連載小説
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雪原くんと倉前さんの日常
 濃厚な初体験が終わった今、僕たちは一緒に風呂に入っていた。

「いい湯だねー」

 そう呑気に話す倉前さんは、牛の姿のままだった。人間の姿であるとは到底思えないが、かといって牛でもない。牛型亜人と言うべき姿で入浴していた。

 あの激しい行為が終わった後、倉前さんの親が旅行している事を知った僕はお言葉に甘えて倉前さんの家で一晩泊まる事にした。奇遇にも僕の両親も数日家を開けていたので、誰も困ることは無い。

「そういや幼馴染って子供の時は一緒にお風呂に入るって言うけどさ」

 そう話しかける倉前さん。風呂に入っている彼女はまた違う魅力が生まれていた。いつもよりとても大人びたと言うか、お姉さん感が出ていると言うか、お湯でリラックスをしている光景が彼女を変えているのだろう。

「それは誇張されてるんじゃないかな。いくら幼馴染でも性別が違うなら親が躊躇するでしょ。子供の方が良くても」
「それもそうだね、幼馴染物だと定番だからもしかしたらって思ったんだけど、やっぱ違うよね」

 そう言い終わると、倉前さんはニコっと笑いかけてきて、更に話を続ける。

「でも、やっぱり感慨深いなあ、こうして二人でお風呂に入れるとは思っていなかったからさ」
「そうだね、昔から一緒にいたけれど、二人で一緒に入れるなんて、なんか、盲点だったと言うか」

 僕達二人は、相手の姿を見ながら、じっくりと入浴を楽しんでいた。好きな人と入る風呂。狭いけれど、まるで温泉に浸かっているかのような安心感を感じるのだ。

「そうだ、ゆk…渓くんは、魔物の事知らないんだよね…?」
「って事はくらm…澪さんが牛になっているのは、その魔物ってのと関係があるって事?」

 都市伝説で「美人な女亜人がこの星を侵略しようとしている」とか「地球人に愛を教える為魔物がやってきた」みたいな話を聞いた事があるけれど、ただの与太話だと思っていた。でも、目の前の幼馴染はそれと関係があると思うと不思議な気分だった。
 そもそも、受け入れてしまっているけれど、そもそも目の前の幼馴染に耳と尻尾が生えているというのも、よくよく考えれば不思議極まりない。

「うん、詳しく話すね。でも…中々お互い名前で呼び合うのって、なんだか恥ずかしいよね」
「まあ、ずっと名字で呼び合ってたしなあ、今更変えるのも、なんだか慣れなくて恥ずかしいというか」

 そもそも、セックスをしている最中にも、すぐお互いの呼び方が元に戻ってしまっていた。お互いの愛情で押し流される瞬間でも名字呼びが優先されてしまうのだから、名前呼びを定着させるのは大変なように思える。
 お互い少し押し黙った後、倉前さんが口を開く。

「でもまあ、慣れるしかない、のかなあ…」
「かなあ…まあ、このまま名字で呼び合うってのもありかもだし」
「それだと恋人っぽく…ないし、私は名前で呼び合いたいな」

 そう言って倉前さんはじっと僕の方を見つめてくる。僕の大切な可愛い恋人だ。

「うん、お互い最善を尽くさなきゃだね」
「お互いの事を名前で呼び合うのに最善を尽くすのって、なんか面白いよね」

 倉前さんの冷静な指摘に思わず吹き出してしまい、それを見た倉前さんも笑う。
 こういう恋人と過ごす日常の一瞬が、とても幸せに感じた。

――

「というのが、ホルスタウロスの特徴なんだ」
「なるほどなあ…」

 風呂に浸かりながら、澪さんの魔物についての講義を聞いていた。質問をする時「倉前さん」と言ってしまう度に「最善…」と言われてしまう事以外は、特につっかかる点が無くすんなりと理解できた。
 そもそも、目の前にいる牛型亜人姿の幼馴染がすべてを物語っているのだ。常識では考えられない魔物という存在も、彼女の前では現実の物として受け入れられた。
 でも、結局頭の中の印象に強く残ったのは「倉前澪さんはセックスで僕の精を貰ってミルクを出す魔物」みたいな事だけれど。

「澪さん、ちょっと気になる事があるんだけれど、いいかな」
「うん、何?」
「今って母乳が出たりする?」

 僕が食べたクッキーのミルクにも、出された牛乳にも、澪さんが自分の胸から出したミルクが使われていたのだという。そんな事を聞いてしまったら、無性に直接飲みたくなってしまって仕方が無くなったのだ。

「うん、出ると思う。さっきも、いっぱい、せーえきだされたから…」

 澪さんの声がだんだんか細くなった。その代わり、胸をずいっと僕の方に近づけた。

「いっぱい、吸ったり、揉んだり、して…?」

 澪さんは、さっきと同じように何かを期待しきった顔をしている。

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

 よくよく考えたら、僕は人生で一回も女の人のおっぱいを揉んだことがない。さっきだって、パイズリされたりセックスしたりしたけど、揉んではいない。
 これが初体験だ。

 ゆっくりと澪さんのおっぱいに触れて、ゆっくりと揉み始める。

「っぅぅ…//」

 小さく声を上げる澪さん。やはり、幼馴染が喘いでいる姿は、ドキドキする。興奮する。
 彼女のおっぱいはとても柔らかくて、揉んだ手が包み込まれてしまう、独特な感触をしていた。

 そんな感触を楽しみながら、じっくりとおっぱいを揉んでいた。

「けいくんのて…//とてもやさしいね…////わたしがやるときは…もっとはげしくしちゃうけど…////」

 澪さんもそう言って喜んでくれる。激しくしている澪さんの事が気になってしまうけれど、彼女の顔がまた赤く染まって、とても可愛いらしかった。
 そうやってじっくりと揉み続けていると、ふと乳首の先に白い液体が滲み出ている事に気づく。

 ようやく母乳が出てきたのかと揉むのを止めて、吸って母乳を飲もうと顔をおっぱいに近づける。
 両方のおっぱいを口に寄せる。そして、ゆっくりと吸い上げる。

「ふぅぅ…//ゆきはらくんにぃ…//いっぱいぃっ…//すわれちゃってるよぅ…////こんなのはじめてだよぅ…//」

 ちょろちょろと母乳が出てくるので、僕はそれを静かに吸う。さっき飲んだように、美味しいミルクだった。澪さんはとても恥ずかしそうに顔を赤く染め上げていて、僕も思わず今やっている事を思い返し興奮してしまう。

 何せ、澪さんのおっぱいから直接吸っているのだ。おいしい母乳を彼女のおっぱいから吸い出す。至福の時ではあるけれど、それと同時に背徳感も味わってしまう。

 そんなおっぱいにしゃぶりついている自分が少し嫌になってきて、おっぱいから口を離す。

「ふぇ…?」
「澪さんの母乳ってとても美味しいな。吸わせてくれてありがとう」

 素直に感謝を述べる僕だったけれど、澪さんはどことなく不満げだった。自分の胸をたゆたゆと揺らして、微妙な表情をする。

「うぅ…」
「どうしたの?」

 急に複雑な表情をして押し黙る澪さんに、僕は何か悪いことをしてしまったかと慌ててしまう。

「えっと、えっとね?」
「うん」
「渓くんに…おっぱいでイカせて欲しいなって…//さっき、ものすごい気持ちよくて、途中で終わっちゃったから、その、むずむずしっぱなしで、お預けくらっているみたいで…」

 そうもじもじして言う澪さんの姿がとても可愛かった。

「我慢できないんだ。どうか、その、渓くんの手で、口で、私のおっぱいをイカせて欲しいなって」

 可愛い彼女にそう懇願されてしまったら、そうするしかないだろう。

「うん、わかった」

 そうポツリと言って、手でおっぱいの形を確かめながらじっくり揉みほぐしていく。
 澪さんの息が再び荒くなっていく。

「うぅっ///渓くんにぃっ///揉まれるのっ///すきっ/////」

 喘いでいる中で、そういった事を言ってくれるのは嬉しかった。喘いでいる彼女に性欲が昂りつつも気分も上々。
 丁寧に、ゆっくり、ねっとり、じっくり揉んでいくと、

「ひぁっ///そろそろっ////いっぱいきちゃうよぉっ/////」

 その言葉を聞いて僕はおっぱいを口いっぱいに頬張り、一気に吸い上げる。

「あああぁっ///しゅごくいっぱいぃぃ!/////でてきちゃってるっっっ!!/////」

 その澪さんの言葉と同時に、大量の母乳が僕の口の中に侵入して来る。
 そのミルクを受け止めようと何とかするが、全てを受け止めきれず、溢れ出てしまう。
 溢れてきた母乳は風呂に落ち、その真っ白な液体が湯に広がっていく。

 それを見ながら口の中の母乳を飲む。さっき飲んだように美味しかった。まして、そのコクが増しているような気もした。

「…どうだった?♥」

 澪さんは呼吸が少し荒くして、今にも褒められるのを待っている犬のように嬉しそうな顔をして聞いてきた。
 彼女の望み通りで、正直な答えを話す事にする。

「凄く美味しかったし、凄くエロかったよ。凄い可愛いなって思った」
「やった!渓くんを喜ばせられて、私嬉しいな」
「僕だって澪さんのその答えが嬉しいな」

 ちょっとぎこちないこのやりとりだけれど、一緒に大人の階段を上った相手同士。友人、幼馴染の関係からまた一歩を踏み出せたのが、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。



――



 あれからと言うもの、澪さんと僕は学校でも淫らな日々を過ごすようになった。学校には魔物娘が結構な数潜伏していて、彼女達やその彼氏さん達がいつでもセックス出来るような配慮をされているのだ。

 魔法と言う現代日本で考えられないワードが出てきたけれど、要するに、澪さんと僕は他の魔物の人たち同様に、校内で人目をはばからずセックス出来ると言うこと。

 昼食の時間には、旧校舎の古びた部屋で澪さんと食事を取ることになった。魔法具を持っている澪さんがそれを使って施錠(人よけができるらしい)した後に、二人で仲良く食事を取る。

 まあ、二人とも弁当を作るなんて事はできない(澪さんは、家に行った時にお菓子を振る舞ってくれるけれど)から、毎日二人で購買でパンを買い、それを食べる。でも、それ以上の楽しみは、澪さんが毎日僕のために持ってきてくれるミルク。

 ミルク瓶一本になみなみと注がれた彼女のミルクはパンとの相性も最高で、僕はますます食事が進む。彼女のミルクを飲んでからと言うものの、体調が良くなってきたような気もする。

 二人で静かに食べていく。恋人にはなったけれど、やはりお互い静かな方だから、話題が切れてしまうとお互いもくもくと食事を取るのだ。

 お互いパンを完食し終わった後、可愛くて綺麗な澪さんをおかずにミルクを夢中になって飲んでいたら、瓶が空になってしまう。あんなに美味しいミルクなのだから、ミルク瓶一本では足りなすぎるのだ。

 それを見た澪さんは、こちらを上目遣いで見ながら、ゆっくりと上着を脱いでいく。とてもエロチックな動作で、瞬きもせずに凝視してしまう。

 いつの間にかホルスタウロスの姿へと変わっていた彼女の見慣れた、それでいてなお美しいおっぱいが露わになる。今まで夢中で飲んでいたミルクはこのおっぱいから出ているのだ。ドキッとしてしまう。

「飲む…?」

 物静かな澪さんの声が、自分の脳内に響きわたる。毎日、彼女はこうして誘ってくる。それに「もう自分で絞っても母乳が出ない」と言うことで、一通り楽しんだ後、明日僕が飲む分のミルクをこの時間で彼女のおっぱいからミルク瓶へと移し替えるのである。

「うん、飲むね」

 それだけ言って、僕はいつもやっているように澪さんのおっぱいを吸う。澪さんのおっぱいは相変わらず吸い心地がとても良いのだ。

「いつもみたいに…//すわれちゃってる…//」

 しばらく吸って反応を見る。彼女の母乳はすぐに出る訳ではない。澪さんが気持ちよくなり始めた頃から絶頂後しばらくまでの間、母乳が生成されるようなのだ。

 そんな彼女の特性を生かして、美味しいミルクを出せる方法を最近編み出した。

「あぅっ///おっぱいきもちいぃっ///」

 最初は直線的だった彼女の嬌声が、段々と断続的になってくる。これが一つの合図で、この頃から母乳がちょろちょろと出始める。

「ふぅ…////あぅっ…///」

 こんな風に、リラックスしつつも少しずつ高ぶってきた頃が頃合い。彼女の無防備なおまんこに、左手をあてがって一気にこすりあげる。

「ふわぁぁぁぁっっっ////いきなりぃぃっっっ/////おまんこにぃぃぃぃっっっ///しげきがいっぱいぃぃぃっっっ////」

 そんなことを叫びながら、母乳が一気に出始める。この方法だと、とてもコクがでた母乳が出てくるのである。他にも、さわやかな味に、まろやかな味に、甘みの出た味と言った母乳の出し方を知っているのだが、これはその日の気分によって変えている。

「いくぅぅぅっっっ///すぐにいっちゃぅぅぅっっっ////」

 予想外の快感に弱い澪さんはそう叫んで絶頂に達した。同時にコクが深い母乳がどくどくと出てくる。同時に、おまんこからは潮を噴き、僕の左手から制服の手首まで塗れてしまう。

 当初は母乳を飲むのも一苦労で、度々むせてしまって我ながら汚いし、澪さんに申し訳なく思ったのだが、最近はしっかりと一滴残らず飲むことが出来ている。慣れもあるかもしれないが、自分自身が人間離れしているようにも思える。魔物と身体を重ねた男はインキュバスになると言うが、僕もそれに当てはまるのだろうか。

「はぅぅっ///ふぅっ///」

 絶頂後の余韻に浸っていて動けない澪さんを、この教室に設置されているシーツが敷かれたマットの上に寝かせ、彼女のスカートと、ぐしょぐしょになったパンツを脱がす。

 毎日のおきまりで、澪さんの母乳を直接飲んだ後はセックスをする。当初の僕は母乳を飲んだだけで満足していたけれど、その度に澪さんがセックスをせがんできたのだ。僕も母乳を飲んだ後はセックスをしたくて溜まらなくなるので、お互いそのままセックスに移ることになっている。

「またパンツだめになったね」

 そう話しかける。僕がミルク絞りの際に彼女のおまんこを刺激すると、必ず潮を吹いてしまい、パンツをダメにするのだ。彼女は換えのパンツを毎日持ってきているらしく、もしダメになった場合は事後着替えて教室に戻るのである。

「渓くんが激しくするからっ…//」

 言っている途中に思い出してしまったようで、顔を赤くして恥ずかしがる澪さん。可愛くてエロくてたまらなかった。

「最初から全部脱げばいいのに」

 これは単純な疑問だった。どうせセックスするときに全部脱ぐのだから、最初僕に母乳を飲ませる時に脱いでしまえば良いと思う。

「渓くんに、脱がされたいっ…//からっ…//」

 更に顔を赤くして、とても恥ずかしそうにする澪さん。とても可愛かった。彼女は僕に脱がせてもらいたくて、わざわざパンツを一枚ダメにして家に帰るのだ。そう思うと、更に更に彼女のことが愛おしくなって、自分のに血が集まってくる。

 今日は正常位でしたい気分だった。初めてセックスをした時の体位で思い出深い事もあるのか、二人でする時、半分くらいは正常位でしてしまう。彼女を寝かせ、そこから覆い被さるようにして、ゆっくりと射れていく。

「あうぅ///ぬるぬるって…はいってきてる…//」

 澪さんはそんな事を言いながら快楽に身を委ねているようだ。そんな澪さんの反応を楽しみ、奥深くまでゆっくりと射れていくにつれ、段々と締付けが強くなる。

「ふぅぅ…///」

 僕の物を締付けて、しっかりと快楽を感じる澪さん。魔物は愛する人とセックスをする際お互いが快楽塗れになるのだというが、本能で、自分の物を澪さんの中が締め付けているのだと考えると、それがとてもエロく感じる。

 最奥まで挿れた後、しばらくその感触を楽しむ。全く動かしていないのに、なおも澪さんの中はじんわりと動いていて、僕の物に快楽を、わずかながらではあるが少しづつ与えてきていた。

「動くね」

 そう言って、ゆっくりと僕は腰を動かす。
 
「あぅぅっ//ふぅっ///」

 澪さんが喘ぐ。往復するごとに、中のふにふにとした感触で僕の物が擦りあげられる。この快感には、未だに慣れない。僕はその快感で頭がいっぱいになり、それを貪りつくそうと、腰をへこへこ動かす。

「あぁっ//けいくんのっ///おちんちんっ////すごいぃっ////」

 急にそんな事を口走る澪さんも、快楽にとろけきったような様子だった。僕の顔をじっと見つめて、恥ずかしい事を口に出す。
 昔と比べてすっかりエッチになってしまった幼馴染をもっと蕩けさせようと、一生懸命に腰を振る。

「すごいぃっ///きもちぃぃっ///きもちよさがぁっ/////ばくはつしてるよぉ//////」

 そんなことを言いながら、もはや理性も吹っ飛んだ表情でひたすら快楽に溺れる澪さん。 付き合う前は到底考えつかなかった澪さんの乱れ具合が、とても愛おしくてたまらない。

「けいくんっ///しゅきっ///だいしゅきぃ/////しゅきぃっ////」

 澪さんは、セックスで絶頂が近くなると僕に愛を囁きだす。目は完全に自分の方を向いていて、その蕩けきった目を見ていると、瞳孔がハートマークになっているのではないかと思えてしまうほどに情熱を向けられているのが嫌でもわかる。

 自分もそろそろ限界が近づいてきた。

「もうっ、出るっ」

 そう言った途端、僕は漏れ出てしまうように限界を迎えてしまった。

「でるにょっ!///あぁっ!//////」

 僕の言葉に応答した澪さんも、その次の射精には耐えられなかったようで。

「いっぱいでてるっ!!///////いっぱいきちゃってるよぉぉっ!!!/////」

 そんな風に叫びながら、一気に絶頂を迎える。僕の精液を受け止めようと、あのときと同じく足を僕の方に絡ませて、それでいながらも、ガクガクと痙攣して、快楽に押し流されているようだった。

 やがて僕に絡まっていた足が崩れ落ちる。澪さんははぁはぁと、完全に余韻に浸り切っているようで、顔もどこか上の空。

 こんな状態の澪さんに、もう一つやることがある。

 僕は澪さんの鞄のチャックをあける。覗き見などではない。一番上に、綺麗なミルク瓶が入っているのだ。

 それを2本とも取り出し、澪さんの元に戻る。絶頂の余韻で動けてない彼女の上体を起こさせて、そして無防備な左のおっぱいにミルク瓶をあてがう。

 澪さんはまだうつろうつろとしている。僕はそんな彼女のおっぱいをじっくりと揉む。

「ひゃぅぅ…//」

 そんなある種情けない声をあげて、澪さんのおっぱいは母乳を出すのだ。早く揉みすぎると溢れ出てしまうし、彼女は絶頂に達したばかりだ。いたわるようにゆっくり揉むのが良い。

 それでも、ただでさえ小さなミルク瓶であるから、すぐ満杯になってしまう。休日に澪さんの家に行った時は、遠慮せずにいっぱい絞れるのだが、こういう場所だと中々そうもいかない。

 今度は右のおっぱいに空のミルク瓶をあてがって、ゆっくりと揉む。

「いったばかりで…もまれるのすきっ…//」

 澪さんはそういって、僕に微笑んでくれた。



 この後、シーツをビニール袋に入れて(誰かが翌日勝手にシーツを取り替えてくれるのだ)飛び散った様々な液体を処理する頃には、予鈴が鳴る。

「午後の授業もがんばろうね」

 あのころの寡黙な幼馴染で今は淫乱な彼女に勇気づけられて、僕たちは教室へと戻るのだった。



――



 休日は、互いの家を行き来したり、一緒に外に出かけたり。前にもましてその頻度は多くなった。
 今日もまた、澪さんの家に行くことになっていた。

「こんにちは、渓くん」
「こんにちは、澪さん」

 以前とは違ってお互いを名前で呼んでいるけれど、馴染み深い挨拶をして家に入る。

 僕たちが恋人になってからというもの、互いの家で遊ぶ時は彼女の母乳が入ったお菓子や、母乳そのものを飲んだりした後、勉強したりゲームをしたりして最後にセックスをする事が通例となっていた。

 ところが、今日は少し澪さんの様子が違うようだ。テーブルには僕のおやつとしてミルクチョコレートが乗っかっていて、彼女のミルクも飲み物として置かれてはいるけれど、肝心の澪さんはどこか上の空。

「えっと、渓くんに見てほしい物があるんだ」

 もじもじしながら澪さんは話す。見てほしい物というのが、少しピンと来なかった。

「えっとね、その、渓くんが好きだって事を私が話したのを動画に残したんだけどね、色々ゴタゴタして見せられなかったから…」

 なんだかよくわからないけれど、自分への想いを動画に残してくれている事は嬉しく思う。

「とにかくねっ、見てもらえば一発でわかると思うから」

 でも、澪さんはついには恥じらいだして、顔を赤くしてしまっている。

「じゃあ、取り敢えず見ててねっ、私は、色々やってくるから」

 というと、澪さんはとっととどこかに行ってしまう。

 怪訝に思いながらリビングに置かれているテレビに目をやると、人間の姿で裸の澪さんがそこに映っている。



『雪原くん、見てる…?私だよ、裸でごめんね』

 テレビに映る裸の澪さんは、そんな事を話す。いきなり裸でいる事に僕は驚いてしまう。一体裸の状態で何をやるというのか。

『今日は、雪原くんの為に、私の母乳が出る姿をビデオに収めたいと思います』

 ん!?なんだと。澪さんは自分で母乳を出せないはずなのに。
 でも、よくよく考えて見れば、映っている彼女は人間の姿である。僕とセックスする前は母乳を自分で出していたという事も話していた(初体験の前に飲んだミルクだって彼女の母乳だったわけだし)これは、魔物になる前か、もしくは魔物になってしばらく後のビデオなのかもしれない。

 そして、テレビに映る澪さんは自分でおっぱいを弄くりだす。そう考えると、彼女は僕と初体験を迎える前から、淫乱だったということになる。普通好きだったとしても、こんなビデオは残さないだろう。

『きもちよくなってるからっ///きもちよくなってますっ////ゆきはらくんがみてるってだけでっ///きもちいいですぅっ///』

 それなのに、僕への思いを言いながら、彼女はおっぱいを使ってオナニーをしているわけである。
 そんな淫乱な幼馴染の事が尚更好きになるというか、すぐにぐちょぐちょにまぐわりたくなってしまう。

 ところで、今にも精液が暴発しそうになっている。ビデオとは言え、愛する幼馴染兼彼女のこんな姿を見ていると、見慣れているとしてもやはりムラムラきてしまうのだ。

 取り敢えず、テーブルの上に置いてあったティッシュを拝借して、自分もオナニーをする事にする。

『さわりますぅ///いまからちくびさわりますぅ///さんっ!//にぃっ!///いぃちっ!////』
『ぜろぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ/////!!!!!!!!!!』

 画面の澪さんは、乳首を触って盛大に絶頂している。僕は、全然絶頂に至れない。

 澪さんのおまんこに手におっぱいを知っている僕は、自分の手では全く気持ちよくなれないのだ。彼女は、僕を生殺しにするためにこのビデオを見せたのだろうか?

『雪原くんに見られてイッちゃったので、おまんこがこんなにぐちょぐちょになっちゃいました…』

 「僕だって勃起してるのに!」とテレビに向かって叫びたくなるくらいには限界を迎えている。

『ぐちょぐちょのトロトロになった私のおまんこに、ぜひ雪原くんのおちんちんを挿れてほしいです。気持ちよくなってくれれば私はとても嬉しいです』

 「挿れたい!」と叫びたくなる位には限界を迎えている。
 僕には澪さんの痴態を見て尚耐え抜く崇高な精神は持っていないのだ。

 画面の澪さんの話によると、このビデオが取られたのは初体験の前らしい。『私の処女膜は雪原くんの物です』という、嬉しい言葉も入っていたけれど。
 今は、そんな事より澪さんに劣情を吐き出したくてたまらなくなっている。澪さんは一体どこで何をやっているのだろうか。

 今度はクリトリスでオナニーを始める画面の澪さん。

『私はっ//幼馴染にオナニーを見られてっ//とても幸せですっ//』

 こう言う淫語を嬉しく思いながら、僕はオナニーを続ける。
 澪さんの身体を知る前だったらとっくに絶頂に達しているだろうに、もう彼女の身体を知ってしまっている自分は一人でどうすることもできない。
 そんな僕の姿を画面の、そして今この家にいる澪さんは知っているのだろうか?そう思っていたら、彼女はまた僕への想いを口にする。

『私と釣り合う人はっ//雪原くんただ一人ですっ//雪原くん以外の男の人はっ//私の眼中に入りませんっ///!』
『雪原くんにぃっ//見られてるからぁっ///私は気持ちよくなれますっ////他の男の人にはぁ///死んでも見られたくないですからぁ///!』
『だからぁ///雪原くんもっ///私でっ///私だけで気持ちよくなってくれたらぁ///本当に嬉しいですっ///』
『ゆきはらくんはどうですかぁっ//こんどぉ///きかせてくだひゃいぃぃ///!!』

「もう、澪さんでしか気持ちよくなれないよ…」

 今度は口にでていた。独り言ではあるけれど、十二分の本心。
 今、この場で実証させられてしまっているのだ。嫌でも認めざるを得ないし、それは嫌ではない。
 澪さんは僕とでしか気持ちよくなれないし、僕だって澪さんとでしか気持ちよくなれない。
 それは幸せな事だ。

『また母乳が出そうなので、今度はクリトリスとおっぱいを同時に弄ろうと思います…♥』

 画面の澪さんが3回目のオナニーをやり始めようとする矢先、トテトテと誰かが走っている音が聞こえた。
 その声の主はまもなく僕とテレビの間に立って、

「精液、私に全部出してほしいのに…」

 少し拗ねているような様子でそう言った。声の主は勿論澪さんだ。初体験の時と同じように、牛のコスプレをしてホルスタウロスの姿をとっている。

「安心してよ、全く自分でやっても1滴も出なかったんだから。澪さんでしか気持ちよくなれないんだ」

 さっきの独り言を今度は澪さんに伝える。事実なんだから隠したって意味が無いだろう。
 すると澪さんは今度は顔を赤らめて、とても恥ずかしそうにして、すっとしゃがむ。
 再びテレビの画面が見れるようになる。澪さんは、しゃがんだ後に、僕の物を口に加えていた。フェラと言われる奴だろうけど、僕たちはまだ一回もその経験が無かった。

『どうですかぁ?私の全身は?、でも、雪原くんに一度も見られていないですから、ぜひ一度生で見てほしいです』
「とても綺麗でエロいと思うな、可愛い幼馴染が僕の彼女になってくれて本当に良かったよ」

 独り言みたいに、でも当然相手に伝わるよう口に出す。澪さんは舌を使って僕の物を丁寧に刺激していたけれど、この後少し動きが止まってしまった。

 彼女の表情が気になって見てみると、今まで見てきた中で一番顔を赤らめて、びっくりした表情で動きを止めていた。
 僕の視線に気づいた後、さっきより早いペースで僕の物を刺激し始める。

『私はぁ、今すごく敏感ですっ、敏感ですぐイっちゃいそうですっ//』

 澪さんは僕の弱いところを色々知っているようで、それは口でも変わらない。ジュポジュポと、弱い所に舌を動かしながら、尚も全体に刺激を与えている。
 画面に映る澪さんに、今フェラをしている澪さん。そんな愛する人2人の姿を見れる僕はとても幸せ者だ。

『見えますかぁっ//おまんこからっ///いっぱいお汁がっ//垂れてきてますっ////』
『交尾っ///セックスのためのっ///お汁です//』

 そんな中でも、画面に映る澪さんは、僕に状況を伝える事をやめない。それを聞くたびに澪さんのフェラが激しくなっていく。
 ビデオに映った痴態を見られるのは恥ずかしいのだろうか?こんなビデオを撮っている時点で恥ずかしさは考えなかったのだろうか。
 でも、その恥ずかしさ以上に、澪さんが、僕と仲良くなるための手段として、こういうビデオを撮ってくれていたのは嬉しい。

『雪原くんにぃ///今おちんちんをいれられたらぁ///母乳がびゅーってでちゃってぇ/////いっぱいいっぱいイッちゃいそうですぅ//////』
「いつもやっている事だよね、僕だって凄い気持ちよくていっぱいイっちゃうな、我慢できないもん」
『ゆきはらくんにっ/////いっぱいたねつけされちゃってぇ////いっぱいいっちゃうとおもうとぉ///いっぱいきもちよくなれますっ////』
「そんな妄想をしてたの?!」

 画面に映る澪さんが話す事にツッコミを入れて、その度に澪さんが顔を赤らめて、フリーズしたり、フェラの勢いが増したり。
 そんな中、3回目の絶頂を迎えようとする画面に映る澪さん。僕だってそろそろ限界だった。

『いっぱいきちゃいますぅぅ/////ゆかがいっぱいよごれちゃいますぅぅぅっ//////』
「僕もそろそろ出るっ!」

 お互いしっかりと宣言をして、僕の物を咥えている澪さんは最後のスパートをかける。

『ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっんんん///////////!!!!!!!!!』

 画面の向こうの澪さんが絶頂に達して、ホルスタウロスへと変貌を遂げているのを見届けて、僕も絶頂に達した。

 ドクドクといっぱい精液が出ているのを、彼女は全部受け止めている。まるで彼女の母乳を僕が飲んでいる時みたいに。まるでミルクがお互いを循環しているみたいに。

 澪さんは僕の射精が止まった後、ゆっくり口を離す。そして口をあんぐりと開けて、精液を全て飲み干した事をアピールする。魔物にとって愛する男の精液は特別らしい。
 僕は、長らく苛まれた射精願望がひとまず叶えられて安堵する。もっとも、この後また僕たち二人が耐えられなくなってセックスすることは確定だろうけれど。

『雪原くん、私はとても気持ちよかったです。今度は、二人で一緒に気持ちよくなりたいです』

 そう画面の向こうの澪さんが微笑みを浮かべて、この動画は終わった。

――

「最初は一人で静かにオナニーしてたんだけどね?その、渓くんの事を思い浮かべ始めると、いてもたってもいられなくなって…」

 僕たち二人はリビングで立ち話。澪さんにあの動画の制作秘話を聞いて、そんな返答をもらう。

「じゃあ、あの動画の最後にホルスタウロスになったのって」
「私がホルスタウロスに変われたのはこの動画の最後イっちゃった時なんだ。後から思えば私が魔物になる姿を残せてよかったなって」

 「渓くんにも見せられたし」と言って笑う彼女。確かに、重要な変化をビデオに残していて、僕もしっかり見られたのだ。これほど嬉しい事はない。

「凄いエロかったよ。僕の事を考えてあんなに乱れちゃうし…」

 そう言うと、少し恥ずかしげに、えへへと笑う澪さん。でも、そんな姿を見て少し気になる事があった。

「ところでさ」
「なに?」

 上機嫌そうに僕に返答する澪さん、そんな彼女の下半身が大洪水を起こしている。牛柄のパンツにシミができていて、そこから透明な液体がポタポタと、太腿を伝って、床に落ちている。

「凄い、濡れてるね、その、おまんこが」
「…へぁっ!//」

 どうやら濡れてしまっている事に気づいていなかったのか、彼女が驚きの声を上げる。

「そ、そのね、なんか、凄い興奮しちゃったみたいで…」
「何に?」

 少し意地悪に聞いてみる。僕だってさっきまで散々お預けされていたのだ。少しくらいお返ししたっていいだろう。

「うぅ…だから、その、渓くんが私の、オナニーしてるビデオを見て凄い興奮してて、精液だってお口にいっぱい貰ったから、私も興奮しちゃって…」

 またまた顔を赤らめる澪さん。心なしか、更にとろとろと液体が出ているようにも見える。

「おまんこ、いじっちゃうね」
「いじっ…!♥」

 また想像してフリーズした澪さんに、実際の快楽を与えてみる事にする。対面からパンツをゆっくりと脱がして、左腕を彼女の腰にまわし、右手中指を彼女のおまんこに入れる。これも初めての試みで、最初なので指一本だけにしておく。

「ひゃっ//」

 凄い濡れているのですんなり入ってしまった。とろとろとしていて、彼女の中が敏感であることは指からでも感じられる。

「動かすね」

 断りを入れて、動かしてみる。

「あぁぁっ//すぐにっ///いっちゃうっ///」

 どうやらかなり絶頂に近かったらしい。一気に激しくしてみる。

「ひゃぅぅぅぅぅっっっ/////!!!!!」

 彼女は嬌声と同時に潮吹きをしてしまったらしく、びちょびちょと潮が床に撒き散ってしまっていた。
 中指を見てみると、相当液体がついてしまっている。これを澪さんに見せてみる。敏感な澪さんが可愛すぎて、僕も意地悪になってしまっている。

「ほら、こんなにセックスのためのお汁がいっぱい」

 さっきのビデオの澪さんが言っていた事をそっくり言ってみる。彼女はゆでダコみたいになって、顔をそむけてしまう。

「だ、だって…♥きもちよすぎるから…♥」

 可愛いしとてもエロい。そんな澪さんが更に更に愛おしくなる。今度は、牛柄のブラジャー越しにおっぱいを触ってみる。
 このブラジャーはとてもいい布で作られているみたいで、触り心地も良い。流石に、澪さんのおっぱいには負けるけど。

「ひゃぁ//そんなっ//!イったばかりでっ//また漏れちゃうぅ/////」

 再び僕の方を向いて、快感を感じ始める澪さん。このままずっと見ていたいので続ける事にする。

「続きっ//つづきをっ////わたしのへやでっ/////やろっ////」

 その言葉で僕は我に返る。そうだ、まだ僕も射精し足りないのだ。こんな姿を見てしまって、また勃起してしまっている

「そうだね、続きをして二人で一緒にいっぱいイかないとだからね」

 さっき十分実感した事を思い返す。二人で後はひたすらお互いにイき合うのがいいだろう。僕はおっぱいから手を離して、澪さんに笑いかける。

「澪さんの母乳をびゅーって出させて、いっぱいいっぱいイかせてあげるね」

 これもさっき見た動画からの引用。僕だって、あの動画での澪さんの気持ちに負けない位、澪さんへの想いをいっぱい抱いているのだ。

「うん…♥いっぱい…だよ?♥」

 澪さんは照れくさそうに言い、一緒に彼女の部屋に向かっていく。

 隣にいる澪さんは、横にピッタリとくっついて歩いている。
 そんな澪さんを見て、僕たちのセックスと愛情で満ち溢れた生活がずっと続くのを僕は確信したのだった。
20/05/05 23:34更新 / 千年間熱愛
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■作者メッセージ
これにて完結です。自分が一番好きな魔物娘自分が書きたいように書きました。楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございました。

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