■タイトル:露出狂に会ったと思ったら ■作者:美味しい胡瓜 -------------------------------------本文------------------------------------- 「ねえ、私、興奮する?」

 少し距離が空いた場所に誰かが立っていた。まるで中学生男子が好みそうなボロボロなローブを着た女性が声をかけてきたのは。マントは首元をいかにもな装飾で止めているだけでその下は大きく開き、彼女の裸体が晒されている。これだけでわかるが下には何もつけていないのだ。まず思いつく単語が変態だろう。
 この時間帯、用事でもない限りこの辺りを歩く人はいない。事実、今ここには彼とこの痴女二人である。
そんな中、いきなりこんなアプローチ。出くわしてしまった者もよっぽどの変態でなければフードで顔が見えない事も相まって引く状況である。いうわけでもなく彼も引いて常識が壊れた目の前の女性に恐怖を抱いていた。逃げたいが出くわすとも思わなかった事態に足がすくみ動けなかった。
「ねえ? どう?」

 男性が声を出さず、首も動かさないものだから、女性は不思議そうに首を傾げた。そして動けずにいる男性へと歩み始める。わずかに距離のあった二人は二歩ほどの距離になり、痴女スタイル以外の情報が男性の目から脳に送られ、心臓が跳ねあがった。
 彼女の体躯は遠目からでも女性と分かったように小柄で細めである。身長も憶測で150もないだろう。だが、体は育っていないのではなく胸元は小ぶりな西瓜ほどのふくらみがたゆみ、胴の曲線は見惚れるほどにきれいなくびれでおもわず視線を向けてしまう。
 そうなるとその下も見てしまうだろう。このおっぱいに納得の下半身である。上と違い、脂肪だけではなく健康的な美脚が街灯で男の視界に鮮明に映る。全体が色白な肌もきれいである。これがこんな状況でなく普通に告白されたのならば悪戯などの可能性も思いつかずにはいと答えてしまうだろう。
その身体を見てしまっては先ほどの感情など消え去り、容姿は可愛いのだろうかなど思ってしまうのはすけべ心満載な男の性だろうか。
 そのまま視線を上げるとアーモンド形の大きな瞳と目があった。美少女、それ以外に言える言葉はない容姿だった。フードでどんな髪をしているか分からないが現時点で容姿は彼にド直球だった。
 痴女だが、女優でもそうそういない存在に今度は別の意味で動けないでいると、女性が男性に密着してきた。頭一つ半ほど差があり、胸元から下が彼女の柔らかい全身をたっぷりと味わってしまう。顔はこちらを不安そうに上目づかいでこちらをちらちらとみている。
 最初は怖い、気持ち悪いと思っていたのが、可愛いに変わり、今でははいと肯定したら犯っていいのかと変貌してしまった。

「……っ」

 おもわずごくりと喉がなる。可愛い上目に当たる感触、暑い時期で上も下も薄着なので発育のいい女性の身体がよくわかる。もちろんアソコもこの感触を堪能してムクムクと下着内で窮屈な思いをすることになる。

「あ」

 さすがにすぐ気づき口端を軽く上げた顔を向けてきてこう言った。

「興奮しましたか」

 もう言い逃れができなかった。変態に欲情してしまったのとこんな可愛い人に気付かれたのとで羞恥心で一杯になり目をぎゅっと閉じ真っ赤な顔を立てに動かした。

「そう、じゃあ」

 声は淡々としていたが表情は逆で彼女は非常に嬉しそうだったのだが、視界を閉じた彼は気付かなかったので彼の脳内はこれから起こる事態とはまったく別の事態を考えていた。
 するっと足が衣服とこすれる感触が生まれ、そのすぐに下半身全体が風呂などにいる気分になった。

「へ?」

 思わずを目を開く。するとそこには。

「貴方の精をくださいね」

 彼の股間と同意位置に並ぶ彼女の頭が見えた。

「え? え?」

 混乱する彼に現実を知らせるように、勃起したそれが刺激を脳にぶつけてきた。自家発電では感じたことのないそれに思わず身を震わせた。
 絶えず快感は彼を震わせようやく頭は視界に映る状況と耳に入る水音を理解した。あの変態が真っ赤な先端をぺろぺろとなめていたのだ。

「きもひぃい?」

 舌を出しているのできちんと言葉にはなっていないが何と言っているのかは分かった。気持ちよくないはずがないだろう。舌の裏で表面を左右に振られていると思うと滑らかな動作で舌の先端が尿道口を通って裏側に到達して今度はぺろぺろと表面で舐められていると思うと割れ目を通って表面を舐めている。 一切の無駄がなく、快楽の余韻はまだ舐られていると錯覚して絶えず側面以外の亀頭をぺろぺろされているように感じるのだ。我慢汁は垂れ続け、早くも絶頂が近くなる。

「うぁぅ……で、でそう……」

 どこでしているかも忘れ、もう下半身しか考えられない彼の口からは自然とその言葉が出た。
 その言葉を聞いた途端、彼女は一言も言わずに速度と上げ始めた。速度が上がると自然と力も強くなり、肉棒は何かの遊具のように上下に揺らされる。ただでさえ絶頂を迎えるだろう彼から『だろう』と腰が抜けて彼女の眼前から肉棒が消える。

「え」

 尻餅をつく体制になる途中で蹂躙されていたそそり立つ棒は生臭い液体を放出させた。それは物理学に従い、灰色のアスファルトを白く汚した。
 尻を思い切り打ってしまい、波のように痛みが走るが今までにない快感で気にすることどころか射精の余韻に顔を俯けそのままの体制でぼーっとしていた。すると、視界の上に足が見えた。綺麗な足である。髑髏型の装飾が気になるが。
 のったりとした動作で上を見上げて彼女の顔を見て彼の脳ははっと余韻から目覚めてしまう。
「……」
 むくれて不満そうな顔で見下されても別に興奮はせず、何か変なことをしたかと思考を巡らし始める。数秒もいらず、舐めはじめる前の言葉を思い出し、アスファルトに落ちたアレを見て再び上を見上げた。
「え、えと……ごめ」
 謝罪の言葉を出す前に彼女は勢いが余る速度でしゃがみこんだ。フードが外れ、彼女の髪が街灯に照らされた。肩まで伸びた髪はさらさらしていて、彼女の動きに合わして揺れていた。そして、街頭で照らされる彼女の髪に違和感を覚えて目を丸くするが突然来た快楽に顔を至高にゆがませ、悶え始めた。
 彼の股では彼女が一度出して萎れて掛けたそれを口に咥え刺激を与えて大きさを戻していた。今度は容赦がなく、彼が悶え始めて数秒で棒は大きさを戻していた。さっさと射精させようというのがよくわかる速度なのに、歯の当たる感触はなく柔らかい口内の肉が彼の棒をしごき上げる。
 一度出しても絶頂は止められず一度目よりもサラサラで少ない量が彼女の口に流れ込んだ。びくびくと痙攣する棒を咥えながらも一滴も垂らさずに唇と舌で尿道を押さえてそのままずるりと引き根き、のこった精も口でねっとりと味わうが、物足りなそうに眉を寄せている。
 それをみて彼はまだ解放されない事を理解したが、湧き上がるのは期待や興奮よりも、ほとんど放出した状態でも無理矢理出される事に不安を感じていた。

「まだ、やるの?」
「当然でしょ、まだ全然足りない」

 淡い希望を抱いた言葉は何言ってるのという顔で粉砕され放たれた言葉に彼は戦慄した。こんな変態が住んでいたことに。
 そして彼ははっと気づいた。出して性欲が薄れた今なら簡単に気付くことだった。
 今のままでは変態の仲間入りだと。誰かに見つかれば社会的に確実に死ぬ。それはもはや人生が終わることに等しい。
 ネットの繋がったこのご時世、どうでもいいことまでニュースで流れている事はよくあることだ。そのどうでもいいニュースで変態の勲章を飾られた自分が流される。思わず身震いがした。腰に手を回されているので力で彼女を振り解くしかない。だが、緊急時でもこんな可愛い人に手を上げられないヘタレさんは藁をも掴む思いで提案を出した。

「あ、あの」
「〜〜っ何?」

 何かぼそぼそとつぶやいていた彼女は中断させた事にご立腹のようだ。僅かに頬をむくらしている。

「俺の家か……」

 女性の家を言おうとして名前も知らないことに気付く。本当にただの初対面に口でされていた事実に顔を地面に打ち付けたくなる。

「名前聞いてないですね、お(rt貴方は」
 名前を聞くと彼女は数秒呆けた様子で固まり、いきなり動き出した。
「あっああそうかごめん……コホンっ私の名前はマリフィアよ」

 容姿もそうだが名前でさらに外国人なのだと認識して、同時に首をかしげる事が頭に浮かんだ。いろんな人種がこの国に移っているが、こんな端麗な人がいたら名前はともかくこの顔とスタイルは絶対記憶に残る。もしかして彼女の家はこの町内からそれなりに距離があるのか。それが町ですむのか市を飛ぶのかはわからないがいくらなんでも県は超えないだろうと彼は仮定していた。いくら露出プレイで男を漁るなんてぶっ飛んだ事をしようにも県をまたぐのはやりすぎではと思ったが、アブノーマルな性癖を持つ方の思考なんでわかるはずもなかった。この夜でも街灯の中よく見れば肌は画像やテレビなどでみる白人の色よりも少し違うので、引き籠って日の光を浴びず、夜には男を漁りに裸で散歩が日常ならば会うこともない。それが事実なら相当引く事になるだろう。
 なんにせよマリフィアがどこに住んでいるのか気になって聞いた彼はしばらく固まることになった。

「魔物国家レスカティエ」

 レスカティエだけだったとしても他国に住む人がこんな所であほな事するかと頭を抱えただろうが、頭に魔物国家である。なんだそれは。思わず『世界は広い』と言って納得して逃げたかった。聞いたことのないマイナーな国は多いがそんな国はないだろと突っ込みたい気もしたが、あまりにもあっさりと口にしたので世界は広いなぁと言いかける。

「知らないの?」
 知らない事にマリフィアは目を丸くした。
「……」

 下半身丸裸で股には女性が顔を近づけているというシチュエーションを市街地の道で行っている状況で彼は茫然としてしまった。





 その後、とりあえず名残惜しむマリフィナを無視してズボンを履いて家に帰宅。時間を確認すると深夜を回っている。当然コンビニで買った一部の食べ物を捨てる羽目になった。
 そして、互いに知っている事を言い合ってマリフィアが出した結論は。

「どうやら異世界のようね」

 これであった。彼のようについていけない人はどれくらいいるのだろうか。彼も同じことを考えいれば中二病こじらせた奴だなと権論つけて引き攣るように彼が笑う。そんな彼を無視してマリフィアはつらつらと言葉を並べる。
「お礼を言うわ、ありがとう。これで魔力が枯渇した理由がわかったわ」

 ちなみに彼女は人間ではない。魔物であり種族名はリッチである。ただ、彼女が普通の人ではないのは家に入れて蛍光灯の明かりで彼女を見たときに思った事だった。肌は一言でいうと死人のそれである。髪もまるで死んだような灰色だった。だが、色など気にならないぐらい綺麗な肌は色っぽい香りを撒いてさらりとしたセミロングはふわりといい香りを漂わせている。
 魔物と聞く前に出した彼の仮定は、何かしらの病気で人目につきたくないから外出せず、暗い夜で自分の肌を隠して恥ずかしくても火照る体を収めようと露出していたのかもと考えていた。これも斜め上だが事実は線に表せないような事実だった。
 マリフィアがここに来た理由は自分に合う男の元に行ける転送魔法を使用した結果だといった。これを説明していた時のマリフィアはとても言葉に表せる顔ではなかった。この魔法の結果は自分のいた世界のどこにも彼氏、夫となる者がいなかったということなのだ。ファンタジーの世界についさっき踏み入れた彼には、どうフォローしたらいいのか分からなかったがマリフィアは気にしなくていいときっぱりと言った。反射的にどうしてと思わず聞いてしまう。

「……貴方に会えたから」

 僅かの間をあけて返った言葉にこんな可愛い子が自分の元に来てくれたことに泣いてしまった。

「え……ええと違うの男なら誰でもいいわけじゃなくて……その」

 どうやら泣いた理由が男なら誰でもいいと解釈されたと思っていたのだろう。頬を赤くして俯いてしまう。

「いえ、すみません俺の所に来てくれた事が嬉しくて……」

 そこでふと思った事があった。無意識に地雷じゃないかと思ったがもう遅い。

「でも出会って半日も経ってないですよね? どうしてそこまで俺の事を……」

 好きという単語を口にできず赤くなってしまう。

「私の本能がそういっているだけよ……ならどうしてあなたは泣いたの?」

 魔物の本能。魔法だからで片付くファンタジー世界を思い出し彼はなんとくなく納得した。

「男はなにからなにまで可愛い女性が隣にいるのなら感涙するものです」
 もちろん女に不自由する男限定の言葉だが。
「…………」
 真っ赤で俯く彼女に彼はムラムラしだしてアソコをギンギンにし始める。
「マ、マリフィアさん」
「はい? っんぐぅ……!?」

 火照る体が我慢できなくて小さいながらも弾力のある唇を奪ってしまう。不慣れな動作である彼の舌に優しくマリフィアの舌が絡み始める。明らかに男としてきたような動作で彼の口内を犯し始めあっという間に主導権を握る。もう彼の舌は動かず、彼の歯や頬と共にマリフィアに弄られる奴隷に変わってしまった。
 二人で唾液の糸をひく頃には彼の状態は外野プレイの頃よりもひどく、もう彼女に犯られる事を期待していた。もっともそれを語っているのは表情である体制は変わっていない。何の断りもなし股間を目の前に突き出すのはいくらなんでも失礼ぐらいに理性は残っているのだ。
 それも彼女が肉棒に手を出すのが数秒違うかどうかの違いしかないが。魔法で彼自体を真っ裸にすると自分も邪魔なローブを外し彼のそそり立つそれの前に座った。我慢汁でどろどろなそれに股間が疼く、気付けば自分の割れ目もひくひくと蠢いてとろとろと汁を溢れさせていた。だがぐっと我慢してまだ十分な魔力回復をしていない今よりも後に取ることに決め彼の棒に向かって小さく呪文を唱え、一息、棒に吹きかけた。

「うぁ……?!」
 一息だけでまさか甘い性感を感じるとは思わず彼は戸惑った。その様子に可笑しそうに笑ってマリフィアは答えた。
「魔法で感度を上げたの」

 その言葉に彼の期待の衝動がどんどん強くなる。
 マリフィアが行ったのは初めにされた事だった。最初の速度に戻ったはずなのについさっきのおぼろげな記憶の快楽とは離れていた。早漏と言われそうな時間で彼は絶頂を迎えてしまう。嬉しそうにマリフィアが亀頭の先端に唇を合わせ濃厚な白濁液を飲み込まずこぼさず口に含み、味わい始める。その間は片手で彼のイチモツをしごき始める。出してからだと数分なのにもうドロドロな真っ黄色の精液に驚く理性は彼にはもうなく、彼女の両手で味わう快感に夢中だったが、美味しそうに自分の精液を味わう彼女も可愛くて頭を撫でる。もちろん、マリフィアも口に充満するイカ臭さとぷにぷにの歯ごたえに舌をフル活動させる雄の味に興奮して気を取られることはなく、一切の衰えがない熱いそれの形を手と目で味わい、ただよう雄臭がイカ臭さと混じり合うことに興奮して魔力が戻っていき、もっともっと彼を喜ばせれる実感に身が震えた。
 片手でするのは彼の精液を口にしたいからである。びゅうびゅうと射精する様も熱いそれも浴びたいが今は魔力補給である。
 今まで舐めた亀頭は手を出さずにゆっくりと竿部分をしごき始める。カリの方に指を上に近づくと手を斜めにして亀頭と手が密着してはゆっくりと下がってゆく、通常の感度ならばマリフィアが呑み込むまでもっただろうが、今の感度では意味のない事である。先ほどと変わらない精液が噴火のように噴射される。彼の胸元辺りまで飛んだそれは下に落ちていき、彼の下半身とマリフィアの顔をドロドロに汚す。一呼吸の度にアツアツの臭いが鼻孔を通って脳を蕩けさす。指ですくって口に運び終えると、今度は彼の身体に付着したそれをぺろぺろと掃除を始めた。腹から太ももまで白く汚れた所をじゅるじゅると吸い上げては舌でぺろりと舐めとられる。まるでマリフィアに唾液でマーキングされているようで肉棒で感じるそれとは違う甘痒い快感もあいまって身を悶えさせる。
 彼の股間周辺を涎まみれにした頃には、もうマリフィアのアソコは大洪水だった。人間の女に言うのが比喩ならば彼女には文字通りだろう。ひくひくと動いてはぷっくらとした恥裂からぽたぽたと落ち、足から流れ、カーペットをぐしょぬれにしている。
 我慢の限界が近いマリフィアは彼に横になってもらい、その上に彼女が覆いかぶさる。向きは正反対で、マリフィアは重力に逆らう棒に目の前で誘われ、彼の上には毛一本ない彼女の恥部が晒される。いつも弄っていた自分の棒とは全く違うそれをどうすればいいのかなんて知らない彼は、ただ自分の蜜でぬるぬるの割れ目を優しく、おそるおそると撫でる事しかできなかった。

「んぐっんむむぅ……んんっ!」

 しかし、たったそれだけで彼女の身体はビクビクと反応し口からは淫猥な声が漏れる。やっているのは男で翻訳するなら手で本当にかるくしごく程度でここまでの反応はまずないだろう。だが、リッチであるマリフィアの身体は元々何重にも魔術が施されており、魔力が戻りつつある事で、感度が戻っていたのだ。それは何も性器だけではない。お口で棒をほおばり、ぢゅぽぢゅぽと音を立てて顔を上下に動かすと同時に上体を浮かしては彼に密着させ、何度も乳房を押し当てる。彼女の肌がさらに濃くなった色の突起が彼につんっと触れるだけで落雷に撃たれるような衝撃に襲われ、さらに沈めて彼と自分で柔らかい二つに圧力をかければ身を震わす快楽が生まれ、固いそれと擦れる内側の肉が生む感度は体を動かす原動力に変わる。

「んぐぅっ!?」

 初めての愛撫に体を痙攣させながらももう3発ほどは射精を促していたマリフィアだったが、突然胴体がビクンと大きく跳ねてしまうほどの性感に襲われ、動きを中断させてしまった。
 それからも無抵抗にならざるを得ないその快楽に悶え、咥えて言葉にならない声を出すしかなかった。どこを触れられているかはすぐに理解するが、一方的に受け止める状態から動けずにいた。
 魔物の快楽を受け続けて多少の余裕が生まれた彼は自分も分からないなりに彼女を喜ばせたく思っていた。その時見えたのが恥裂の先で固くぼっきしている突起物だった。大唇陰で根元を隠しながらも大きく存在を主張していた。一度気付けば視界から忘れることはなく、逆にマリフィアの責めで頭がぐちゃぐちゃだった時でもどうして気付かなかったと内心不思議に思った。
 性器の振動に合わせて震える様が早く触ってほしいように思え、無意識に片手が子供をあやすように撫でていた。その時、今までで一番の反応が返ってくる。ガチガチの棒は暖かい口内で咥えられたままで動く様子がなく、彼女に余裕のない快楽が生まれたのだと分かり、鼻息がより荒くなる。
 最初こそ優しく撫でていたが、自分の制御が聞かず一指しと親の指でもって容赦のない速度でこすり始めた。

「ひぁあ?!」

 可愛い悲鳴が聞こえると同時に肉棒が外気に包まれる。マリフィアが大きくのけぞった。強烈な快楽に体は耐える事に夢中で精一杯声を張り、上体を起こして身をくねらせ始める。ここまでの反応は一人寂しく弄っていた時代にクリに夢中で魔術を掛けすぎたことが原因だった。どれくらいと文字で表すならば魔物と無関係の人なら誰だろうとまず気持ちいいとは思わないだろうということだ。そして、自分の割れ目を他人に触られたときに気付くべきだった。自分の意志で動く手と他人の意志で動く手の差を。
 元々棒で掻き回される事を我慢して魔力を回復していた所に、予想以上の快感を受け。彼女の魂は戻ってしまった。
「ひっ💛 ああっ! はぅん💛 もっと💛 いいよぉ…くぅぅぅ……ッッ!!!💛」
 ビクッビクンとマリフィアが跳ね上がった。襲い掛かる快楽に魂を蕩けさせながら、目に焼き付いた彼の棒に釘付けになった。それは初めて会った頃よりもわずかだが大きくなり脈を打っていた。
 子宮が疼く、膣が疼いて舌の唇が疼いた。現在残る魔力をとことん消費してお互いに感度を底上げして彼も感度を気持ちよくなるように、魔術で漬け込む。いまなら一舐めで一射精
 だろう。そのの状態で今からする行動を脳に描くだけでイきそうになる。
 くるりと向きをかえこれから永遠と共にいる彼と向き合う。
 恥ずかしげにだが、マリフィアは言った。
「射れるよ、貴方💛」
 大唇陰を広げ、二つある穴の下側と彼の鈴口を当てる。もう前から穴をパクパクさせていたそれはより分かりやすい反応を表し始める。
「あっひぃ!?💛」
「うぐぉ……ッッ!!?」
 思い切り腰を落とし一気に奥まで突っ込んだ瞬間、結合部分からイカ臭い液体がこぼれ二人が卑猥な声をもらした。だが、それで動きは止まらない。マリフィアが腰を上げて落とすで一回の動作。その間にお互いに数回の絶頂を迎える。彼女が吸収しきれない精液が二人の接触の度に飛び散る。
 入る時は小さい内部を押し広げて、抜くときはヒダとカリが引っかかりいついかなる時でも一切の隙間がなく、全方位からマリフィアの膣肉が彼の棒にまとわりつく。
 イっても終わる前に次の絶頂を迎え、常時感度の上がった絶頂の快感が二人を包む、彼はもうはち切れそうな気持ちよさに耐えるしかできず、マリフィアも経箱から離れた今、魔術の効果を分析などできず、欲しくてたまらない雄を求めて腰を振る。彼女が補給する精液の量は尋常ではなく、彼女の強く濃い魔力が放たれ、彼を包み込み始めた。





 チュンチュンと小鳥が聞こえる。もう辺りは精液が流れてはその上を流れて真っ白な床をつくっていた。マリフィアが腰を上げたときに見える肉棒は倍近くの太さになり、すっぽり咥えていた性器は全てを咥えられずにいた。ちょうど子宮口に当たるか当たらないかだったそれはガンガン突き当たるようになっている。
 そして数時間後。





 お互い肩で息をする状態でまだ彼のそれはガチガチで繋がったままだが、動きは止まっている。彼は天井をぼんやりと見て、マリフィアは逞しくもなく肉でぶよぶよでもない彼の胸板で己の失態に何とも言えない気持ちを抱えていた。結局魔術の効果は気持ちいいの一言で終わり、魂を戻してしまった自分に情けなく恥ずかしく思いながらも、一心不乱に振り続けた快楽も素晴らしくよかったのだ。

「……マリフィアさん」
「……なに?」

 一瞬の間を空けて、彼は答えた。
「よろしくお願いします」
「やだ」
「え?」
 予想外の言葉を即答され、思わず顔を戻した。潤んだ瞳でむすっとした彼女は口を開いた。
「敬語やめて」
 少し呆けていたが、軽く笑って口を開いた。
「そうだね、これからよろしく、マリフィア」



 彼女の魔力は相当高いらしいがここに来るさいにほとんど使い果たしてしまい。あそこまでやっても半分も回復していないようで、当分はこの世界に留まる事になった。それからの生活は人目に触れるのもあって、マリフィアの容姿は魔法で人の姿に変えたが徹夜で響いた卑猥な音と声をごまかすことは出来ず、近所からは変態のレッテルを張られ、当分避けられたのだった。
 友達にも、とんでもない彼女が出来たことで当分連絡が返ってくる事はなかった。
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