連載小説
[TOP][目次]
旅58 踏み出そう幸せへの第1歩!!
「んっ、はぁう、ひあぁ……!」

現在23時。
親魔物領の『ドイコサルア』へ向けて旅をしている私達は、あと少しで町に到着するという場所で『テント』を張って休む事にした。
このペースであれば明日の昼までには町に辿り着くはずだ。食料が少なくなっているが、なんとかなりそうである。

「んあ、ああ、あっあっ……」

夜ご飯を食べお風呂に入り、アメリちゃんとユウロの二人が寝静まった後……ここ最近はいつもしているオナニーを、今日も私はお風呂場でしていた。
日が経つにつれどんどん性欲は強くなっていき、数日前から私は一回イッただけでは満足できないようになっていた。
事実今日は既に一度イッているのにまだ自慰を続けている……秘所から出た大量の愛液で床を濡らしながら、私は快感を得ようと一心不乱に指で刺激していた。

「ユウロぉ……ふあぁ、はふぅ……」

片手でアソコを弄りながら、もう一方の手でクリトリスを刺激する。
ぷくっと膨らんでいるものを撫でるたび、ビリビリとする快感がクリトリスから全身に広がっていく……ジワリと広がる熱に、自慰はさらに激しくなる。

「ふうぅ、ふああっ!」

今日もお風呂場に向かう前にいっぱい堪能したユウロの感触や匂いを思い出しながら、くちゅくちゅと淫猥な音をアソコから響かせる。
じわじわとした感覚に、腰が少しずつ持ち上がって行く……私の身体は、再び絶頂を迎えようとしていた。

「ひああああっ、イ、イク……」

スパートをかけるように、私はクリトリスをより強めに弾くように触れ、膣内で一番感じるところを擦ろうとした。

その時だった……




ガララッ!!




「ふあっ、あっ……ん……え……!?」


突如、開く事が絶対に無いはずのお風呂の扉が開いた。


「あ、アメリ……ちゃん?」
「……」


その扉の向こうに居たのは……寝巻を脱ぎ、可愛らしいパンツすら脱いで全裸になっている姿になって、ほんの少しだけ不機嫌そうに見える真顔のアメリちゃんがいた。
私が布団を抜けた時は寝息を立てていたから絶対に寝ていたはずのアメリちゃんが、お風呂場の外から大きく股を開いて上下の口から涎を垂らしている私をジッと見つめていた。

「……」
「ど、どうしtひゃうっ!!」

私がアメリちゃんの姿を認識し、あられのない姿を見られた事で顔が真っ赤になったのと同時に、アメリちゃんは表情を変えないまま私に近付き正面に立ち……膝をついて私に抱き付いたかと思ったら背筋をその可愛らしい指でつつーっとなぞった。
イキそうで全身が敏感になっている私は、それだけでゾクゾクとした強い快感に襲われ、思わず変な声が出てしまった。

「……」
「ひあっ!あ、アメリちゃ、ああっ!!」

いきなり何をするのかと言うよりも先に、アメリちゃんは少しだけ身体を離し、今度は私の片方の胸を無言のまま撫で始めた。
普段のアメリちゃんとは思えない程の妖麗な手付きで、胸のあちこちに指を這わす。自分でする時よりも気持ちいい感覚に、私の身体は為すがままに跳ね上がる。

「……」
「ひゃああっ!?そこ、そこはひぃあはあぁ……!!」

私が悶えてると、今度はもう一方の胸に小さな舌を這わせ始めたアメリちゃん。
舌先を尖らせて乳首を突くたび、アメリちゃんに聞かれるのは恥ずかしいから我慢しようとしても変な声が出てしまう。
それどころか、私の胸に吸いつき乳輪を舐めたり乳首を啄ばんだりと全体を刺激してくる……もう少しアメリちゃんが小さければ、ただおっぱいを与えてるだけにしか見えないだろう。

「……」
「うひぃっ!?だ、だめっ!しっぽはああああっ!!」

もう片方の手で、今度は私の尻尾の付け根をきゅっと締めつけてきた。
そこが性感帯なのは今までの旅の経験から知っていたが、自分で自慰をしている時はまったく触っていなかった。
まず胸や性器を弄っているとそこまで手が回らなかったというのもあるが……あからさまに意識をする前から性感帯だってわかる程の場所を触ったらどうなるのか怖かったから触れていなかったのだ。
そんな場所をアメリちゃんは無遠慮に扱き始めた……脳が真っ白になる程の快感が、尻尾から休みなしに襲ってきた。

「ああん、あああん、ふああああああっ!!」

それだけ弄られた結果、私はアメリちゃんに簡単にイカさてしまった……だが、アメリちゃんは手を緩めるどころか、更に攻めを激しくする。
片手を胸に、もう一方の手を尻尾に持っていっているから触られる事が無いと思っていた秘所に、突然電流が走った。
何事かと快感で涙を浮かべている目を股間に向けると……アメリちゃんの白くてすべすべした尻尾が、私のソコを突いていた。
私の液で濡れた尻尾を割れ目やクリトリスに擦りつける……感じる部分を的確に攻めるアメリちゃんは、とても8歳児とは思えない程のテクニシャンだった。

「やああああっ!イクのがとまらないいぃぃ!ひああああぁぁ……」

いつもは純粋無垢なアメリちゃんでも、リリム……最上位の淫魔である事にはかわりない。性行為のテクニックは生まれつき持っているのだろうか……
そんな事を考えるような余裕も無く、私はイキ狂い潮を噴き続けながら目の前が真っ白になって……気を遠くに飛ばしてしまった……







「……」
「……ぁ……ぁぁ……ぅぁ……ぁ……」

いったいどれだけの時間私は気絶していたのだろうか……
未だに身体が絶頂の余韻で震える中、うっすらと意識が戻ってきた。

「あふぅ……あはぁ……はぁ……はぁ……」

大きく息を吸ったり吐いたりと、深呼吸をして身体を落ち着かせる。
なかなか取れなかった性欲も、イキ続けた為か完全に収まったようだ……絶頂後の気だるさが私の身体を苛んでいた。
既にアメリちゃんは私から離れ、変わらない表情で私の様子を見ているだけだ……全身がやけに濡れているが、全て私が噴き出したものだろうか……

「はぁ……はぁ……あめ……ちゃん……はぁ……なん……こんな……」

息も絶え絶えになりながらも、いきなりどうしてこんな事をしたのか尋ねてみた。
そもそも寝ていたはずだし、私がここで自慰してるなんてばれていなかったはずだ……それに、こんな事する子じゃなかったと思うけど……

「どう、すっきりした?」
「はぁ……うん……」
「じゃあ気持ち良かった?」
「はぁ……気持ち良かった……」
「よかった。アメリで気持ち良くさせられるか自信なかったけどこれならちょっとは大丈夫だね」

ようやく喋ったアメリちゃん。
声の調子なんかはいつもと変わらないけど……どこか年上……というか、お姉さんみたいな雰囲気を醸し出している。

「まさか……アメリちゃんの偽者……」
「アメリはアメリだよサマリお姉ちゃん!ニセモノじゃないよ!!」

なんだかアメリちゃんじゃないような感じがしたので、もしや他の誰かが変装した偽者……な訳も無く普通に否定された。

「じゃあ……なんで……」
「……」

また真顔になったアメリちゃんは、未だにぐったりしている私に近付いて来て……

「アメリちゃひゃっ!?」

また、右手で私の秘所を触った。
まだ少し敏感になっているのか、触れられた時少し変な声が出てしまった。

「な、何を……」
「サマリお姉ちゃん、どうしてこうなってるの?」
「え……」

また私の身体を弄ぶのかと身構えていたら、耳元でそう囁いてきたアメリちゃん。

「ど、どうしてって……」
「最近ずっとオナニーしてるよね?前までそんなことなかったのに」
「え……知ってたの?」

こうしてお風呂場に来たのだからばれているんじゃないかとは思っていたが……そうハッキリと言われると少し恥ずかしい。
それに……どうしてばれてたんだろうか……子供がオナニーなんてはしたない言葉遣っちゃいけませんと注意する余裕すらない程、私は追い詰められている気分だ。

「だってお姉ちゃんここのところ様子がおかしかったもん。とくに最近はずっとそわそわしてた。だからアメリが一時的にスッキリさせてあげようと思ってやっただけ」
「あ……う……」
「やっぱり……ユウロお兄ちゃんのこと考えてこうふんしちゃってるからオナニーしてたんだよね?」
「ち、ちが……」
「うそは良くないよサマリお姉ちゃん。もしかしてと思って何日か前からねたふりをしてたんだ。そしたらサマリお姉ちゃん起き上がってユウロお兄ちゃんのねているそばでいっぱいスーハーって息してたりほおずりしてたり……」
「や、やめてアメリちゃん……恥ずかしいから……」
「いっしょのお布団にこっそり入ったり、おまたもみもみしたり、おっぱいおしつけたり、お兄ちゃんの手をおっぱいやおまたに持っていったり……」
「やぁぁ、これ以上言わないでぇ……」

というか、既に精神的には完膚なきまでに叩きのめされてる。
私は顔どころか全身が真っ赤になるぐらい恥ずかしい……まさか全部気付かれていたとは……ユウロへの恋心も、ユウロに対しての行動も……

「それでねお姉ちゃん。アメリが聞きたいのは、なんでお姉ちゃんはユウロお兄ちゃんに気持ちを言わないでこっそりオナニーなんてしてるのかってこと」
「それは……」
「そうやってがまんしてちゃダメだよ!サマリお姉ちゃん日が経つごとに体調悪そうだったもん。そんなんじゃいつかおかしくなっちゃうよ!」

たしかにアメリちゃんの言う通り、私は日に日に自身の性欲や溢れるユウロへの想いを抑えきれなくなっていた。
気が付けばユウロをジッと見ていたり、ユウロへのボディータッチが増えてたし、それに重要な考え事をしている時以外はユウロと性交している妄想をしていたりした程だ。
その事を気付かれない為に誤魔化したり、それでもそわそわしていたりしていた……魔物であるアメリちゃんなら、発情している私に気付いてもおかしくはない。
だからこそ、アメリちゃんはこうして半ば強引に私に説教し始めているのだろう……自分より年下の子に精や恋愛についての説教を受けるのは悔しいが、魔物の身体に関してはアメリちゃんのほうが先輩だ。
だから、素直に聞く事にした。

「でも……でもねアメリちゃん。ユウロには……」
「ユウロお兄ちゃんにも何かあるんでしょ?前も彼女作れないとか言ってたからアメリもわかるよ。だけどね、こんなになっちゃうまでサマリお姉ちゃんががまんするのはまちがってるよ!」
「……」

ユウロにも事情がある……だから私は想いを打ち明けられず、こうして自慰をしてなんとかやり過ごしていた。

「自分をおさえてちゃダメだよサマリお姉ちゃん。そんなんじゃいつまでたってもユウロお兄ちゃんはお姉ちゃんのものにならないよ?」
「私のものって……まあ言いたい事はわかるけどね、でもユウロは……」
「むぅ……そうやってお兄ちゃんはお兄ちゃんはって言ってばかり……きんちょうするかもしれないけど、近くに居るんだからきちんと告白しないと!言わないと何も変わらないんだよ?」

たしかにこのままではいけない……それはわかっている。
わかってはいるが……

「あのね……ユウロはね……アメリちゃんが想像もつかないようなトラウマを持ってるんだよ?それなのに……私がそのトラウマを抉るような事したら……嫌われちゃうじゃんか……」
「そうなの?」
「そうだよ。好きなのに……そう言ったら嫌われちゃうんだもん……言えるわけないよ……」

だからといって、気軽に告白なんて出来る筈がなかった。
女性と付き合うと最後には悲しい思いをさせてしまうかもしれない。
子供が生まれても、その子供を不幸にしてしまうかもしれない。
それらを思い過ごしだと笑い飛ばせない実体験をしているユウロは、誰かと恋仲になるのを恐れている。
そうならないように今までしてきたのに、いきなり私がそうなりたいだなんて裏切ったら……嫌われてしまうだろう。
そうなりたくないから、こうしているのだ。

「ふーん……でもさ、サマリお姉ちゃん……」

でも……アメリちゃんの次の言葉は、私のそんな考えを打破するものだった。



「きらわれるってのは、サマリお姉ちゃんの想像でしかないよね?」
「……まあ……」



アメリちゃんの言う通り、ユウロに嫌われるというのは私の勝手な想像でしかない。
あの過去やユウロの怯え様からして、きっとそうなるという私の予想でしかない。

「ユウロお兄ちゃんがそんなことで怒ってサマリお姉ちゃんのこときらいになると本当に思う?」
「それは……」
「お姉ちゃんが好きになった人は、それぐらいでお姉ちゃんのこときらいになると本気で思ってる?」
「……」

そう……実際は……どうなのかわからなかった。
嫌われるかもしれない……そう、「かもしれない」なので、嫌われずに無事ユウロが私の恋人に、そそて旦那さんになってくれる可能性だってある。
それに……今まで私が見てきたユウロなら……私が大好きな、優しくて頼りになって、ちょっと弱いところもあるユウロなら……受け入れてくれるかもしれない。

「サマリお姉ちゃんが本気でユウロお兄ちゃんのことが好きなら、絶対お兄ちゃんもわかってくれるよ」
「そう……かな?」
「そうだよ!サマリお姉ちゃんがあそびじゃないってわかれば、きっとユウロお兄ちゃんだって応えてくれるよ!」

私は本気でユウロのことが好きだ。
その想いをきちんと伝えたら……ユウロもわかってくれる。
アメリちゃんにそう言われると、なんだかそんな気がして……勇気が湧いてくる。

「ということで今すぐお兄ちゃんに想いを伝えにいこー!」
「ま、待ったアメリちゃん……こんな姿じゃあれだし……それに今夜中だし寝てるから駄目だよ」
「むぅ……でもたしかにそうだね。それじゃあ明日町についてからね。アメリも手伝ってあげるから!」
「う、うん……」

そんなアメリちゃんに言われて、私はいよいよ明日、この恋心に決着をつける時が来たようだ。
なんだか強引な気がしないでもないが……それだけアメリちゃんもやきもきしていたのだろう。
正直なところ……受けいれられる自信は全くない。
最悪拒絶されてしまうかもしれない……そう思うと、やっぱり躊躇してしまう。
それでも……やっぱり進むしかなかった。

「そうだよね……わかった。明日……たとえ駄目だとしても、この想いを打ち明けてみるよ」
「それでいいんだよ!自分のスキって気持ちをがまんするのは、ユウロお兄ちゃんにもサマリお姉ちゃん自身にもよくないもん!」
「うん……そういえばセレンちゃんにも同じような事言われてたな……」

言わなければ、何も進展しないし、何も解決しない。
セレンちゃんだけでなく、アメリちゃんにも言われてしまうとは……セレンちゃんに言われた通り、本当にしっかりしなければ。

「さて、アメリちゃん。このまま寝るのは良くないし、もう一回お風呂入ろうか」
「うん!アメリサマリお姉ちゃんのエッチな液でベトベトだもん!」
「うぅ……やっぱりそれ私のなんだ……恥ずかしいなぁ……」
「ぷしゃってすごいいきおいだったよね。魔物にした時もそうだったけどお姉ちゃんってけっこうふkむぎゅ!?」
「それ以上言わないで……顔から火が出ちゃいそう……」

私は覚悟を決め……寝る前に、アメリちゃんと一緒に身体を洗った。

「それにしてもアメリちゃん……そのテクニック、どこで覚えたの?」
「ん〜……なんとなくやっただけかな。あとはお姉ちゃんが女の人を魔物に変える時にやってたのをマネしてみただけだよ」
「……さすがリリム。そういう才能は生まれつき持ってるんだね……」
「あ、でも好きな男の人にやってもらうのよりは多分気持ち良くないよ。サマリお姉ちゃんも明日ユウロお兄ちゃんにエッチなことしてもらえたらいいね!」
「いやそこまではどうかな……ユウロのトラウマってそこの部分も結構関わってるし……私は子供もほしいからシたいけど……って今のなし!」
「聞いちゃったもんね〜♪サマリお姉ちゃんもやっぱりそういうこと思うんだね!今まで全然そんなこと言わなかったからアメリちょっと心配だったんだよ?」
「ああうん……ユウロへの想いに蓋閉じてたからかな……」

二人とも綺麗になって、きちんと水気を拭き取って、いつものように二人抱き合って寝たのだった。
決戦は明日……その決意を胸に、私はユウロをちらっと見てから深い眠りについたのであった……



====================



「とうちゃーく。ここがドイコサルアか〜」
「思ってたより店とかはあるな。とりあえず昼飯を探しがてら食料補充するか」
「そうだね」

現在11時30分。
私達はドイコサルアに辿り着いた。
町といっても決して小さいというわけではなく、人も魔物もそこらじゅうに居て賑わっている。
男の人と手を握り合いながら歩いているサキュバスさんや親子連れで買い物をしているユニコーンなど……今の私からすると羨ましく思う人達も多い。

「お、あそこに肉屋があるぞ。とりあえずそこで買って行くか」
「そうだね」

昨日の夜にアメリちゃんと約束した通り、私は今日この町のどこかでユウロに告白しようと思う。
でも、どんな言葉で想いを伝えたらいいのか……朝から考えているけど、なかなかいい物が思い付かないでいた。
それに、どこでするかも重要になってくる。
さすがにお店の前とかでいきなりって言うのは雰囲気的にも嫌だし、宿で泊まる時なんか良いかもしれないが、タイミングも考えないといけない。

「何の肉買ってく?やっぱ鶏肉かな……」
「とりあえずいろいろ買っておいたほうが料理の選択も増えるから何種類かをキロで買えばいいんじゃないかな?」
「お、おう……てっきりそうだねって返してくると思ってた」
「たしかに考え事はしてるしさっきからそんな返しばかりっていう自覚はあるけど……聞いてないわけじゃないからね」

でもまあ、今はそんな考え事は置いといて買い物に集中すべきだ。
考え事をしていた結果、ユウロの話を聞いてなくて……なんてなったら元も子もない。
というか、折角ユウロとお喋り出来るのに、それを適当にあしらうなんてもったいない。

「アメリひき肉もほしい」
「もちろん買うよ。この町でたら久しぶりにハンバーグでも作ろうか」
「うん!」

適当に献立を考えながら必要な食材を買って行く。
次にどこに行くかとかはまだ決めていないが、多く買っておいて損はない。
私はワーシープなのであまりお肉は食べないが、ユウロやアメリちゃんは食べ盛りだからね。

「あとは野菜と……果物もいくつか買うか」
「調味料の類はまだあるから大丈夫だよ。あとは白米が売っていれば買うけど……多分ないかな」
「前の街にもなかったからな……」
「お米おいしいのにね〜」

野菜もいろんなものを多く買っておく。
スズ以外好き嫌いはなかったので今までもあまり考えずに買っていたが、私はワーシープになってからはやっぱり野菜のほうが好きだ。
なので肉料理の時とかもサラダや添えてある野菜の量は多めにしてある……結局は全員がいっぱい食べるので、食材はかなりの量買う事になる。

「あとは……昼飯結局どうしようか……」
「なんかないかな〜……」
「ちょっと聞いてみようか。すみませーん!」

ある程度食料を買った後、私達はお昼をどうしようか考えていた。
最初はお店でおいしそうなものが売っていたらそれを買ってどこかで食べようとしていたのだが、結局買い物に寄った店は全部食材しか売ってない店だった。
なので、最後に寄ったお店の店員さんにお昼ご飯になりそうなものを売っているお店を聞いてみた。

「どうやらこの町には大きな公園があるらしくって、そこで売ってるサンドイッチがおいしいらしいよ」
「へぇ〜、じゃあそこでそのサンドイッチ買って食べるか」
「そうしよ!アメリおなか空いた!!」
「それじゃあ早速行こうか!花や水で彩られた公園でとても綺麗なんだって!」

お店の人に聞いたところ、この町には大きく自然豊かな公園があるらしい。
その公園ではおいしいものが売っており、自然豊かで人気があり、何より……告白スポットでもあるらしい。

「ねえサマリお姉ちゃん……」
「うん……そこでするよ……」
「……頑張ってねサマリお姉ちゃん……」

だから私は、お昼ご飯を食べた後……そこで打ち明けるつもりだ。

「ん?なんか言ったか?」
「アメリちゃんと秘密のお話。女の子トークみたいなものだよ」
「あっそう」

目の前で私達が小さな声でしている会話に気付いて振り向いた、私の好きな人への想いを……



…………



………



……







「サンドイッチ美味かったな!俺はチーズカツサンドが一番好きだな」
「うん!アメリはたまごツナサンドが一番おいしかった!」
「私はBLTサンドだな。トマトのジューシーさが癖になりそう」

現在15時。
教えてもらった公園でサンドイッチを食べ終え、私達はゆっくりと綺麗な噴水が見えるベンチで座っていた。
買い物は全部済ませたし、この町の観光スポットもここぐらいなので、宿を探したりするのはもっと後でも大丈夫だ。
なので、私達はもう何時間もこの公園の花を見たり遊具で遊んだりしていた。

「それにしてもここはあまり人見掛けないな」
「まあ偶然か、この時間帯は他の場所にいるのかってとこだろ。特に目立った観光スポットがあるわけでもないし、ここだって地元民の遊び場って感じが強いしな。旅人だってそんなに来ないんじゃないのか?」
「でも一応宿はあるみたいだから全く来ないってわけじゃなさそうだよね」

まだ夕飯の買い物って時間でもないのに、この公園内にいる人は少ない。
実際、噴水前も私達以外は本を読んでるサキュバスの姉妹がいるぐらいだった。
結構いい場所だとは思うが、地元の人達にとってはもう行き飽きた場所だったりするのかもしれない。

「俺らもそろそろ宿探すか?町の入口辺りにあった場所でもいいけど、他にもあるかもしれないし……」
「え……あーまあもうちょっとここで座っていようよ。今までずっと歩いていたわけだし、もうちょっとゆっくりしよう。今からだと予約は出来てもまだ部屋は使えないってとこも多そうだしさ」
「そうか?まあサマリがそういうなら別に構わないけど……」

そんな場所で私はユウロに告白しようとして……中々出来ずにいた。
タイミングが見当たらないというか……ここにきて私は今一歩踏み出せないでいた。
言う事自体怖いし、言って受け入れられなかったらと思うと……そう簡単に行動に移せない。
最大限に誘惑して押し倒せば誰も断らないしそれが出来るのが魔物だと誰かは言うが……そんな事をしたらユウロは怒ってしまうし、私自身そんな方法でユウロと結ばれたくないから出来ない。

「あ!ねえお姉ちゃんたち、ちょっとここで待っててくれない?」
「ん?どうかしたのアメリちゃん?」

と、ここで突然アメリちゃんがベンチから立ち上がり、そんな事を言い始めた。

「えーっと、ちょっと落し物しちゃった」
「そりゃ大変だな。探しに行くか?」
「アメリ一人で大丈夫!たぶん公園のトイレに置いてきただけだから」
「あー最初に入ったところね。じゃあいっといで。なかったら戻ってきて一緒に探しに行こうか」
「うん!」

どうやら何か落し物……というより忘れ物をしたらしい……

「じゃあアメリ行ってくるからしっかりね!」
「いってら……ん?何がしっかりなんだ?」
「……さ、さあ……」

……いや、おそらく忘れ物と言うのは嘘だろう。
そもそも忘れるようなものを持っていないうえ、去り際に私の方を見てウインクし、さらに今のしっかりねという発言……多分だけど、私とユウロを二人きりにしてあげるからその間に告白しろということだろう。
なかなか言おうとしない私にアメリちゃんはとうとう痺れを切らしたみたいだ……自分が居なくなって二人きりにする事で私に言わせるように仕向けたのだろう。

「……」
「……」

妙な沈黙が私達を覆う。
噴水の流れる音と共に、自分の鼓動がハッキリと聞こえてくる……バクバクと暴れている。
緊張でどうにかなってしまいそうだ。

「あ、あのさユウロ……」
「ん?呼んだかサマリ?」
「うん……私の話、聞いてくれないかな……」

それでも、折角アメリちゃんが気を利かせてくれたんだ……
私は覚悟を決め、ユウロに告白する事にした。

「なんだ?俺に言いたい事か?」
「うん。そのね……とりあえず、何も言わずに聞いてほしいんだ……」
「ん?わかった。なんだよ?」

どんな風に言おうか……どんな感じで伝えようか……色々考えていたけれど、纏まらなかった。
だからもう私は、言葉を飾らず真っ直ぐ伝えようと思う。

「そのね、ユウロ……私……」

そう、自分の想いを真っ直ぐに……





「私……ユウロの事が大好き。だから……私の恋人に……そして夫になってください!」





大好きな相手へ……ユウロへ伝えた。


「……え、ちょっと待って。今なんて……」
「だから私はユウロの事が好きなの!ユウロと……ずっと一緒に居たいんだよ……」

ようやく言葉に出来た私の想いを聞いたユウロは、目をこれでもかという程開いて驚いている。
開いた口も塞がらないみたいだ……どうやら頭が追いついていないらしかった。

「あーえっと……今のって……俺に対しての告白……って事……だよな?」
「そうだよ。私は旅しているうちに、いつの間にかユウロの事が好きになってた。きっかけは覚えてないけど……それでも惹かれてた。気付いたのは最近だけど……いつしか、私の中でユウロはかけがえのない人になってたんだ……だから、私はユウロと一緒に居たい。ただの旅仲間じゃなくて、ユウロの彼女……ゆくゆくは妻として……」

ようやく状況が理解出来てきたみたいだ。
だから私は、どうして告白なんかしたのかと聞かれる前に、自分の想いをそのまま口にするようにその経緯を伝えた。

「……あのさ、サマリ……」
「もちろん、ユウロの事情もわかってるよ。お母さんに虐待されてたから、自分の子供や奥さんにもそうしてしまうんじゃないかって怖さがあるのも、その相手を捨てて逃げちゃうんじゃないかって悩んでる事も……」
「だったら……」
「でもね、私がユウロの事が好きな気持ちも本物なんだよ。今までは我慢してたけど……もう我慢なんて出来ないよ!ユウロへの想いが、溢れて止まらないの!」

もちろん、ユウロの事情は知っているし、それが原因で私は今までユウロへの想いに蓋をしてきていた。
でも……もう、止める事は出来ない。
塞ぎ止める事は、もう出来ない。

「今までユウロが魔物に攫われないようにしたり、襲われないようにしてたりした私がこんな事言って困るかもしれない……けど、もう自分の気持ちに嘘をつけないよ!私はユウロが好きでどうしようもない!ユウロと結婚したいんだよ!!ユウロとの子供もほしいんだよ!!ユウロと……いつまでも一緒に愛し合っていたいんだよ……!!」

もう後悔しても遅い。
止まる事のない想いは……全部、ユウロへ伝えた。
あとは……ユウロの返答次第だ。

「……」
「……」
「……そうか……わかった……」
「……」

ほぼ一方的に私が想いを伝えた後、少しの間静かに口を閉じていただけのユウロが、ゆっくりと口を開いた。

「実を言うとな……その……俺もさ、サマリの事をな……」
「私の……事を……?」

少しずつ、ゆっくりと搾り出すように言葉を紡ぐユウロ。

「正直に言うと……好意を抱いてた。もちろん、恋愛対象としてな……」
「え……本当……に?」
「ああ……本当だ。俺も旅していくうちに、サマリ、お前の事が好きになってたんだ」

ようやく口にした言葉は……私を天に昇る程幸福にさせる言葉だった。
嬉しい……まさかユウロも私を好きでいてくれただなんて……今すぐ飛び付きたいぐらい、私は嬉しくてたまらなかった。
犬じゃないけど、私は自分の意思とは無関係に尻尾をブンブンと振ってしまう。
おそらく顔ももの凄い事になっていると思う……にやけが全く治まらない。

「でも……でもな……」
「……でも、何?」

しかし……そんな私に掛けたユウロの言葉は……

「俺は……お前と恋人にはなれない」
「え……そん……な……」

一瞬で私を固まらせるには、十分過ぎるものだった。

「なんで……なんで!?」

私はユウロの事が好きで、ユウロも私の事が好き……両想いなのに、恋人にはなれない。
そんな事を言われた私は、パニックになっていた。
お互いがお互いの事を好きなのに恋人になれないなんておかしい……おもわず私は叫んでしまった。


でも……そんな事は、少し考えたらわかるものだった。
そもそも、私が中々想いを伝えられない理由そのものだった。

「なんでって……そんなの、怖いからに決まってるからだろ!!」
「……あ……」
「俺もサマリの事は好きだよ!サマリとずっと一緒に居たいさ!でもな……そんなサマリを傷付けちまうんじゃないかって思うと……怖くてたまらないんだよ!そんな事を考えるだけで、震えが止まらないんだよ!!」

大切な弟のように思っていた拓真君を自らの手で傷付けてしまった経験のあるユウロ。
同じ事を……したくもない暴力を私にしてしまうのではないかと……震える程の恐怖に悩まされていた。

「サマリは魔物だ……子供もほしいって言ってたし、きっと性行為をしないなんて無理だろ?」
「う、うん……」
「それでもし本当に子供ができた時……俺自身が逃げ出さない自信が無いんだ!責任や過去を思って、お前を捨てない自信が……ないんだよ……!!」
「……」

それは……自分が過去にされた事を……実際に他人へしてしまったからこそ、そう簡単に拭えない恐怖だろう。
それだけ私の事を大切に想ってくれているからこそ、私を傷付けたくなくて、恋人にはなれないと言ったのだろう。

「だから俺は……俺じゃあ、お前を幸せには出来ない。だから……諦めてくれ……」
「……」

だからこそ……こんなに悲しそうに、恋心を拒絶するのだろう。

「わかったよユウロ……ユウロの言いたい事は、全部わかった」
「ああ……ゴメンな……」

だからこそ、こんなに苦しそうに、私に謝るのだろう。

「でもねユウロ……」
「ん……なっ……!?」

でも、私は……そんな事気にしない。
というより、気にさせない。

「大丈夫だよ……」

私は、自然とユウロの身体を抱き寄せて……




「ユウロは、大丈夫……」
「……サマリ……」




耳元で、そう囁いた。
記憶を見た時と同じように、ユウロに言い聞かせるように、大丈夫だと呟いた。

「私が保証するよ……ユウロは絶対にそんな事しない。私を捨てる事なんて無い」
「……でも……」
「もし、そうしてしまいそうになっても……私が止める。ユウロが道を外しそうになっても、私がきちんと導いてあげる」
「……」

力強く、それでいて優しく抱きしめ、私はユウロの不安を取り除くようにそう呟く。

「ユウロが虐待しそうになるって言うなら……ううん、ユウロなら絶対しない。だって、あんなに優しく子供と接する事が出来るんだよ……絶対にしないよ」
「……」

恐怖を完全に取り除くことは難しくても、なるべく薄められるように囁き続けた。

「だからさ、安心して……そして、私の彼氏に……夫になってよ……」
「サマリ……」

その結果、ようやく想いは繋がったようで……



「……ありがとう……」
「……どういたしまして……」



ユウロも……力強く、私を抱きしめ返してくれた。

「でもさ……本当に俺なんかでいいのか?」
「ユウロでいい……ううん、ユウロじゃないと嫌だ」
「そっか……俺も……サマリだから、安心できる……」

そして、一通りのやりとりの後……

「サマリ……」
「ユウロ……」

私達は互いに顔を近付けて……唇が触れあうだけとはいえキスをしあった。
ようやく触れられたユウロの唇は……少し荒れているけど、温かくて、愛おしかった。

「……えへへ……♪」
「はは……何だよその顔。すっごい笑顔浮かべながら泣いてんじゃねえよ」
「だって……嬉しくて……込み上げてくるんだもん。ようやく、想いが伝わって……幸せなんだもん……♪」
「バカ……なんか照れちまうじゃねえか……」

たしかに、今の私は嬉し泣きしながら笑っているので相当酷い顔をしているだろう。
でも……それでも構わない。
ようやく……自分が自覚していなかった時も含めれば、本当にようやく想いが実を結んだのだから……こんな顔にもなってしまうのだから。

「あはは……照れたユウロってなんか可愛いな」
「なっ!?可愛いとか言うなよ……んな事言ったらサマリだって寝顔はすげえ可愛いよ」
「ん〜……寝顔だけ?」
「あ、いや……どんな顔してても可愛いよ……」
「んっふふ〜♪ありがと!」

大好きな彼から可愛いなんて言われたら、嬉しさが込み上がってきてしまう。
いや、嬉しさだけでなく……もちろん、あの欲もだ。

「ただいまー!あれ?二人とも顔真っ赤にしてどうしたの?」
「あ、アメリちゃん。おかえり」

ただ、それが如実になる前に、どこかに行っていたアメリちゃんが飛んで戻ってきた。

「落し物は見つかったかい?」
「え?ああ、あれウソだよ。ゴメンねユウロお兄ちゃん」
「へ?」
「それで……サマリお姉ちゃん、ちゃんと言った?」
「うん!私達、晴れて付き合う事になったよ!」
「おおー!おめでとー!!」

笑顔で祝福してくれるアメリちゃん。まるで自分の事のように喜んでくれている。

「ねえねえ、ちゅーした?」
「したよ!」
「へぇ〜!じゃあアメリの前でもう一回してみて!」
「それは……恥ずかしいからまた今度ん!?」
「んー♪」

そんなアメリちゃんの前で、私は恥ずかしがってるユウロの頭を抱き寄せ、強引に唇を奪った。
舌を入れたりまではしなかったが、苦しくなるまで押しつけ、離れる際に軽く舌でユウロの唇を舐めながら離した。

「わぁ〜!!アツアツだね〜♪」
「ぷあっ!何すんだよサマリ!!」
「リクエストにお答えしたまでだよ。それに、ユウロの唇に触れるとふわぁって幸せな気分になるしね♪」
「どういう事だよ……まったく……アメリちゃんだけでなくあっちに見知らぬサキュバス姉妹も居るんだからな……あんま野外でするのは恥ずかしいからやめろよな……」

もう嬉し過ぎて周りを気にせずこういう事が出来てしまう。
たしかに本を読んでたサキュバスの姉妹もこちらを興味深そうにみているが、全く気にならなかった。

「さて、じゃあ行こうか!」

赤くなっているユウロを少しからかおうとしたところで、突然アメリちゃんが行こうと言い始めた。

「行こうって……どこに?」
「今日泊まるとこだよ。今探して予約してきてたんだ」
「え……あんな短時間で?」
「うん。ここにくるまでに場所はしらべておいたし、飛んだからいどうも速くできたからね!」

どうやら、私が告白している間に宿の予約を取ってくれていたらしい。
アメリちゃんが居なかった時間はせいぜい20分ぐらいだったはず……飛んで移動したから機動力はあったとしても、かなり速いとは思う。

「あ、でも17時になってから来てって言われてたっけ……ごはんも18時になってからじゃないと食べれないって言ってたし……」
「じゃあ……町をぶらぶらと散歩して、18時になってから宿に向かおっか」
「そうだな。それじゃあ適当に回るか」

それでも、宿に入れるまでにはまだ時間がある。
という事で、私達はそれまでアメリちゃんを先頭に町を適当に散歩する事にした。

「ユウロ……」
「ん?ああ……これでいいか?」
「うんっ!」

私は、ユウロとしっかり指を絡ませ合うような感じに手を繋ぎながら、二人並んで散歩したのだった。
その手の温もりを、私は一生忘れる事はないだろう……



…………



………



……







「ふー、美味かったな!」
「そうだね。もうお腹いっぱいだよ」
「アメリもまんぷく〜」

現在19時。
私達はぶらぶらと街中を散歩して時間を潰した後、アメリちゃんが予約した宿のレストランでいっぱい夜ご飯を食べた。

「じゃあお部屋のカギもらおっか!すみませーん!」

ビュッフェ形式だったので各々が自分の好きな物を自分の好きなだけ食べたが……どれもこれもかなりおいしかった。
折角恋人になったのだから「あーん」とかしてみたかったけど、やっぱり大勢の前だと恥ずかしかったようで断られてしまったのが心残りだ。
他の宿泊客の中にも同じような事していた人がいたんだから別に恥ずかしくないのにと思いつつも、無理矢理やって機嫌を悪くさせても嫌だから今回は大人しく引き下がる事にした。

「お部屋のカギもらってきたよ!はい、これサマリお姉ちゃんたちの分」
「ありが……え?私達……ってアメリちゃんは?」

夕飯も食べ終わったので、泊まる部屋に行く為に予約したアメリちゃんに鍵を取りに行ってもらったら……私達の部屋の鍵だと言って渡された。

「アメリは一人別の部屋だよ。こうなるだろうなって思ってアメリじゃまにならないように部屋を別けておいたんだ」
「邪魔にならないようにって……ああ……」

どうやら、私達の『邪魔にならないように』部屋を別に取ったらしい。
一体何の邪魔にならないのか……と思ったが、ピンときた。

「そうだね……折角アメリちゃんが気を遣ってくれた事だし……早速行こうかユウロ」
「え?ちょ、どういう事だよ?」
「どういう事って言うか、そういう事だよ」

一時は引いていた熱が再び首をあげた。
という事で、アメリちゃんが気を遣って私達二人同じ部屋にしてくれたので、ユウロを半分引きずりながら部屋へと向かう事にした。

「あ、あなた達、部屋は防音魔術が掛けてあるからいくら喘いでも大丈夫だからね。でも出来れば濡れた布団やシーツは畳んで入口に置いておいてね」
「はい、ありがとうございます」
「ちょっと待て!?つまりそういう事かよ!!」

宿番をしていたサキュバスさんがそう言ってくれたので、宿でヤる事自体は全然問題無いのだろう。

「なに気にしないの。どうせ魔物の妊娠率は人間と比べてかなり低いんだからさ」
「いや、そういう問題じゃなくて……」

子供を作る事にまだ抵抗を感じているユウロを無理矢理説得しながら、私は部屋まで歩く。

「じゃあアメリは1階の一人部屋だから、バイバイ二人とも!」
「うん。じゃあアメリちゃんおやすみ。また明日ね」

アメリちゃんと別れ、私はこの後の事で期待を胸に膨らませながらユウロを担ぐように部屋に向かったのであった。




この時、私は性欲やユウロとの行為の事で頭がいっぱいだったせいで、全く気付いていなかった。



この時のアメリちゃんの態度や言葉が……どこかおかしかった事に……
13/08/18 20:02更新 / マイクロミー
戻る 次へ

■作者メッセージ
ついにきました……今回は待ちに待ったサマリ告白回でした。
なんだかんだありつつも、結局はサマリを受け入れたユウロです。
彼も彼でずっと複雑な感情を抱いていました……が、結局は結ばれる事に。
本当にここまでくるのに長かった……

え?アメリにエロい事はやらせないって言ってたじゃないかって?
さ、さあ1年以上も前の事は覚えてないなぁ…w

そんなアメリが何か不穏な動きというかフラグを立てていますがそれはさておいて……
次回は……いよいよサマリとユウロが一つになる時。そう、二人のエロ回!!の予定。

残り3回。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33