読切小説
[TOP]
変態パーティーin生き遅れの洞窟
「やめ、来るな...!うわぁああああ”あ”あ”あ”!!」

マイクがダークエルフに蹴り倒され踏みつけられる。
大の男がおったてて騒ぐんじゃないよ!
あひん!

「くそっ!マイクゥゥ!!」
おそらく、マイクは助からないだろう

「振り返るな!前に進むんだ!奴等が追いかけてくるぞ!」

「っ!リーダー!後ろ!!」
リーダーの背後からワーウルフが飛び掛る!

「オトコおおおおおっ!」

ウワァァア!

「進めっ!進むんだぁあへぇ ♥」

----------------------------------------------------------------------


「ハァ...ハァ...」

遂に残ったのは俺だけになってしまった。

ここは生き遅れの洞窟 奇妙な名前だ。名付けた者は行方不明になっている。

危険な魔物が財宝を隠し持っていると有名な洞窟ダンジョンである。

信頼できるパーティーと挑んだのだが..このザマだ。


倒れた仲間の姿が瞼に浮かぶ。


変態で叩かれるのが大好きな守護騎士のマイク。


変態で気配を消して女の子を下から覗くのが趣味のシーフであるエルド。


変態なパーティーを纏める頼れるリーダーであるが女性用便器を舐めるのが好きなセディ


...なんだこれ!ロクな奴がいないじゃないか!!

だがそれでも気の知れた良い仲間だった。
そんな仲間を見捨てて得た財宝にどんな価値があるだろうか。

目の前には宝箱。豪華なつくりをしているが中身は信頼できる仲間とは比べ物にならないだろう。

開けt「オトコだああああああ!」

\ウワァァァァ!/

----------------------------------------------------------------------

ん...?意識が戻ると知らない天井が視界に写る。

ここは何処だろうか?

見渡してみる。

持ち主が少女である事が想像できる可愛らしい部屋だ。
ううーん?確かダンジョンで...?

そんな事よりこんな可愛らしい部屋にいるならやる事は一つだよな!

迷わずクローゼットやタンスを漁り...あった。

黄金に輝いて見える布。

この布は只の布に在らず。素晴らしい価値がある。値段なんてつけられないだろう。

ガラッ

「...おにーさん何してるの?」


「このパンツはお譲ちゃんのかい?失敬。あんまり綺麗な物だったからついつい被ってしまったよ。」

「...」


----------------------------------------------------------------------

そして俺には嫁が出来た。

変態でどうしようもない仲間なんかより嫁さんが大事だよな!


そして俺は今日も嫁であるミミックのクミちゃんのパンツを被り幸せをかみ締める。

ふへへへ

あぁ、た ま ら な い ♥
13/12/18 02:42更新 / ナッツ割

■作者メッセージ
このパーティー、行く先々の宿やギルドで出禁をくらっていたそうな。
指名手配も都市によってはされてるとかされてないとか...?
えっ一人出てないって? シーフの彼は隠密にも長けてるので何処かでしっぽりやってるでしょう。

読んでいただき感謝です!

TOP | 感想 | RSS | メール登録