連載小説
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狐とからいも
「お客さん、これからどこ行くって?」
「今夜中にそこの山を越えてしまいたいと思ってる」
「やめとけって。今からじゃあどうしたって途中で夜になっちまうし、道は急だよ」
「路銀がなくてな。どのみち野宿なのだから町中だろうと山中だろうと変わらん」
「いやあ、そこは一応見回り衆も回ってるけどよお、獣も出るかもしれねぇし、危ねえって」
「腕には自信がある。問題ない」
「山ぁ見くびってっと神様に喰われちまうぞ」
「もしそうなった時は憐れんだついでに墓前に飯を供えてやってくれ――お勘定」
「あいよぉ――ったく、若いもんは向こう見ずだねぇ」
16/08/25 21:22
16/07/16 22:52
16/08/21 02:26
16/08/21 11:10
エピローグ16/08/29 02:54

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