連載小説
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1.優しい目覚め
親魔物領に属する森を、今日も柔らかな朝の陽ざしが包み込む。

「ん……」

森の少し開けたところに建てられた小さな小屋。一人の少年がベッドの上で小さなうめき声をあげて、目を覚ました。


「ん……しょ……」

かけ毛布の中で小さく伸びをしてみる少年。年のころは10代に入って間もなく、というところだろうか。栗色の髪の毛に、穏やかな色を湛えた瞳が、中性的な初々しさを見たものに感じさせられる美少年である。

「あ……」

少年はあることに気づいてしまった。途端に、彼の頬は可愛らしい桜色いっぱいに染まる。

金髪の美少女が、少年の華奢な体に抱き着いたまま眠りこけている。それだけならまだいい。彼の未熟ながらも、元気に朝勃ちしている肉棒が、少女の体に密着してしまっているのだ。

「お、お姉ちゃん……」

「ん……ユストさん……」

恥じらうユストの呼びかけにゆっくりと反応する少女。

彼女もまた、人間とは思えないほど端正で清純な雰囲気をまとった、美少女だった。

事実彼女は人間ではない。

シェミリは「エンジェル」――下位とはいえ神の一族の一員として数えられるべき存在なのだ。


「ユストさん……♪」

「あっ、そこ、だめ――」

目を覚ますや否や、パジャマ越しに少年の幼い肉棒を撫で上げるシェミリ。

腰からじんわりと広がる快感に、ユストは思わず声を漏らした。

「今日も元気です……♪」

「あ、ああ……」

パジャマの隙間から手を潜り込ませて、早くも先走りを垂らし始めた逸物を優しく愛撫する。

少女の髪の毛から漂う甘い香りと、ふにふにと密着する柔らかな体の感触も合わさって、少年はなすがままになっていた。

「ちゅ……」

「むぐっ……」

少女の薄い唇が、少年のそれに吸いついた。少年も負けじとキスに応じて、舌を絡め合う。

少年と少女がお互いの唇を貪る音と、少女が未熟な肉棒をしごき、穏やかにいたぶる音。二つの湿っぽい音が小さな小屋の中に響く。


「ひゃっ、そんな、先っぽ……」

「ふふ……逃げちゃだめですよ……♪」

あまりに心地よい快楽に、ユストは思わず腰を引いて逃れようとする。

だがシェミリは腰にしっかりと手を回して、ユストの逸物をなおも愛し続けた。

「うあ、お姉ちゃん……!」

切ない嬌声をあげて天使の肩に抱き着くユスト。

「気持ちよくなったらいつでも出していいですからね。いっぱい漏らして、すっきりしましょう♪」

シェミリに耳元で囁かれて、彼の肉棒がピクリと反応する。その棒の表面を、天使の指はなおも艶めかしく這い回る。  

「くふ……ううん……」


少しでも長い間楽しみたい少年は、シェミリの手の中で果てるのを堪えようとする。

だが、精通を迎えたのも、ほんの半年前ばかりの少年のペニスが、愛しい女性の手淫を耐え続けられるはずも無かった。 

「あっ、お姉ちゃん、で、でる……!」

悲鳴にも似た声と同時に、少年は天使のひたすらに淫らで、そして優しい愛撫に屈していた。

ウインナーのような少年のペニスから、ぴゅるぴゅると白い欲望が吐き出され、少女の手を汚す。

「あ……あ……!」

シェミリは一滴も残さないと言わんばかりに、射精中のペニスの先端をなおもいたぶり、甘い快感を送り続けた。 

「あぅ……」

毛布の中で最高の射精感を味わった少年の体は、腰が抜けてふにゃふにゃになってしまう。 

シェミリはうつろな彼の目に、自分の手のひらの中に溜まった精液を見せ付けると、そのままちゅるりと飲み干してしまった。 

「おはようございます、ユストさん。気持ちよかったですか?」

文字通り天使のような笑顔で尋ねてくるシェミリに、ユストは再び赤面してしまう。 

「気持ち良かった……ありがとう、お姉ちゃん」

シェミリは嬉しそうに良かった、と言うと、おもむろに身を起こしてベッドから立ち上がった。 

「それじゃあ、朝ご飯を作りますね。今日はユストさんの好きなオムレツですよ♪」

天使の愛らしさに心を奪われた少年は射精の余韻に浸ったまま、部屋を後にする彼女の背中をぼんやりと見つめていた。




少年と天使の、穏やかな幸せに満ちた1日が今日も始まる。
11/05/18 19:15更新 / SHAR!P
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■作者メッセージ
どうも、ストレンジさんのエンジェルSS(しばらく見れないそうです)で、「清純にして淫乱」の素晴らしさに目覚めたフラットです。

そしておねショタこそ至高のエロスだと思うのは私だけでしょうか? 

不定期連載なので次の更新がいつになるかは分かりませんが、次回も甘甘でエロエロな二人の様子を書きたいと思います。

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