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資料1 収容番外040に関する事例

Case1
収容番外040を最初に覗いたのは収容区画付近にある■■県の■■村に居住する■■歳の男性Aでした。見た目は何の変哲もない井戸小屋であり、数個の事例が確認されるまで収容番号040は■■村近くの草原に放置されたままでした。


―――事例再現準備中―――

―――映像構築完了 再生開始―――


二〇一六年八月三日
「あーもうほんっと、あんな約束するんじゃなかった」
男性Aはぶつくさと文句を言いながら、村で話題となっている心霊スポットに向かって歩を進めていた。彼の言う約束とは、そのスポットである井戸小屋に行き、それを背景に自撮りをするというものである。それができれば千円がもらえるという、いわば賭けが伴った肝試しである。
藪下に苦戦しつつ十数分。彼は目的の井戸にたどり着く。
「ここか、例の猫鳴き井戸。やっぱ不気味だな」
耳を澄ますと、噂通り微かに猫の鳴き声が聞こえ、そして微かに獣の匂いが漂っていた。
「うう、こわ。さっさと撮って帰ろ」
スマホを取り出し、角度を調整しつつ写真を撮る。すぐさまそれを友人に送り付け小屋を後にしようとする。
「――――」
「ひっ!」
すると、一際大きい猫の鳴き声が耳に入ってくる。まるで地の底から湧き上がってくるような声。
「ま、まさか」
思い至る、ここは井戸小屋であり当然中には井戸があることに。地の底と井戸の底、二つが結び付くだけでそれは厭な現実性を帯びてくる。
「まさか……ガチでいるんじゃないだろうな……?」
その声は震えていた。しかし、好奇心に負けたのか足は井戸小屋の方に向かう。
恐る恐る扉に手をかけ、そして開く。
するとそこには、■■■■■■■■■■■■(ミーム汚染が確認されましたので編集済み)■■■■■■■■■■■■


二〇一六年八月五日
「ねこが……ねこがいる」
窓の外を見ると猫が二匹、家の前で寝転がっていた。ただそれだけ見ればほほえましい光景なのだがしかし男性Aにとっては違った。
「ねこがいます」
彼の目には、毛のない真っ白な猫が映りこむ。さらにはその猫は、その真っ白い顔に人間のような乾いた目を持っていた。不気味で仕方がない。
井戸を見てからずっとその調子であった。目に映る猫が全てそのような異様な生き物にすり替わってしまった。しかもそれはずっとこちらを見つめているのである。彼の精神は一日もしないで極限まで衰弱していった。
「ねこがいました」
その二匹が去った後でも、彼はじっと窓の外を見つめたままだった。食事をとることもせず、そのまま夜まで動かなかった。それは猫がいないことを確認しているようであった
「っ!」
夜中一時。彼は急に振り返る。
「あ……あああ」
そしてその場にへたり込み、震える声で言った。
「ね、ねこ」
暗い部屋の闇の中から一■■■■■■■■■■■■(編集済み)■■■■■■■■■■■■



Case2
次に収容番外040を覗いたのはCase1の男性Aの友人である■■歳の女性Aでした。


―――事例再現準備中―――

―――映像構築完了 再生開始―――


二〇一六年八月四日
「あいつ大丈夫かな?」
昨晩男友達から送られてきたLINEのメッセージを読み返しつつ、女性Aは首をひねる。
「うーん……やっぱいないよなぁ、猫なんて」
写真と共に『肝試し完了』と送られてきたまではよかったが、その少し後に『ねこがいます』というメッセージが送られ、その後の返事はすべてそれになってしまったのだ。悪ふざけにしてはユーモアのきいていないただただ気味の悪い冗談に彼女は疑問しか浮かばなかった。
「……もしかして、写真じゃ写らないものを見ちゃったとかかな?」
もはや、これは冗談ではないのでは? そんな冗談じみた考えが彼女の中で育っていく。
「あたしも行ってみようかなー。猫鳴きの井戸」
そこに行けば何かがわかるかもしれない。それに一度は心霊スポットという奇天烈なものに彼女は行ってみたかった。知的好奇心と呼ばれるような代物ではなく、本当に興味本位であった。
そんな猫をも殺すともっぱら噂な好奇心は、ひそかに彼女を引きずり込もうとしていた。
「どこに」なのか、「何に」なのかはわからない。しかし、底知れぬ怪異であることに間違いはなかった。
もちろん、彼女はそんなことを知る余地はなかった。


同日
ねこです。よろしくおねがいします。


二〇一六年八月五日
「あああっ! ぃい˝っ! や、やめろっ!」
場所はCase1の男性Aの自室。
そこには獣の匂いが飽和していた。
「にゃ♥にゃんっ♥」
男性のベッド、さらに言うならばその上に転がされた彼の体の上で、女性Aが跳ねていた。彼女が跳ねるたびに淫猥な水音が鳴り、匂いが濃くなっていく。
「んなぁ〜おぅ♥んっんっ♥」
彼女の目に理性は見受けられない。それこそ男性Aの見た、見させられていたあの乾いた目のようだった。しかし、乾いてはいるもののそれは確かに悦しんでいる者の目であり、そのギャップがひどく不気味に映る。
「あ˝あああっ! やだ、やだ、やめろ! やめてくれ■■(女性Aの本名)!」
懇願する男性A。しかし、彼女に届いている様子はない。
「なぁ! 聞こえてんだろ! ち、違うだろうが! ま、まだ俺らそんな関係じゃ……」
それでもなお彼は叫び続けた。すると今度は彼女の耳がぴくっと反応する。
「んっ♥これっ♥からっ♥よろしくっ♥おねがい♥します♥」
しかし、それはやめることを承諾する旨のものではないらしく、彼女の交尾はよりねっとりとした、より子種を求むかのようなものになっていく。
先ほどまでは跳ねるような動作だったものが、己の粘膜を彼の肉棒にこすりつけるようなものに。
「んんんんあ˝ああああぁ!」
「よろ♥しく♥おね♥がい♥します♥」
「ん˝˝ん˝んっっ!」
それが功を成したのか、彼はあっという間に彼女の子宮に子種を打ち込んでしまった。彼女の内側に熱く煮立った男の汁が当たる度に、身を震わせ歓喜を露にする。
「んっ♥……んっ♥……んっ♥ねこが♥います♥よるしくおねがいします♥」
彼女は自らの胎を指しそう告げた。しかし男性Aは気を失っていたため、その告知は彼の耳には入らなかった。
彼女は部屋にある鏡に目を遣る。
そこに映っていたのは生まれたままの姿のワーキャット。純白の毛皮に身を包んだそれは神々しい御神体のようにも見える。ただ一点、その井戸のような闇を湛えた瞳だけは禍々しく映えていた。
そんな姿を指さして彼女はこう呟く。

「ねこです」


―――事例再現終了―――

19/01/11 23:44 鯖の味噌煮

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リクエストがあったので書かせてもらいました。リクエストされたものは多分本筋とは絡ませるの難しいのでこういう事例報告書という形式にします。

エロを書かなさ過ぎて感覚が戻らない。ヤヴァイ。

追記:JP系は、この財団の場合支部とかが存在しないので収容「番外」と表記する事にしました。
[エロ魔物娘図鑑・SS投稿所]
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33