連載小説
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ヘルメスお見合いをする。
流石母上と馬鹿姉上が惚れ込んだだけのことはあったよ。
確かにあのヘルメスという男なら、ウチにピッタリだ。まあ、アタシの旦那には劣るがね。
しかし、これからが大変だぞ(苦笑)
馬鹿とお子様はまあなんとかなるが、変人にも好かれてしまうとはね。
ああ見えて姉さんが一番乙女だからなあ…

ん?アタシの見立てかい?そうだなあ……意外と「ピーーーーーーーーーーー」だと思うね。
まあ、ヘルメスの姉とやらに認められるかが重要らしいが。

ほう、誰とくっつくかかけてるのか……
それなら、アタシは!









〜〜〜穏やかな丘陵地帯〜〜〜
皆さんこんにちは。部下にし(て苛め)たいランキング一位のウルスです!私は今、魔界からちょっと離れた葡萄畑に来ています。今回はワイン作りのお手伝いということなので、皆さんも農家っ娘ウルスの頑張る姿を楽しんでくださいね(>_<)

ウルス「・・・・・・・・・」

ちなみに、ウルスは汗かきっ娘なので、作業はビキニでやっちゃいま〜す♪葡萄踏みの時は裸足にもなるから、良い子のみんなは、よ〜〜く見てね☆キャピ

ウルス「・・・・・・・・・」

きゃは(^-^)/

ウルス「・・・・・・・・・」

ッチュ(^з^)-☆

ウルス「・・・・・・・・・」

(^o^)・・・・・・・・・

ウルス「・・・・・・・・・」

「……そろそろつっこんでくれんかのう……」

ウルス「・・・・・・・・・」

「わかったわかった、変化も解けば良いのじゃろう。まったく、最近の若いもんは冗談が通じなくていかん。」ぼふん

ウルス「……あのう、サリス様……今の茶番はいったいなんだったのでしょうか……」
サリス「茶番とは失礼な!イメージ映像じゃよイメージ映像。むやみやたらに脱いでも意味がなかろうて。時代は着エロじゃ!!!」
ゴチンっ!

ウルス「真面目に答えてください。今のアホな行動は何ですか?そして、何故私に変化までして?」
サリス「お主も元生徒でありながら、校長を叩くとは、図太くなったのう……なあに、監督である、ワシ自らの演技指導よ♪ドジっ娘ウルスちゃんシリーズの最新作じゃ!」
ゴチンっ!!!

ウルス「何ですかその頭の悪いシリーズは!?そもそも、私はそんな映像を撮った記憶はありませんが(怒)」
サリス「そりゃそうじゃろうて。今までは隠し撮りの日常ドジっ娘だったり、ワシの変化によるイメージ演技だったからのう。しかし、心配するな!前作までで、教国圏での魔物娘布教用としては、抜群の効果をあげておるぞ(^-^)/」
バッッコチーーーーン

ウルス「なに勝手なことやってるんですかーーーーーーーーーー(怒)普通におかしいでしょ、本人に許可とらずに映像化とか!!しかも、明らかにアウトな内容じゃないですか!!!!」
サリス「心配するでない。まだ、スジの一つも見せておらんわ。今回もビキニと言ったって露出は控えめじゃ。『続きは魔界で(・ω<)』のフレーズで、魔界への居住者を増やす算段じゃ!そうなったら、勝手に他の魔物娘でも見つけて(見つけられて)、お主のことなど忘れてしまうわい。」
ウルス「だからと言って、私は嫁入り前なのですが(# ゚Д゚)ゴゴゴ」
サリス「な〜に、恥は若いうちにはき捨てるもんじゃよ。それに、このシリーズ、お主の彼氏にも好評じゃぞwww」
ウルス「えっ(´゚д゚`)!!!」
サリス「お主の文通との文通に付けておいたのじゃが、自家発電の回数が増えたそうじゃ(諜報部調べ)。エコじゃな。」
ウルス「そ、そんな、アルト殿が私で・・・(*´艸`*)」

サリス「ふ〜う。なんとか、妄想ワンコ状態に持ち込めたわい。しかし、孫はどこへ行ったのやら・・・」



〜〜〜同時刻、葡萄園〜〜〜
ウルスとサリスが居る丘の上からさらに下った、とある敷地内。

ヘルメス「いや〜、いい葡萄園だなあ〜♪魔界圏から外れてるとはいえ、整備が行き届いてる。」サクッprpr
そこには、普段とはまるで別人のようなヘルメスが居た。
ヘルメス「うん。美味い。葡萄用の水分量は分からんが、いい仕事してるのは分かるな(・∀・)」

妖狐?「侵入者かと思ったら、いきなり土を食べ始めましたよたこの人・・・」
アラクネ?「てめえ動くんじゃねえ(怒)妙なことしたら、犯すぞ(# ゚Д゚)」

ヘルメス「う〜ん?まだまだ、全ての魔物娘に会ったわけじゃないが、あきらかに俺の知ってるの奴等とは違うなあ。」


妖狐?「もし、そこの人!何が目的かは知りませんが、本日は当家にとって大事な日。悪いですが、拘束させて頂きます。」
アラクネ?「逃げられると思うなよ!むしろ、葡萄に迷惑かかるから逃げるな!!!」

ヘルメス「へいへい、言われたとおりにしやすよ。ほら、お手上げ〜〜〜。」両手ばんざーい

妖狐?「・・・やけに大人しいですね(結界を破って侵入してきたのだから、ある程度の実力はあるはず)・・・黒!!一応縛っておきなさい。」
アラクネ?「あいよ!」しゅるしゅるしゅーーーー

蓑虫ヘルメス「あ、やっぱりアラクネ種なのか。しかし、強度が普通のアラクネの倍以上じゃねえか?」

アラクネ?「ふっふふ〜ん♪アタイの糸を千切ろうとは思わないことだな。」
妖狐?「念のためこれも貼っておきましょう。」ぺち

ヘルメス「おおーー?!力入らねえ。呪符のたぐいか?だけど、初めての感覚だなあ。」

アラクネ?「・・・大人しいのは良いけど、なんか緊張感ねえなこいつ・・・」
妖狐?「まあ、この状態からでは何もできないでしょう。とりあえず、屋敷に連行しましょう。黒お願いでします。」
アラクネ?「ほれ。引きずるから、足突っ張るなよ。」

ずるずるずる

ヘルメス「どなどなどな〜どおな〜〜〜、子牛をのせーてー。」

妖狐?「はあ(T_T)まったく、主は引きこもってるわ、変な侵入者は居るわ、今日の会食は大丈夫でしょうか・・・」
アラクネ?「別に本人乗り気じゃないなら良いんじゃねえか?」
妖狐?「しかし、大奥様のあの気の入りよう。いったい、どんな殿方が来るやら。」
アラクネ?「さてな。まあ、今はコイツをどうするかだ。」
チラッ

ヘルメス「ざざざんざざん、ざざざんざざん、ざんぼ◯っとすり〜、ざんぼ◯っとすり〜」

妖狐?アラクネ?「「(もしもの時は、黒・白(相方)に押し付ければいいか)」・・・」









続くよ。
13/02/22 00:36更新 / S.L.サンチェス
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■作者メッセージ
更新遅くてすいません。
話は決まってるのですが、そろそろリアルが勝負どころなので、遅くなりますm(_ _)m

夏ごろには身軽になっていたいなあ。

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