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SCP-█001 -Affectionate Succubus-
アイテム番号:SCP-█001

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-█001-1はサイト81█の現実改変能力者用に対策された特殊人型収容所に収容されます。SCP-█001-1に携わる職員は「生殖機能を失った」、「性欲減退剤を服用した」といった生殖能力の乏しい人員であることが望ましいです。特に、職員の恋愛感情には十分な注意が必要です。SCP-█001-1には通常の人間と同様な、十分な食事や娯楽等が与えられます。SCP-█001-1とは友好関係を結ぶ努力がなされるべきであるため、監視カメラ等での監視はSCP-█001-1の機嫌を著しく損ねる恐れがあることから推奨されません。SCP-█001-1は財団および人類に対して非常に協力的であり、SCP-█001-1に対するインタビューは有益な情報を得られる限り推奨されます。ですが、現在のところその能力・行動原理には不明な点も多いため不必要に活動させることは避けてください。SCP-█001-1は職員に「自分の欲求に素直になる」よう唆す傾向があることに注意してください。SCP-█001-1の要求は常識的な範囲で応えることが推奨されますが、「男性」に関わるものついては篠崎博士による許可が必要です。特に、SCP-█001-1と性的接触をした職員は終了または懲戒処分となります。担当職員は週に一度(可能ならそれ以上多く)、SCP-█001-1からSCP-█001-2の提供を受けてください。

SCP-█001-1の監視業務に当たる職員は支給される性欲減退剤を一日2回服用してください。SCP-█001-1-1が生活する住居周辺についてはカバーストーリー「違法業者による化学的汚染」を適用して、該当住居の半径500mに規制線を張り、一般人の侵入を防止してください。SCP-█001-1-1に対する接触を試みる場合はAクラス職員による許可が必要です。

説明: SCP-█001-1は一般的に「サキュバス」として描かれる想像上の生物に非常によく似た「リリイ」と名乗る女性型オブジェクトです。人間と同程度の知能があり、身長はおよそ180cm、体重は50kg程度と見積もられていますが精密な測定は行われていません(注1)。その身体特徴は、
・耳が左右外側に向かって尖っている。
・舌は通常の人間より7cmほど長い。
・背中の腰のあたりから、約1mほどのコウモリの翼のようなものが生えている。これはDNA検査の結果むしろ人間に近いものであることが判明している。
・尾てい骨のあたりからは長さ1.5mほどの、先端がハート形の尾のようなものが生えており、SCP-█001-1はかなり器用にこれを動かすことができる。
・頭には山羊のような捻じれた角が生えている。
これらの人間にはない器官は性感帯らしいですが(注2)、進化論的な観点による生存競争においての役割は不明です。
SCP-█001-1は通常の成人女性に比べ非常に高い身体能力、また飛行能力を有しています。人間相手ならば、その身の力のみで無力化できる程度だと見積もられていますが、SCP-█001-1は人間を傷つけたりはしないと主張しています。
SCP-█001-1の周辺は常に1.4程度のヒューム値を保ち、人間の「性」や「恋愛」といった事象に対する様々な影響力を行使することができます。SCP-█001-1は一般的に「セクシー」とさせる格好を好みますが、SCP-█001-1に接触する人間はその容姿から予想される以上に不自然な性的興奮をする傾向にあります。特に男性に効果が強く、SCP-█001-1付近にいるだけで射精することもあり得ます。これは、現代の化学的知識によって製造される性欲減退剤により緩和できます。しかしSCP-█001-1は「魔力」なるものを体内に保有しており、これを人体に流し込むことでより強い発情効果を付与できるようです。この「魔力」をSCP-█001-2と呼称します。この魔力の詳細は実験記録SCP-█001-2を参照してください。

SCP-█001-1は20██年█月頃、インターネット上で「██県に空を飛ぶエロい女がいる」という噂がSCP-█001-1と思しき画像とともに拡散したこに興味を持った篠崎博士が、個人的にその調査をしていたところSCP-█001-1を発見したため収容に至りました。篠崎博士は説得するまでに█回射精しました。拡散した画像にはカバーストーリー「AV会社の特殊シチュ撮影」が適用されました(注3)。SCP-█001-1は接触当初財団の収容に難色を示していましたが、「衣食住を確保し夫探しに協力する」と提案したところ承諾されました。ただし、現在までに「夫」に関する要求はあまりされていません。インシデント SCP-█001を参照してください。


インタビュー記録SCP-█001-1

対象: SCP-█001-1
インタビュアー: 篠崎博士
付記: 篠崎博士、および外で待機していた警備員には事前に性欲減退剤が支給された。


篠崎博士: それではよろしくお願いします、SCP-█001-1。

SCP-█001-1: ……うふふ、よろしく。博士。

篠崎博士: まずは自己紹介をお願いします。

SCP-█001-1: これは記録してるのね?……はあい。私の名前はリリイ。生涯を共にする素敵なお婿さんを探していまぁす。素敵なお嫁さんになるために、毎日頑張っています。わざわざこっちの世界に来たばっかりですが、将来のダーリンのためにいろんな料理を作れちゃいます!チャームポイントはこのおっぱいです。うふふ……毎日こうやって揉んで大きくしてるんですよ?(SCP-█001-1は自らの乳房を揉んだ)

篠崎博士: ……すいません、少々お待ちを。(篠崎博士は性欲減退剤を追加で接種した)失礼しました。今のお話ですが、努力されているのですね。ところで「こっちの世界」と言いましたが、あなたは一体どこから来たのですか?

SCP-█001-1: この世界とは違う、魔物娘の世界があるの。慢性的な男性不足で、どうしても素敵なダーリンが見つからないって子がいっぱい出ちゃって。それで、リリム様と協力してこの世界と私の世界をつなぐ扉を作ったの。まだまだ未完成で、私はしばらく元の世界に帰れないんだけど、この世界にはダーリンの候補がいっぱいいるから、ちっとも不安じゃないわ。私ね、だれがダーリンになるのかな〜って、今からとっても楽しみなの。

篠崎博士: なるほど。それではあなたの世界について教えていただけますか?

SCP-█001-1: う〜んとね……何からお話しするか困っちゃうわ。

篠崎博士: そうですね、あなたはこの世界でいう「サキュバス」というものに非常に似ていますが、あなたもそのように男性の「精」を吸収して生活するのですか?

SCP-█001-1: 大体そんな感じね。でもダーリン以外の精液はいらないわ。魔物娘って一途なのよ?

篠崎博士: しかし、「精」を吸収した後その男性は死亡してしまうのに、一途とはどういうことでしょうか?

SCP-█001-1: (微妙に不機嫌な様子になる)大事な男の人を殺すわけないじゃない。……まあ昔の私たちはそんな感じだから、そう思われても仕方ないのかな?

篠崎博士: といいますと?

SCP-█001-1: 昔も、博士が言うように魔物は人間を殺す存在だったんだけど、ある時サキュバスが魔王なってね。その魔力をすべての魔物に分け与えたの。そして魔物は、人を愛し、守り、交わる存在になったのよ。私たちがいるところは食べるものはたくさんあるし、楽しいことも以前とは比べ物にならないくらい増えたわ。男の人がいなくてエッチできないことを除けば、とっても住みやすいところだったわよ? どう、私が元の世界に戻る機会があれば、あなたも一緒に来ない? かわいくて、エッチで、愛してくれる女の子がたっくさんいるわよ……?(ここでの発言はある程度カメラも意識しているようである)

篠崎博士: 魅力的な提案ですね。検討しておきましょう。

SCP-█001-1: ……ねえ博士、サキュバスの私を見ても何も感じないの?

篠崎博士: ……何かおかしな点でもありますか?

SCP-█001-1: 私ずっと、ここにいる人たちにチャームをかけても全然興奮していないの。あなたもでしょう? どういうことかしら……

篠崎博士: そうですね、確かにあなたの周囲はヒューム値……つまり何か超自然的な力が働いているようで、人の性欲を刺激しているようですね。これはあなたが自発的に行っているものですか?

SCP-█001-1: サキュバスが近くにいれば男の人は自然に興奮するはずよ。もしかしてさっき飲んでいたのって……

篠崎博士: すみません、あのままではインタビューを続けられないと判断したので、性欲を抑える薬を飲ませていただきました。今後、あなたに関わる職員は性欲減退剤を飲む可能性が高いです。

SCP-█001-1: ……そのなかにダーリンになるかもしれない人がいるかもしれないじゃない……

篠崎博士: 申し訳ありませんが、上層部から許可が出るまではお見合いの相手はお連れできません。

SCP-█001-1: じゃあ、ここでダーリンを見つけても一緒になれないの?

篠崎博士: そういうわけではありません。見たところ我々に対し紳士的に接していただけているようですね。少々協力していただきたいことはありますが、許可はすぐに下りるものと思われますよ。この処置は、もしかしたらあなたが危険な存在であるかもしれないという可能性を否定するための、念のための処置なのです。この施設には、毎年SCPによる死傷者が出ているものですから。

SCP-█001-1: え、死人が出ているの?

篠崎博士: はい。

この後、SCP-█001-1は自身の能力を生かし財団の死者数を減らすことを提案しましたが、その時点では丁重の断られました。


SCP-█001-1の話し方はほぼすべて「甘ったるい」ものでした。SCP-█001-1の発言については一部句読点を<♥>に置換して記述することを提案します。 -篠崎博士

却下。ミーム的悪影響の可能性が否定できないため、通常の文法から逸脱するような表記は避けること。 -サイト81█管理者█████


その後数時間にわたりインタビューは円滑に行われ、SCP-█001-1の出自したとされる世界についての様々な情報が得られました。詳細は添付資料「SCP-█001-1の出身世界」を参照してください。

補遺1
SCP-█001-1は手で「力む」ような動作をすることで、手の先から黒い粘液状(SCP-█001-2)の物質をを5mlほど生成しました。SCP-█001-1はこれを「SCP-█001-1体内にある魔力を凝縮したもの」であると主張しています。財団は「SCP-█001-1の衣食住を確保し、夫探しに協力する」という条件のもとこれを週に一度提供を受けることをSCP-█001-1と約束しました。SCP-█001-2は標準的なガラス製容器に封入することで保存できます。

実験記録SCP-█001-2
SCP-█001-2の性質を明らかにするために行われました。

実験1

内容: 健康に問題がないD-5483にSCP-█001-2を2mlほど飲用させる。

結果: 「砂糖をそのまま飲んでるみたいだな」という感想を述べた直後、D-5483の体温・心拍数が急激に上昇しました。また、単なる血液の流入では説明できないほどに陰茎が肥大化し、連続して█回その場で射精しました。一時的なテストステロンの増加も見られました。およそ4時間後、効果は消失しました。

実験2

内容: D-5588に同様に飲用させる。D-5588は過去に去勢手術を受けている。

結果: 勃起は見られませんでしたが、D-5588は股間部が熱くなったと報告しました。後の精密検査の結果、過去の切除面から延びる形で、SCP-█001-2とほぼ同等の質量再生していることが判明しました。

実験3

内容: 過去に指を切除したD-5980の、指の切除面の皮膚を外科的手法により除去したのち、SCP-█001-2を塗布する。

結果: わずかではあるが、患部の再生がみられました。

SCP-█001-1にこれらの効果について質問すると、「魔物娘が人間を守るのは本能みたいなもの。怪我をしている人がいたら助けたくなっちゃうものなのよ〜」という回答が得られました。これによりSCP-█001-2は人類に対し有益な効果をもたらすという見方がなされるようになりました。前述のとおり、SCP-█001-1にSCP-█001-2の提供を依頼したところ、週に一度程度の提供を受けられることになりました(注4)。ただしSCP-█001-2の利用は、SCP-█001-1の説明によれば「インキュバス化」を促すものらしい(「SCP-█001-1の出身世界」を参照)ことから、十分な研究がなされるまではSCP-█001-2の人体への利用は緊急時にのみ検討されるべきです。

実験5〜14: 人間以外のあらゆる生物、哺乳類、魚類、鳥類、植物、細菌、ウイルス等についてSCP-█001-2を投与する。

結果: すべてにおいて生殖能力等の活性化がみられました。これを受け、次の実験15が提案されました。

実験15
内容: 財団の工学技術事業部門によって次のものを作成した。
・すでにある程度組み立てられた50個ほどの作業用アーム、キャタピラー、カメラ、動力部(エネルギーは単3電池)、それらに接続可能なコンピュータ(何もプログラミされていない)
部屋にこれらと、すでに一通り組み立てられたもの(今回の実験ではあえて「成体」と呼称する)を配置する。最初の成体には「これらの部品を認識し、組み立て、コンピュータに自身と同じプログラムを書き込む」という動作を書き込むプログラムを構築した。これを2部屋分、同じ環境にして用意する。初めの「成体」を起動する際、片方の部屋の「成体」にはSCP-█001-2を塗布する。新しい「成体」が構成されなくなるまで(これを「飽和状態」と呼称する)放置、すなわちこの一連の自己増殖プロセスが終了するまで観察する。

結果: SCP-█001-2を塗布した部屋の方が、していない部屋より47%の所要時間で「飽和」しました。さらに、最も遅く成体化した個体のプログラムを確認した結果、より効率的に一連の作業が行えるよう最適化されていたことがわかりました。またその作業は、初めにプログラムされていたものよりも共同で作業することを念頭に置いたものになっていました。また、その作業相手を保護するようなプログラムも解析されました。さらに、単3電池部分にはSCP-█001-2が少量貯蔵しており、本来想定されていたより12倍ほど長く活動できると見積もられています。

その後の解析の結果、財団の工学技術事業部門及び科学技術部門は、「SCP-█001-2についての数学的な理論・モデル構築の可能性があり、電気ほどに便利なエネルギーの一形態かもしれない」と述べました。SCP-█001-1によると、実際にSCP-█001-2はSCP-█001-1の出身世界で工業的に利用されているようです。彼らはSCP-█001-2のより詳細な解析、工業化についての研究を開始しました。しかし、SCP-█001-2の入手は大部分がSCP-█001-1に依存しています(注5)。SCP-█001-1にはより友好的に接するようサイト81█の全職員に通達されました。

以上はSCP-█001-2に対する実験であるのに対し、以下はSCP-█001-1に対する実験です。この実験は、SCP-█001-1の「人間の精が主食」という性質(注6)から、篠崎博士が提案しました。

内容: 健康な人間の精液と、成分と見た目は同一だが材料はすべて非人間由来の液体を用意し、SCP-█001-1の反応を見る。
結果: SCP-█001-1は迷いなく人間の精液を選択しました。後日、意図したものかは不明ですがその精液を提供した███研究員に接触し、「(何か興味深いものを見るような表情で)サキュバスに精液をあげちゃうなんて相当な[卑猥な罵倒]さんねぇ。どうなの? 毎日私を思って[検閲により削除]に励んでるの?」と発言しました。

あれは職員の健康診断のためという説明を受けて提供したものです。私の[検閲により削除]周期が職場に広まったことによる、私の社会的地位の低下についての補償を篠崎博士に要求します。-███研究員

サイト81█管理者宛 SCP-█001についての篠崎博士の個人的評価
SCP-█001-1は、例えば職員が一種の恋愛感情を持つ場合に、その対象にSCP-█001-2を与え情動を促進させる、という行動を好みます。例えばある片思いをしている女性の職員に、SCP-█001-1はたびたびSCP-█001-2を摂取し「魔物化」することを推奨します。今のところ、それほど強い意志を持って行動しているわけではようないので、職員が常識的な拒否をすることで無闇にSCP化することは避けられています。性欲減退剤を服用していれば収容時に注意すべきことはその程度で、SCP-█001-1は非常に我々に対し友好的に見えます。私は今まで敵対的なSCPオブジェクトを担当することが多かったので、このような友好的なオブジェクトの担当は非常に楽しいものです。SCP-█001-1は一個人としても非常に魅力的であり、SCP-█001-1の話を信じるなら、基底世界にいるSCP-█001-1の同志に対しても友好的に接することを提案します。また、SCP-█001-1は一職員である私のこともよく案じてくれ、「どうせならずっと私の担当になってほしい。そうすれば私はずっと収容されていてもいい。」と言ってくれました。したがって、私はSCP-█001-1の長期的研究を申請します。
ただそれとは別に、彼女が我々の世界に来た理由は「夫探し」と述べていましたが、ここ最近その種の要求をしなくなりました。私は、SCP-█001-1が職員の中によい夫候補を見つけたの推測しています。もし仮にその男性が「インキュバス化」した場合、SCP-█001-2は格段に入手しやすくなるかもしれません。が、現行の収容プロトコルではSCP-█001-2の収容違反の可能性が高まり、おそらくその男性も収容しなくてはならないことになるので、いくらか倫理的問題も発生します。サイト81█の担当職員といくらか協議した結果、もし「インキュバス化」する傾向がみられた場合、以下の手段が提案されます。

・サイト81█をSCP-█001-2の収集施設として改造する。男性とSCP-█001-1はサイト81█内の一定範囲から出さない。
・SCP-█001-1にBクラス記憶処理を施し、男性のことを忘れさせる。

我々としましては、後者を選択した場合、仮にSCP-█001-1のいた世界と円滑な連絡手段を確立した場合、我々がSCP-█001-1の仲間に敵対的である、もしくは我々が必要以上に非人道的存在であるとみなされる可能性があるため、前者を推奨します。 -篠崎

補遺2
インシデント SCP-█001
サイト81█管理者█████は、SCP-█001-1と篠崎博士の接触回数は他職員に比べ顕著に多く、また親密であるという判断し、対応判断をO-5評議会に求めました。協議の結果、「現在の状況はSCP-█001-1を安全に収容しており、またSCP-█001-2の封じ込め技術は確立されていない。混乱を避けるため、篠崎博士とSCP-█001-1両方に記憶処理を施す」と決定されました。両名には事前に「脳のCTスキャン」として説明し、当日の記憶処理がスムーズになるよう図られましたが、篠崎博士は説明の途中、これが記憶処理であることに気づき、拒否の意向を示しました。その後1時間ほど交渉が行われましたが進展が見られなかったため、サイト81█管理者█████の権限で篠崎博士に銃を突きつけ、強制的に従わせようと試みられました。しかし銃を突きつけた同時刻、SCP-█001-1が収容室の壁を突破し、篠崎博士と合流しました。この間、篠崎博士の居場所は事前に伝えられてないにもかかわらずSCP-█001-1は最適な経路で篠崎博士のもとに向かいました。SCP-█001-1と篠崎博士はサイト81█から共に脱出しようとしました。サイト81█に常駐する警備員はこれを阻止しようとしましたが、SCP-█001-1が多量のSCP-█001-2を浴びせ、無力化しました(注7)。その後3ヵ月ほどSCP-█001-1と篠崎博士は行方不明でしたが、そののち██県の██町(注8)の廃屋にいることが判明しました。しかし、その廃屋の半径300mには人間のみ通過させない不可視の壁が張られており、後の調査でSCP-█001-2をもとに構成されていることがありました。これを受け、特別収容プロトコルは現在のものに改訂されました。

SCP-█001-1と篠崎博士との間に性的接触があったかは現在調査中です。
またSCP-█001-1の言動を分析した結果、SCP-█001-1の行動目的の一つに「基底世界の人間をSCP-█001-1のいる世界に連れていく」というものがあったと推測されます。SCP-█001-1の言う「同志」という異常存在についての今後の対応は現在見直されています。

Footnotes
注1 SCP-█001-1に「女の子に体重とか聞くなんて失礼よ」と拒絶されました。
注2 SCP-█001-1による自己申告。より精密な調査に関しては、職員が手で触れようとしたところ、SCP-█001-1周辺のヒューム値が急激に上昇し、その表情が「煽情的な」ものになったため念のために中止されました。
注3 ミーム対策部門だけでは対策が難しいほどに拡散されていたため、財団のフロント企業████に協力を仰ぎ、実際にそれと似たシーンを収録したビデオ作品が販売されました。
注4 ただしこれはSCP-█001-1にある程度の疲労をもたらすようです。従って、SCP-█001-1の健康状態は常に把握されるべきです。
注5 SCP-█001-2を人工的に得る方法は一応存在します。例えばある植物の種子にSCP-█001-2を投与したのち花がなるまで育て、それを自家受粉させることによりSCP-█001-2の「栽培」が可能です。しかしその量は現在、SCP-█001-1から得られる量に比べ非常に少ない状況です。より効果を得られると思われる人間の受精卵にSCP-█001-2を投与する試みは財団倫理委員会の承認待ちです。
注6 SCP-█001-1による自己申告。
注7 SCP-█001-2を浴びた警備員は性感が過剰に鋭敏になり、███ml射精しました。
注8 この周囲は、高齢化により3年ほど前に無人化しました。財団は周辺の土地を買い取りました。
19/09/06 01:00更新 / 多分一発屋

■作者メッセージ
趣味を詰め込んでみました。
なんかこれ魔物娘のssというよりSCPのssじゃね?という気がしますがとりあえず公開するだけしてみます。

特定のSCPを元に書いたわけではないですが、
http://ja.scp-wiki.net/arukikata
を参考にしました。

©︎ SCP Foundation http://www.scp-wiki.net/
©︎ SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

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