読切小説
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その空間は『立ち入り禁止』
「夜の村の中でした。
なんとなくイライラしていた事を覚えています。
イライラが酷く、とりあえず暴れたかった私は、全身に『立ち入り禁止』のテープを巻いたミイラ男状態で歩いていました。
ここは田舎ですので、そんな奇行を咎めるものはいません。
なんなら下に何も着ずに、立ち入り禁止のミイラ男状態で森へと向かったのです。

『立ち入り禁止です!立ち入り禁止です!イェア!立ち入り禁止です!』

そんな奇声をあげて走っていた事も覚えています。
そう、たしかに私はあの時狂っていました。
ですから、突然森の中で盛っている女性二人を見かけた時、これは全身のモノを使用するチャンスだとも思いました。
なので、お二人の周辺の木々に立ち入り禁止のテープを巻きつけて、keep outな事件現場のようにしてしまったのです。
なんだか楽しくなってしまい、ついには全裸で鼻歌を歌いながら帰宅した事も覚えています。
ですから、朝起きてこんな事になってるなんて思いもしませんでした。
あなた達が魔物娘であったのも予想外でした。
あなた達が教団に襲われていたのも予想外でした。
教団の人達がアレをただの事件現場と思い込んでどっかいったのも予想外でした。
つまり、私はこの状況を全く予想もしていなかったのです。

そして、お二人のことも覚えています。
それはそうでしょう。
この田舎の小学校で、数少ない友達どころがあなた達が唯一ならぬ唯二の友達ですから。
しかし、都会への研修であなた達を暴漢から助けた事も、忘れ物をして怒られそうになったあなたを庇ったのも、すべて友を守らんと取った行動でした。
そう、そんなつもりは一切ありませんでした。
ですから、わたしは願います。
すみませんが、この手足の立ち入り禁止ロープを……解いてくれませんか?
友里恵さん、梨々香さん。お願いします。」

……そう。
だから私は、予想もしてませんでした。
朝起きたら、突然二人にロープで拘束されて……
息のあったコンビネーションで襲われる、だなんて。

「だめだよ〜」

「無理だねぇ。」

こんなところまで無駄に息があってます。
さすが幼馴染。
失踪のタイミングすら同じだっただけのことはある。

「ね〜リリ。私がファーストキスしていい?」

「いいよぉ、ユリ。じゃあ、僕が童貞を奪っても良いね?」

「まってください」

うわあ、コンビネーション完璧……じゃねえ。
話を聞いてください。

「俺はそういう事する為に助けた訳じゃ無いんですが……」

「だから何〜?」

「だから何だい?」

うわあぉ、にべもねえ。
うん、ちょっとまってね。
今から言い訳考えるから、だからちょっと待

















「あぎっ⁉」

「ん……ぢゅっ。すぐイッちゃった〜。」

「んひっ、あはっ、奥にでてるぅ……」

「交代、良いよね〜?」

「んっ、ああ。僕は、まだキスを、してなかったからねぇ。」

結論。
皆さんも、全裸に立ち入り禁止のテープを巻いただけの格好で出かけるのはやめましょう。
そして、それを女性二人がヤってるところに巻いて去ってくのもやめましょう。
私のように、魔物娘にガチで犯されることになります。
19/04/05 14:04更新 / 魔物兄貴♂×3‼

■作者メッセージ
我ながらこいつはひでえ。

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