連載小説
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後編
一般に、人に見られる事を意識していない時の顔はあまり他人に見られたくはないものだ、ましてや完全に理性を飛ばし、全てのしがらみから解放されたような表情なら尚更。
扉を開けた瞬間いきなりそんな表情に遭遇してしまったソランはとりあえず。
「あ、し、失礼」
一言謝って扉を閉めた。
しかし数秒の間を置いて再び扉は開かれた。
「いや、部屋間違ってないじゃないですか!昼間っから何してるんですか!居間で!」
「あふぉぉぉう♪」
「ふぅぅうううう・・・」
開けると同時に色々と突っ込んだが、今まさに絶頂のいただきから降りてくる最中の二人が応えられる訳は無かった。


「もう・・・そういうのは寝室以外では控えるって決めてたのに」
「えへへぇ、ごめんごめん、ちょっと盛り上がっちゃってね?」
「・・・すいません、また暴走してしまって・・・」
「それが一番許せないんです!どうして私のいない時に暴走するんですか!私も参加してるときに暴走して下さい!」
「ええ?そっち!?」
三人はあれこれ言い合いながら脱衣所に入った。
あの後、いろんな理由でぷんぷん怒り出したソランをいち早く正気に戻ったコンラッドがなだめ、取りあえず入浴を勧めた。
コンラッドはソランが入浴している間にふにゃふにゃになっているジュカのアフターケアをしようと考えたのだが、ソランは三人で入ることを提案し、ジュカもふにゃふにゃになりながらもそれに賛同した。
実はコンラッドとしては三人で一緒に、というのは魅力的でありながら避けたいシチュエーションだった、何故避けるのかというと度を超えて魅力的過ぎるから、というべきか・・・刺激が強すぎるのである、いい加減慣れろ、と言われそうだがこればっかりは慣れるのは無理としか言いようがない、しかし今回は暴走してしまった負い目がある分断り切れなかったのだ。
脱衣所に入ったコンラッドはパパっと服を脱ぐと。
「それじゃ、俺は先に温まっておくから二人は体を洗いなよ」
と言い残し、素早く浴室に入って掛け湯をして湯船にちゃぽん、と入ってしまった。
二人の脱衣シーンを見て理性を保つ自信がなかったからである。
そんな夫のいつまでも失われない初心さを目の当たりにした二人は顔を見合わせてくすくす笑い合い、焦る事無くその魅惑の肢体を晒していった。
「お邪魔します♪」
「お湯加減どうですか?」
「ああ、丁度いいよ」
浴室に入って来た二人に目を向けずにそっぽを向きながら応えるコンラッド、二人はまた笑いそうになる。
ソランとジュカ、当然それぞれ性癖に違いはあるが、この恥ずかしがりな夫を誘惑し、そのお堅い理性を崩していく工程がとても楽しいというのは共通した見解だ。
「じゃ、私が背中流してあげよっか、ソラン」
「ええ、お願い」
ソランが浴室の椅子に座り、ジュカがその後ろに回る。
コンラッドは相変わらずそっぽを向いて浴室の壁を眺めている。
一人で入る分には余裕だが、三人だと少し窮屈、というくらいの広さの浴室だ、あまり二人から距離を取る事も出来ない。
ジュカは浴室に設置されている棚に手を伸ばす。
棚の中には色々な形をした石鹸や入浴剤の入った瓶が沢山並んでいる、これらはお風呂好きなジュカのコレクションだ、中には巷ではちょっと目にかかれないような珍しい石鹸やジュカ自らが調合した入浴剤などもある。
「今日はど、れ、に、し、よ、う、か・・・ん、これにしよ♪」
ジュカは数ある中から鮮やかな緑色をした石鹸を選び、スポンジで泡立て始めると浴室内に爽やかな香りが漂い始めた。
「あっ、新しい石鹸?」
「うん、新しい配合にチャレンジしてみたんだ」
「これは・・・森の香り?爽やかでいいですね」
「いいでしょー、お肌にもとってもいいんだよー」
お肌にいいって、それ以上どう綺麗になりようがあるんだ、とコンラッドは心の中で突っ込む、今以上何もしなくったってつやつやぷりぷりすべすべな二人の肌には虜にされっぱなしだというのに。
ともあれその石鹸の香りには少しほっとする、実は二人の甘い匂いが浴室内に溶け込み始めて危険だったのだ、この爽やかさで少しは中和された気がする。
しかし安心出来たのはほんの一時だった。
「ソランまた胸おっきくなってない?」
「ええ・・・どうもそのようです、誰かさんのお陰で」
「ねー、誰かさんはコレが大好きだもんねー」
「あっやっこらっちょっ」
「ほーれほれー」
「もおっ変なとこ・・・あっ!?あっはははははっやめてくすぐったい」
「ここがええのんかー」
「やめなさいったらこのっ」
「ひゃっ!?きゃはははははっやめてー」
コンラッドは耳に届く極めてキャッキャウフフな会話から意識を逸らすべく、まじめくさった顔で壁のタイルを眺め、頭の中で複雑な数学の計算式なぞを思い浮かべる。
暫くそうしているとコンラッドの後頭部に声が掛けられた。
「コンラッド、二人とも洗い終わりましたよ」
必死の努力の甲斐あってどうにかやり過ごす事ができたようだ。
「うん、そうか、じゃあ二人は温まってくれ、次は俺が・・・」
「はいはいこっちに座ってねー」
「隅々まで綺麗にしてあげますからね」
理性を振り絞って言った台詞は当然の如く無視されるのだった。


湯船から上がったコンラッドは椅子に座らされ、背後にジュカ、正面にソランが陣取る。
「あわあわ〜♪あわあわ〜♪」
謎の歌を口ずさみながらジュカは手で石鹸を泡立て、その両手で・・・。
「スポンジ使ってくれ、な?」
「ちっ」
背中に目でも付いているように察知したコンラッドにジュカは渋々スポンジを手に取る。
「・・・」
ソランも残念そうにもう一つのスポンジに手を伸ばす、あんたもか。
「コンラッドの背中大きいなぁ♪」
ジュカは嬉しそうにコンラッドの背をスポンジでこすり始める、強すぎず弱すぎず丁度いい力加減で気持ちがいい。
「・・・」
ソランは無心にコンラッドの足を洗っている、それこそ指の一本一本にまで丹念に。
やっぱり生真面目だな、とコンラッドは思ったが、よく見ると目には妖しい光が灯っている、コンラッドの前に跪き、奉仕する、というシチュエーションはそれだけでソランを陶酔させる。
説明するまでもなくコンラッドの股間の物は完全に臨戦態勢に突入している、ジュカは時折わざとらしく背中にそのつやつやの肌を接触させてくるし、足を洗うソランのたふたふと揺れる乳房も視界に入っている、どんな腑抜けでも奮い立たざるを得ない状況だ。
時折ちらちらと視線は感じるが二人はお楽しみは最後まで取っておくつもりらしく、今の所何もしてこない。
うっとりするほど心地いい時間が過ぎ、やがて背中と足が綺麗になるとジュカがソランに声を掛けた。
「私は右で、ソランは左ね」
「ん」
二人はコンラッドを左右から挟むように位置を変えるとコンラッドの両腕を洗い始めた。
「コンラッドの手って・・・すごいよね」
「ええ・・・この手はすごい手です」
コンラッドはその少々頼りなげな外観に似つかわしくないごつごつと節くれだった手をしている、それは彼がいかにその手を酷使しているかを表していた。
騎士学校時代の報われぬ努力の証であるその傷だらけの手は本人は余り好きではない。
しかし二人は知っている、その手は訓練のみならず素直で真面目な彼の人柄が如実に表れた手なのだ。
腕なのだからそんなに洗う面積は広くないのだが、二人はその手に刻まれた傷跡を慈しむようにゆっくり時間を掛けて洗う。
先程とはまた違った意味で気恥かしくなったコンラッドは何かこの沈黙を破る話題はないかと所在なさげに視線を彷徨わせる。
「・・・随分高そうなのもあるんだな」
ふと棚の中の小瓶の一つが目に付いた、比較的シンプルなデザインが多い中でその赤い瓶は凝った装飾が施されており、一際目を引いた。
「あれ?・・・ふふふ、いい物に目をつけたね〜」
「・・・確かに高そうですね、どのくらいしたんですか」
無駄遣いには厳しいソランが目を光らせるとジュカは慌てて弁明する。
「違う違う買ったんじゃなくって貰ったの!知り合いのアルラウネさんの新製品のサンプル」
「新製品?」
「うん、希釈用蜜ローションって言ってね・・・」
説明しながら棚から瓶を取り出し、蓋を開ける。
手の平の上にそっと傾けるとオイルのように濃く、粘度の高い琥珀色の液体が現れた。
「ロー・・・ション?ポーションではなくて?」
「あー、ソラン知らなかったっけ?これはこうしてね・・・」
ジュカは瓶を湯船の縁に置くと洗面器で湯船から一杯のお湯を汲み、手に出したその液体をお湯に溶きはじめた。
「こうするとねー・・・ほら」
溶き終えると、お湯はとろとろとした液体になっていた。
「マッサージ用のオイルですか?」
ソランは興味深げにローションの水面をちゃぷちゃぷと触りながら聞いた。
「んふふ、これはこうしてね・・・」
ジュカは洗面器からその蜜ローションを人掬いすると。
ぬむちゅっ
「ふゃあ!?」
無防備に揺れていたソランの豊かな乳房にべったりと塗りつけた。
「ききき急に何をっ」
「こうして塗りたくってぬちゃぬちゃとえろい事をするためのアイテムなの」
「そ、そんなアイテムが、というか、急に塗らないで下さ・・・え?ん?あ、あれ・・・」
言い終わる前にソランはローションを塗られた方の乳房を抑えて俯く。
「ソ、ソランさん大丈夫ですか?ジュカ、それは本当に安全な物なのか?」
慌ててソランを気遣うコンラッド。
「いえ、あの、その、ぬ、塗られた箇所が何だか・・・き、気持ち良くなってきたんですけど・・・」
ソランが困惑しながら手を離して自分の乳房を見ると、ローションを塗られて卑猥な光沢を放っている左の乳房だけ乳首がかちかちに勃起していた、右と左で通常時と勃起時の違いがはっきりとわかる。
それを見て慌ててコンラッドが視線を逸らす。
「何しろアルラウネさんの蜜が原料だからね、ローションと同時に媚薬の効果もある優れ物なんだって♪」
「気安く人に試すなよそんな物!?」
思わず突っ込むコンラッドにジュカは笑って応える。
「大丈夫大丈夫、普通のお水かお湯で洗い落せばすぐに効果は・・・」
そう言って湯船から別の洗面器でお湯を掬おうとしたジュカの肘が湯船の縁に置いてあった瓶にコツン、と接触した。
「あっ」
「え?」
「ちょっ」
結果として瓶は蓋の開いた状態で湯船の中にぽちゃん、と落下した。
「わっわわっわっ!」
ジュカは慌ててお湯に手を突っ込み、瓶を拾おうとするが焦っているため中々取れない。
ようやく瓶をお湯から上げた時には瓶の中身は殆ど無くなっていた。
三人が湯船を覗きこむと、お湯の底に蜂蜜色の澱が沈んでいるのが見えた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
しばし無言で顔を見合わせる三人。
するとジュカはおもむろに湯船に手を入れてちゃぷちゃぷと掻き混ぜ始め・・・。
「いやいや、何をしている、何をしているんだジュカ」
半ば予想できた彼女の行動にコンラッドは半笑いになりながら制止しようとする。
「いや、もったいないし」
「入れるかっ!もうこれアルラウネの蜜壺に入るのと同じじゃないか!?」
「いけるって!いけるって!」
「何がだっ」
言い合う二人の横でソランはごくり、と喉を鳴らすとそっと立ち上がり、その片足を湯船の中に・・・。
「いやいやいや、ソランさん、何してるんですかソランさん」
こちらは流石に予想外だった彼女の行動にコンラッドは泣き笑いの表情で制止しようとする。
「い、いえ、これは本来高級な品なのでしょう?このまま捨ててしまうのはどうかと・・・」
「もったいない精神は大事ですけどここで発揮するべきでは」
「大丈夫ですよ、多分・・・」
言いながらソランは片足をローションの中に浸けてしまう。
「あっ・・・」
一瞬驚きの声を上げて動きを止めたが、そのまま両足まで湯船に入れると、とぷぅん、と粘度を増したお湯に全身で浸かり込んでしまう。
「あぁぁぁふぅぅぅぅ・・・・」
みるみるソランの全身が桜色に染まり始める。
コンラッドの脳裏に「サキュバスの蜂蜜漬け」という単語が浮かんだ。
「だ、大丈夫なんですか!?」
「だ、だい・・・ふぅぅあああぁぁ・・・大丈夫ですよぉ・・・」
どこからどう見ても大丈夫そうには見えない。
「こ、コンラッドもぉ・・・入りましょう?」
ソランは蕩けた笑みを浮かべ湯船の中からローション濡れでぬらぬらとした光沢を放つ両手を差し伸べる。
余りに魅惑的すぎる姿にコンラッドは逆に尻込みしてしまう、あの手を取ったらどれ程の快楽地獄が待っているのか。
「じゃ、私も入ろ♪」
そんなコンラッドを尻目にジュカがソランの傍にどぷん、と浸かる。
するとジュカもソランと同じくみるみる桜色に色付く。
「ほおおおぉぉぉこれは・・・」
「凄い、ですね、これ」
「あはぁ・・・ふ、普通はこんな贅沢な使い方する物じゃ・・・んあぁ・・・ないからね・・・」
二人は紅潮した顔を見合わせ、ぬりぬりと互いの肩や腕にローションを擦り込み合う。
コンラッドはその湯船の中に飛び込んでしまいたい、という気持ちと今すぐここから逃げなくては危険だ、という気持ちでその場に棒立ちになってしまう。
そんなコンラッドを見て二人はくすくすと笑う。
「入らない・・・んっですか?」
「あはっ気持ちいいよぉ?」
「・・・っ」
アルラウネの蜜に浸かったリリムとサキュバスの誘惑。
コンラッドの足が竦むのはある意味被食者の本能だったのかもしれない。
待っていれば花に誘われる虫のようにふらふらと吸い寄せられただろうが、二人の方も我慢が限界に達していた。
「もう、しょうがないなぁ♪」
「コンラッド・・・」
ずるり、と二人は湯船から出た、蜜でコーティングされ、卑猥な光沢を放つ二人の姿はまるでスライムのようだ。
「あ、ああ、あ」
後ずさるコンラッドに構わずジュカは手を伸ばしぬちゃ、とコンラッドの腕を掴む。
「ひぃ!?」
大した性感帯でもない腕を掴まれただけにも関わらずそこから鳥肌が立つような快感が生じる。
怯んでいる隙にソランが熟練の戦士らしい動きでするりとコンラッドの背後に回り込む。背後から圧倒的なボリュームとしなやかさを備えた肉体が迫り、蜜を絡めながらむっちりと密着する。
「うううぁ!?」
膝からすとんと力が抜け、崩れ落ちそうになる所をジュカが前から支えるようにしがみ付き、そのまま押し倒してしまう。
ソランの背中は痛くないかな、マットが敷いてあるから大丈夫か。
そんな考えが一瞬だけ脳裏をよぎったが、その後、理性的な考えは一切出来なくなった。
ぬちゅるにゅくちゅくにゅるるるるにちゃにちゃにちゃくちゅくちゃぁ
ソランが敷布団ジュカが掛け布団といった感じで二人にサンドされ、二人がその全身で愛撫してきたからだ。
「ほらぁぬるぬる♪ぬーるぬる♪んむちゅっ」
「ん゛ん゛ん゛っんーっん゛ん゛っ」
「んんはぁ・・・コンラッドぉ・・・コンラッドぉ・・・」
ぬめりを利用して滑らかに体を上下させるジュカ、ジュカの動きに合わせて体を揺らせるソラン、まるで男性器を愛する女性器のように二人は息を合わせて蠕動する。
コンラッドはジュカに唇を奪われ、悲鳴すらも飲み込まれたまま桃源郷を彷徨う。
やがてジュカは片足を上げ、上下運動の中で自然に滑らかにぬるりとコンラッドの陰茎を受け入れた。
「ふぅん゛ん゛ん゛〜〜〜」
「んんんちゅううううう♪」
二人の様子から状況を察したソランはジュカの腰の振りに合わせて下からコンラッドの腰をリズミカルに押し上げ、より激しく二人の腰を打ち合わせる。
ぱじゅっ!ぱじゅっ!ぱじゅっ!
「お゛っっごぉっっ」
ビュグン、ビュグン、ビュグン、ドビュンッ
体も頭の中もぐちゃぐちゃにされたコンラッドは成す術もなくジュカの中にたっぷりと白濁を捧げた。
「ぷふぁぁっはぁっや、やっぱりぃ、蜜もいいけど、コンラッドのミルクが最高だよぉ♪」
ぬぢゃり、とようやく体と唇をコンラッドから糸を引かせながら離したジュカは陶酔した表情で呟く。
「あふっわ、私は・・・く、口に欲しいです」
「はぁっはぁっおっけー」
ソランが二人の下から抜け出し、ぐったりしたコンラッドの足元にポジションを取る、ある意味ソランのお気に入りのポジションだ。
「それでは・・・はぁっ・・・貴方のお気に入りのこれで・・・」
ソランはローションでてらてらと光り、いつもよりも倍増しでいやらしくなった乳房を重たげに持ち上げて見せた。
コンラッドはもはや観念し、せめて心の準備を整えようとする。
「よい・・・しょっ」
ぬちゅぅ
そして、心の準備などまるで役に立たない事を思い知らされる。
ローションによって滑りの良くなった乳肌で陰茎を執拗に擦りあげられると気も狂わんばかりの悦楽が陰茎を襲う。
声もなく悶絶するコンラッドにソランは嬉しそうに目を細めて見入る。
「そぉれ追加ぁ♪」
どぽぉ
「ひゃぁ!?」
淫らに歪むソランの乳房にジュカが洗面器一杯分のローションをぶっかける、驚いた声を上げるソランの向かいにジュカは洗面器を放り出してコンラッドを挟みこむ形でしゃがんだ。
「一緒に、ね?」
「もう・・・」
「ちょぉっっ二人ともっ・・・!」
ローション濡れのダブルパイズリが始まった。
微妙に違う弾力と柔らかさの肉塊がローションのぬめりの助けを得てむにゅんむにゅんと左右から責め立てる。
触覚での刺激も凄いが、何より視覚的な効果が凄まじい、自分の陰茎を柔軟に変形しながら蹂躙する大きすぎる四つの柔肉、金髪と銀髪のコントラスト、快楽に蕩けきった二人の怖いくらいの美貌。
コンラッドの頭の中で何かがぶちぶちと音を立てて千切れていく。
(無理だっっ・・・!無理無理無理無理!!)
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
断末魔のような悲鳴と共に二人の胸の谷間で白い噴火が起こる。
「ふぷぁっあむ、んむ、じゅるるるるる」
「ああっやぁっジュカ、ずるいっ私より多く・・・じゅちゅちゅちゅちゅ」
「ちゅぱっごくっ大丈夫だよぉ、コンラッド、まだまだ沢山ミルクくれるもんね?ね?」
浴室に響く聞くに堪えない淫らな粘液音はいつ果てるともなく続いた。



それから数時間後、長々と続いた入浴(?)がようやく終わり、三人は寝室へ向かおうとしていた、しかし、コンラッドの淫獄はいまだ終わる気配がない。
「はぁっはぁっベッド、ベッド行こ、早く、早く」
「ふぅ、ふぅ、ちゅっんちゅっ」
コンラッドは左右から絡み付く二人に引き摺られるようにして移動していた、三人ともいまだに一糸纏わぬ姿をしている。
原因はあの蜜のローションだ、アルラウネに説明された通りローションには媚薬効果がある、それは水などで洗い流せばすぐに消えるものなのだが何しろ三人してこれでもかと言うほどたっぷり肌に擦り込んでしまい、なおかつ浴槽のお湯は全てローションになってしまったので洗い流す水もない。
仕方なく、取りあえずタオルで全身のローションを拭き取って浴室を出たのだが、当然媚薬効果まで拭い去る事が出来るはずもなく、ソランとジュカの肉体は未だに朱に染まりっぱなしで発情状態に置かれている。
(こ、これは・・・いつになったら鎮まるんだ?)
二人に引き摺られながらコンラッドは不安を頭によぎらせる。
子供のようにコンラッドの腕を引っぱるジュカの潤んだ深紅の瞳や、もはや何も耳に入らない様子でひたすらにコンラッドの首筋や耳に舌を這わせ続けるソランを見れば説得が無駄なのは火を見るより明らかだ。
(今晩中に収まってくれれば・・・いや、無理だな、明日一杯・・・いや、その夜ぐらいまでかかるかなこれは)
コンラッドの脳裏に今後入っていた予定やローションまみれの浴槽などがよぎるが、もはやどうにもならない。
コンラッドが二人の手でずりずりと寝室に引っ張り込まれるとぱたん、と扉が閉じられた。
その中でどれ程の快楽地獄が繰り広げられるのかは三人にしかわからない。
11/08/12 18:03更新 / 雑兵
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■作者メッセージ
・・・タイトル、「堕落のローションプレイ」にした方がよかったろうか、雨関係ないしw
中世設定であるにも関わらず入浴の仕方が思い切り日本式ですがこまけぇこたぁいいんだよ!

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