■デビルバグへの実験記録■
これより記された文章は科学者たちの著書からの抜粋である
■睦の月、始の暦
○ローチ氏の日記
本日、教団から魔物娘の生体実験の許可を頂いた。
人類のため、魔物たちから弱き民を守るため、と銘打っているものの
実際は倫理のカケラもない戦争の道具を作り各国に売りさばくためだろう。
しかしそんなこと科学者には関係ない
今回チームになった仲間たちも皆、知に貪欲な科学者であり
俺も高度な生命体の実験ができるならそれで良い人間なのだ。
...本題に入ろう、この実験の対象になる魔物娘はデビルバグという個体だ。
あらゆる環境に適応し、学習、繁殖をしていく。
なんでもよく食べ、空を飛び、素早い動きが出来る魔物だという
近々搬入される、顔合わせが楽しみだ。
■睦の月、央の暦
○ローチ氏の日記
ついにお目当てのデビルバグがやってきた、
想像していたよりは小さかったがかなり激しく抵抗している。
この魔物娘が監禁されている空間、壁に特殊な魔法を掛け中から外の様子は見えない。
が、科学者達からは筒抜けというシロモノだ、皆これを「鏡の虫籠」と呼んでいた
初めての籠に対するデビルバグの研究レポートはこれだ。
_/_/_/_/_/
研究レポートその１
被験体、鏡の虫籠の中に眠った状態で投入、数時間後に覚醒
彼女に現在の状況を説明、被験体は籠の中で30分程暴れまわる。
科学者メリアン氏が羽を使用せよ、走れ等の簡単な命令を出す
『だしてー！だしなさいよー！』の一点張り、コミュニケーションは不可。
魔界から取り寄せた果実（劇薬入り）を投入、人外のスピードで果実に接近、これを食した。
メリアン氏が「被験体、体に異常はありませんか？」と問うと
『わたしにはアイネっていう立派な名前があるんですううう！』と叫び、睡眠状態に入ってしまった。
毒霧の魔法を籠に放つも全く効果が無く、目を覚ます様子も無し
ここで実験を終了とする。
●メリアン氏のメモ
毒に対する耐性は非常に高いようだ、また瞬発力も飛び抜けている事が判明
人間や他の魔物と違い最初から全速力の移動が可能、壁に張り付く、滑空、滞空、旋回も羽によって自由自在。
睡眠中に血液を採取するもメカニズムは不明、魔力ではなく彼女自信が進化して
得たものなのか、それ以外なのかは現段階では判断しかねる。
そして今後は彼女とのコミュニケーションを円滑にするため被験体と呼ばず
「アイネ」という個体名で呼ぶこと。
_/_/_/_/_/
■睦の月、終の暦
◯ローチ氏の日記
メリアンとかいう女がかなり熱心に研究を進めている、それも強張った表情で
俺は「せっかくの美人が台無しだ」と軽く茶化してやると試験官を投げつけられた。
可愛げのない同僚の話はさておきデビルバグの実験結果だ
コイツはすごい、人間なら即死の劇薬を顔色変えずに飲んでしまった。
さらには陸、空どちらでも素早く動くことが出来ている。
こんな夢の様な肉体を人類が手に入れればきっと...
倫理観に反するがこのデビルバグ「アイネ」を研究し尽くし
擬似的な人体の錬成、改造、教育を施し量産すれば、神をも恐れる軍勢が作れるかもしれない、カサカサ鳴るのは勘弁だが。
_/_/_/_/_/
研究レポートその２
今回は知能実験を行う
まず、アイネの籠に子供向け、大人向け、専門学者の著書、魔道書等を数冊入れる
この時点では本には一切興味を示さない、メリアン氏は「そこにある本を全部読み上げてほしい、もし出来たなら君に男を紹介する」と発言。
アイネは意気揚々と音読にとりかかるが大人向けの本に躓いた模様
メリアン氏が基本的な単語と文法の教育を施すと、アイネはどんどん本を読破する
如の月の始まりには魔道書を音読し終わり、魔法の基礎を理解した
次の実験時には約束どおり男性を用意すること。
●メリアン氏のメモ
運動能力だけでなく学習能力も高いことが確かになった
特筆すべきはその速さ、10日程度で基本的な文法を理解し、魔法の知識も物にしている。
旧魔王時代からは考えられない、知への理解の飛躍
これは恐らく新魔王の影響と魔力の変化が原因だろう。
男が原動力と本人の言動から推察できるが...
同じメスとしては理解できない、原因は実験中にも茶々を入れてくるローチとかいう男だ、聡明な科学者とは思えない。
...私らしくもない、これ以上考えるのはやめにしよう
_/_/_/_/_/
■如の月、央の暦
◯ローチ氏の日記
どうやらアイネはメリアンの提出した無理難題を軽々と片付けてしまったようである。
俺達人間が数年かけて習得する魔法をこうも簡単に身に着けてしまうとは
情けなくなると同時に俺は心が踊った、近い内この力を俺も物に出来る未来に。
そして今回の実験で新たに被験体を追加するようだ
確かパースキーだかポースキーだか...まぁそんな名前だろう
教国の圧政に耐えられなくなり、役人に楯突いた若者らしい
普通ならちょいと牢の中で過ごしてれば済んだだろうが運が悪い、
彼は犯罪者という立場なので上から被験体にする許可が下りた。
役人は自分たちに楯突く生意気なガキが消え、科学者達からは自分たちの都合 の良い研究材料になる。国にとっては良いこと尽くめなのだ、
この若者の裁判は異例の早さで処理され、今日にもこの鏡の虫籠の新たな住人になるだろう。
ところでメリアンはアイネの早すぎる学習ペースにデスクとしかめっ面でにらめっこ。
息抜きを手伝ってやろうと軽く乳を揉んでやると解剖メスの尖刃が飛んできた。
_/_/_/_/_/
研究レポートその３
アイネの籠の中に囚人であり被験体のジスキーを投入する、触角を震わせ勢い良く振り向き囚人に接近、彼は必死に逃げようとするも失敗に終わる。
囚人はアイネに攻撃を加えないよう拘束具をつけているが彼女は拘束具を壊し体格の良い囚人を押し倒す。
アイネは囚人服を破き、汗をかいた囚人の体を舐め回し始める
囚人は抵抗するが、強い力で押さえつけられビクとも動かず、脱出に失敗
数時間後囚人は完全に戦意喪失、なすがままの状態となっている
一方アイネは彼の男性器の匂いを鼻を鳴らして嗅ぎ、喉元まで口で咥え込み、
口淫で搾精を試みている。その数秒後、囚人は射精、彼女は出されたものを飲み干した。
その後、騎乗位での交尾にて５回互いに絶頂を迎え、両者睡眠状態に入る
この時点で囚人ジスキーは魔物であるインキュバスへと変態していた
●メリアン氏のメモ
囚人を連れて来るや否やアイネが「心地良い住処だけでなくこんな素敵な方を...先生、ありがとうございます」
と少し前までは考えられない程丁寧な言葉遣いで感謝されてしまった。
やはり着実に知能が上がっているのだろう。
我々は過酷な虫籠の中に閉じ込めているつもりなのだが...
...ところで魔物は人間の男性から性を啜るって生きるというのは知っていたが
まさかこれほどまで生々しいとは思ってもいなかった。
他人の交わりなぞ見たこともないし私にもそんな経験も無かった。
だが被験者達は嬌声と恍惚の表情で交わり、絶頂を繰り返していた、
あんなに大きなペｎ...男性器がアソコに入って...
そしてローチはやっぱり私にちょっかいを出してくる、今度は胸を...
私を女として見ているのだろうか...でも私はパッとしない陰気な女
すこし嬉しいけど、やっぱりただのスキンシップよね
_/_/_/_/_/
■弥の月、終の暦
◯ローチ氏の日記
あいつらとんでもないことしてやがった！
こっちは必死に人体錬成の術式を組んでるのに、あんないやらしい事をっ！
経験の無い俺には刺激が強すぎて集中できない！、けれど俺の構築する術式は完璧なはずだ
さっさと終わらせて俺は後世まで語り継がれる大賢者になる、必ずだ
今日もメリアンに悪戯で尻を揉んでやったんだがくすくすと小悪魔のように笑い
赤くなった顔でちょっとやめてよ、と言うだけだった
...俺は、同僚であるメリアンの胸や尻の柔らかな感触を思い出しオカズにしてしまった。
_/_/_/_/_/
研究レポートその４
再びの耐久力実験を行う、今回はさらに強い負荷を二人の被験者にかける
夫を手に入れた魔物娘とインキュバスの適応力も調べる。
まず最初に魔法によって擬似的な氷河地帯、火山地帯を再現する
結果二人は最初は驚く様子はあったもののすぐに適応した。
特に夫である囚人ジスキーは人間であれば耐えられない環境を平然と生存している
水にもある程度は強く両者共に水泳が可能
ただし潜水能力は並程度、潜水時間も一般成人と同じ程度であった
斬撃や打撃、魔法によるダメージも交尾により治癒可能
病気なども致命的な物以外は全て交わりのみで自然回復していく
被験者の交尾頻度が非常に増加、コミュニケーションも非常に良好
睡眠以外はほぼ全て交わり、人間と同じような感情で深く愛し合っている。
囚人はインキュバスに変態しあまり肉体に変化は無いが男性器が肥大化している
彼によると妻の膣の形状が変化しピッタリと吸い付き締め付けるようになった、とのこと
●メリアン氏のメモ
二人のセックスはどんどん過激になっている、科学者達に見られている事を知っているはずなのに舌を絡めて腰を振るい、愛を語らっていた
あんなに抵抗していたジスキーは強く彼女に依存し、精子を捧げている
アイネは新たに要求した書物を全て読み終わり、まるで貴族のような口振りで我々と会話をし、ジスキーを寵愛していた。
...あの発情した獣のようなセックスはどれだけ気持ちがいいのかな
蕩けた表情で舌を絡ませて滅茶苦茶におっぱいを揉みしだかれて
そしてジスキーが彼女に覆い被さって太いおちんちんをオマンコに突き刺して...
あとはもう欲望のままに貪るだけだ。
ジスキーが腰を打ち付け虫籠の中にぱちゅん、ぱちゅんと卑猥な水音が響く
アイネは快楽に身を委ね叫ぶような嬌声をセックスが終わるまで発していた。
そしてジスキーの睾丸がキュッっと持ち上がると「あっ...あぁ...」と絞りだすような喘ぎ声と同時に少しの痙攣と共に膣の奥深くに射精したようだ
アイネは唾液を垂らし、眼の焦点は合わず、オマンコから潮を撒き散らし、そこで二人のセックスは終わった。
もし...仮にだけど私がローチとこんなセックスをしたらどうなるんだろうと妄想してしまいオナニーに没頭してしまった。
興奮して夜も眠れない。ローチ、あなたは私をどう思っているの？
_/_/_/_/_/
■卯の月、始の暦
◯ローチ氏の日記
ダメだ、皆あの夫婦の淫らな交わりを何度も見たせいで悶々としている
俺も全然研究が進まない、あと少しだってのに。
しかも最近はあのカサカサがうるさくて集中できない、少し静かにしてくれ！
さらにあの被験体たちは卯の月に入ってからずっと動きがない
コミュニケーションも不可能で今月の実験は中止という始末だ。
貴重な実験体なので無理強いさせて現在の友好関係に溝を入れるわけにもいかない。
このチームの面子の男女は皆研究に没頭し、各々の意見を持ち、何度も対立していたし、色恋沙汰なんぞ興味のない連中だった。
それがどうだ？、自分の持論に絶対の自信を持ち、お互いに対立していた、
あの魔法学者の男と女は研究をおざなりにしチラチラと顔をあわせ、いちゃついてやがる。
無気力そうなあの男女はいつの間にかくっついて研究中にも関わらず
手をつなぐ、体を密着させる、挙句の果てにディープキスだ。
そんでもってあの解剖メス投擲女は「疲れてるの？マッサージしてあげる♥」と
乳をむにゅむにゅを押し付け、耳元でぺろり、と舌なめずりまでし始めた。
その後は研究もせずにどこかに外出した。
くそっ！誘っているだろうか？！ もう頭とチンコがどうにかなりそうだ！
みんなイカれてやがる、早く術式を完成させるぞ！
_/_/_/_/_/
研究レポート５
第５回の実験は中止となったためありません。
●メリアン氏のメモ
（何故か字がにじんでいて読むことが出来ない。）
_/_/_/_/_/
※謎の殴り書き※
■ ×のつき ××こよみ
◯ありえねぇ、いつのまにあいつらあんな子供を
妊しんしているようすは無かったのに、空気きょうきゅう管に卵をうえつけて
しかもこのガキども、なんて知能だ、鉄壁の魔しょうへきを破るなんて
まさか、あのおやの特せいを
くそ、警ほうがビービーなってうるせぇ、皆ひなんｓ
ああ、みんなあいつらの子供に噛みつかれて。やっぱりうらみがあったのか
アイネとジスキーの野郎がわらってる「これまでのおれい」？なんのことだ？、もうメリアンも
これは夢だ、きっとへんなけんくｙうをしすぎたからだ、わるい夢だ
メリアン、その羽としょっかくはなんなんだ、なんでわらってるんだい？
いたずらはあやまるよ、きみに気があったからふりむいてほしくて
だからそのドアをこわさないでくれ、おれにはゆめが
お。。、、、ｒえの、,、、、けんきゅ、。。。、。。。だれ。、。ｋ、。
//////////
■日付、不明
「二人の愛のダイアリー」
◯● 二人で初めてを捧げあってからどれだけ時間が経ったかな？
新しい体にちょっぴり戸惑ったけどとっても良い初体験ができたわよね♥
あれから毎日どっぷりセックスしまくりだな、正直最初は怖かったが
もう俺は君がいないと生きていけない、愛しているよ。
ふ〜んお上手ね、だったらまたエッチの回数増やしちゃうわよ〜♥
うっ、地雷を踏んでしまったのかも...だけどこれでよかったんだな...
ええ、あのまま非人道的な実験を繰り返していればアイネ達も危険だったかもしれないわ
ああ、待ちきれなくなった国王がもっと過激な命令を下すはずだ。
苦労して構成した術式の痕跡も跡形もなく消しておいたしもう追跡はされないだろう。
今頃、アイネたちはどうしてるのかしらね
あの二人と娘達は群を抜いて優れた知能を有している、心配いらないさ
今頃どこかのダンジョンに住み着いているだろう。
そうね、あの二人ならきっと大丈夫、私達も負けてられないわね♥
ふふっ、もちろんだ。チームのメンバーもこの「鏡の虫籠」の中で
愛し合って暮らしてゆくんだ、ここを俺達の理想郷にしよう。
そして俺達のこの頭脳はこれからは魔物を守るために使うんだ。
あぁん素敵よ♥じゃあ今日も沢山こ・づ・く・り...ね？♥
//////////
「と言うわけで全ての計画は破綻し、研究施設は使い物にならなくなりました」
『この報告書は何かの冗談か？！』
初老の男性、この教国の王は大きな声で付き人に怒鳴り立てた
「残念ながら魔物への人体実験再開は当分先送りになるでしょう」
「仮にこれ以上の失態を犯してしまうと国威と民衆の信頼に...」
『それは分かりきっておる！問題はこの裏切り者達をどうするかなのだ！』
「と、言いますと？」
『彼らはこの人魔の戦争に決着をつけるための切り札、我が国の頭脳なのだ』
『それが魔に堕ち、思考を捻じ曲げられ、敵として相対することとなろう！』
『さらに研究施設を利用されてしまっては...以降魔物は発見し次第死罪に...』
「ご心配なく、研究施設は鏡の虫籠改め【淫蟲のるつぼ】という危険区域に指定、この国随一の魔術師の結界でこれ以上被害が拡大することはありません。一般人も近寄ることは出来ないでしょう。」
『だと良いがな、まあよいお主の手回しには助けられる。ひとまず何人かの監視員を危険区域近くに配備せよ、これからも頼むぞ。』
『では我は謁見の間に向かうとしよう、今は民の信頼を取り戻すのが最優先であろう』
「...はい、国王様。どこまでもお伴させていただきます」
...カサッ
■睦の月、始の暦
○ローチ氏の日記
本日、教団から魔物娘の生体実験の許可を頂いた。
人類のため、魔物たちから弱き民を守るため、と銘打っているものの
実際は倫理のカケラもない戦争の道具を作り各国に売りさばくためだろう。
しかしそんなこと科学者には関係ない
今回チームになった仲間たちも皆、知に貪欲な科学者であり
俺も高度な生命体の実験ができるならそれで良い人間なのだ。
...本題に入ろう、この実験の対象になる魔物娘はデビルバグという個体だ。
あらゆる環境に適応し、学習、繁殖をしていく。
なんでもよく食べ、空を飛び、素早い動きが出来る魔物だという
近々搬入される、顔合わせが楽しみだ。
■睦の月、央の暦
○ローチ氏の日記
ついにお目当てのデビルバグがやってきた、
想像していたよりは小さかったがかなり激しく抵抗している。
この魔物娘が監禁されている空間、壁に特殊な魔法を掛け中から外の様子は見えない。
が、科学者達からは筒抜けというシロモノだ、皆これを「鏡の虫籠」と呼んでいた
初めての籠に対するデビルバグの研究レポートはこれだ。
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研究レポートその１
被験体、鏡の虫籠の中に眠った状態で投入、数時間後に覚醒
彼女に現在の状況を説明、被験体は籠の中で30分程暴れまわる。
科学者メリアン氏が羽を使用せよ、走れ等の簡単な命令を出す
『だしてー！だしなさいよー！』の一点張り、コミュニケーションは不可。
魔界から取り寄せた果実（劇薬入り）を投入、人外のスピードで果実に接近、これを食した。
メリアン氏が「被験体、体に異常はありませんか？」と問うと
『わたしにはアイネっていう立派な名前があるんですううう！』と叫び、睡眠状態に入ってしまった。
毒霧の魔法を籠に放つも全く効果が無く、目を覚ます様子も無し
ここで実験を終了とする。
●メリアン氏のメモ
毒に対する耐性は非常に高いようだ、また瞬発力も飛び抜けている事が判明
人間や他の魔物と違い最初から全速力の移動が可能、壁に張り付く、滑空、滞空、旋回も羽によって自由自在。
睡眠中に血液を採取するもメカニズムは不明、魔力ではなく彼女自信が進化して
得たものなのか、それ以外なのかは現段階では判断しかねる。
そして今後は彼女とのコミュニケーションを円滑にするため被験体と呼ばず
「アイネ」という個体名で呼ぶこと。
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■睦の月、終の暦
◯ローチ氏の日記
メリアンとかいう女がかなり熱心に研究を進めている、それも強張った表情で
俺は「せっかくの美人が台無しだ」と軽く茶化してやると試験官を投げつけられた。
可愛げのない同僚の話はさておきデビルバグの実験結果だ
コイツはすごい、人間なら即死の劇薬を顔色変えずに飲んでしまった。
さらには陸、空どちらでも素早く動くことが出来ている。
こんな夢の様な肉体を人類が手に入れればきっと...
倫理観に反するがこのデビルバグ「アイネ」を研究し尽くし
擬似的な人体の錬成、改造、教育を施し量産すれば、神をも恐れる軍勢が作れるかもしれない、カサカサ鳴るのは勘弁だが。
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研究レポートその２
今回は知能実験を行う
まず、アイネの籠に子供向け、大人向け、専門学者の著書、魔道書等を数冊入れる
この時点では本には一切興味を示さない、メリアン氏は「そこにある本を全部読み上げてほしい、もし出来たなら君に男を紹介する」と発言。
アイネは意気揚々と音読にとりかかるが大人向けの本に躓いた模様
メリアン氏が基本的な単語と文法の教育を施すと、アイネはどんどん本を読破する
如の月の始まりには魔道書を音読し終わり、魔法の基礎を理解した
次の実験時には約束どおり男性を用意すること。
●メリアン氏のメモ
運動能力だけでなく学習能力も高いことが確かになった
特筆すべきはその速さ、10日程度で基本的な文法を理解し、魔法の知識も物にしている。
旧魔王時代からは考えられない、知への理解の飛躍
これは恐らく新魔王の影響と魔力の変化が原因だろう。
男が原動力と本人の言動から推察できるが...
同じメスとしては理解できない、原因は実験中にも茶々を入れてくるローチとかいう男だ、聡明な科学者とは思えない。
...私らしくもない、これ以上考えるのはやめにしよう
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■如の月、央の暦
◯ローチ氏の日記
どうやらアイネはメリアンの提出した無理難題を軽々と片付けてしまったようである。
俺達人間が数年かけて習得する魔法をこうも簡単に身に着けてしまうとは
情けなくなると同時に俺は心が踊った、近い内この力を俺も物に出来る未来に。
そして今回の実験で新たに被験体を追加するようだ
確かパースキーだかポースキーだか...まぁそんな名前だろう
教国の圧政に耐えられなくなり、役人に楯突いた若者らしい
普通ならちょいと牢の中で過ごしてれば済んだだろうが運が悪い、
彼は犯罪者という立場なので上から被験体にする許可が下りた。
役人は自分たちに楯突く生意気なガキが消え、科学者達からは自分たちの都合 の良い研究材料になる。国にとっては良いこと尽くめなのだ、
この若者の裁判は異例の早さで処理され、今日にもこの鏡の虫籠の新たな住人になるだろう。
ところでメリアンはアイネの早すぎる学習ペースにデスクとしかめっ面でにらめっこ。
息抜きを手伝ってやろうと軽く乳を揉んでやると解剖メスの尖刃が飛んできた。
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研究レポートその３
アイネの籠の中に囚人であり被験体のジスキーを投入する、触角を震わせ勢い良く振り向き囚人に接近、彼は必死に逃げようとするも失敗に終わる。
囚人はアイネに攻撃を加えないよう拘束具をつけているが彼女は拘束具を壊し体格の良い囚人を押し倒す。
アイネは囚人服を破き、汗をかいた囚人の体を舐め回し始める
囚人は抵抗するが、強い力で押さえつけられビクとも動かず、脱出に失敗
数時間後囚人は完全に戦意喪失、なすがままの状態となっている
一方アイネは彼の男性器の匂いを鼻を鳴らして嗅ぎ、喉元まで口で咥え込み、
口淫で搾精を試みている。その数秒後、囚人は射精、彼女は出されたものを飲み干した。
その後、騎乗位での交尾にて５回互いに絶頂を迎え、両者睡眠状態に入る
この時点で囚人ジスキーは魔物であるインキュバスへと変態していた
●メリアン氏のメモ
囚人を連れて来るや否やアイネが「心地良い住処だけでなくこんな素敵な方を...先生、ありがとうございます」
と少し前までは考えられない程丁寧な言葉遣いで感謝されてしまった。
やはり着実に知能が上がっているのだろう。
我々は過酷な虫籠の中に閉じ込めているつもりなのだが...
...ところで魔物は人間の男性から性を啜るって生きるというのは知っていたが
まさかこれほどまで生々しいとは思ってもいなかった。
他人の交わりなぞ見たこともないし私にもそんな経験も無かった。
だが被験者達は嬌声と恍惚の表情で交わり、絶頂を繰り返していた、
あんなに大きなペｎ...男性器がアソコに入って...
そしてローチはやっぱり私にちょっかいを出してくる、今度は胸を...
私を女として見ているのだろうか...でも私はパッとしない陰気な女
すこし嬉しいけど、やっぱりただのスキンシップよね
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■弥の月、終の暦
◯ローチ氏の日記
あいつらとんでもないことしてやがった！
こっちは必死に人体錬成の術式を組んでるのに、あんないやらしい事をっ！
経験の無い俺には刺激が強すぎて集中できない！、けれど俺の構築する術式は完璧なはずだ
さっさと終わらせて俺は後世まで語り継がれる大賢者になる、必ずだ
今日もメリアンに悪戯で尻を揉んでやったんだがくすくすと小悪魔のように笑い
赤くなった顔でちょっとやめてよ、と言うだけだった
...俺は、同僚であるメリアンの胸や尻の柔らかな感触を思い出しオカズにしてしまった。
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研究レポートその４
再びの耐久力実験を行う、今回はさらに強い負荷を二人の被験者にかける
夫を手に入れた魔物娘とインキュバスの適応力も調べる。
まず最初に魔法によって擬似的な氷河地帯、火山地帯を再現する
結果二人は最初は驚く様子はあったもののすぐに適応した。
特に夫である囚人ジスキーは人間であれば耐えられない環境を平然と生存している
水にもある程度は強く両者共に水泳が可能
ただし潜水能力は並程度、潜水時間も一般成人と同じ程度であった
斬撃や打撃、魔法によるダメージも交尾により治癒可能
病気なども致命的な物以外は全て交わりのみで自然回復していく
被験者の交尾頻度が非常に増加、コミュニケーションも非常に良好
睡眠以外はほぼ全て交わり、人間と同じような感情で深く愛し合っている。
囚人はインキュバスに変態しあまり肉体に変化は無いが男性器が肥大化している
彼によると妻の膣の形状が変化しピッタリと吸い付き締め付けるようになった、とのこと
●メリアン氏のメモ
二人のセックスはどんどん過激になっている、科学者達に見られている事を知っているはずなのに舌を絡めて腰を振るい、愛を語らっていた
あんなに抵抗していたジスキーは強く彼女に依存し、精子を捧げている
アイネは新たに要求した書物を全て読み終わり、まるで貴族のような口振りで我々と会話をし、ジスキーを寵愛していた。
...あの発情した獣のようなセックスはどれだけ気持ちがいいのかな
蕩けた表情で舌を絡ませて滅茶苦茶におっぱいを揉みしだかれて
そしてジスキーが彼女に覆い被さって太いおちんちんをオマンコに突き刺して...
あとはもう欲望のままに貪るだけだ。
ジスキーが腰を打ち付け虫籠の中にぱちゅん、ぱちゅんと卑猥な水音が響く
アイネは快楽に身を委ね叫ぶような嬌声をセックスが終わるまで発していた。
そしてジスキーの睾丸がキュッっと持ち上がると「あっ...あぁ...」と絞りだすような喘ぎ声と同時に少しの痙攣と共に膣の奥深くに射精したようだ
アイネは唾液を垂らし、眼の焦点は合わず、オマンコから潮を撒き散らし、そこで二人のセックスは終わった。
もし...仮にだけど私がローチとこんなセックスをしたらどうなるんだろうと妄想してしまいオナニーに没頭してしまった。
興奮して夜も眠れない。ローチ、あなたは私をどう思っているの？
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■卯の月、始の暦
◯ローチ氏の日記
ダメだ、皆あの夫婦の淫らな交わりを何度も見たせいで悶々としている
俺も全然研究が進まない、あと少しだってのに。
しかも最近はあのカサカサがうるさくて集中できない、少し静かにしてくれ！
さらにあの被験体たちは卯の月に入ってからずっと動きがない
コミュニケーションも不可能で今月の実験は中止という始末だ。
貴重な実験体なので無理強いさせて現在の友好関係に溝を入れるわけにもいかない。
このチームの面子の男女は皆研究に没頭し、各々の意見を持ち、何度も対立していたし、色恋沙汰なんぞ興味のない連中だった。
それがどうだ？、自分の持論に絶対の自信を持ち、お互いに対立していた、
あの魔法学者の男と女は研究をおざなりにしチラチラと顔をあわせ、いちゃついてやがる。
無気力そうなあの男女はいつの間にかくっついて研究中にも関わらず
手をつなぐ、体を密着させる、挙句の果てにディープキスだ。
そんでもってあの解剖メス投擲女は「疲れてるの？マッサージしてあげる♥」と
乳をむにゅむにゅを押し付け、耳元でぺろり、と舌なめずりまでし始めた。
その後は研究もせずにどこかに外出した。
くそっ！誘っているだろうか？！ もう頭とチンコがどうにかなりそうだ！
みんなイカれてやがる、早く術式を完成させるぞ！
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研究レポート５
第５回の実験は中止となったためありません。
●メリアン氏のメモ
（何故か字がにじんでいて読むことが出来ない。）
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※謎の殴り書き※
■ ×のつき ××こよみ
◯ありえねぇ、いつのまにあいつらあんな子供を
妊しんしているようすは無かったのに、空気きょうきゅう管に卵をうえつけて
しかもこのガキども、なんて知能だ、鉄壁の魔しょうへきを破るなんて
まさか、あのおやの特せいを
くそ、警ほうがビービーなってうるせぇ、皆ひなんｓ
ああ、みんなあいつらの子供に噛みつかれて。やっぱりうらみがあったのか
アイネとジスキーの野郎がわらってる「これまでのおれい」？なんのことだ？、もうメリアンも
これは夢だ、きっとへんなけんくｙうをしすぎたからだ、わるい夢だ
メリアン、その羽としょっかくはなんなんだ、なんでわらってるんだい？
いたずらはあやまるよ、きみに気があったからふりむいてほしくて
だからそのドアをこわさないでくれ、おれにはゆめが
お。。、、、ｒえの、,、、、けんきゅ、。。。、。。。だれ。、。ｋ、。
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■日付、不明
「二人の愛のダイアリー」
◯● 二人で初めてを捧げあってからどれだけ時間が経ったかな？
新しい体にちょっぴり戸惑ったけどとっても良い初体験ができたわよね♥
あれから毎日どっぷりセックスしまくりだな、正直最初は怖かったが
もう俺は君がいないと生きていけない、愛しているよ。
ふ〜んお上手ね、だったらまたエッチの回数増やしちゃうわよ〜♥
うっ、地雷を踏んでしまったのかも...だけどこれでよかったんだな...
ええ、あのまま非人道的な実験を繰り返していればアイネ達も危険だったかもしれないわ
ああ、待ちきれなくなった国王がもっと過激な命令を下すはずだ。
苦労して構成した術式の痕跡も跡形もなく消しておいたしもう追跡はされないだろう。
今頃、アイネたちはどうしてるのかしらね
あの二人と娘達は群を抜いて優れた知能を有している、心配いらないさ
今頃どこかのダンジョンに住み着いているだろう。
そうね、あの二人ならきっと大丈夫、私達も負けてられないわね♥
ふふっ、もちろんだ。チームのメンバーもこの「鏡の虫籠」の中で
愛し合って暮らしてゆくんだ、ここを俺達の理想郷にしよう。
そして俺達のこの頭脳はこれからは魔物を守るために使うんだ。
あぁん素敵よ♥じゃあ今日も沢山こ・づ・く・り...ね？♥
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「と言うわけで全ての計画は破綻し、研究施設は使い物にならなくなりました」
『この報告書は何かの冗談か？！』
初老の男性、この教国の王は大きな声で付き人に怒鳴り立てた
「残念ながら魔物への人体実験再開は当分先送りになるでしょう」
「仮にこれ以上の失態を犯してしまうと国威と民衆の信頼に...」
『それは分かりきっておる！問題はこの裏切り者達をどうするかなのだ！』
「と、言いますと？」
『彼らはこの人魔の戦争に決着をつけるための切り札、我が国の頭脳なのだ』
『それが魔に堕ち、思考を捻じ曲げられ、敵として相対することとなろう！』
『さらに研究施設を利用されてしまっては...以降魔物は発見し次第死罪に...』
「ご心配なく、研究施設は鏡の虫籠改め【淫蟲のるつぼ】という危険区域に指定、この国随一の魔術師の結界でこれ以上被害が拡大することはありません。一般人も近寄ることは出来ないでしょう。」
『だと良いがな、まあよいお主の手回しには助けられる。ひとまず何人かの監視員を危険区域近くに配備せよ、これからも頼むぞ。』
『では我は謁見の間に向かうとしよう、今は民の信頼を取り戻すのが最優先であろう』
「...はい、国王様。どこまでもお伴させていただきます」
...カサッ
16/09/21 22:45更新 / もけもけ