連載小説
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第八話 これって風邪なの?
皆さんこんばんは、皐です

早くもこの世界に来てから一ヶ月が経ちました
二週間前とかは軽くホームシックになってましたが今は平気です

徐々にこの世界にも慣れて、街の人たちとも仲良くなりました
・・・最近ここから出て街に住み込みで働こうかと思ってます

決してここでの生活が嫌とかではないのですが、やはりいつまでもここにいるのは・・・
明後日あたりに街に行くことになっているのでどこか探そうかと思ってます
みんなには住み込みで働ける目処が立ったら話そうかと
別れは寂しいけど、近くなんだから会おうと思えば会えるし

まあ、とりあえず明日も早いのでおやすみなさい・・・・




〜朝〜

「・・・・・zzz〜・・・・zzz〜」





「zzz〜・・・んんっ、ふぁ〜あ・・・」

う〜んよく寝た
ここに来てから二度寝は少しずつ改善されてきた
・・・だからといってする時はしてしまうけど


〜食堂〜

朝食を食べる
ただ今日は珍しくエナがいない
いつもは目の前の席に来て食べてるのに

・・・・・まさか寝坊?

「おはようニャ〜、サツキ〜」

パーナ登場。こちらはいつも通り眠そうだ

「ああ、おはよう」
「あ〜、そうニャ。エナが今日から五日間は部屋に来るなだって〜」
「え?なんで?」
「ん〜と〜」

どうしたんだろう、いきなり部屋に来るなって
あ、まさか

「もしかして風邪でもひいたとか?」
「う〜んまぁ」

なんかエナが風邪ってちょっと意外
だって健康管理とかもきちんとしてるのに

「じゃあ午前中は俺って暇?」
「そうニャるね」

自室で魔法訓練でもやってるか
最近はちょっとだけ進歩した
なんと大きさが線香花火からピンポン玉にランクアップ!
・・・・しょぼいとか言うなよ?

「そんじゃあ午後にまた〜。エナにゴハン持ってかニャきゃ」
「お大事にって伝えといて」
「りょーかいニャ」

パーナがお盆にご飯を載せて去っていく
よし、次の目標はテニスボールの大きさだ!



〜エナの部屋〜


「エ〜ナ〜。ゴハンニャ〜」
「ん・・・部屋の前に置いておいて・・・」
「大丈夫〜?」
「・・・・あんまり」
「まったく、発情期なら発情期で皐に言えば〜?」
「・・・それは本気で言っているのか?」

少し怒気のこもった声でエナが言う
どうやらエナは風邪ではなく発情期のようだ

「半分くらい本気ニャ」
「・・・ダメだ」
「ど−してニャ?」
「・・・互いに好いてないのにそんなことできるわけない」
「エナは皐が嫌いニャ?」
「それは・・・」

直球な質問に言いよどむエナ

「・・・私は・・・私はたしかに皐のことが好きだが・・・」
「ならいいじゃニャいの」
「皐が私を好いているとは限らないだろう・・・」

落ち込んだ声

「思い切って聞いちゃえば〜?」
「いい。私は・・・今の関係を壊したくない」
「そ、ならいいニャ。ゴハン置いとくニャ」

パーナが立ち去ろうとしたが思い出したように言う

「そうそう、皐が風邪って勘違いしててお大事にって」
「・・・そうか。ありがとう、と伝えてくれ」
「ハイハイ。でもさ〜好きでもニャい相手には“お大事に”とは言わニャいと思うけど?」
「・・・何が言いたいんだ」
「べっつに〜。ただまったくの脈ナシってのはニャいと思うよってだけ」

そう言い残して次こそは立ち去るパーナ

「・・・脈がないことはない・・・か」






〜ピラミッド入り口〜

午後になったので見張りの時間

といっても実際侵入者が来たことは一回だけで、しかもその人たちは道中にギルタブリルたちの襲撃にあっていたようで、弱っていた二人だけだった
その二人もマイバディで牽制しているうちに背後からきたギルタブリルにお持ち帰りされた。南無
なので見張りの時間=日陰での読書タイムになっていたりする

「う〜ん・・・・・」
「・・・・・」

いつもならとっくに「暇ニャ〜」とか言って突っかかってくるが、今日は来ない

「(なんか悪いものでも食べたか?)」
「(どうやって二人をくっつけるかニャ〜?)」



結局今日も何事もなく見張りの時間が終了
パーナはまだうんうん唸っている

夕食を食べ、エナの部屋には行けないので今日は早めの就寝
・・・・なんかエナいないと寂しいかも



〜翌日〜

いつも通りの時間に食堂へ
今日もまた午前中は暇か・・・

「おはようニャ、サツキ」
「ん、おはよう」

パーナも食堂に来た
・・・なんだか目の下にくまができてる気がする
あまり寝てないのか?

「パーナ、お前昨日ちゃんと寝た?」
「ん〜ちょこっと寝不足ニャ〜(本当は昨日二人をくっつける方法を考えてたせいであんまし寝てニャいだけニャ〜」
「って言っても見張りの時に寝るからいいか」

見張りの時間はだいたい半分は絶対寝てるし

「まあそうニャね」
「普通に仕事の放置認めやがった!?」
「それはともかくニャ、ちょっと頼みごとがあるニャ」

軽く流された
でもパーナが頼みごとって珍しいな

「今日一日はエナの看病してくれニャ」
「看病?それは構わないけど、昨日は行くなって・・・」

どういう風の吹き回し?

「昨日は昨日ニャ。この風邪の予防薬飲めば行っていいニャ」

そう言ってパーナが小瓶を渡してきた
栓を取ると、周囲に甘ったるい匂いが立ち込めた

「なにこれ?なんか予防薬にしては匂いが・・・」
「だいじょーぶだいじょーぶ、ここの薬はどれもそんなんニャ」
「そういうものなのか?」

まあ文化も違うしそもそも世界が違うし、大丈夫かな

「で?飲んだら朝食持って行けと」
「持って行った後も今日一日はエナの側にいるニャ」
「え、見張りとかどうすんの?」
「元々私一人でやってたし」

そう言えばそうだった

「お昼ゴハンは時間になったら部屋の外に置いとくから」
「ん〜、了解」

う〜ん、看病なんてあんましやったことないんだけど・・・
とりあえずやるだけやってみるか

「じゃあこれ持って行けばいいんだな?」

おかゆみたいな朝食を指す

「あとこれも持って行くニャ」

渡されたのはナイフとピンク色の果物だった

「デザートみたいに切ってやれと」
「この果物は栄養価が高いから風邪にもいいニャ」

元の世界でもお見舞いには果物だったし、ここでもそうなのだろう

「じゃあ看病行ってきま〜す」
「行ってら〜。薬は必ず飲んでニャ〜」






俺が行った後にこんな会話があったとか

「よっし、完璧ニャ!」
「何が完璧なんですか〜?、パーナ様〜」

一人ガッツポーズをとるパーナといつの間にか後ろにいたマミーのシーア

「ん〜?あの二人をくっつける作戦ニャ♪」

ドヤ顔のパーナ再び

「作戦ですか〜?」

シーアが不思議そうに聞く

「そうニャ。まずあの薬、実は予防薬じゃないニャ」
「普通はあそこまで匂いはしませんしね〜」
「あれは“超☆強☆力 精増幅剤Ω”ニャ。発情期の魔物にただの人間の皐じゃ壊れちゃうニャ」
「たしかにそうですよね〜」

うんうんと頷くシーア

「それとあの果物は魔界の魔力がうんと込められた特別製のやつニャ」
「そんなものをどこで・・・」
「果物は先週、精力剤は一ヶ月前にエナ自身が買った物ニャ」
「エナ様・・・・・」
「まったく、あんなの買ってるなら早くやればいいのにニャ〜」

ため息をついて椅子に座るパーナ

「これだけ条件が揃っていればさすがにやるでしょうね〜」
「てかやらなかったらもうお手上げニャ・・・」

シーアも椅子に座って朝食を食べ始める

「さーて、食べ終わったら二人が安心してズッコンバッコンできるようにお仕事がんばるニャ〜」
「そうしましょうか〜」




〜エナの部屋の前〜

エナの部屋に着いた
予防薬はさっき歩きながら飲んだけど、なんだか体が温かい・・・いや熱い?
薬が効き始めている証拠だろうか

それはともかくまずはノック

「エナ〜、朝食持ってきたぞー」

部屋の中でなにかドタドタッと音がした

「な、なんで皐がここに!?パーナは!?」
「看病+お見舞いに来た。あとこれはパーナに頼まれた」
「ちょ、まっ、ッ〜〜〜!!」

どうしよう、とりあえず部屋に入るか

「エナ〜入るぞ〜」
「ちょっと待って!」

面倒なのでとっとと入る
部屋にはベッドに潜り込んでいる子が一匹
頭まですっぽりと布団をかぶっている

「・・・・何してんの?」
「いや、これは、その・・(オナニーしてたなんて言えない・・・ッ)」

まあいいや
とりあえずその辺にあった椅子をベットの近くに持って行って腰掛ける

「朝食食べれるか?」
「・・・・・・」

エナは何も言わない
これはどうしたものか

「食欲はなくても少しは食べた方がいいんじゃないか?」
「(あぁ♥皐の、雄のニオイがこんなにッ♥おかしくなっちゃうっ)」
「・・・・お〜い、聞いてるか〜」
「ひゃいっ!き、聞いてましゅ!」

噛んでるし。これは聞いてなかったな

「ダルいのか?」
「・・・・少しダルいのかもしれない」
「わかった。とりあえず布団から顔出せ」

ゴソゴソと起き上がるエナ
それに対して俺は

「ほら、口開けて食べろ」
「!!ちょ、これって・・・・」
「いいから、早く食べろ」

病人って酷い時だと手を動かすのでさえ億劫になるんだし
看病する人が食べさせるのがいいだろう
・・・・・ちと恥ずかしいけど

「はい口開ける。アーン」
「・・・ア、アーン」
「まだ食べれる?」
「・・・一応」

ようやく食べてくれた
まだ食べれるそうなのでちゃんと食べさせなきゃな


〜食事中〜


「はい完食。ごちそうさまでした」
「ごちそうさま・・・・」

なんだかんだで普通に食べれるじゃん
これならこの果物も食べれるかな

「そうそう、果物もあるから一口だけでも食べな」
「ああ。・・・・・ってちょっと待った!」

いきなりの大声

「なんだ、どうかしたか?」
「そ、その果物はどこで・・・?」
「パーナが持っていって食べさせろって」
「そ、そうか。(パーナァァ!何してくれているんだお前は!)」

果物の皮をむく
けっこう柔らかいな。桃みたいな感じ?

「皮むき終了っと。食べな」
「・・・・皐」
「何?」
「一人では食べきれないからお前も食べてくれないか・・・?」
「あ〜、じゃあお言葉に甘えて」

実はこの果物が気になっていて、少し食べたいな〜って思っていた
ちょっとラッキー

「・・・うわ、甘っ。おいしいなこれ」
「そうだな・・・♥」

うん、おいしいおいしい
こんなにおいしいなら風邪もすぐによくなるだろう・・・って

「エナ、さっきより顔赤くなってないか?」
「そ、そうか///?気のせいだろう?・・・・・ハアハア」
「いや、息も荒くなってるしさ。寝た方がいいかも」

あんまり食べさせなかった方がよかったかな・・・・

「寝る?そうだな・・・そうするかな」
「うん、俺はここにいるからなんかして欲しいことあったら言って」
「ああ、じゃあ一ついいか?」
「何?なんでも言ってk」

何でも言ってくれ、と言おうとしたらいきなり強い力でベットに引き込まれた

「じゃあ・・・・・私と交わってくれ♥」

馬乗りになってギラギラとした目でエナが言う
・・・・これって俗に言う捕食者の目ってやつ?

「あの〜エナさん?これは一体どういうことでしょうか?」
「ん?そうだな・・・簡単に言うとお前は発情期の魔物に近づき、食事で、アーンなんてやって、さらに魔界産の果物食べさせた・・・といった感じだな♥」

発情期・・・たしか獣人型の魔物にある性欲が異常に高まる期間・・・だっけ?
あ〜、エナ風邪じゃなかったんだ〜。なーんだ安心安心・・・・・あれ?

「これって俺食われるパターンですか?性的な意味で」
「そうだな♥大人しくしていてくれよ?」
「いやいやエナさんどうか落ち着いてくだ、んむっ!?」

話している途中にエナにキスされた
触れるだけのものではなく、舌を入れる濃厚な“大人のキス”だった

ぎこちなさそうな動きだが、それでも口の中を蠢くエナの舌
思わず歯の間から俺の舌が出てしまう
それをエナは絡め取るようにして舌を巻きつけてきた

二人だけしかいない静かな部屋にピチャピチャと唾液の音が響く
エナは先ほどのギラギラとした目から一転してトロンとした目になっていた

「んっ♥んちゅっ♥、ふふっ、どうだった?」
「いや、あの、どうって言われても・・・・初めてだったし・・・」
「そうかそうか♪私も今のが初めてだ♥」

言うや否や服を脱ぎだすエナ
健康的そうな褐色の肌が目に入る

「ちょ、エナ!?」
「どうした?何かおかしいか?」
「いや服!服!」
「服がどうした?まさか着たままでのほうがよかったかの?それならそうと言ってk」
「違う!!そんなこと一言も言ってない!!」

発情期ってこんなにも性格を変えるのか!?
なんかいろいろとぶっ飛んでる!

「むう、皐・・・私ってそんなに魅力が無いか・・・?」
「は?えっ?」
「こんなに誘っているのに・・・こんなに好きなのに・・・」

目をウルウルさせながらそんなこと言わないで下さい
実はさっきから我慢してるんです襲いたいんです
もう、なんだかいろいろヤバイ
エナが数百倍可愛くて愛おしく思えてくる

「いや、魅力あるよ?でも、エナはいいのか?」

もう抑えとか効かなそうだし、俺の心と体もエナを求めている

「私は、皐以外は考えられない・・・」
「・・・・・わかったよ。嫌になったら言ってくれ」

そう言ってエナを抱きしめた





「ん、ふんっ、んん♥」
「こ、こんな感じか?」
「ああっ、そんな感じっ♥」

とりあえず最初は無難に胸かな、と思いそれを実行中
柔らかくて耳よりも病み付きになりそう

愛撫をするうちに乳首がだんだんと自己主張してきたのでそこも弄る

「あンっ♥、そ、そこぉ・・・」

どうやら嫌ではないらしいので少し集中的に弄る

「んんっ、乳首ばっかぁ♥」
「嫌なの?」
「嫌じゃ、ぅんっ♥,ないけど・・」

顔を赤らめてほんと可愛い
ヤバイ、もう我慢できない

「あのさ、そろそろいい?」
「ん、いいぞ・・・」

ベットにエナを横たわらせる
目が合って今更ながらちょっと恥ずかしい

「えっと、じゃあ足開いてくれるか?」
「・・・ああ」

ゆっくり足が開かれていく
下着はすでに脱いでいたのでアソコが露になる

「これが、エナの・・・」
「あ、あまりじろじろ見ないでくれ・・・・っ」

そうは言うが、見るなと言われてそれを聞くほどの余裕はなかった
なんとかほんの少し残った理性を総動員して正常位の体勢になる

「本当にいいんだな?」

しつこいかもしれないがもう一度問う
初めてというのは大切だろうし

「くどいぞ、私には皐しかいない。だから・・・挿れてくれ♥」

その言葉が嬉しくて無言でキスをした
今度のはただ触れるだけのフレンチキス

「じゃあ、いくよ・・・」

自分のをエナのアソコにあてがい、腰を進めていく
膣内は溶けそうなぐらい熱く、精を絞りつくさんと締めつけてきた

「ああ・・・っ、入って・・・くるぅ♥」

進んでいくうちに、小さな抵抗を感じた
おそらくはこれが処女膜というやつなのだろう

「エナ・・・」
「皐・・・」

互いに無言で頷くと腰を進め、何かを破った感覚と共に小さな抵抗はなくなり、全部入った

「大丈夫?痛いか?」
「少し・・・でも我慢できないほどじゃない・・・」
「そっか、ならよかった」

そう言った後、エナが抱きついてきた

「温かい・・・ねえ、もう少しこのままでいてくれないか・・・?」
「ああ、構わないよ」

正直生殺し状態だけど・・・・まあいいよね?



「そろそろ、動いてもいいぞ・・・」
「痛みは?」
「だいぶ引いてきたから・・・」
「じゃあ、動くよ」

本人の許可が出たので、ゆっくりと動かす
抜く時には襞がまとわりついて締めつけてくる
ギリギリまで抜き、再び腰を進める

「あっ・・・あ・・はぁんっ♥」

エナの膣は本当に気持ちよく、いつの間にか腰を振る速度が速くなっていた

「あっ!あんっ♥!はげしっ、いっ」
「エナの中・・・気持ちよすぎ・・・っ、も、もう出そうっ」
「はぅっ♥!出そうっ?出そうなのっ♥?」
「ゴメンっ、出ちゃいそうっ」
「いいよぉ♥!全部っ、全部出してぇ♥!!」
「くっ、出るっ!」

どぷっ、どぴゅっ、びゅるるーー!!

「ああああぁぁぁぁぁ♥!!くるっ、くるうぅぅぅ♥!!」

ビクビクとエナの体が大きく痙攣し、ぐったりとした
エナもイッた・・・のかな?

「エナ、大丈夫?」
「・・・・・・・」

なんか返事がない。これって何で?

「エナ?お〜い・・・」

その時ガバッとエナが起き上がった
・・・だけどなにか様子がおかしい

「エ・・・ナ?」
「ウーーッ、ワウッ♥!」

と思ったらいきなり押し倒された(本日二度目)
吠えている様だけど、全く怖くない

「ちょ、エナ待った!連続はキツイって!」
「ワウッ♥!キャイン♥!」

だけど騎乗位で二回戦突入はやば・・・・アーーーーーッ!






この後、騎乗位で二回搾られた
そのあとはお返しにバックで四回
バックが気に入ったらしく、膣の締まりが格段に良くなったのは秘密だ

そんなこんなで俺たちは三日三晩求め合った








「クウ・・・・クウ・・・・」

隣に寝息を立てて寝るエナ
その様子はとても可愛らしかった(何か白いものが周りやエナにかかっているが・・・・)

「はあ・・・やっちゃったんだなぁ・・・・」

なんというか、お互い合意の上でのだとしても・・・やっちゃったんだなぁ・・・

「この後、どうしよう・・・・」

全部中に出しちゃったからなぁ。魔物は妊娠しにくくてもやっぱり・・・ねえ
エナの頭をそっと撫でる

「んっ、・・・クウ・・・・皐・・・好きだよ・・・・・・」

心地よさそうな顔をして寝ている
・・・・俺も本気で彼女を好きになってしまった様だ

「おやすみ、エナ。・・・・俺も好きだよ」


ここを出るのは見送ろう
やっぱ俺はエナと一緒にいたい






〜翌日〜

朝エナより先に起きて、エナを起こしたら

起きる→寝ぼけているが徐々に覚醒→部屋を見る→一連のことを思い出す→顔真っ赤→布団に潜り込む(いまここ)

「お〜い、朝だぞ〜」
「うるさいっ!私は・・私は・・・ああああぁぁぁっ!!////」

布団の中で悶えてます

「えっと、大丈夫?」
「大丈夫じゃない・・・・・」

なんかこんなやり取りが前にもあったような・・・

「皐・・・・このことは・・・・忘れてくれ・・・」
「は?なんでだよ?」
「私のせいで、グスッ、お前に嫌な思いをさせて、エッグ、しまった・・・私は気にしないから、忘れてくれ・・・ズズッ」

涙声で震えながら喋る

「おい、エナ」
「・・・・いやだ、なにも聞きたくない」

もうなにを言っても聞かなそうだな
そう思い、後ろから抱きついた

「どういう・・・つもりだ・・・」
「はいはい、少し黙れっと」
「・・・・・」
「エナ、別に俺は嫌な思いなんてしてないぞ?」
「だが、私は・・・・」
「だ・ま・れ」

人がいいって言ってるのに・・・ほんと話を聞かないな

「あのさ、エナが好きって言ってくれて嬉しかったんだ
その、俺もエナが好きだったみたいだしさ」
「えっ・・・?」
「・・・・ああっ、もうっ!だから嫌じゃなかったしむしろ嬉しかったし気持ちよかったし
両思いだったしエナと一緒にいたいと思ってる!文句あっか!!」

もう自分の思いをぶちまけた
自分の正直な思いだし、嘘偽りはない

「あ、いや、その・・・・・うん、ありがとう///」
「わかればよし」

やっとわかってくれたので離れる

「さ〜て、風呂入って朝食食べに行こうぜ。お腹すいちゃった」
「あの、皐・・・?」
「何?まだなんかあるの?」

こいつもこいつでしつこいトコあるな〜

「いや、さっきの一緒にいたいって・・・あの・・それって・・・///」
「・・・・・ヨッシャ、ハヤクイキマショウカ」
「おい待て!何か変だぞっ!」
「聞こえないっ!」

改めて思うとかなり恥ずかしいこと言ったな、俺
恥ずかし過ぎるので脱兎のごとく走る

「待てーー!!」

エナも元気になったようだし、よかったよかった








〜パーナの部屋〜

「いや〜二人とも仲良くヤッてたみたいニャ〜」
「そうみたいですね〜」

テーブルをはさんでお茶を飲むパーナとシーア
まったりしてます

「それもこれも私の完璧な計画のおかげニャ!」
「わ〜パチパチ〜」
「ほう、やはり貴様のしわざか・・・」
「ギニャ!?」

パーナの後ろから殺気を含んだ声が聞こえた
ギギギと聞こえそうな感じでパーナが振り返ると
  鬼  が  い  た

「あ、あああ、え、エナ・・・」
「ええええエナ様・・・・」
「パーナ、貴様は私の部屋に無断で入り、そして盗みを働いたな?」
「なななな何のことやら」
「ほう?」

その瞬間、エナから膨大な魔力が発せられる

「ヒィ!?」
「エナ様お、落ち、落ち着いて下さい!」
「さてパーナ、三年ぶりに“あの刑”を味わってもらおうか・・・・」
「ニャ!!?あれだけはご勘弁をーーー!!」
「問答無用!!」

エナが杖を構え、魔法を放つ
目標はもちろんパーナ

「いニャーー♥!!?」

魔法が当たり、その場に座り込むパーナ
大体の方がご察しの通り、マミーの呪いである

「え〜っと、今回はどれくらい・・・・」
「五日間、全マミーで交代してくすぐり続けろ」
「了解しました〜」
「ニャ!?待ってニャ!そんなの死んじゃ」
「自身の罪を悔い改めよ。連れて行け!」
「そんニャ〜!って待った!触っちゃ♥ニャン♥!!」


こんなことがあったとかなかったとか
12/09/06 01:51更新 / 野良猫
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■作者メッセージ
皆さんこんばんは、野良猫です

【迷い込んだ世界は】の八話目はいかがでしたでしょうか

うん、エロは難しい!!
エロ入る前とか、その後の会話とか!

誤字・脱字報告や感想をお待ちしています

PS.
この作品もあと二回ぐらいで完結となる予定です
ご覧になっている皆様、最後までお付き合いしていただけると
幸いです

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