読切小説
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冬のバフォさん家
ピピピ ピピピ
男「・・・ん、んあ、」

開かない眼を無理矢理明け男は目覚まし時計の時間を見る
男「・・・まだ7時かよ」

男はそう呟くと布団の中へと顔を潜り込ませる。しかしそこである違和感を感じた

男「ん?あれ、アイツがいない」

いつもなら抱き合って寝ているハズの妻がいなくなっていた

男「どこ行ったんだ?」

男は布団から起き上がり回りをみる。しかし、視界に妻の姿は写ることは無かった

男「・・・下か」

妻がどこにいるのか分かったのか、男は布団から出て寝室を出ていく

ガチャリ
男はドアを明け、リビングへと入るとそこには、コタツに入りテレビを見ている妻の姿があった

バフォ「おや、もう起きて来たのか?もう少し寝ていれば良かったのに、まだ起きるには早いじゃろ」

男「目覚ましの設定がいつものままだった」

バフォ「それはそれは、設定を切っておけば良かったの、たまの休みくらいゆっくりと寝かしてやりたかったがすまんの」

男「大丈夫だよ明日も休みだし、それよりこんな朝早くからどうしたの」

バフォ「ちと、見たい番組があっての、兄上も一緒にどうかの?」

男「ん、それじゃ一緒に観ようかな」

男はそう言うと胡座をかいてコタツに入る

バフォ「兄上、ワシを胡座の上に乗せておくれ」
もぞもぞ
妻はコタツの中をくぐり男の前に這い出でてくる

男「はいよ」

男は少しコタツから離れ妻が座り易いように空間を開ける

バフォ「ありがとう、寒いじゃろ」

男「いや、こうすれば」

ギュー
男は妻を抱き締める

男「暖かいよ」

バフォ「ふふふ、ワシもあったかいぞ」

男「あ、そろそろ始まるんじゃない?」
バフォ「おお、そうじゃの」

TV「ーーーー♪ーーー♪」
軽快な音楽と共に番組が始まる
TV「おはようございます!
今日のーーーーは」
ウシオニのアナウンサーが明るい挨拶と共に番組の内容ピックアップをしていく

男「これ、いつものニュース番組じゃないか」

バフォ「ふふふ、実はの、今日この番組でサバトの特集をやるんじゃ」

男「へぇ、どんなこと特集するんだろ」

バフォ「楽しみじゃのう」

TV「では!まず最初のトピックスです!中世から存在し、今もなお活動を続けているサバトの今を調査してきました!」

バフォ「おぉ、早速じゃの!」

TV「---!----!」
バフォ「おお!ほほぅ、なるほど!今はそんな感じなのか」

男はTVに熱中する妻を頭を撫でながら一緒にTVを見る

バフォ「兄上!みたか?今はあんな風になっとるんじゃのう、すごいの、かっこいいのぉ」

男「凄いなぁ、知らないうちに大分近代化したもんだ」

TV「それでは、次のトピックスです!---!----!」

バフォ「あぁ、もう終わってしまった。残念じゃのう」

心底残念そうにする妻を見て

男「今度久々に顔をだしてみよう」
男は妻の頭を撫でながらそう言った

バフォ「本当か?絶対じゃぞ!約束じゃぞ!」

男「うん、約束」

目をキラキラさせて妻は上機嫌になった

TV「お次は天気予報です!予報士のーーーさーん」
「はーい!それでは今日の天気予報です!ーーーー!ーーーー」
妻と約束を交わしているうちにTVは天気予報へとかわっていた

男「今日はどんな感じなんだろう」

男は目線を妻からTVへと向ける
TV「○○一帯は大雪となるでしょう」

男「今日1日雪なのか」

バフォ「残念なのじゃ」
男「そうだね」

バフォ「まあ、暗くなっても仕方ないの。さて、朝食にしようかの」

妻はそう言うと男から降り台所へと向かった
バフォ「なんと、冷蔵庫が空っぽじゃ」
男「え?まいったなぁ」

バフォ「仕方ない、朝はかっぷらーめんで我慢するしかないの」

男「うーん、物足りない」

二人が簡単な朝食を終えたころ時間は10時をむかえていた

男「さて、買い物に行かなくちゃいけないね」

バフォ「うむ、このままでは昼はおろか夕食までかっぷらーめんになってしまうの」

男「じゃ、ちょっと車のエンジンをかけてくるよ」

男は上着を羽織ると外へと向かう

ガチャリ
玄関を開けると

男「うわ!すごい雪じゃないか」
男の視界の先には山盛りの雪が積もっていた

バフォ「兄上?」
外の様子を知らない妻は男の声が気になり玄関から顔を出す

バフォ「おぉー!すごい!すごいぞ!一面まっしろじゃ!」
山盛りの雪を見て子供のようにはしゃぐ妻を横目に男は

男「うわぁ、これは買い物どころじゃないぞ」
雪掻きをすることを決めた

バフォ「見てみて兄上、おっきな雪だるまなのじゃ!」

男「すごいな本当に大きい」
雪を掻きながら男は妻の相手もする

男「ふぅ、これでやっと」

バフォ「買い物にいけるのじゃ!」

昼飯を返上した雪掻きは終わる頃には夕方になっていた

男「さて、服を着替えて出掛けよう」

二人は出掛ける支度をを終え、車に乗り込む
男「さて、どこに行こうか」

バフォ「最近できた大型スーパーに行きたいのじゃ」

男「わかった、そこにしよう」

男はスーパーへと車を向かわせた

男「人少ないね」

バフォ「まあ、この雪じゃし」

男「そうだね、さて、何を買うの?」

バフォ「一先ず食料じゃの
沢山買っておきたいの」

男「りょーかい」
二人は食料を始め、足りなくなった日用品を買った

バフォ「ふむ、こんなもんかの」

男「沢山買ったなぁ」

バフォ「うむ、さて、これからどうするかの」
時計を見るとすでに7時を指していた

男「疲れたし今日は外食にしようか」

バフォ「ほんとかの?やったのじゃ!」

男「ふふふ、で、なに食べたい?」

バフォ「おむらいす・・・は兄上のが美味しいし、うーむ」

男「なら、ファミレスでいい?あそこなら一通り揃ってるし」

バフォ「うむ!さんせいじゃ」
二人は荷物を車の荷台に乗せ、ファミレスへと向かった

男「さて、何にしようかな」

バフォ「どれにしようかのー、どれもおいしそうじゃ」

男「僕たちお昼食べてないしね」

バフォ「決めたぞ!ワシはこれにする」

男「うん、僕も決まった」

バフォ「ボタンはワシが押すのじゃ」

ピンポーン
ウェイトレス「はーい、ご注文お決まりですか?」

男「先、どうぞ」

バフォ「ふむ、このなぽりたんをお願いするぞ」

男「僕はハンバーグステーキで」

ウェイトレス「はーい、ナポリタンと、ハンバーグステーキですね?ソースと、パンとライスどういたしますか?」

男「ソースはデミグラスで、ライスでお願いします」

ウェイトレス「はい、ソースはデミグラスソース、ライスですね。少々お待ちください」

バフォ「ふふふ、うふふ」
男「どうしたの?」

バフォ「いや、幸せじゃなーと」

男「そうだね、確かに幸せだ」
バフォ「帰ったら何しようかの色々やりたいの」

男「何も急ぐ必要は無いさ明日も休みなんだから」

バフォ「おお!そうじゃったの。でも、明日はの」
男「ん?」

バフォ「あ、明日はの、二人で、その、こ、子作りしたいなーと」

男「っ!」
お互い顔を赤くしてうつむく

ウェイトレス「お待たせしましたーナポリタンでーす」

バフォ「!お、おぅ」

男「ほ、ほら先食べなよ」

バフォ「そ、そそそんな、兄上のが来るまで待つぞ」

男「そ、そう?」

バフォ「う、うむ!」

男「・・・」
バフォ「・・・」

なんとも言えない気まずい雰囲気が二人を包むが
ウェイトレス「ハンバーグステーキでーす」
思ったより早くこの空気は打破された

男「ほら、僕のも来たし食べよう」

バフォ「う、うむ」

男バフォ「「いただきます」」

バフォ「んー、おいしいのじゃ」

男「うん、たまには良いね。あ、ハンバーグ少しいる?」

バフォ「欲しいのじゃ」

男「はい」

バフォ「あーん」
男「え」

バフォ「あーん!」

男「ん、はい」

バフォ「んむ、んー!おいしいのじゃ、兄上のあーんで美味しさ倍増なのじゃ!」

男「それは良かった」

バフォ「そ、それでさっきの返事は?」

男「うんいいよ、宜しくお願いします」

バフォ「ふふふ、今夜は寝かせないのじゃー」

男「ははは、お手柔らかに」
二人の生活は変わらず続いていく・・・
15/02/26 02:37更新 / ほぼROM専

■作者メッセージ
初投稿です
とにかくグダついてますが暇潰し程度になればと思います
文章力低いですがこれから上げて行けるよう頑張りたいです

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