、俺の心には常に琴音がいたからだと思う」

すると、今度は恥かしそうな、それでいて嬉しそうな表情になった。

「琴音。あの時だけじゃなく、これからも俺の女でいてくれ。君の事を愛している。あの時から、そして、これからも・・・。ずっと俺のそばにいてくれ」

「・・・はい!はい!!」

うれし涙をポロポロ流しながら琴音が俺の体に抱きついてきた。

「お兄様。・・・いいえ、旦那様にずっと一緒にいます。どこに行くにも私は貴方についていきます。ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いします」

「ああ。こちらこそ、頼りないかもしれないがよろしくな」

そういうと、俺達は再びキスをした。

触れるだけの誓いのキスを・・・。









それから。数年の月日が流れた。

俺と琴音は、今も生まれ育った家に暮らしている。

その次の日に大陸に移住しようと思っていたら、近所の人が突然やってきていきなりお祝いをしてきたのだ。

どうしたのかと思っら、琴音が俺より先に行動を起こしていたらしく、俺との入籍を町長に報告してたようで、それを町長を伝って知った近所の人がお祝いをしに来てくれたようだ。

どうやら、この町では兄妹でも魔物と人間なら、愛し合っているなら兄妹だろうが、親子だろうが結婚を認めているようだった。

それでいいのか思ったが、前からそうだったようなのでこれ以上突っ込むのも変な気がしたので、諦める事にした。

そんな事で晴れて夫婦になれた俺達は、こうして幸せに暮らしているのだ。

「父上〜!!何をなさっているのですか!?」

と、物思いにふけっていた俺の元に1人のジョロウグモの子供が駆け寄ってきた。

「ああ、ちょっと昔を思い出していただけだよ。琴葉」

そういうと、俺は琴葉を俺を膝の上に抱きかかえた。

この子は琴葉。俺と琴音の子供である。

「そういえば、今日はお母さんは?」

「母上は買い物です。父上も今日はお仕事無いのですか?」

「うん。今日は休みなんだ」

俺は得意の炎の魔法を生かして火消しや海兵などの仕事をしている。

火消しでは、炎の魔法で出火した火を操り鎮火させたり、海兵では炎で海賊達を薙ぎ払ったりと出来るので、結構重宝されている。

「だったら、今日はいっぱい遊んで欲しい!!」

休みといった瞬間、目を輝かせた琴葉。

その笑顔をみると、今日はいっぱい遊んであげようと思ってしまう。

「ただいま〜」

そんな事を考えていると琴音が帰ってきたようだ。

「母上〜!!」

その瞬間、琴葉は琴音の元にかけていってしまった。

「あらあら、今日は一段と元気ね」

「うん。今日は父上といっぱい遊んでもらうんだ」

「そう。良かったわね」

微笑みながら琴葉の頭を撫でる琴音を見ていると、とても満ち足りて来る。

これが幸せというものなのだろう。

もし、見えるなら俺と琴音の右の手の小指には白くて綺麗な糸が繋がっているのだろう。

「それじゃあ、今日はお母さんも一緒に遊んじゃおうかな」

「本当!?やったー!!それじゃあ私、護君連れてくる!!」

そういうと、琴葉は家を飛び出していってしまった。

護というのはこの家の近くに住む琴葉の幼馴染である。

2人が遊んでいる姿を見ると、昔の俺達を思い出す。

きっと彼と琴葉の手にも運命の白い糸が伸びているのだろう。

俺達のように。

そして、琴葉も俺達のように幸せになってくれるのだろう。

俺と琴音を結ぶ『運命の白い糸』

どんなものでも切り裂く事が出来ない糸。

きっと、それが琴葉を幸せに導いてくれるのだと、俺は信じている。

ふと思いついて、温めてきたものです。

武が琴音を襲うシーンがありましたが、それはその後の甘いシーンで許してください。

しかし、初めてエロシーンや長文を書いたからなんだか疲れてしまったよ・・・。

終わらせ方も考えてなかったから結構困ったしな・・・。

こう見ると、結構反省点があるかな?

まぁ、それは次に生かすとして、いかがだったでしょうか。

魔物娘と人間の兄妹がいたらこんな感じかなと思って作りました。

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なので、是非感想をお願いします。

では、お目汚しではありましたがここまで読んでいただきありがとうございました。

12/03/13 02:16 ランス

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