連載小説
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ゆり組の日常!
「おはようフラニちゃん」
「おはようございますダリー先生!」

朝の8時半。クラノ先生が運転する馬車が幼稚園に到着する30分前。
私が教室に入ると、既に一人の園児が自分の席に座っていた。
家が幼稚園から近い子や、幼稚園の先生の子供の中にはお迎えの馬車を使わずにくる子もおり、そういった子はこうして早めに教室内で待っているのだ。

「フラニちゃん今日も元気だね」
「はい! 今日も朝から元気いっぱいです!」

私が担当するゆり組に朝早くからいたのは、言葉遣いが丁寧で、どこかお嬢様っぽい印象を受けるフラニちゃんだ。
それもそのはずで、フラニちゃんは頭から角を、腰からは翼と尻尾を生やしている、私と同じサキュバス……ではなく、翼や尻尾は純白で、魔王様と同じ色白の肌と髪の毛、そして赤い瞳を持ったリリムだ。
彼女はこの幼稚園の園長先生を勤めるリリムの妹さんだ。毎日園長先生と一緒に幼稚園に来ているので、皆より早く教室に居るのである。
もちろん、リリムだからと贔屓する事は無く、他の子達と同じようにお勉強してもらっている。

「ダリー先生、今日はどんな授業をするのですか?」
「今日はね、午前中は魔力の使い方で、午後からは性について、おっぱいの事を中心にお勉強をするよ」
「なるほど……お姉ちゃんにもオナニーとか性行為についてはいろいろ聞いていますが、先生の授業とはまた違うので楽しみです!」

朝は毎日、他の子が来るまではフラニちゃんと二人っきりでお話。
勉強熱心で、ちょっぴりエッチなフラニちゃん。浮かべる笑顔はまぶしくて、どんな人でも魅了してしまう。

「さてと、そろそろ皆を迎えに外に行ってくるね」
「はい。私は教室内でみんながくるのを待ってます!」

お話をしているうちに、クラノ先生が幼稚園に着く時間が迫ってきた。他のクラスの先生達も続々と門の前に集まってきていた。
なので私も教室を出て皆を迎える準備を始める。フラニちゃんはちょっとの間教室内で待機だ。
10分ぐらいは一人になるので寂しいかもしれないが、皆が来たら賑やかになるのでちょっとの辛抱。そわそわしながら待っているのだった。



……………………



「みんな、おはようございます!」
『おはようございまーす!!』

クラノ先生が園児を全員連れてきて、教室内には子供達が全員集まった。

「それじゃあ出席を取るよ。名前を呼ばれたら大きな返事をしてね!」

全員居るのは見ればわかるが、決まりなので出席を取り始める。

「アイラちゃん!」
「はいなのじゃ!」
「ウィルちゃん!」
「は、はい!」
「ぬう、のおウィルよ。そこはくすぐったいのじゃ」
「あ、ご、ごめんねアイラちゃん」

トップバッターはアイラちゃん。もふもふ尻尾にぷにぷに肉球、それでいて3歳にしては大人顔負けの強力な魔力を持つバフォメットの女の子。お母さんの真似をして、喋り方はお婆ちゃんみたいな子だ。
次は恥ずかしがり屋のウィルちゃん。体中からうねうねの触手を生やした、テンタクルの女の子。誰かに巻きつくのが好きで、今は隣にいるウィルちゃんに巻きついている。

「コーダちゃん!」
「は……はい……」
「シャーナt」
「コーダ! 声が小さいぞ!!」
「ひゃうっ!」
「こーらシャーナちゃん。コーダちゃんに強く言わないの」
「だって先生、こいつ女々し過ぎるんだもん。元男ならもっと堂々としろ!」
「あうぅ……だって私もう女の子だもん……シャーナちゃんこそ女の子ならもっと優しくてもいいのに……」
「なんだと!? オレとやるのか!?」
「はいそこ喧嘩しない! あとシャーナちゃん、返事は?」
「あ、そうだった。はい先生!」

もじもじしたサキュバスの女の子はコーダちゃん。元男の子なので、正確にはアルプだ。幼稚園生になる前にこの魔界に越してきて、その日の内にアルプになったそうだ。身体は男の子として生まれたけど、心は最初から女の子だったのだろう。
そんなコーダちゃんとは対称的に男の子っぽいシャーナちゃんは、産まれた時から純粋なサキュバスだ。こちらはお母さんが男っぽいアルプなので、喧嘩っ早かったりチャンバラ好きだったりするのはおそらくその影響だと思う。
この二人、心と種族が互いに逆なのでよく喧嘩をしてしまうのだ。とはいえ、互いに互いを嫌っているわけではないので、すぐに仲直りする。

「タフィーちゃん!」
「んっ、はい!」
「ニーノちゃん!」
「はーい!」

お次はタフィーちゃんとニーノちゃんの姉妹。姉妹と言っても、二人とも種族は別々だ。
姉のタフィーちゃんは、うねうねとした物を出している黒い魔力玉に乗っているダークマターである。まだまだ小さいながらも、身体に触手を這わせてくすぐったさを感じているようだ。
妹のニーノちゃんは、薄い羽根に小さな角と尻尾を生やし、身体中に髪の毛と同じ色の毛を生やしたレッサーサキュバス。性的な事を聞くと顔を赤らめる、まだ人間っぽい所が強い子だ。
この二人とあじさい組のパンジーちゃん(スライムキャリア)を合わせた3姉妹は、母親がローパーになった機会にこの魔界へ引っ越してきて、それぞれが別の魔物になったらしい。
私も元は人間だったので、そういった子の気持ちもわかるし、魔物として生きていく上で大事な事も親身になって教えている。

「フラニちゃん!」
「うふふ……はい!」
「プロンちゃん!」
「あはは……あ、はーい!」

皆が来た事でフラニちゃんはおしゃべりに夢中になっていたが、きちんと返事をしてくれた。
そんなフラニちゃんと楽しくお喋りしていたのが、青白い肌に可愛い羽が特徴的なプロンちゃん。このクラスの悪戯っ子の一人で、よく私や皆に可愛い悪戯を仕掛けてくるデビルの女の子だ。

「ポルルちゃん!」
「はいはーい!」
「マルちゃん!」
「は〜いっ」

そして、もう一人の悪戯っ子、インプのポルルちゃん。幼稚園ナンバー1の悪戯っ子であり、その事もあってプロンちゃんに慕われている。二人は本当の姉妹のように仲が良い。
マルちゃんは全身紫、ダークスライムの女の子だ。最近では珍しく自然発生した子みたいで、今はあじさい組のアーチェちゃん(レッドスライム)の所にお世話になっており、二人とも本当の姉妹のように仲が良い。
ぷるんぷるんの元気っ子で、コアを触られると幼いながらに感じちゃう。それが気持ちいいらしいんだけどね。

「メノアちゃん!」
「はい!」
「レイズちゃん!」
「はあーい!」

メノアちゃんは私と同じサキュバス。可愛いものとねぶりの果実が大好きな女の子。シャーナちゃんに懐いているけど、喋り方はちゃんと女の子だ。
最後の一人、レイズちゃんは、ブンブン飛ぶのが好きなベルゼブブだ。蠅の魔物らしく臭いに敏感で、お弁当の中身を毎日言い当てている。

「皆元気に挨拶してくれたし、これから魔力のお勉強を始めるよ」
『はーい!!』

見ての通り、このゆり組は魔界に生息する魔力の強い種族の子供達が中心となっているクラスだ。
だからこそ他のクラスよりも魔力の扱いや性の教育が進んでおり、子供によっては炎を掌に作り出したり、子作りは無理でもペッティングぐらいはできたりする。

「じゃあまずは、自分の魔力を右手に集中させてみましょう。そしてできる子は、こんな感じにそれを塊として掌に作ってみましょう」
「そんなのかんたんなのじゃ! できたぞ先生!」
「あたしもできた!」
「私もできました!」
「3人とも速い! よくできました!」
「えっへへ〜♪」

午前は実技の授業。今日は自分の魔力を思い通りに動かすお勉強からだ。
種族的な差もあって、アイラちゃんやタフィーちゃん、フラニちゃんは言った瞬間に作り出してしまった。まあタフィーちゃんは自分がというよりは跨っている黒い球体が、とも言えるが、これはこれで思い通りに動かしているのでオッケーだ。
種族からしてできて当たり前かもしれない。でも、できた事を褒める事が大事なのだ。

「むむ……むずかしいなぁ……メノアできるか?」
「うーん、右手にあつめるのはできるけど……レイズちゃん達は?」
「私も同じ。黒いのだすのはむずかしいな〜」
「だよね。タフィーお姉ちゃんにコツを聞こうかなぁ……」
「みんなすごいよ。わたし魔力の流れっていうのがよくわからないもん……」
「マルちゃん、先週の授業覚えてる?」
「えっと……身体の中に水が流れているようにイメージする。だっけ?」
「そうそう。身体の中の水を右の触手の先に溜めるような感じを思い浮かべてみて」
「はーい!」

もちろん、そこまでできない子のほうが多い。まだまだ幼稚園児、大人ができても子供じゃ簡単にはできないものだ。

「う〜ん、水が流れているようにかぁ……難しいよぉ……」
「ウィルちゃん、ちょっといいですか?」
「なーにフラニちゃん? ひゃうっ!」
「今ぎゅって触ったのは手の触手です。でも身体中がビーンってしびれました?」
「う、うん。ビーンってした」
「その身体中に広がったものを逆に私が触れているところに集めてみてください」
「え……こ、こうかな……」
「そうそう、そんな感じです。今度は私の手を離しますが、同じようにやってみてください!」
「う、うん……こ、こうかな?」
「そうです。できてます!」
「や、やった。ありがとうフラニちゃん!」

それでも、友達同士が互いが協力し合って、皆で学ぶ。遅れて悲しい思いをする子は、この幼稚園にはいない。
一人じゃないから、皆がいるから、子供達は楽しくお勉強できるのだ。



……………………



「はい、午前中のお勉強はおしまい。魔力の扱いは大人になっても大事だから、皆しっかりできるようになろうね!」
『はーい!!』

午前のお勉強も終わり、お昼の時間。

「くんくん、今日のお弁当はコールスローサラダとトマトのリゾット、あとボイルウインナーとねぶりの果実だ!」
「ほんとレイズちゃん!? やったねぶりの果実だー!」
「おお、今日もおいしそうなお弁当なのじゃ♪」

運ばれてきたお弁当の中身を、いつものように言い当てるレイズちゃん。お腹が空いたのか、ちょっと涎が垂れている。
周りの子もレイズちゃんが言ったメニューに心を躍らせているようだ。

「皆、その前に手を洗いましょうね!」
「はーい! よっしゃあオレが一番乗りだ!」
「シャーナちゃん、走っちゃダメよ!」
「走ってない! 飛んでる!」
「ブーン!!」
「あっこらまてレイズ!」

ご飯の前にはきちんと手洗い。もちろん、廊下を走ってはいけないと注意する。
飛ぶのもあまりよろしくはないが、チューリップ組と違い普段から空を飛ぶ授業をしているわけではなく、こういった場で練習になるからと大目に見ている。

「よーしごはぎゃぴ!?」
「きしし、引っ掛かった♪」
「さすがポルルちゃん!」
「うー、うさぎさんのぬいぐるみが挟んであるなんて気付かないよぉ……」
「こーら二人とも、早く手を洗ってきなさい。お弁当抜きにしちゃうよ?」
「は、はい!! ごめんなさいダリー先生! 手を洗いに行こうプロン!」
「う、うん!」

皆が手を洗いに行っているうちに、教室に置いてあるぬいぐるみを入り口のドアに仕掛けた悪戯コンビ。
可愛らしい悪戯だし、皆も楽しんでるから、悪戯を止めなさいとは言わない。だが、今からはお弁当の時間なので、軽く怒る。

「皆、今日のお弁当はもらったかな?」
『はーい!』
「それでは、お手手あわせていただきます!」
『いただきまーす!』

クラスの皆に今日のお弁当が渡ったので、園長先生お気に入りのジパング式挨拶を済ませ、早速皆で食べる。
蓋を開けてみると、コールスローサラダとトマトのリゾット、あとボイルウインナーとねぶりの果実が入っていた。今日もレイズちゃんの予想はピタリ賞だ。

「はむはむっ♪」
「おいコーダ、またそんなちびちび食べてるのか?」
「別にいいじゃん! シャーナちゃんこそそんながっつり食べてるとのどにつっかえちゃうよ?」
「う……べ、別にいいだろ! おなか空いて止まらないんだからさ……」
「だったらこっちも別にいいでしょ? ゆっくり食べたいんだもん。それにがっついて食べるなんて下品だよ。このままだと大人になってもモテないよ?」
「な、なんだとてめえ!」

この教室は人里系のさくら組と同じで、人間の子が通う幼稚園と同じように机と椅子が置いてある。とはいえ、デザインは魔界のそれではあるが。
なので、お昼ご飯は皆の机をくっつけて、6人ずつ向かい合うようにして食べている。ちなみに私は一番前で、皆の顔がハッキリと見える場所だ。

「シャーナちゃんもコーダちゃんもご飯食べながらケンカしないの! また先生に怒ってもらうよ?」
「こ、これはケンカじゃないぞメノア!」
「ち、ちがうよメノアちゃん!」
「ケンカじゃないなら怒らないけど、ケンカだったら二人ともまたお昼休み無しだからね♪」
『ち、ちがうもん!』

以前もご飯中に大喧嘩を起こした事があるコーダちゃんとシャーナちゃん。その時は他の子達にも迷惑を掛けていたので、お昼休み中にずっとお説教(性的なのも本来の意味のも含む)した事がある。それが半分トラウマになっているみたいで、メノアちゃんに注意されたらすぐに口論は治まった。

「二人はいつも口げんかするのぉ……」
「性格が正反対だからですね。でもなんだかんだいっても仲良しですよ」
「だね〜。仲良しと言えば、フラニちゃんは園長先生と仲良しなの?」
「もちろん仲良しですよ! お休みの日はお姉ちゃんといっしょにおでかけしたり、お母さんに会いに行ってます!」
「ほへー、魔王さまにいつでも会えるなんてやっぱりフラニちゃんはお姫様なのじゃ!」
「それあまり関係ないと思うけど……私達にとっては魔王さまでも、フラニちゃんにとってはお母さんだもんね」
「はい! 優しくてお父さんとずっと愛し合っているすっごいお母さんです!」

そんな二人の様子を見ながら、他の子達の会話も盛り上がっている。皆笑ったり、ちょっと呆れたりしながら、仲良くご飯を食べている。

「仲良しって言えばタフィーちゃんとニーノちゃんも仲良しだよね」
「うん! パンジーお姉ちゃんと3人で遊んだり気持ちいいことしたりしてるよ!」
「黒玉ちゃんやスラちゃんが身体をくすぐってくれるんだ!」
「時々お洋服をぬがせてくるのははずかしいけどねって今はやめてよお姉ちゃん!」
「私が動かしてるんじゃないよ! めーだよ黒玉ちゃん!」

皆魔物らしく淫らな所もあるけど、子供らしく元気にお話。そんな子供達と混ざる事で、私も元気をもらっている。

「あ、ねえタフィーお姉ちゃん……」
「ん? ニーノちゃん呼んだ?」
「うん。このサラダ苦手だから食べてほしいなって」
「うーん、コールスローサラダ食べてもいいけど、半分はきちんと自分で食べるんだよ」
「うん!」
「ニーノちゃんは好き嫌い多いよね。私はなんでも食べられるよ!」
「わたしも! でも一番おいしいのはパパさんの精液かなぁ……」
「せ、せーえきだなんてそんな……ふにゃぁ……」
「せーえきかぁ……気になるけど、お母さんにまだ早いって言われるからなぁ……」

ちなみに、個々の好き嫌いはあったりするけど、ゆり組の子は基本的になんでも食べられるから、同じお弁当を食べている。だから味の感想なども共有する事ができるのだ。

「ねえポルルちゃん、お昼休みはどんないたずらする?」
「そうだなぁ……プロンはなんか案ある?」
「うーん、昨日は転んで泣いたふりしてみんなの反応見たから、今日はビックリ系にしようよ!」
「ビックリ系はさっきうさちゃん落としやったじゃんか。んー、エッチ系にするか!」
「そうしよ! お昼休み中に耳をペロって舐めてみよう!」
「……ねえ、全部聞こえてるよ? 私耳をペロってされるとひゃうってなるからやめてほしいな」
「え? あ、あはは……」

ご飯中に、この後の休み時間に何をするかを決めたりしている子もいる。
寝るのもよし、おもちゃで遊ぶのもよし、他の教室に行くのも外で走り回るのもよしだ。学校の管理人を務める先生達が見ているので、私達先生は子供達の笑い声を聞きながら安心して午後の授業の準備ができる。

「それじゃあ皆、お手手を合わせてごちそうさまでした!」
『ごちそうさまでした!』
「よーし外で遊ぶのじゃ!」
「私も遊ぶー!」
「オレも混ぜろー!」
「私とニーノはあじさい組に行ってくるよ」
「あ、わたしもアーチェちゃんに会いに行きたいからいっしょにあじさい組に行く!」
「じゃあ行こうかマルちゃん!」
「私は教室で絵本読んでようかな……」
「私も教室でゆっくりしようっと」

皆食べ終わって、ねぶりの果実を爆発させちゃったニーノちゃんとプロンちゃんとメノアちゃんの身体も拭き終わったので、元気にごちそうさま。
この後はお昼休み。外に遊びに行く子や他のクラスにいる姉妹に会いに行く子など、やる事はその子によって様々だ。
私は午後の授業の準備をするため、皆が食べたお弁当と一緒に一旦職員室へ戻る。賑やかに遊んでいる、園児達の声を聞きながら……



===========[ちょっと一息]===========

【もしもゆり組の子が親のセックスを偶然見てしまったら】

・コーダちゃんの場合

ギシギシアンアン❤

「きゃっ! も、もうお母さんたら昼間から……すごぉい……」

恥ずかしがって顔を隠しつつジッと覗いています。


・シャーナちゃんの場合

グチョグチョ❤

「おい親父とお袋! 朝っぱらから盛るな! というかオレもいれて! ダメ? ちぇー……」

顔を真っ赤にしながらも混ぜてと懇願し、ダメと言われて不貞腐れます。


・タフィーちゃん&ニーノちゃん(&パンジーちゃん)の場合

ビクンビクンッ❤

「きゃっ! で、でもお母さんたち気持ちよさそう……あんっ!」
「だったら私たちもこちょこちょして気持ち良くなろ♪」
「タフィーもニーノもむぎゅむぎゅしてあげる♪」
「やぁん♪ おまたとしっぽすりすりしちゃいやだよお姉ちゃ……あっ!」

子供達(と黒玉ちゃんとスラちゃん)だけで盛り上がります。


・マルちゃん(とアーチェちゃん)の場合

ネチョネチョ❤

「あーママさんだけずるーい!」
「わたしたちもまざるー! パパせーえきだせー!」

混ざります。

おしまい。

===========[一息終わり]============



「……さて皆、おっぱいがいろんな意味で大事って事はわかったかな?」
『はーい!』
「えっと、大きいともんでもらえて気持ちいいし、おちんちんをやさしく包み込めるんだよね」
「小さいほうはなでなでしてもらえて感じるし、おちんちんをふにふにってなでてあげられるんだね」
「大きくても小さくても大事なのじゃな。わしは小さいほうがいいってお母様から聞いたんじゃがの」
「うちのお父さんは大きいほうが好きだって言ってたよ!」
「うちの親父は大きさはどうでもいい好きな奴のおっぱいである事が大事だって言ってたな」
「シャーラちゃんの言う通りだね♪」

午後の授業も終わり、帰りの前のおやつの時間。

「今日のおやつはマシュマロだよ」
「わーいマシュマロだー!」
「ふわふわー♪」

今日のおやつは、皆大好きマシュマロだ。大皿に入れて、皆で囲んで食べられるようにする。

「はむっ、おいしー♪」
「ダリー先生にもあげる!」
「ありがとうメノアちゃん。先生もメノアちゃんにあげる!」
「ありがとうダリー先生!」

ニコニコ笑顔でマシュマロを頬張る子供達。お昼ご飯もしっかり食べたけど、お昼休みは遊んだし、午後の授業も頑張ったからお腹ペコペコだ。

「せんせー私もあげる!」
「ありがとうねプロンちゃん。でもぉ、綿じゃなくてマシュマロの方がいいかな」
「うげ、すぐバレちゃった!」
「すぐバレちゃうね……やっぱり先生はすごい!」
「先生はなんでもお見通しよ♪」

このおやつの時間が終わったらさよならの時間だ。
次の日はお休みなので、ちょっと寂しくなる。とはいえ、私のお仕事はもう少しあるけどね。

「ふぅ、マシュマロおいしかった♪」
「あ、クラノ先生が門の前で待ってるね。皆、帰りの準備を始めましょう!」
「はい!」

外を見ると、クラノ先生が馬車を担いで待機していた。すなわち、もう帰りの時間という事だ。
食べ終わったお皿を片付けて、皆に帰りの準備をするように言う。荷物を鞄にしまったら準備完了だ。

「それじゃあ皆、来週も元気に幼稚園に来ましょう!」
『はーい!』
「それではみなさん、さようなら!」
『先生さよーならー!』

笑顔で手を振りながら教室を後にする子供達。
タフィーちゃんとニーノちゃん、それとマルちゃんは、教室を出てすぐに馬車へは向かわず、まだ終わっていなそうなあじさい組の方へ向かった。家族と一緒に馬車に乗るために、毎日合流しているのだ。
巻き付いたウィルちゃんと一緒に一直線に馬車に向かうレイズちゃん、なんだかんだで仲良く手を繋ぎながら馬車へ向かうコーダちゃんやシャーナちゃんなど、子供達は教室から馬車へ向かって行き、あっという間に室内は3人になってしまった。

「それじゃあアイラちゃん、フラニちゃん、お遊戯室まで一緒に行こうか」
「はい!」
「うむ!」

まだ教室に残っていた二人……アイラちゃんとフラニちゃんを、同じく馬車に乗らず帰らない子達が集まっているお遊戯室に連れていく。
フラニちゃんは園長先生と帰るために毎日残っている。アイラちゃんは、今日の夜にサバトを開く準備で忙しいので5時過ぎまで預かってほしいと言われたので、今日は特別にお残りだ。

「おお! さよならの後のおゆうぎしつってこんなににぎやかなんじゃな!」
「アイラちゃんはお残りは初めてですね! ここで皆と遊ぶのです!」
「それじゃあアイラちゃんはお母さんが来るまで皆と仲良く遊んでいてね。フラニちゃんは会議が終わって園長先生の仕事が終わり次第だから……週末だし7時かな?」
「大丈夫です! マイアちゃんやソーラちゃん、ナハリちゃん達と一緒に遊びながらお姉ちゃんを待ってます!!」
「そっか。それじゃあ二人ともまた来週ね!」
「さようならなのじゃダリー先生!」
「さようならですダリー先生!」

二人をお遊戯室に連れていった後、会議に出る為に職員室へ向かった。
小さいけれど、とても大きな癒しである、子供達の笑顔を向けられながら……



…………



………



……







「あー今日も疲れたなぁ……」

幼稚園での仕事が終わり、帰宅中。
園に子供がいる先生は一緒に帰っているが、私の娘はとうの昔に卒園している。だから帰りも一人で明るい夜道を歩いているのだ。

「うん、週末だし今日は旦那といっぱいハメを外そう! いやハメよう!」

元気な子供達と一緒にいて元気を分けてもらえるけど、疲れるのも事実。無邪気な子供達に翻弄され、週末は毎回ふらふらだ。

「ただいまー!」
「やあおかえりダリー」
「おかえりお母さん!」
「おかえりなさい。今日のご飯は私が作っておいたわよ」
「ただいま。んー良い匂いだ」

そんな疲れを癒してくれるのが、最愛の夫と娘達……そう、私の家族だ。

「今日幼稚園の前を通ったけど、相変わらず子供達が元気にはしゃいでたね」
「そうね。悪戯っ子もいるし、皆元気だから大変よ」
「でも、それが良いんでしょ?」
「まあね! あなた達もあれぐらいの時があったのよね〜今も世話の掛かる子供には変わらないけどね」
「へへ、お世話になってます」
「私はそんな事ないもん! 彼氏だってできたしね!」
「それがまたお母さんの悩みの種だわ〜あんたの性技で彼氏を満足させられてるのかな〜幼稚園の頃同じ世代の子の中で一番駄目だったからな〜」
「だ、大丈夫だし! あの頃とは違うもん!」

自分の娘達だって、私にとってはいつまでも子供だ。
そんな子供の笑顔に包まれながら、私は疲れた身体を癒すのであった。
14/04/13 21:27更新 / マイクロミー
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■作者メッセージ
読切版だした後、他クラスのも需要がありそうだったので連載にしてだしちゃいましたw
連載版トップバッターはゆり組こと魔界生息組です。魔界組なのでちょっぴりエッチで高度な感じにしてみました。
途中にあったちょっと一息コーナーはおまけ+ネタみたいなものです。各クラスの園児達がどんな子かわかってもらえたらな〜と思いましてねw
ちなみに一息コーナーはひまわり組のほうにも追加しておきましたので是非。

とりあえず今後は12クラス全部(残り10クラス)の様子を書いていこうと思います。その後は幼稚園の行事とか書いていく…かも?
自分の他の連載と違って終わりがある連載じゃないので優先度は低いですが、他が詰まったりほのぼのしたのが書きたくなったら幼稚園を投稿したいと思っています。

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