読切小説
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淫スタ蠅
 パシャリパシャリ
 僕の小さな彼女であるベルゼブブの鈴は今日もスマホにベストな瞬間を収めていく。
「〜♪」
「……」
 現在デート中、少ししゃれたレストランで食事中である。しかし彼女は料理を食べるよりもどれだけ可愛く撮れるかにご執心のようだ。
「ねぇねぇ、これいいと思わない?」
 そう言って鈴はてっこてこにデコられた写真を見せてくる。
「ん〜……いいんじゃない?」
 僕にはインスタ映えとかそういうのは全く分からない。当たり障りのないことを言いつつ、目の前のパンをかじる。
「そう? あたし的にはもうちょっとトッピングが欲しいんだけども……」
「トッピング? 頼もうか?」
「うーうん。大丈夫」
 鈴はワッフルの皿を手に机の下に潜り込んだ。
「●●くんがそこでじっとしてるだけでいいで〜す♥」
 まさか……
 止める暇もなく、僕のペニスが取り出される。
「ちゅぷ……じゅるるる♥」
「す、ず! こんなところで!」
「れろ♥にちゅ♥ぢうううううううぅぅぅぅぅ……♥」
 とんでもないテクニックで搾り上げられていく。最速での射精を求められているようだ。
「っ! ん!」
 声を抑え、達する。
 どうやらその瞬間に鈴は口を離したようだ。僕の精液は宙に放たれているはずである。
「ふふふ……いい感じ♥」
 出ていた鈴が持っているワッフル。そこにはもともとハチミツがかかっていたのだが、それとは明らかに違う、粘度を持った白濁液がたっぷりとかかっていた。
「美味しそう……でも食べる前に」
 そして鈴は改めてそのおぞましい物体を撮影した。
「それアップするの?」
「うん」
 炎上不可避だろそれ……
「どこにアップすんのさ……」
「魔物娘御用達の淫らなSNS♥」
 しゅしゅしゅと画面をタップアンドスワイプ。どうやらガチで投稿したらしい。
「えへへ♥それじゃあいっただっきまぁす♥」
 人間の男である僕にとってはおぞましくも、しかしどこか背徳的で興奮する食事が始まった。
「はぁ……♥甘くてエッチなにおい……♥はむ……ん♥もぐ♥んぐ♥ぐち♥」
 口をつけると、白いミルクシロップが糸を引いて切れた。
 僕の子種が、スイーツと一緒に噛み砕かれる。僕は精液なんて味わったことがないし、美味しいと感じることはないだろう。だが彼女にとっては極上の美味、なのだ。
「もぐ……ごくん♥」
 飲み込むと鈴はその悦楽に身を震わせた。
「あああぁ……最っ高♥」
 そうして彼女はまた一口。胃袋へミルクワッフルを詰め込んでいく。
「……」
 一発抜かれたのに、ペニスが固さを取り戻す。今日はこれをオカズにすることになりそうだ。
「ごちそうさまでした♥」
 あどけない笑顔。だが、まだ口の端に白濁液が付いている。とても汚れた笑顔だ。
「……? 何、スマホなんて出しちゃって? あ、口に……●●君、あたしのザーメンスマイル保存しちゃうんだー♥えっち♥」
 構わず僕は写真を撮る。
「今度はもっとドロドロになった写真、とってもいいからね♥」
18/12/20 01:14更新 / 鯖の味噌煮

■作者メッセージ
こういう創作シチュで、お店側の迷惑とかは考えてはいけない
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