連載小説
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添い寝〜アルラウネ〜
チッチッチッチ・・・・・・

キィ・・・・バタン・・・

「ありがと・・・ここでいいわ。その机に下ろして。」

コト・・・スッスッ・・・

「そろそろ・・・新しい花瓶に変えないとね・・・この花瓶はだいぶ私にとってはもうきついし・・・」

ドサッ、バサ・・・

「ちょっと、もう寝るの?もう少しお話したかったのに。」

もぞもぞ・・・

「あなたって本当にウブね。・・・・ねえ聞いてる?」

スー・・・・スー・・・・

「寝ちゃった・・・フフ。それじゃあ・・・よっこらしょ。」

ずぽ!・・・しゅるしゅる・・・(花瓶から体を抜いて、ベッドに向かって進むアルラウネ)

「全く・・・まあ、助けてくれたのには感謝しているわ。こうして花瓶から出ることもできたし。」

ギィ・・・・しゅるしゅる・・・・(アルラウネがベッドによじ登り、つるを伸ばす。)

「このつるを・・・あなたの腰と、おなかに回してと・・・これで・・・よし。」

しゅるしゅる・・・きゅっ。(つるをしっかりと絡めて抱きしめた。)

「フフ。添い寝の完成・・・あなたの背中、とっても温かい。」

ドクン・・・ドクン・・・(あなたの心臓の音。)

「背中からでもあなたの心臓の音が聞こえる・・・無意識だけど嬉しいのかしら?起きているときはあんまり引っ付くのは嬉しくないみたいだったし・・・これからはあなたが寝てから、引っ付いて幸せを味わいましょうね。」

もぞもぞ・・・しゅるしゅる。(つるを解いて、今度はあなたの体を包み込むように絡ませた。)

「背中のままでもいいけどでもやっぱりあなたの寝顔が見たいから、起こさないように・・・えいっ」

くるりん。(アルラウネに顔を向けるあなた。)

「あらあら・・・幸せそうに寝ちゃって・・・かわいいわ。」

つんつん・・・つんつん。(ほっぺをつつかれている。)

「ほっぺた・・・とっても柔らかい。つんつんすると、弾力で跳ね返ってくるわ・・・・」


さらさら・・・ぴと。(あなたの髪を愛おしそうに撫でるアルラウネ)

「あなたの髪・・・すごく綺麗。手に全くかからないし、手入れも楽そうね?」



ぴと・・・ぎゅっ。(アルラウネの胸に顔をうずめるあなた。)

「ねえ・・・聞こえる?私の心臓があなたのぬくもりを感じてどきどきって高鳴ってるのが、それじゃあ、改めて・・・助けてくれてありがとう。君のおかげで自由になれたし何より君の寝顔が見れてとっても・・・・とっても幸せです。これからもこうやって添い寝できると思うと・・・嬉しいです。」

「私も、そろそろ寝ようかしら・・・彼の胸の中で。うふふ。」

「それじゃあ・・・・・・おやすみなさい。私の、愛するお兄さん。」

・・・・・・・・ちゅ。


















ちゅんちゅん・・・


「あ、おはよう。よく眠れたのね。まだ頭がぼうっとしてる。ほら、もう朝よ。これからまた旅の続きでしょう?私もついていくことにするわ。だって・・・・・・」













(あなたのかわいい寝顔、もっと見ていたいですもの。)
10/12/01 02:17更新 / 暗がりの青年
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■作者メッセージ
出来上がり。

幸せな夜ですね。
このように、順番に添い寝ネタを書いていくつもりなので感想や意見をお待ちしております。
内容が薄い!!と思われた方もどんどん感想に書いてください。
がんばって濃くしていきたいと思います。

次は「スライム(ノーマル)」です!!

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