連載小説
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蜘蛛ることない笑顔
「ん?美羽達がこっちに来るぞ?」

「そうですね。…何故か沙耶様がお疲れのご様子ですが、何かあったのでしょうか?」

「十中八九、健司との惚気話を延々と聞かされたんやな。…げっ、飯田もおるやんけ。」

「あれ?康太って飯田のこと嫌いだったのか?」

「いや、嫌いやないねんけど、あの笑が「おーっす!!美羽と沙耶の彼氏さん達!」
と飯田八重がニコニコして、二の腕まですっぽり包む、お姫様がつけているような白い手袋を着た腕をフリながらやってきた。

「ケ〜ンジっ♪」

「うわっ、美羽!?」

今度は飯田の後ろから西田美羽が獲物に飛び付くように健司に抱きついた。

「それで、僕達に何かのようでしょうか?」

「いや〜、皆で一緒にご飯食べたらおいしいかなって思ってさぁ」

「ああ、そうですね。ではこちらに座ってください」

「かたじけないなぁ。んじゃ、美羽は伊藤の隣、沙耶は白井の横がいいよね?」

「うん…///」

「あらあら、恥ずかしがってる沙耶可愛い〜」

「八重!!///」

ニヤニヤ笑いながらからかう飯田を白川が白い頬を赤く染めながら怒った。





「…で、飯田がワイの横と?」

「そりゃぁそうでしょ、必然的にこの二人余るんだから」

「せやけどな…」

「え〜、その口振りだとアタシの隣がイヤなんだ〜。凄いショック〜」
と飯田は余りショックを受けてなさそうに笑いながら言った。

「…チッ」

やっぱコイツとは仲良うなんかできひんわ
あの4人はそれぞれの相手に夢中やし、今のうちにコイツと話しつけとこか

「なぁ…」
いつもより小さく、真剣味を帯びた声がでた。

「なになに?」
各パーツ、それぞれ尖っている印象を受けるが、とても整っていて、何よりその病的なほど白い肌によく映える紅い紅い目を持つ綺麗な笑顔が目の前に迫ってきたからドキッっとしつつも面に出さないように続けた。


「自分、ポーカー強そうやな」

「いやいやアタシ、ポーカーの役知らないんだ〜」

「何でポーカーも出来へんのにポーカーフェイスしとるんや?」

「アッハッハ、アタシ直ぐに顔に出ちゃうからポーカーフェイスにはほど遠いよ〜」


「…はっきり言うわ。ワイはな、その貼りつけた笑顔が気に食わんのや」

一瞬飯田の笑顔が固まったのを見逃さなかった。
10/09/11 20:56更新 / 迷える子執事
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■作者メッセージ
まさかのシリアスムード
その物語の主役はネタキャラ
さらに前の主役はイチャイチャ




……配役間違えたのでしょうか…?

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