連載小説
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結実
「ほら、はさんじゃった♥」

 上目遣いで見上げながら、ルディは微笑んだ。ルディの手と蜜で何回も射精し、今彼女の言葉通り、再びその胸に触っている。手ではなく、股間で。

「あぅぅぅ……柔らかいよぉ……」
「あははっ、むにゅむにゅしてあげるね……♥」

 僕はいつの間にか服をはぎ取られ、裸で彼女と向かい合っていた。花弁に腰かけて蜜溜まりへ脚を投げ出し、股間は柔らかい胸に委ねていた。蜜のたっぷり塗られた塊がゆっくりと上下し、肉棒が幸せな柔らかさに包まれる。蜜漬けにされた股間はこの上なく敏感になっていて、しかも怒張したまま疲れることがない。それをふっくらした胸がねっとり、じっくりと挟んでくる。蜜の感触と柔らかさがたまらない。
 気持ちよさに身をよじってしまい、肉棒が胸の谷間で暴れて零れ落ちる。それをルディの手が捕まえ、再び気持ちいい檻に閉じ込める。その繰り返しをしているうちに……

「あぁぁ……む、胸に……おっぱいに精液、かけるよ……」

 羞恥心もなく呟き、僕はまた漏らしてしまった。谷間からちょこんと出た亀頭からゆっくりと、だが多量に精液が溢れてくる。激しい脈打ちで肉棒の中から迸り、鈴口を包む蜜に勢いを受け止められ、谷間に白い池を作っていく。射精する肉棒と僕の顔を交互に見て、ルディはとても楽しそうに笑っていた。緑の頬がうっすら赤く染まっていて可愛い。

「いっぱい出てる……リオル、きもちよさそう♥」

 僕の顔を見上げつつ、彼女は僕の腰に抱きついてきた。僕も頬が緩む。完全にルディの虜にされてしまったのだと自覚したが、それがまた嬉しい。もうエルフのプライドにしがみつかなくてもいいんだ。

「……でも、夜になっちゃうね」

 ルディが空を見上げ、僕もようやく日が傾いていることに気づいた。気持ちよすぎて気づかなかったが大穴の底は暗くなってきており、もう少しで日は沈んでしまうと思われた。

「リオルはお家にかえるの?」
「!」

 無邪気な声で尋ねられ、忘れかけていた空しさがこみ上げてくる。彼女の言う通りだ。夕暮れには家に帰るのが普通だろう。エルフでも人間でも。

「……家、ないよ」
「ない……?」
「住んでた森が焼かれたんだ。僕にはもう、家がない」

 包み隠さず話すことができた。今になってようやく事実を受け入れられたのかもしれない。
 焼き討ちを逃れたのが十歳の頃で、その後六年ほど安全そうな土地を渡り歩いて腕を磨き、復讐の機会をうかがっていた。一つ誤算があったとすれば、僕の森を滅ぼしたメルキナ王国は教団が支配していたものの、呆気なく魔物の手に落ちたことだろう。僕の森を焼いた騎士団長も魔物と結婚し、魔界化した国で平穏な日々を送っていた。
 だから僕は尚更許せなかった。何が何でもあいつの幸せを壊してやるつもりだった。奴らが僕にそうしたように。

 だが、しくじった。パレードの列の中、あいつの隣にいた魔物の幸せそうな顔を見て躊躇いが浮かんだ。目をつむって放った矢はあいつに届くことなく、気づいて夫をかばった魔物に当たったのみ。そして今、こうして追われる身になっている。
 ルディはそんな僕を丸い一目でじっと見つめている。どこか悲しそうな眼差しが胸に沁みた。僕のために悲しんでくれる人がいるということが少し嬉しくて、同時に何か寂しい。だが彼女はやがて、また無邪気な笑みを僕に向けた。

「……じゃあわたし、リオルのお家になる」

 突然、周囲からツタが伸びてきた。今度は僕に巻き付くわけではなく、取り囲むようにして周囲に集まってきた。
 ぽつり、ぽつりと、ツタの表面から突起が現れる。徐々に膨らんでいき、それらがつぼみであると分かった。緑色だったものが奇麗な白になり、ゆっくりと開いていく。ルディの足下のそれと同じ白い花が、懐かしい香りを放ちながら僕の周りに咲き乱れる。

「……ああ……!」

 僕はその花に見覚えがあったが、思い出すことはできなかった。考える間もなく、その花の中から蜜が滴り落ちてきたからだ。濃厚な香りを放ちながら、僕の肩へ、腕へ、胸へ、脚へ、金色の蜜がかけられていく。ルディの大きな花弁に溜まっているものよりさらさらしていて、肌に染み込んでくるような感触だ。股間の肉棒を手で撫で擦られたときの快感が全身に広がった。
 体が震えている。心も震えている。蜜の雨が止むと、ルディは僕の体に手を触れた。その瞬間ぴりぴりした快感が走る。

「ほら、ぬりぬり……♥」

 浴びせられた蜜が柔らかな手で塗り広げられていく。優しい手つきで揉み解すように。今度は肉棒には指一本触れられていなかったが、それなのに僕はどんどん高められていった。蜜が毛穴から入り込んで僕の体内を通り、性器に快楽が巡ってくるかのようだ。何より丁寧に撫でてくれるルディの仕草が可愛い。
 僕と目が合うと、彼女はにこりと微笑んだ。彼女の虜になってしまった僕にとって、それが何にも勝る快感だった。

「ル、ディ……あぅぅ……!」

 誰にも触られていない肉棒から、とろとろと白いのが漏れ出す。いい夢を見ながらおねしょをするような気分だ。ゆっくりと精液を出しながら、まだ物欲しそうに上を向く肉棒を見つめ、ルディはくすりと笑った。だらしなく頬が緩んでくるのが自分でも分かる。

「リオル、ほら……♥」

 ルディは少し脚を開く。そこはほんの少しだけ盛り上がっていて、真っ直ぐな割れ目が入っていた。彼女の指がそれを広げると、蜜がとろーっと滴り落ちた。緑色の肌なのに、その中は奇麗なピンク色だった。僕は女の子のソコを何というのか知らない。それでも今自分がどうしたいのか、ソコに何をすればいいのかは手に取るように分かった。

「のこりはココに、ね?」

 肉の花びらが蜜を垂れ流しながら僕を誘っている。自分の意志とは思えないほど自然に体が動き、アルラウネの花びらの中……蜜溜まりへと入り込む。体に入った蜜が内側から僕を犯し、まるで蜜に蜜に操られるかのように僕をそこへ誘った。
 名前の分からないその割れ目に、肉棒の先端が当たる。

「うっ……!」
「あっ……♥」

 僕たちは同時に声を出した。気持ちいい、と思った瞬間、肉棒はするっとそこへ入ってしまったのだ。反射的に、僕はルディを、ルディは僕を抱きしめる。

「あ、ああ、あ……!」
「あは……入っちゃったね……♥」

 ルディの心臓の鼓動が聞こえる。耳にかかる息も熱い。

 ルディの体の中で肉棒が震えている。熱い。柔らかい。

「あふっ……」
「んぅ……♥」

 僕が身をよじらせると、ルディの中がぐにゃっとした。体中に蜜の味がする。とても甘い。肉棒を包むルディの中も、抱きしめてくる腕も、僕の手が触れているお尻も、全てが甘い。

「ルディ……ルディ……!」

 彼女の名前を呼びながら、体の感触を確かめる。お尻を撫でるとルディの中はきゅっと締まり、肉棒を締め付けた。手で握るように。

「うぁぁぁ……」
「あぅん、あはっ、はうぅ……♥」

 ルディの声が聞こえる。耳をくすぐるように。耳を気持ちよくするように。
 ルディの中が動く。肉棒を揉むように。出てくる蜜で洗うように。
 僕が動くと、ルディの中もくにゃっと動く。
 それがたまらなく気持ちいい。ルディも気持ちよさそう。
 自然に腰が動く。
 止まらない。

「はっ、あんっ、うぅ♥」

 ルディも動く。二人で一緒に気持ちよくなっていく。ルディは少しよだれを垂らし、とろんとした顔をしていた。僕もきっと同じ顔をしているに違いない。
 ルディの中のうねうねしたものが肉棒をくすぐる。息が顔をくすぐる。甘い蜜の香りが鼻をくすぐる。

 気持ちよさが最高になるとき、僕たちの唇が触れた。ルディの口は甘い味がした。ルディも僕の口の中を舐めている。

 楽しい、幸せ……そんな言葉で頭が一杯になる。そしてそれが、破裂した。

「――♥ ――♥」

 唇が離れ、ルディの可愛い声が聞こえる。でももう何を言っているのか分からない。やがて音なんて何も聞こえなくなってしまった。
 気持ちよさと蜜の甘さに包まれて、僕は彼女の中に射精していた。目を閉じて、おねしょをするように。長い、長いおねしょだった。ルディはきっと喜んでくれている。僕が離れないように、しっかり腰を抱きしめてくれているのだから。僕も彼女の柔らかいお尻を掴んで、おねしょを続けた。

 蜜の香りが鼻をつく。懐かしい香りだ。瞼の裏に故郷の森が蘇ってくる。
 頭上を覆う木々、その間から降り注ぐ木漏れ日。風が吹けば木々が揺れて、ざわざわと音を立てる。樹皮に手を伸ばせば届きそうなくらいだ。足下には色とりどりの花が……花が……。

「――リオル」

 声が聞こえ、僕はゆっくりと目を開けた。そこはあの大穴の中で、空を見上げれば赤く染まっている。夜は近い。瞼の裏に見えていた光景とは全く違う。
 だけど僕は故郷に帰ってこれたのだと思った。目の前にルディがいるから。彼女の花弁の中に、僕が包まれているからだ。

「おかえり、リオル」
「ただいま、ルディ……」





















………








……
























「あのアルラウネの花の形は、彼の故郷に咲いていた花と酷似しているそうだ」

 ベッドの側に座り、領主は静かな声で言った。背後に控える執事とリザードマンの視線を受けながら、オレは部屋の天井を眺めていた。体の調子は良いけど、薬を飲んだ後はしばらく寝かされる。そんなオレを訪ねて来た領主はオレに報酬を渡すと、今回の任務の仔細を教えてくれた。わざわざ自分で来なくてもいいだろうに、相変わらず物好きな人だ。

「珍しい花だったそうでな。メルキナ王国の教団による焼き討ちで、絶滅してしまったとされている」
「ただの花がアルラウネになって蘇ったってのか? しかもこの町で」

 あのエルフの故郷があったメルキナ王国はレスカティエの植民地の一つで、本国より一年遅れて魔界化した。この町からは遠いとはいえ、植物の種が飛んでくる可能性はゼロではないだろう。だが普通の植物が魔物になるということはまずあり得ない。魔界植物になるのが精々だ。

「うむ。あのアルラウネに限らず、この町周辺で生まれた植物型の魔物は通常と違う力を持っている」
「……原因は『地底遺跡』か?」
「かもしれない」

 ため息を吐きつつ、領主は頷いた。
 このルージュ・シティは元々廃墟だったが、領主がジャイアントアントを入植させて再建した。だが町の地下には廃墟時代より遥か昔に作られた遺跡が発見されている。いつの時代に如何なる種族が作ったものかは判然としておらず、地上の都市よりは小さいものの、かなりの規模の遺構や遺物――アーティファクトが残っているという。少なくとも魔王が代替わりする以前のものらしく、危険なアーティファクトが眠っている可能性もあるため市民は立ち入り禁止だ。土着の魔物たちも詳しい事は知らないし、町が教団と臨戦態勢ということもあって発掘の人手が足りず、調査は進んでいない。
 ノームの加護のおかげで地盤崩落などの危険はなく、無理に調査しなくてもいいだろうと言われてきたが……

「一羽目はコウノトリだった。だが二羽目は猛禽かもしれぬ」

 早く手を打ちたいが、と領主は呟く。少し前に起きた『異世界人出現事件』のことを言っているのだ。あの事件が遺跡にある何らかのアーティファクトが作動したためだとすれば、二度目が起きる可能性もある。そして次に現れる異世界人が友好的とは限らない。今この町が抱えている問題の一つだ。

 まあ一先ずそれは置いておくとして、オレは一番気になることを訪ねた。

「あのエルフのガキ、メルキナに引き渡すのか? 要求が来てるんだろ?」
「応じる気はない。先方も今や魔界国家、つがいを得た者を引き離そうとはせぬだろう」

 領主はきっぱりと言い切った。と言ってもこういう答えが帰ってくるのは予想済みだった。相手が親魔物側の国であっても譲れないところは譲らない。この領主はそういう女だ。

 最もメルキナ王国も罰するために引き渡しを求めているわけではなく、『謝罪したいから』というのが理由らしいけど。
 まったく、政治への不満から国民の目を逸らすため、エルフの森を魔物の住処とでっち上げて焼き払ったくせに。魔界国家になった途端虫の良い話だ。そもそもメルキナといい本国のレスカティエといい、魔物と戦うためと言って平民から搾取していたくせに、いざ魔物が来たらほとんど無条件降伏じゃないか。傭兵であるオレの価値観から言わせてもらえば、せめて為政者や軍の幹部は自決くらいすべきだと思う。

「これからあいつはアルラウネと一緒に暮らすわけか」
「ああ、故郷の香りを纏ってな」

 領主は微笑んだ。あの二人の出会いが単なる偶然なのか運命というやつなのかは分からないけど、とりあえずこの件がこれ以上大きくなることはない。オレのような猟奇殺人者にまで居場所をくれたこの町だ、あのガキも今まで苦しんだ分くらいは幸せになれるだろう。
 オレはその前に、自分がやってきたことを清算しなきゃならないみたいだけど。

「……体の具合はどうだ?」
「今はどうってことはない。ある程度横になってないとシュリーがうるさいんだよ」

 ここ最近咳は出ても喀血することは少ない。まだ病はあまり悪化していないということだろう。ただ、傭兵として働けるのがあとどれくらいかは分からない。

「オレの体が動くうちに、こき使ってくれ」
「言われなくともそのつもりだ」

 領主はオレの考えを理解してくれている。シュリーには心配をかけることになるだろうけど、まだオレは戦わなければならない。傭兵としての自分を終わらせるために。

「さて、これで失礼するとしよう。体に気をつけてな」

 椅子から立ち上がり、領主は寝室を後にした。従者二人がそれに続き、ドアの外から話し声が聞こえる。廊下でシュリーが待っていたらしい。オレと領主の会話を邪魔しないようにと外へ出て行ったはいいけど、やっぱりオレのことを心配してやがったか。

 ふと、窓の外に気配を感じた。と言ってもそこにいたのは人じゃない、猫だ。桟の所に黒猫がよじ上り、オレをじっと見つめている。墨のような真っ黒の顔に、目だけが薄い金色に光っていた。
 枕元に置いてあるククリナイフに手をかけた瞬間、そいつは逃げた。と言っても慌てる風ではなく、オレを振り返りながらトコトコ歩き去っていく。オレをからかっているようにも、見守っているようにも見える。

「……斬れないか」

 ぼやいた瞬間、ドアが再び開いた。シュリーだ。いつものように微笑みを浮かべ、触手をくねらせながらベッドに潜り込んでくる。いつも笑顔を絶やさない奴だけど、オレと二人っきりのときは息づかいが少し荒くなる。
 無言で頬を寄せてくる幼馴染みを抱きしめ、オレはこいつ以外のことを頭から追い出すことにした。アルラウネという小さな森の中へ落ち着いた、あのガキのように……














………








……






















「ルディ、水……」
「いいよ。ちょっと待っててね」

 ルディと僕の唇が触れ合う。しばらく柔らかさを感じた後、口移しで冷たい水を飲ませてくれた。ルディの根が地面から汲み上げた水は澄んでいて、とても美味しい。
 飲み下して唇が離れると、今度は無性に甘い物が欲しくなった。

「ルディ、蜜ちょうだい」
「うん、いいよ」

 にこりと笑って、彼女はその大きな胸に蜜を塗り付けた。蜜に濡れたおっぱいがたゆんと揺れ、僕の口に押し付けられた。甘い匂いを放つそれを夢中で舐めとると、ルディはくすぐったそうに笑った。口一杯に甘みが広まり、全部舐めとった後もそのまま柔らかな胸を舐め続ける。

「……リオルはおっぱい好きだよね♥」

 ルディは僕の頭を撫でながら、肉棒に手を添えてきた。常に蜜まみれになっている僕の雄しべは常に大きくなっており、優しい手の感触に敏感に反応する。
 そのままゆっくり擦られると、気持ちよさに頬が緩んでしまった。僕もお返しにルディの雌しべに指を入れる。いつも美味しい蜜を垂らしているそこはするりと指が入り、温かくぬめった感触を与えてくる。

「ん……もっと、くちゅくちゅってして……♥」

 彼女のお願い通り、僕は雌しべの中を指で優しく掻き回した。いやらしい音を立てるのが楽しい。

「ひゃぁ♥ んぅ♥ そう、それ、もっとぉ……♥」

 蕩けた声を出しながら、僕の雄しべをしごく手が早まった。ルディに蜜漬けにされた僕の体は我慢が効かない。たちまち気持ちよさが最高潮に達する。

「きゃっ♥」

 唐突に噴き出した白いものが、ルディのお腹にべっとりとかかった。
 おっぱいから顔を上げてみると、彼女はうっとりとした笑顔で僕を見つめている。僕も彼女を見つめ、お互い何も言わない。でもこういうとき、僕らのやりたいことは決まっている。

 僕がルディにぐいっと近寄ると、彼女は僕の雄しべを自分の雌しべへと導いた。

「よい、しょ……ふぁ、あぅぅ♥」
「あ、ああぁ……温かい……気持ちいい……!」

 温泉のような心地のルディの雌しべに、雄しべが根元まで埋まる。雌しべは蠢いて雄しべを気持ちよくするが、僕とルディは全く動かず抱き合っていた。繋がっている感じを味わいたいからだ。

「あ、ぅ、はう……!」
「ん……はぁ♥ んぅ♥」

 喘ぎ声だけを漏らしながら、僕らは互いを見つめ合う。目を見ているとドキドキするのは僕もルディも同じだ。そしてルディが気持ちよくなってくると、彼女の匂いは少しだけ変わる。声ではなく匂いで、「気持ちいいよ」と教えてくれるのだ。

「あ……出ちゃう……」

 辛うじて言葉に出せた。雌しべの中へ、ちょろちょろと精液を漏らしていく。

「はぅ、あは……はぁぁぁぁ♥」

 恍惚の声を出しながら、ルディは僕をぎゅっと抱きしめてきた。雌しべも雄しべを抱きしめる。まるで射精を歓迎するかのように。互いの目を見たまま、しばらく漏らし続ける。ドキドキするのが止まらないし、雄しべは硬くなったままだ。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 荒く息をする僕の頬に、ルディはそっとキスをしてくれた。
 もはや僕らは一つになったも同然で、声をかける必要もなく互いに腰を動かした。僕はこの花の雄しべで、ルディは雌しべ。そしてこの花こそが僕のふるさと。

 憎しみと一緒に、今まで長い間歩き続けてきた。先に何があるのかなんて分からなかった。疲れても脚を止めることはできなかった。

 でも立ち止まらなくてよかった。その先でルディが待っていてくれたから。
 ルディという故郷に還ることが、できたから。



「これからずっと、ずっといっしょにいようね……♥ いっぱい遊ぼうね……♥」

 可愛らしく笑うルディの中で、僕はまた射精していた。いつか彼女の雌しべの中で、新たな種子になることを願いながら……。












――fin――



13/09/05 13:21更新 / 空き缶号
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■作者メッセージ
最後までお読み頂きありがとうございます。
仕事が忙しい季節ですが、やっと完結できました。
まったく毎日暑くて敵わん……プラ○ダカ○ューシャで頭を冷やすのにも限界がある……。

今回のヒロインはちょっと謎を残した感じで終わりました。
と言っても彼女の存在自体に謎があるわけで、本人は隠し事などない純粋な女の子ですが。

ヅギに関しては黒猫を斬ろうとするシーンで嫌な予感がしたという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし魔物娘と結ばれた男は幸せにならなくてはならないというのが私の持論です。

次はどのアイディアを書くか決まっていませんが、仕事もしつつボチボチ書いていきます。

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