連載小説
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(24)アカオニ
人里から少し離れた山の奥に、小さな家があった。
アカオニと人間の暮らす、小さな家だ。
二人の鴛鴦夫婦っぷりは、近くの人里にまで知れ渡っていた。
だが、日が沈み、夕食を平らげ、後は寝るだけとなったときより後のことは、二人以外誰も知らない。
「さて・・・」
囲炉裏のそばに布団を敷いたところで、薄手の寝間着を纏ったアカオニが振り返りながら舌なめずりをした。
「そろそろ、貴様を食らってやろうかねえ・・・」
「なんだと!?」
囲炉裏の火を火箸でつついていた男が、アカオニの言葉に顔を上げた。
「文字通りだよ。もうそろそろ、食べごろじゃないかと思ってね・・・」
アカオニは立ち上がると、そう男の身体を上から下へ見返しながら、そう笑った。
「く・・・!」
男は火箸を囲炉裏の灰に突き刺し、立ち上がる。だが、アカオニの背丈は彼より頭一つは大きく、単純な力比べでは勝てそうにもない。
「さ、ゆっくり料理してやるから、大人しくしな・・・」
男の方に無造作に手を伸ばしながら、彼女はゆっくりと近づく。
「お断りだ・・・!」
彼はアカオニに向けて低く告げると、腰を落として体当たりを仕掛けた。
彼女のかざす腕の下をくぐり抜け、その腹に男の肩がぶつかる。だが、彼の肩に異常に固い腹筋の盛り上がりが触れただけで、アカオニは姿勢を崩すどころかびくともしなかった。
「ほう、そっちから飛び込んでくれたか。手間が省けた」
アカオニは胴体にすがりつく男に口の端をつり上げると、その腰に巻き付く帯に指を伸ばした。
短く切りそろえられたアカオニの爪が、男の帯をつかむ。
「でやぁ!」
男は、その瞬間気合いの声とともに足を動かし、アカオニの足を払った。
体重を支えていた彼女の足が払いとばされ、その身体が後ろに向けて傾く。
「へ・・・?」
不意の浮遊感に間の抜けた声を漏らしながら、彼女は敷かれていた布団に背中をたたきつけた。
「っふっ・・・!」
背中を強打し、肺から空気が絞り出され、アカオニの身体が言うことを聞かなくなる。
「このアカオニめ!」
男は隙を逃さず、倒れたアカオニに馬乗りになりながら声を上げた。
「二度と俺を食おうと考えないよう、懲らしめてやる!」
彼はアカオニの寝間着の襟に手をかけると、力任せに左右に開いた。
すると、寝間着の下から赤い肌に覆われた二つの肉の塊が、ぷるんと姿を現した。
男は着物の襟から手を離すと、間髪入れずアカオニの乳房に手をかけ、力任せに揉んだ。
「んぁ・・・!」
揉むと言うより鷲掴みにすると言うべき力を加えられ、アカオニは声を漏らした。
だが、男は彼女の反応に拘泥することなく力任せに乳房を弄んだ。彼の手の中で、丼ほどの肉の塊がぐにぐにと形を変え、指の間から赤い肌を膨らませた。
「や、いた・・・!あ・・・!」
乳房の鈍い痛みに、アカオニが声を漏らす。だが、その声は徐々に熱と艶を帯び、弱々しくなっていった。
「どうした!まさか感じているのか」
男がぐいと乳房をつかみながら問いかけるが、アカオニは答えない。
ただでさえ赤い顔を紅潮させ、歯を食いしばりながら男の指の動きに身体をふるわせるので精一杯だからだ。
「乱暴にされるのがいいなら・・・」
男は乳房から指を離すと、いつの間にか突出していたアカオニの乳頭を指で挟み。
「こうしてやる!」
その一声とともに強くつねった。
「んっひぃぃっ!」
すると、アカオニが鼻にかかった声を漏らしながら身体をふるわせ、目に涙を滲ませた。
乳房と乳首への強い刺激で、達してしまったのだ。
「っはぁ・・・はぁ・・・」
「どうした、抵抗しないのか?」
強烈な刺激に、目元に涙を浮かべるアカオニにそう告げると、男は腰を浮かした。
そして、アカオニの両足に手を添えると、力を込めて押し開いた。
彼女の両足は絶頂の余韻によるものか、くたくたに力を失っており、軽々と広がった。
寝間着の裾が大きく開き、布地で隠されていた彼女の股間をさらす。
すると、部屋の中に淫臭が立ち上り、部屋の湿り気が増したように感じられた。
「おや、よすぎて漏らしたのか!」
しとどに濡れそぼつアカオニの股間に、男はそう声を上げた。
「ち、ちが・・・」
「じゃあこれは何だ?漏らしたんじゃないなら、こんなになるほどよかったのか?」
男がアカオニの股間に手を伸ばし、ぐちゅぐちゅとかき回すと、彼女は目を細めながら小さく身体を震わせた。
「さあ、お仕置きの続きだ・・・」
興奮に言葉を震わせながら、男は身に纏った着物の裾をたくし上げ、屹立を取り出した。
そして、アカオニの両足の間に入り込みながら、興奮の証を滲ませる淫裂に、亀頭をあてがった。
「ふ・・・!」
男は短く声を漏らしながら腰を進め、彼女の膣内に肉棒を一息に挿入した。
膨れた亀頭が肉洞を押し開き、膣壁を擦りながら入り込んでいく。
「んぁぁぁああっ!」
胎内をごりごりと擦る勃起に、アカオニが甘い声を漏らした。
そしてその声が途切れそうになった瞬間、男は腰を引いた。
「んっんんぅぅぅっ!」
彼女の甘い声とともに、抜けていく肉棒を逃すまいと膣口が締まった。
だが、男は彼女の膣口で肉棒をしごきながら腰を引き、亀頭だけを残した。
そして一瞬の静止を挟んでから、再び腰を突き入れる。
「はっ・・・!」
息が続かなくなったのか、アカオニが喘ぎ声を途切れさせた。
彼女は口を開閉させ、金魚のように空気を求めた。男は、声なく喘ぐアカオニの両足の間で、腰を揺すった。
肉棒がアカオニの膣内をゴリゴリと前後に擦り、彼女に十分な息継ぎをさせる暇を与えない。
中途半端に短い、途切れ途切れの声が彼女の口から漏れた。
「あ、ああっ、あん・・・!」
アカオニは眉根を寄せながら身をくねらせ、腕を頭の方へ持ち上げた。
抵抗しないから許してくれ。そう許しを乞うような彼女の動きに、アカオニの乳房が揺れる。
「乳もさわってほしいか!」
男は腰を揺すりながら手を伸ばすと、彼女の乳房を再び掴んだ。
「んひぃっ!」
胸から生じる鈍い痛みに、アカオニが顔をのけぞらせ、赤い喉を晒した。
体格の割にほっそりとした彼女の喉は、呼吸と喘ぎ声によって小さく上下に動いている。
「この!この!この!」
手の中で乳房を粘土細工でも作るようにこね回し、ともすれば肉棒が抜けそうなほどの勢いで腰を動かす。
その結果、乳房の痛みはアカオニの感じている快感にアクセントを添え、肉棒の先端は膣壁を抉った。
柔らかな肉の筒越しに、敏感な箇所を幾度も突かれ、アカオニの興奮が否応なしに高まっていく。
「ひっ、ひぐっ、ひぐっ・・・!」
「もうイくのか?イきそうなのか?」
アカオニのしゃっくりめいた喘ぎ声から、彼女の意図を読みとり、男は乳房を揉む指の位置を変えた。
「そおれ、いけ!」
その一声とともに、彼は指先で突出する乳頭を摘み、腰を深々と突き込んだ。
膣壁が、自身の腹筋と男の肉棒に挟み込まれ、乳房と秘所から強烈な快感があふれ出す。
「・・・!」
アカオニは背筋を反らせ、布団から背中を浮かせながら達した。
同時に、膣壁全体が窄まり、男の肉棒に刺激を与える。そして、男もまた彼女の内側に絶頂の証を放った。
「う・・・!」
歯を食いしばりながら男がうめき、体内で膨れ上がっていた欲望を解放する。
白濁の迸りは、粘液にまみれたアカオニの膣内を蹂躙し、折り重なる襞の一つ一つに入り込んでいった。
「・・・!・・・!」
胎内に広がる熱と心地よさに彼女が再び声を漏らし、不意に全身を脱力させた。
あまりの快感に、意識が途切れてしまったのだ。
男もまた、たっぷりと精液を放ち終えると、射精後の虚脱感に身を任せた。
そして、しばしの間二人は布団の上で折り重なっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
快感と絶頂に意識を朦朧とさせながら、二人分の吐息が響く。
やがて、最初に男の呼吸が落ち着き、彼の手がゆっくりとアカオニの頭に伸びた。
「ぁ・・・?」
頭を撫でる感触に、アカオニが目を開く。すると彼女の目に、微笑みながら手を動かす夫の姿が映った。
「起きたね」
男はそっと手を離すと、そう彼女に向けて微笑んだ。
「さっきはごめん。少し痛かっただろ?」
「少し、ね・・・でも、かなり気持ちよかったから・・・許す・・・」
男の謝罪に、アカオニは視線を逸らしながら続けた。
「またしてほしい?」
「・・・・・・」
アカオニは夫の問いに、無言で頷いた。
「分かった。でも、今日これからは、優しく気持ちよく、ね」
妻の求めに男はそう応じると、彼女の体に指を伸ばした。
アカオニの甘い喘ぎ声が響くまで、そうかからなかった。
12/08/27 17:33更新 / 十二屋月蝕
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■作者メッセージ
「アカオニ返り討ちお仕置きプレイかね」
「イエスアカオニ返り討ちお仕置きプレイですサー」
「鎖で拘束しての疑似レイプレイかね」
「ノー鎖で拘束しての疑似レイプレイですサー」
「スパンキングは?おしっこ漏らすまでいじり倒しは?滲む涙と鼻水舐めとりは?」
「二人は比較的新婚ですので、ノースパンキング、ノーおしっこもらすまでいじり倒し、ノー滲む涙と鼻水舐めとりですサー」
「ということは、もう少ししたらそっちにも手を出すのかね?」
「イエス酒浣腸でぐでんぐでんのアカオニを昏睡レイプレイですサー」

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