読切小説
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突撃野郎Bチーム
魔界で鳴らした俺たち突撃部隊は、濡れ衣を着せられ退魔教会に逮捕されたが、
刑務所を脱出し地下に潜った。しかし、地下でくすぶっているような俺たちじゃあない。
筋さえ通りゃ金次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する、
俺たち突撃野郎Bチーム!!!


「俺はリーダー、エルヴィン・スミス。通称「ハンニバル」。俺のような天才策略家でなければ百戦錬磨の変人共のリーダーは務まらん」

「俺はポール・ベネディクト。通称「フェイスメン」。自慢のルックスに、女(ただし魔物のみ)はみんなイチコロさ。ハッタリかまして、淫魔のパンツからRPG7まで、何でも揃えてみせるぜ。」

「俺はJ・K・ハリード。通称「Kコング」。メカの天才だ。魔王でもぶんなぐってみせらあ。でも、船だけは勘弁な。」

「おまちどう!マードル。通称「モンキー」だ。パイロットとしての腕は天下一品!奇人?変態?だからなに?」

俺たちは、道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する、頼りになる神出鬼没の
「「「「突撃野郎Bチーム!!!!」」」」
 助けを借りたい時は、いつでも言ってくれ!”


第一話「活動開始!突撃軍団」

魔界・とある道路
ナイトメア「ここで・・・いいはずなんだけど・・・」
ナイトメアは待っていた。
ナイトメア「約束の時間まで、あと1分・・・。そろそろきてもいいはずなのに・・・」


3日前 孤児院

ワーウルフA「分かっているわよぇ?今日が返済の日なんだけど!」
ワーウルフB「返さないって言うのならあたし達にも考えがあるんだよねぇ。どう?いっぺん死んでみる?」
そういって彼女たちは鋭い爪を出した。
ナイトメア「ご、ごめんなさい。でも今は・・・」
???「返すブツがない・・。そう言いたいのか?・・・私に刃向かおうってのかい?そうか。ならば貴様の体をもらうぞ?わが眷族として永遠に使役してするが構わないのか?」
ワーウルフの取り巻き連中に囲まれているその高位魔族のひとつ、いわゆる吸血鬼はそう言った。
ナイトメア「そ、それだけは・・・・」
ヴァンパイア「私とて同じ魔族に対してはあまり望まない手段をとりたくない。・・・1週間だけ待ってやる。それまでにそろえるものをそろえてもらおうか。・・・・・・帰るぞ」
そう言い彼女たちは帰って行った。



ナイトメア「ここでいいはず、なんだけど・・・」
???「あんのー、もしもし、ちょっと、いいですかね?」
ナイトメア「え?何か御用でしょうか??」
そこに立っていたのは魔族警察の警官風の男であった。
警官?「ナイトメアさん。いやぁ悪いんだけどね、持ち物見せてもらえる?」
ナイトメア「は、はい・・・・。」
警官?「ええと、名前はエミリー・モア、仕事は孤児院で戦災子供の世話と。ずいぶんと珍しいですな。孤児は魔族も人間も含むの?」
ナイトメア(エミリー)「はい。子供たちには種族の境界なんてないと考えていますので。」
警官?「すばらしい考えですな。ああ、でもここで鎌を持ってはいけませんよ。ちょっと署までご同行願いましょうか?」
エミリー「え・・・。これは切れないもので・・・・。」
警官?「まあまあとりあえず車の中で。」
警官はエミリーを車に乗せた
警官?「武器の不法所持は切符切って罰金払えばおkだけど、今なら見逃してもいいよ」
男はそう言って人差指で輪を作った。
エミリー「いいえ。結構です。素直に罰金をお支払いします。」
警官?「あ、そう。じゃあ、と」
男は書類を出した
エミリー「罰金は・・・・。・・・・・え?」
書類にはこう書かれていた
「Bチーム参上!」と



警官?「では、署へ、もといアジトへご案内しますかね。コング、車を出してくれ。」
エミリー「・・・・まさかあなたがあの『ハンニバル』?ですか?」
ハンニバル「ご名答。いやぁ正直な方でないと依頼は受けにくいものなのでね。テストさせてもらったよ。」
ハンニバルはそう言って警官服を脱いだ。




??? アジト
フェイス「・・・すると孤児院の資金繰りから借金をしてしまって元本は何とか返済したがバカみたいに高い利子を返済中。子供達にも脅迫する。あなたはおろか子供を連れさらい吸血鬼にしてしまうと。・・・なんとまあ」
コング「なんてひでえ話でぇ!ガキにはなんの罪もないだろうが!!」
モンキー「あれ?コングもしかしてロリコンなの?いいこと聞いちゃったなあ〜」
コング「茶化すな!このアホ!!」
モンキー「いや別に悪いとは言ってないよ。うん。幼い女の子の小さな胸。男の子の小さなおちんちん。悪くないさぁ。」
コング「ハンニバル。頼む、このバカをまた精神病院に連れもどしてくれ。」
ハンニバル「分かった分かった。んで、エミリーさん。あんたはどうしたいの?」
エミリー「二度と借金取りが来ないようにしてください。お願いします!!子供たちにはもう苦しい思いをさせたくないんです。」
(モンキー。コングにちょっかいをかけ今トムとジェリー状態)
フェイス「どうするよ。ハンニバル。相手は美人でデカ乳のお姉さんとなりゃあ俺は構わんぜ。」
ハンニバル「じゃあやりましょうかね。ああ、もちろん報酬はいただきますよ。でも利子ほど取らないから安心して。あと、そちらに臨時の職員を雇える?」
エミリー「ありがとうございます!職員でしたらなんとかなりますよ。」
ハンニバル「よし、じゃあ作戦開始といこうじゃないの」



魔界 喫茶店
フェイス「・・・・ほうほう・・・んで、それで?」
ワーウルフG「でさ〜、うちのボスがさぁ、人遣い荒くて大変でね、それで・・・」

少し離れたところ・・
ハンニバル「さすがフェイス、あってたった五分で女性の心をつかむとは。」
モンキー「あいつ絶対軍に入る前とかヒモで生活してただろ?こないだあいつの服からパンツが出てきたりしたんだぜ、いいよな〜。コング俺も彼女欲しい!な!な!!」
コング「るせえ!気が散るから黙ってろこのポンコツ!!!!」
コングは何やら機械をいじくってる。
モンキー「ねえねえ、ハンニバル。俺ってポンコツなの?もしそうなら病院いかなきゃ。」
ハンニバル「自動車解体工場のまちがいでしょうよ。・・・お、電話鳴ってる。どうやら孤児院で一仕事することになる。」
ハンニバルは通信機を取った。
ハンニバル「フェイス。そろそろ終わりだ。これ以上続けるとその女の子とあと5分で出会い茶屋行きになるぞ。」
モンキー「5分でセックス!!!フェイスって早漏だ!!!」
フェイス「後3分だよ。分かった。そろそろ戻る」
ワーウルフG「ええ〜!!もっと〜!!!」
フェイス「ごめんよハニー。次はもっとイイことしような」
フェイスは鞄を取り、車に戻った。




孤児院前
ワーウルフB「いい加減にしろよこのアマぁ!!」
エミリー「やめてください!!子供たちが怯えます!!」
ワーウルフC「おらガキども、ぶっ殺されてーか!!!!」

ダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!

ハンニバル「はいはいそこまで。女の子が脅迫なんて似合わないよ。」
ハンニバルは自動小銃を構えていた。
ハンニバル「コング。彼女たちを拘束して頂戴。くれぐれも紳士的にな。」
言うと同時にコングは二人の体に縄状のものを巻きつけていた。
ワータイガーC「離せぇ!!!この劣等種がぁ!!!!」
ワータイガーB「この!!」
コングは腕を掴んだ。
ワータイガーB「人間風情に力比べであたしに勝とうなんて!」
しかしコングは掴んでいる腕を微動だにしない。
ワータイガーB「なんで・・・・・え・・・・????・・・・そんな・・・」
コングはワータイガーの腕を簡単に拘束した
モンキー「きゃー!!!!コングに犯されるう〜!!!!きっとあたしは体中の穴全てにぶっとい肉棒をおしこまれるんだわ〜〜!!」
コング「うるせぇ!!!!あとでぶん殴るぞ!!!!!」
ワータイガーB「ひ・・・・ひぃ!!ごめんなさい。許してください。何もしないから殴らないでぇ・・・・。」
モンキー「きゃー!!!!!やめて!!!!!助けて!!!!」
モンキーはさらにまくしたてる
コング「うるせぇ!!こんどその口から何か漏れたら海に沈めんぞ!!!!このヒョウタン野郎!!!!!」
ワータイガーB「もうやめて・・・・・・」
ついに泣きだした。
フェイス「はいはい二人ともストップ。女の子泣かせるのは俺の仕事なんだから。しかも泣かせ方が暴力って、それはよくないよ」
ハンニバル「お嬢さんがた。あまり彼を怒らせないように。コングもモンキーもそこで漫才しないの。」
モンキー「漫才じゃないよハンニバル。その名も・・」
コング「だからしゃべるなこの変態野郎!!!」

一方エミリーは唖然としていた。
3時間後 夜




ヴァンパイア「・・・・・それで、醜態をさらして戻ってきたと・・・・。」
彼女は手元の写真を持って言った
ヴァンパイア「・・・貴様らは取り立てに行ったのにもかかわらず失敗し、さらには人間に縛りあげられ、写真も撮られて無様にも逃げてきたのか・・・・」
手元の写真には二人が縛られて、その上にサインペンで『取り立ては計画的に』と書かれてあった。
ヴァンパイア「・・・お前らは自分すら守れず、あまつさえ私の矜持させも汚したと、・・・どういうことか分かっているのだな・・・貴様らただのゴロツキを拾い育ててきた恩を忘れて、私を貶めるとは、本当にいい度胸だな!!!!」
そう言い、そばにあった鉄柱をへし曲げた。
ヴァンパイア「このようなことをされてただでは済まさん!!私が直々に嬲り殺してやる!!!!すぐに孤児院にいくぞ」
???「いやいや、そこまでにはおよびませんな」
玉座の後ろから声がした
ヴァンパイア「誰だ!!!」
ハンニバル「名乗るほどのものではないですよ。・・・ああそうそう、無駄な抵抗はよしてくださいな。一応銃を向けてますので。その綺麗な肌が穴だらけになって困るのはあなたですよ。これ本当。」
ヴァンパイア「貴様一人か????大した度胸だな???生きて帰れるとでも思っているのか?????」
ハンニバル「・・・・ああ、そうだ。そっちは・・・・OK。・・・うん、まかせなさい。」
ヴァンパイア「何を言っている?」
ハンニバル「え?ああ、帰るためにこの城の皆さんを『みんなで行く!豪華絢爛ドリームパラダイス3時間の旅』にご招待しただけですよ。ああ、もちろん旅費はこちらが負担しますのでお代は結構。・・・・もっとも、高貴な家だったけど落ちぶれて自分より格下のものから奪わないと保てないくらいの財産をお持ちなレディには、残念ながら当社としては夢の中にあるレジャーランドくらいしか低予算の旅行しか招待できないのですがね。」
ヴァンパイア「(仲間がいる。最低でも人間なら一個師団か。)・・・・ほう、いい度胸だな。ところで貴様は私を倒せるとでも思っているのか??・・・みたところ、ここにいるのは私とお前だけ。人間対吸血鬼のこの差は埋められない。しかも今は昼ではなく夜。吸血鬼に圧倒的アドバンテージがある。強いて言うならお前は後ろにいる。ただそれだけだ。」
ハンニバル「加えて、あなたがただの吸血鬼ではない尋常ならざる強さであり、私は50を過ぎたただのおっさん!!これはテレビの前にいる視聴者の皆さんは美人吸血鬼が勝つに賭けるけど、倍率が1.1くらいという賭けにならない勝負をすること請け合いですな。」
ヴァンパイア「・・・・ならば、次の賭けにはいらせてもらおう!!!」
その瞬間、椅子から彼女の姿は消えた。
ヴァンパイア「私に八つ裂きにされるか、血を吸われながら体をバラバラにされるか、の賭けになぁぁ!!!!!」
言い終わらずに、彼女は後ろへ飛びかかり、人影に爪を刺した。
ヴァンパイア「・・・何?これは・・・バカな・・・気配は後ろにあったはず」
ハンニバル「物騒ですな。爪は振り回すものではなく切るものですよ〜。」
ヴァンパイア「貴様、最初から後ろにいなかったのか。」
ハンニバル「正解。私はね正面から攻めるよりも後ろから攻めるのが大好きなんですがねぇ。でも毎回後ろだと飽きるので今回は前から来ましたよっと。」
そう言ってハンニバルは前に降りてきた。
ハンニバル「そして王手!と。まあ抵抗しないで頂戴な。今度はさすがに無理でしょう。・・・・みんな、出番ですよー。」
その瞬間、周りから様々な声が聞こえてきた
「探せー!!なんとしても!!!」
「どこだ、どこにいる!!!!」
「見つけ出して即刻逮捕だ!!!!逃がさんぞ!!!!!」
「証拠品を押収!!!!」
「このブラジャーって誰のもの??」
「デッカート大佐をお呼びして報告しろ!!!!!」
「ここまで見てくれて、本当にありがとう!!!!!」
「もう逃げられんぞ!!!!」
ヴァンパイア「・・・何が起こっている・・・・」
ハンニバル「何って、犯罪者を見つけたら110番通報以外にないでしょ。そりゃあ。ああ、見た感じ最低でも1000人くらいはいるな。しかも退魔教会お抱えのA級ヴァンパイアハンターが何人かちらほらと。・・・さすがに無理じゃない?今回は。今までヴァンパイアハンターと戦って最終的な勝利を収めたのってあなたの身内にいる??」
ヴァンパイア「・・・ふざけるな・・・。正々堂々となぜ戦わない、我が誇りを侮辱せし罪、ここで償ってもらうぞ。」
ハンニバル「いやいや、遠慮しますよ。そろそろ帰らなきゃね。」
その瞬間、辺りは閃光に包まれた
ヴァンパイア「待て!!!逃げるのか!!!!!」
ハンニバル「ご名答!!!勝てない試合はもうしないのですよ。ではでは〜。」


その5秒後、A級ハンターに囲まれた女吸血鬼は自らの命を断とうとした。
しかし、自決する刹那、気を失った。ハンターが当身をしたためである。





???「本当によろしいのですか?今追えば奴らを逮捕できますよ。大佐」
???「いや、もう無理だ。それにあいつらには倍の人数でも足りないくらいだ。ここはこの吸血鬼を逮捕し、送還するだけでいい。」
???「了解です。・・・大佐、通信が。Bチームを発見したそうです。しかし、車を全て破壊された模様、タイアが全て打ち抜かれたとのことです?」
???「・・・・・馬鹿どもが。功を焦りおって・・。すぐに救援に向かえ。」
???「了解。」
そう言って、二人のうち一人は出て行った

???「あ奴らに利用されるのは気に食わん。今回もまた利用された。・・・・少佐。私だ。・・・・・ああ・・・・そうだ・・・・構わん。・・・すぐ行く。」
そういって、大佐と呼ばれた男は出て行った。








翌朝 孤児院
エミリー「ありがとうございます。本当に助かりました。これで再びやっていけそうです。」
フェイス「なあに気にしないで。俺たちは薄幸の美少女をすくったまでです。もし何かあったら、今度は私だけをお呼びください。あなたの愛は私のものです。」
ハンニバル「そんなことまだ言ってるのかい。それでもてるなんて、やっぱりイケメンはいいねえ。」
子供たち「おじさん達。ありがとうございます!」
    「コングおじさん。ありがとう!!」
コング「おう!お前ら何かまたあったら遠慮すんなよ!!おれがすっとんでかけつけるぞ。」
モンキー「ただいま現場の孤児院から中継です!今回もしてやったりBチーム!!子供のために汗水流すお嬢さんを、お得意の奇策で見事にねじ伏せ、平和をもたらした。平和は一番、カステラ2番、コングはロリコン、いやぁ円満解決!!!」
コング「・・・この変態野郎、今度こそひねり潰す!!!!」
モンキー「ギャース!!!・・・ただいまコングが暴れ、約一名の清純な若者を襲っております!!!!ヘルプミー!!!」
ハンニバル「フェイス。帰ろうか。」
フェイス「あの二人は?」
ハンニバル「いつものこと。」
フェイス「了解。」

そう言って、彼らは去っていった。
エミリーは彼らの姿が見えなくなるまで見送った  とさ。
おしまい。
09/12/31 14:58更新 / ファーサイト改

■作者メッセージ
初投稿です。へたくそで読みにくいですがよろしくお願いします。
よろしければ感想をお願いします。

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