読切小説
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マッドハッターの魔香責め
やぁ、お目覚めかな?昨日は良く眠れたかい?
ここかい?ここは私の自室さ。ここに居るのは君と私の二人だけ。
おっと、そんな怖い目をしないでくれ。君に危害を加えるつもりはない。
昨日?ああ、昨日のあれはほんの挨拶さ。中々に気持ちよかっただろう?ふふっ・・・

さてさて・・・そろそろ本題に入ろうか。
昨日の責め・・・
体中を愛撫され、力は抜けきっても最後まで君の誇りは溶けなかった。
私も性技には自信があったんだけどね。君の心を支配することはできなかったんだ。

ん?あきらめろだって?はははっ・・・面白いことを言うね。
淫魔というのは自分が堕とせなかった男を諦めたりなんかはしない。
むしろなんとしてでもその男を自分の物にしたくなる。
私も例外じゃない。君のその誇りに満ちた顔が甘く蕩けきって私を求める瞬間を、ぜひともこの目で見てみたい。

君に拒否権はないよ。ここは外とは隔絶された世界。
住民の案内なしに出れたりはしない。そこで取引をしようじゃないか。
今日一日、私の性技に耐え切ったら君をこっそり、ここから出してあげよう。
王国に戻り主を守るためにも・・・君は断れないはずだ。

・・・うんうん、良い返事だ。騎士としての誇りに満ちた表情。
ふふ・・・少しでも気を抜けば私のほうが君に堕ちてしまいそうだよ。

さぁ、始めようか。ああ、そうだ・・・
「耐えきる」というのはあくまでも精神の話だ。射精自体は何度してもかまわないよ。
ようは・・・君が私の虜になったら君の負け・・・というわけだね・・・
・・・はは、顔を近づけただけで赤くなってしまったね。
こういった初々しい反応は見せてくれるんだが、最後の牙城を昨日は崩せなかった。
さて・・・今日はどうなるかな・・・?

・・・まずは、力を抜いてもらおうか・・・ほおら、後ろから抱きしめて・・・と。
私の感触と温もりを感じるかい?今日は昨日よりも火照っているからね・・・
あとでじっくりと、素肌の感触も堪能させてあげよう。

ふふ・・・柔らかい胸に太ももが、君を包んでいくよ。
海千山千の淫魔達の中じゃ、それほど自慢できる胸ではないけど・・・
柔らかさには自信があるんだ。ほおら・・・
まるで君の背中に私の胸が溶け込んでいくようだろう・・・?
ん・・・ふふ、背中がビクッとはねたね・・・。気持ちいいかい?
ほらほら・・・ふにゅ、ふにゅ・・・むにむに・・・
ふふふっ、このまま胸でマッサージしてあげよう。
背中や肩・・・脇腹を溶かすように・・・胸を溶け込ませて・・・離して・・・
溶け込ませたまま動かして・・・円を描くように・・・
柔らかい胸の先に、ツンと尖った物があるのがわかるかい?
ふふ、そうだね・・・これは乳首だよ。女は発情するとここをふくらませるんだ・・・。
わかるかい・・・?私は君に・・・発情してしまっているんだよ・・・?

おっと・・・さっきまで私を支えてくれていた背中が・・・だんだんと弱々しくなっていくね・・・。
なんとも愛らしい反応だ・・・相手の力が段々と抜けていくこの感覚・・・たまらないね・・・
私が二人いれば正面から君の顔を楽しめたんだが・・・残念だ。

そうだ・・・顔を見たり口づけをすることは出来ないなら、何かで代用しようか
この耳・・・こんなに真っ赤にして・・・甘く熟した林檎のよう・・・
ふふ・・・とても美味しそうだ・・・

おっと・・・はは、震えたね・・・。耳元で囁かれてゾクゾクしてしまったかい?
昨日はしてあげなかったことだからね。じっくりと楽しむと良い・・・
じゃあ、失礼するよ・・・。

じゅるっ・・・ちゅっ・・・れるれる・・・ん・・・んん・・・
じゅぱ・・・じゅ・・・じゅるるるるるる・・・・・

ん・・・じゅ・・・んぱっ・・・こら、暴れるんじゃない・・・悪い子の耳は・・・
奥まで舐めてあげないとね・・・
じゅるる・・・れろっ・・・れろれろ・・・じゅぱっ・・・ちゅぱ・・じゅるるるるるる〜・・・

んぱっ・・・ふふ、どうだった?初めての感覚だっただろう?
おそらく君は基本となる性技の耐久訓練は色々と受けてきたのだろう。
けれど・・・いくらか穴はあったようだね。耳舐めまでは体験していなかったようだ。

ふふ、大丈夫かい?今ので完全に力が抜けきったようだね。
今度は私が君を支えてあげよう・・・
ほら、そのまま私にもたれかかってごらん。
私の胸を枕にして・・・そうそう、そのままゆっくりと沈み込んでおいで・・・
お尻は膝の上において・・・このまま抱き包んであげよう。

ふふ、よしよし・・・。良い子だね・・・やっと君の蕩けきった顔が見れたよ。
ああ、やはり可愛いね・・・私の責めを受けて、私に身を委ねる・・・。
淫魔としてコレ以上の幸福は滅多にないよ。

ん・・・?この程度で僕を堕とせるものか、だって?
ふふ、なるほど。どうやらまだ目の奥の光は消えていないようだね。
それでこそ、堕としがいがあると言うものさ。
私もこの程度で君に勝てるとは思っていない。
その証拠に、私の責めは、まだまだ続いているんだよ?
ん?こんな抱擁くらいじゃ負けないだって?ふふ、気付いていないのかな?
目を閉じて、集中してごらん・・・と言っても、言うことを聞いてくれそうにないね。
仕方がない、私の手で・・・こうやって目を覆ってあげよう・・・

どうだい?真っ暗だね。視力を失ったおかげで
私の体や手の温もりや感触を、更に感じるようになっただろう?
さて、もう一つ、何かを感じないかな?

・・・ふふ、気付いたかい?
そう、「匂い」がするだろう?甘くて優しく・・・どこか不思議な、鼻腔をくすぐる魔の香り・・・。
実は昨日、君が眠った後に幻惑成分や催眠効果のある植物を浮かせたお風呂に浸かったんだ。
花から染み出た成分はお湯に溶け込み・・・私の体を包んでいる。
私も元々はマタンゴから派生した種族だからね。植物の香りとは相性が良いんだ。
元々の私の体の香りと混ざり合って・・・我ながら良い香りだと思うだんだけど、どうかな?
ふふ、一度意識をしてしまったら逃れられないよ。ほおら・・・香りがどんどん
君の体を侵していくよ・・・。私の髪の毛から・・・胸から・・・腋から・・・太ももから・・・。そして・・・
ふふ、あそこから漂う香りが・・・君を包んでいく・・・
特定の淫魔が出す強制発情の香りとは違う、君を妖しく惑わす誘惑の香り・・・
じっくりと堪能するといい。
ああ、そうだ・・・他にもこんな香りもあるんだよ・・・?
ふぅー・・・ふふ、どうだい?私の吐息は。口から溢れる桃色の霧が君の顔を包み込む・・・。
ふふ、ある意味じゃ、間接キスと言っても良いかもしれないね・・・
そういえば、さっき舐めた耳は私の唾液でふやけたままだったね
この吐息で乾かしてあげよう・・・
ふぅー・・・ふうぅー・・・ふふ、ゾクゾクするかい?
体がぶるぶる震えたね・・・。じゃあ最後は至近距離で優しく吹き込んであげよう・・・。
ん・・・ふうー・・・・・・・・・・・・・

ふふ、これで・・・
・・・驚いた。まだ堕ちていないなんて・・・。
やれやれ、自分の魅力の無さに自信が無くなってくるな・・・
どうしたものか・・・このまま性行為を行ってもこの心は溶かせないな・・・。

仕方がない・・・。最後の誘惑をさせてもらおうか。
ああ、君はしばらく、このままゆっくりしていて良いよ。
ん・・・っと・・・。ふう、君を抱いたままだと、脱ぐのは少し難しかったな。
ふふ、これがなんだかわかるかい・・・?
おやおや・・・さっきまで蕩けていた目を見開いて・・・。そんなに興味を持ってくれたのかな?
ん、違う?ふふ・・・けれど君の目は釘付けになってしまっているよ・・・?

この・・・私の下着にね・・・
ふふ、自分で言うのもなんだが、中々に可愛い下着だろう?
薄いピンクの混ざった白色・・・。
もっとドギツイ色をしたのもあるんだが・・・君のような初々しい少年には・・・
こういった優しく包み込まれるような色が良いかと思ってね・・・。

はは、その顔は今から何をされるのか気付いているね。
そうだよ・・・今からこの下着の香りを堪能してもらおう。
今朝履き替えた下着だからね、良い具合に私の一番の香りが染み込んでいるんじゃないかな・・・?
じゃあ行くよ・・・ほおら・・・。
あははっ、さっきまで開いていた目が途端に蕩けてしまったね。
やれやれ、下着の香りでうっとりするなんて、まるで変態のようだね。
ああ、私は気にしないよ?さっきまで耐えていた牙城が、下着の香りで・・・
私のあそこの香りで崩壊するなんて最高じゃないか・・・♪

ほら・・・香りだけじゃなくて質感も楽しんでくれよ?
すべすべの絹生地が君の顔を優しく撫でて・・・
ぼんやりとした目に映るのは優しい薄桃色・・・。
そんな魅惑の布から溢れ出る甘い甘い魅惑の香り・・・。

わかるかい・・・?私の特別いやらしいな香りが・・・。
さっきまでの香りとは違う、「君を発情させるため」の香り・・・。
今までの責めで興奮した私のあそこから漏れ出した雫の香り・・・。
心を蝕み、侵し、溶かす・・・お姉さんの香りだよ・・・♪
そう慌てなくても、無理に吸い込む必要はないよ・・・
漂う香りが君の心を支配して射精に導く・・・
ほおら・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・。

・・・・・・ふふ、精液を漏らしてしまったね。
すぅ・・・ふふ、とても良い香りだ・・・。これが君の匂いなんだね・・・。

さて・・・体中の力が抜けて、甘い香りに包まれての射精はどうだったかな?
これが効かなかったらさすがの私も諦めて・・・
ん?もっとして、だって?
・・・・・・・・・・・・
あははっやっと完全に堕ちてくれたね・・・♪
良いとも・・・もっと、どころか君の望むことはなんだってしてあげるよ?
淫魔の誘惑で堕ちてしまう・・・。
それはつまり生涯の伴侶となるという意味だからね・・・
さぁ・・・今、この瞬間から私と君の生活が始まるんだ。

まずは・・・何をしてもらいたいのかな?
あなた・・・♪
17/03/25 17:21更新 / かずら

■作者メッセージ
ありがとうございました。
今回は少し「・・・」を使いすぎてしまった印象です。
マッドハッターさんのような気品とエロスを感じさせる雰囲気の淫魔の
匂い責めというのを描いてみたかったのです。
掌で踊らされるというか、余裕満々な感じで責められる。
耳舐めとかマッサージとか匂い責めってそういうのにすごく合うと思うんです、ハイ。

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