読切小説
[TOP]
魔物娘に好きって言って貰うだけ
アリスちゃんの場合
「んぅ…」
「お兄さんの体、大きいしあったかいから好き…」
違うからね!まだ何もしてないからね!YESロリータNOタッチ!


アルプきゅんの場合
「君の事を思う内に、性別も、種族も変わっちゃった…」
「あー、好きだよ」
うわぁああえあああ凄えストレートだ!恥ずかしい!俺も好き!


ヴァンパイアさんの場合
「私は、おまえの事が、すっ好き…」
「な訳ないだろう!下僕の分際で!」
「…ゃ………ぁ…あ…」

「嘘……あ、愛してる」
ちょっと間があるのが実にかわいいです。


グラキエスさんの場合
「あー、誠に不本意なのだが」
「どうも、私は君が好きらしい」
…っ、やったあああああ!!雪山でわざと遭難する事ン十回、ようやくグラキエスさんがデレた!


白蛇さんの場合
「お慕いしております、旦那様」

「初めてお会いした時から、必ず私のものにする、と心に決めておりました。未だ魔物娘が珍しかった時代、差別も少なくはありませんでしたが…貴方は、誰にでも平等に、優しい人でしたね。私は、貴方のそんな所に惹かれました。しかし、余りに分け隔てなく優しいものだから、時には、他の娘に嫉妬してしまったり…あの時は、御見苦しい姿を晒しましたね、すみません…あぁ、少し、話が逸れました。勿論、それ以外も、貴方の美点は沢山あるんですよ!それこそ、言葉では言い尽くせない程に!私は、貴方の何もかもが好きなのです。最初に挙げた、その優しく穏やかな心根に、頼り甲斐のある所、実直さが見て取れる、真っ直ぐな黒い瞳、精悍な顔つき、逞しい、鍛えられた体、そういった部分に現れる、勤勉で、堕落する事を嫌う性、えぇ、もう少しだらしなくとも良い位なのに…それから、約束事を忘れないところ、素直なところ、『ありがとう』や『ごめんなさい』がきちんと言えるところ…中々出来るものじゃあありませんよ?つまらない意地を張るより、余程良いです。それから、なるべく自分の事は自分で何とかしようとするのも…もっと頼ってくれてもいいんですよ?まだ沢山ありますけども…貴方は何時も大袈裟と言いますが、私にとっては、本当に最高の旦那様なんです。愛しております。何時までも、側で支えます。誰が何と言おうと、離しませんよ、絶対に。」
…よくここまで噛まずに言えるよなぁ。俺も愛してる。


ゾンビさんの場合
「うー、ぁー……」
「こゆとき、何て言うんだったけー」
「んー、ぁぁあ」

「すき?」
俺の自惚れじゃないなら、その疑問詞をとって欲しい。


バフォ様の場合
「兄上ー!大好きじゃー!」
「愛しておる!」
「この儂に相応しい、世界一の色男じゃ!」

「だから、アイス…」
買いません!…って言いたいところだけど、可愛いから買ってあげちゃう!


ファントムさんの場合
「君の事を想うと、顔が熱くなる。頭がボーっとして、いい文章も浮かばない。」
「その時、あぁ、好きだなって実感するんだ」
「好きで、好きで、このままでは、情欲の炎に焼かれて、歯止めも利かなくなりそうだよ」
「そうだ、私は君を愛してる!いっそ憎々しい程愛してる!」
「ねぇ、頼むよ…一夜の夢でいい、私に付き合ってはくれないか」
…そして一夜が千夜になるんですね、分かります。にしても、言葉の端々に色々手法をぶっ込んでくる辺り、流石劇作家。
17/07/17 02:24更新 /

■作者メッセージ
最後のファントムさんがどうしても書きたかったんだ…

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33