読切小説
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閉店作業中なり
「あー…ようやく終わったわ」

とあるスーパーにて閉店後に片づけをしている青年がいました
このバイトを初めてそれなりに長くやってるので帰るのが最後になることも珍しくはありません

「最近変な事件も起きてるしさっさと帰っぺー」

近頃青年の住んでる町では人が突然いなくなる、という現象が起きていました
普段よりも帰り支度を早めに済ませ、鍵の締め忘れは無いか店内を歩き回っていると、突然照明が消えました

「んあ?停電か?面倒くさ…」


ブレーカーが落ちたのか確認しようと歩き始めようとしたとき、足音が聞こえました
コツ…コツ…

「!?」

青年は驚きました
閉店した後誰も居ない事を確認し、戸締まりしたすぐ後に誰かがの足音が聞こえたのですから
そこらにある非常口などのランプで辛うじて前は見える程度の店内、足音のする方へ青年は向かいます

(こんな時間に誰がいんだ…?店員が忘れ物取りに来たとかだといいんだけど)

食品コーナーを通り、お菓子コーナーの通路を見た瞬間、青年は血の気が引いて行きました
そこに居たのは、幼い女の子でした。
ただし、幼いのに妖艶な顔立ち、青い肌、悪魔の様な翼と尻尾が生えた人では無い女の子です

「あ…あぁ…」

青年が恐怖のあまり動けずにいると、少女から声がかけられました

「私と遊びましょ?」

その言葉を聞いた瞬間、青年は外へ向かう扉の方へ走り出しました

しかし、鍵を開けても扉は押さえつけられてるかのように開きません

(なんで開かないんだよ畜生!)

「外はルール違反だから閉めさせて貰ったよー、ねぇ、何で遊んでくれるのかな?」

その言葉に返事はせず、青年は隠れられる場所へ走りました

「おにごっこかな?かくれんぼかな?
まあどっちでもいいよね、30秒したら探すねー」

猶予は30秒、その間に青年は自分の身を隠せる所を探すしかありません

青年は倉庫に向かいました
倉庫の中ならば隠れる場所があると思ったのです

「じゅーう、きゅーう、はーち…」

遠くからカウントダウンが聞こえてきます

時間が無いことに焦った青年は、何かの漫画やゲームでやっていたことを思いだし、でかい段ボールをひっくり返した後その中に隠れました

(とっさにやっちゃったけど…こんなんで大丈夫なんかな)

程なくして店内を歩く音が聞こえてきます

足音は近づき、遠ざかり、また近づきと繰り返し、遂に倉庫近くまで来ました

(こっちくんなよ、頼むから!)

「かーごーめ〜、かーごーめ〜」

そんな歌が聞こえてくると同時に倉庫の前で足音が止まります

「かーごのなーかのとーりーは〜」

倉庫の扉が開けられ、少女が入ってきます

「いーつーいーつーでーやーる〜」

がさごそとしばらくの間探す音が聞こえて来ますが、しばらくすると倉庫の扉を開ける音がし、何の音も聞こえなくなりました

(…行った…のか?)

しばらく様子を伺いますが、足音は聞こえてきません

「どうやら助かったか…はぁ…」

「後ろの正面だーれだ」

安堵して段ボールから這い出ると、背後から歌の続きが聞こえてきます

(何でだ、さっき外の出ていった筈だろ!)

青年は這った状態のまま固まってしまい動けません
その青年におぶさるようにしながら少女は声をかけます

「つーかまえたー、それじゃ、罰ゲームはぁ…」

「や、やめてくれ!離してくれ!」

青年はもがきますが、少女の体はびくともしません
それどころか、もがく内に少女の体の柔らかさに段々と抵抗する気が無くなってしまいます

「うぅ…離してくれ…」

「結構強情なのね、君って
スるのは向こうに連れて行ってからでいいかな」

「向こうに連れて行くってまさか…最近の事件はまさか!?」

「そうだよ?君みたいな人達を私の仲間が連れていってるんだー」

少女は得意げにそう言っているが、青年は神隠しにあいそうになっているので全く余裕は無い

「それじゃー、そろそろ行こっか?」

「お、俺にはまだやることがあるんだ!何でもするから離してくれ!」

「…何でも?」

「あ…」

青年は、自分の言った言葉の意味を良く理解していなかった
我が身可愛さにとっさに出てしまった言葉であるが、少女は聴き逃さなかった

少女の体が青年から離れていき、少女は微笑む

「離してくれっていうから今は離してあげるね?でも…」
青年は諦めの顔になり、少女は満面の笑みを浮かべこう言った

「向こうではいっぱい赤ちゃん産ませてね♪」
14/07/21 12:06更新 /

■作者メッセージ
どうも初めまして、天(アマツ)です
初投稿ですのでゴミみたいな文才ですがご了承下さい…


魔物娘のことを全く知らない人の所へ突如魔物娘が現れたらこんな反応するのかなーなんて妄想しながら書いたのがこれでした、濡れ場は無理でしたわ…
こういうシチュが好きなんでえいつか濡れ場も書けるようにしたいですねー

執筆をwiiでやっているので文字を打つのに時間かかったり、コピーして残したり出来ないのであまり執筆できないかもしれませんがちょこちょことやっていきたいと思います
なんかおかしい、むしろ全部おかしい等思ったことがあればコメント下さい次を書く為の餌にします

それではご視聴ありがとうございました

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