読切小説
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妖精の国で
雨が暫く続いた八月の終わりの事だった。梅雨でもないのに一週間も雨が降り続いた次の日の朝は、雲ひとつない晴天だった。ガムラン山の麓に住む僕は、雨上がりの後に生えるキノコを探しに山の方へ朝から大きな籠を持って出かけていた。
一人暮らしで食べ物の貯蓄はある程度あるといえ、長く続いた雨のせいで、食べ物の多くは黴の被害を受けた。ならば、この機会を逃す手はない。山にはこの雨に発生したキノコが沢山あるはずだ。
作業着に着替え籠と鞄を背負うと、通り山を歩いていく。普段は見慣れた光景とはいえ、雨の後の森の雰囲気はガラッと変わっていた。泥濘んでいる道に時々ブーツをとられながらも、山の頂上付近にある二本松の辺りまでは何の問題もなく辿りついた。この辺りは木が少ない。木に登れば、山下の貿易港ガムラスタスが一望できる。
僕は、普段の二倍は取れたキノコを籠に入れロープで木に吊るすと、この辺りで一番高い木に登る。そして、木の間に元々かけてあったハンモックに寝転がった。3年前に自分でハンモックをかけてから、ここがお気に入りの場所である。寝転がると木々の葉が揺れるのが聞こえる。森の生き物達が草花を揺らしている。虫の音が聞こえる。遠くで獣が遠吠えをしている。風が気持ちいい。
見下ろす港も抜群の眺めだった。港には先日の嵐を生き延びた船が泊まっている。男達が其々の船から積荷を降ろし、商人がテントを広げて売り買いをしている。港から斜面に沿って煉瓦造りの家々が立ち並ぶ。街は活気に満ち溢れ、ここまで人の声が聞こえてきそうである。籠が一杯になるまでキノコを集めれば、明日には街に売りに出れるだろう。そんな事を考えながら、ゆらゆらと眠りについた。
ーどれくらい眠っただろう。太陽が高く登っていた。上体を起こすと、ハンモックが揺れた。寝ている間、木にかけていたブーツを履く。そろそろ飯時だ。バックの中から朝一で作った昼食を取り出す。箱を開けると、ライ麦のいい香りが広がる。パンの中から、レタスとトマトに、肉厚のハムがはみ出している。お腹が空いていたので、ガツガツ食べた。空気のよいところで食べるご飯は美味しい。持ってきた水筒には、アイスティーが入っている。それでパンを流しこみながら、バックからリンゴを出した。食後のデザートだ。これで、午後からも十分にキノコ狩りに励める。そう思って、それを齧ろうとした時だった。予期しない訪問者が来た。
「ねぇ、ねぇ、お兄ちゃん?こんなところで何してんの?」
それは、自分より一回り年下の赤髪の女の子だった。緑のワンピースのような服を着て、ハンモックをかけている木の枝に危なっかしく立っている。しかも裸足で。どうしてこんなところに、女の子が?僕は混乱したが、すぐに気をとりなおし、
「お、おい!キミっ!そんな所に立ったら危ないって!は、早くコッチにおいで!!」
この高さから落ちたらただの怪我では済まない。慌てながらも、僕は手を伸ばす。が、ここからでは、届かない。
「あはは、そんなに心配しなくっても大丈夫だって!お兄ちゃん!ほら、あたし、こう見えてもバランス感覚いい方だからっ」
彼女は陽気に笑うと、片足で立って見せる。その上、腕を水平に上げて、ゆらゆらと揺れ、終いには跳ね始めた。彼女に合わせて、木の幹とハンモックが揺れる。
「お、おい!ちょっと!?」
「あははは!」
血の気が引く光景だ。一体この子は何をしているのだろう。だが、彼女は本当に状況を楽しんでいるようだった。何かおかしいとは思いながら、ほっとく訳には行かずに幹伝いになんとか前に進み、手を伸ばす。
「ほら!手を伸ばして?もうちょっとだから!」
片方の手で枝を掴んだまま、もう片方の手を彼女に伸ばす。後10センチといったところか。枝の上で小躍りを始めた彼女に青ざめながら、ようやく指の先が彼女に手に届きそうになる。ーよし!!ぐいっと枝がしなり、彼女の手をなんとか掴まえる。
「あはは!あはは!やだ!捕まっちゃった」悪びれるそぶりもなく笑う彼女。「もう、こんな事しちゃ、危ないじゃない…か」何はともあれ、良かった。良かった。僕は、胸を撫で下ろした、その時である。大きな風が吹いた。突風である。僕が捕まえていた枝が、大きくしなり、力に負けてメキメキと亀裂が入り、根本から折れる。「うわぁぁぁぁぁ!」バランスを崩し真っ逆さまに落ちる。
…走馬灯。思えば短い人生だった。お父さんお母さん、親孝行もできずすみません。ああ、死ぬ前に女の子と付き合うんだったなど思いながら、空中の中でもがくが、努力虚しく重力に従い落下する。ポケットに入れたリンゴがこぼれ落ちる。女の子がまだ笑っている。さらば青春!!さらば人生!!!と、諦めかけたその時、グッと背中を誰かに抱えられる。「ふふ、お兄ちゃん、本当ドジねぇ?」それに続くように、次々と影が目の前を横切る。そして、右腕、左腕、右足、左足、それぞれの部位を抱えられる。「うわぁぁぁ!」訳もわからず叫ぶと、グッと後ろに引っ張られ、体が宙を浮いているのが分かる。気がつくと、地面との距離50センチといったところで静止した。目の前には、粉々に砕けたリンゴが落ちている。心臓が止まりそうになる。余りの出来事に頭が追いつかなった。
後ろを引っ張る何者かに、地面にゆっくりと降ろされて、頭を上げると、僕は何故か女の子達に囲まれていた。先程の赤髪の女の子が目の前にいた。そして、彼女の周りには五人くらいの同じ背丈の女の子達がそこにいた。「もう、お兄ちゃんったら、ダラしないのね〜」「ふふ、マジ、ダサ〜い」「でも、もしかしたら女王様の好みかも」「そしたらぁ、私達ぃ、女王様に誉められるかもぉ?」「ふふ」「あはは」それぞれが、喋っている。
「あの、一体、これは何?君達は?」
状況が分からないまま座り込んでいると、彼女達が手を繋ぎ、僕を囲んで歌い出した。「いいからいいから」「お手手繋いで遊びましょ〜」「妖精達の探し物〜」彼女達は笑顔のまま、僕を囲んで爛々と回り出す。「ふふ」「お兄ちゃんをこれから私達のお家に招待しまーす!」「あはは」「秘密の秘密の場所ですよ〜」「女王様のいらっしゃる場所〜」「だからリラックスして?」「そうそう」「森の妖精の招待です〜」「魔法陣が回り出す〜」「あはははは」彼女達がグルグルと回りを回ると、次第に、彼女達の姿が消え、辺りが光に包まれた。そして、僕は意識を失った。

ー目がさめると、僕は花畑の中にある赤い煉瓦の道で倒れていた。辺りを見回すと見たこともない景色。色とりどりの花が咲き乱れ、小川がそばを流れていた。遠くを見ると、周りは切り立った山に四方を囲まれている。ここはどこだ。長年この山の麓に住む僕でさえ、分からなかった。辺りに先ほどの女の子達の姿はない。どうやら取り残されてしまったようだ。
「あら、見慣れない方ですね?」
ふと、そちらの方を見ると、女の子が花畑に立っていた。
「ようこそ、妖精の国へ。どうやらその様子だと、フェアリー達が転送先を間違えたようですね」
「妖精の…国?」
父親から聞いた事はある。ガムラン山のどこかには、妖精達が住む小さな国があると。だが、それは伝承だとばかり思っていた。
「僕、変な女の子達に囲まれて、気がついたら、ここにいたんです。…貴方は?」
深い青の髪の毛。額には小さなツノが生えている。白のシンプルなワンピースには金色の刺繍がしてあり、背中には透明な翅が生えていた。これが、伝承にあるフェアリーなのか。
「私は妖精のコバルトっていいます。正確に言うと私はフェアリーではなくて、ピクシーなんですけどね。」
「は、はぁ。それで、僕はどうやったら、家に帰れるのでしょうか?」
「ここに来た者は如何なるものであれ、女王の許可なくてして、帰れません」
「ええっ!」
「それに、おそらく貴方は、女王の夫候補者として、フェアリーに連れて来られたのでしょうから」
夫候補者?女王?
「つまりは、女王様に会う必要があると?」
「はい。そうです。ご希望であれば、道を案内しますが。交換条件があります」
渡に舟とはこの事だ。ここで立ち止まってもしょうがない。まずは、この人を頼ろう。
「コバルトさん、ぜひお願いします。僕はここの事が全然わからなくて。でも、条件って?」
「ずばり、あなたの精液がほしいんです」
「えっ!?」
予想外の回答にたじろぐ。
「私たちは、精力を魔力に変換して生きています。だから、貴方みたいな若い男の人の精液は、私たちにとってご馳走なんです」
「でも?」
「…家に帰りたくないんですか?」
「…」
ーそういうと、コバルトさんは、僕の手をとり、花畑に連れ込んだ。
「ここは街の外れ、めったに妖精はこないので、恥ずかしがらずとも、大丈夫です。」
「大丈夫って言っても!」
そんな事は御構いなしに、コバルトさんがしゃがみこむ。
「人間の男の人のは久しぶりだから、興奮しますね」
ふふと、彼女が笑うと八重歯が見えて。こういう事になれていない僕は立ち尽くしていた。
「あの…えっと…僕は何をすれば」「大丈夫ですよ、立っていていただければ。後は私がいたしますから、お任せ下さい」コバルトさんが僕のベルトを緩めて、ズボンを降ろす。恥ずかしながら、パンツの中で、僕のモノは勃ってしまっている。
「ふふ、もう大きくなってるんですね?」「すみません」
コバルトさんは僕のモノをゆっくりと指でさすると、パンツを下げてしまって。勃起したモノが反り返っている。
「凄い太いですね。失礼します」そういうと、コバルトさんは、僕のモノを手で扱きながら、躊躇わずにゆっくりと口を付けて。
「うわっ、いきなり舐めたら汚いですよ!コバルトさん」
「そんなの気にしませんよ。ほら、中に蜜が詰まってるの、分かります。先から滲み出てます」
コバルトさんは勃起したおチンチンの先端をすでに舐めていた。女の子に舐められた事のない僕は、僕は喘いでしまう。
「あっ」
ーんっんっんっ。舌を使って丁寧に丁寧に舐めると、亀頭だけ軽く咥えて上目遣いで。
ーれろっれろっ。小刻みに口を動かしながら。頭を前後させて舐める。腕で僕の腰を抱えて。
「ふふ、私の口の中で、熱くなって、脈打ってます」
「それは、気持ち良過ぎるからっ」
ーコバルトさんは喉の深くまで咥えこむと、綺麗な吸い付くようにフェラする。それを見ていると、込み上げてきて。
「ああっ、コバルトさん、駄目です。そんなにされたら、もう出ちゃいます!!」
ーんちゅ、んちゅ。規則正しく頭を動かすコバルトさん。青い髪が揺れる。
「いいんですよ。零さないように奥に出して下さいね?」
コバルトさんが、僕のお尻を抱えこみながら、深くまで咥えると、僕は限界で。
ードプュ、ドプュドプュ!!コバルトさんの口に大量に出してしまう。余りの気持ち良さに、腰が抜けて。
ーゴキュッゴキュッ!コバルトさんがうっとりとした顔で、それを絞りとる。
「んっっ。ああっ、精液が私を満たしていきます!ああっ、魔力が漲る」
頬を染めてそういうと、精液がついた僕のおチンチンを舐めとり
「ふふっ、ご馳走様でした。それでは私が、街までご案内します。妖精の国、バッジーニへ参りましょう♡」

◆◆◆◆◆◆◆◆

道中、コバルトさんは手の平サイズに姿を変えて、僕の首の辺りに腰掛けていた。どうやら魔法で大きさを変えられるらしい。
彼女と1時間ほど歩いただろうか。小さな森を抜けた先に妖精達の城下町バッジーニがあった。「ここです!ようやく着きました。中に入る前に布で顔を隠して下さい。人間の男性だとバレると厄介だから。それに少し小さくなった方がよさそうですね」
コバルトさんは、僕を魔法で3分の1の背丈に変え、布で顔を隠すように指示した。
僕達が、入り口の苔生した木の門を抜けると、そこは妖精の街だった。中央の石畳の両脇には、大小様々なキノコが生えている。大きいものでは3メートルを超える木のようなモノから、足元に並ぶような小さなモノまで。所狭しと群生している。どれも人間界では見た事のないものだった。妖精達の家や店は、木や煉瓦で作ったモノ、キノコや切り株を利用したモノ、木の幹を利用したモノなど様々だった。妖精達がその翅をバタつかせ、道を飛び交っている。家の中からは焼き立てのお菓子の匂いがして食欲をさそう。また、至る所に遊園地の様なアトラクションが建てられていた。道の広場にある回転木馬で妖精達が遊んでいた。
「不思議な場所ですね、ここは」
「この辺では一番大きな街ですから、色々なモノがあります」僕と一緒に歩いていたコバルトさんが答えた。
広場から城へ向かう森を抜ける。20分程歩くと、開けた所に、池があり、そのほとりに大きな城が見えた。真っ白の煉瓦造、屋根は緑だった。近くまで歩くと、壁には蔦が張り付いていた。赤い髪と黄色の髪の二人の妖精が門番として門の辺りで飛び回っていた。
「今、女王様は、夫を探して忙しいんですけど、何か御用ですかぁ?」
「御用ですかぁ?」
コバルトさんは、僕に再び魔法をかけて、僕を元のサイズにする。
「実は私が花畑の所でこの人間と会い、連れて来ました。おそらくは、何かの手違いかと」
二人の妖精は何やら話合っていたが、ポケットから出した紙と僕の顔を見比べると、大きな木の扉を開いた。「いいタイミングでいらっしゃいましたね。こちらが女王様の謁見の間です」「謁見の間ですー」僕達を中に案内した。
中に入ると、花々が咲き乱れる美しい庭園があり、中央の広間が謁見の間だった。コバルトさんは従者との事で、別の部屋に案内され、結局は僕1人で妖精王に会う事になった。去り際にコバルトさんが「上手く元の世界に帰れるといいですね」と励ましてくれた。
謁見の間は天井が吹き抜けの大理石でできた部屋だった。警護の妖精に伴われて中に入ると、赤い絨毯の上を進んだ。女王が中央の椅子に鎮座していて、両脇には刀を腰に携えた妖精がいた。
「ごほん、よく参られた。人間よ。我はこの国を治める妖精の女王、ルールーである」
僕は床に足をついて敬意を示した。
「恐れ入ります。妖精の国の女王陛下っ」
どうやら、女王が椅子から立ち上がったようだ。僕の側まで歩いてきた。
「ふふ、まあ、其れ程緊張するでない。顔を上げて見せい」
恐る恐る顔をあげる。ここで女王に気に入られなければ、人間界に戻ることは出来なくなってしまうだろう。視線を上げると、女王と目が合う。ーーーーーーう、美しい!
女王は、目を疑うほどの美人だった。煌めく金色の髪の毛。白く健康的な柔肌。紫のベールを纏った彼女の後ろには、七色に光る蝶の羽。一度彼女が歩けば、キラキラとした鱗粉が宙を舞い、芳しい匂いが漂う。

「あら、ちょっと、キミっ、タイプかも♡」

「ーーはいっ!?」
一瞬、女王の言葉に耳を疑う。だが、立て続けに女王が言葉を繋げる。
「ちょっと♡あの、キミっ、よかったら私のお部屋来ない?ほら、美味しいお菓子とかもあるの♡」
顔に手を当てて、恥ずかしそうにしながらも、ぐいぐい僕の手を引っ張っぱる。結局、謁見の間から少し離れた女王の部屋まで連れてこられてしまい。
「ねぇキミっ?王様とかに興味とか、ないよね?」
僕を部屋に入れ込むと、ドアを閉めて鍵をかけてしまう女王。部屋は乙女チックな小物で溢れ、部屋の奥には天蓋付きの大きなベッドがあった。部屋の電気を消すと、女王はベッドの方に向かう。しばらくすると、声が聞こえて。「ねぇ、来てっ♡」
女王は、蔦が絡まる天蓋付きのベッドにゆるりと横たわっていた。ベッドには薄い絹のカーテンがかかっていてた。ベッドの脇に咲いた色とりどりの花々からは、いい匂いが立ち上っている。彼女が薄いカーテンの中で、翅を羽ばたかせる度に、部屋は甘い果実の匂いに包まれる。
「は、はい」
そんな色っぽい女王に翻弄されつつ、ベッドの前で立ち尽くしてしまっていた僕に、女王は言った。
「ほらぁ、女王様を待たせるの?」
彼女がそういうとベッドから魔法の蔓が意志を持ったように伸びてきて、僕の足に絡みついた。蔦は僕のズボンの上を這い登り、ベルトを緩めてくる。
「あっ、女王様、いきなり何をするんですか!?」
カーテンの中で、女王は笑みをたたえている。彼女の指先一つで蔓が動き、枝分かれして、服の中へと入ってくる。
「もっと、リラックスしてよ?ようやく二人きりになれたんだからぁ♡」
「は、は…い」
僕が緊張して立っていると、蔓が服の中に入り込み、身体を縛り付けていく。次第に、ズボンは降ろされ、パンツの中に蔓が進入する。
「あらあら、ここはすっごく固くなってるじゃない♡」
弄ぶようにそう言うと、蔓がおチンチンに絡み付いていく。亀頭へと這いずる。
「ああっ!女王様」
ビクビクと悶える僕、蔓は僕の身体に絡み、ペニスを扱いてきた。
「もう、扱かれて、気持ちよくなっちゃったの?ふふ♡」
蔓が身体を何重にも巻きこむ。そして、グイッと何本もの蔓が僕の身体を持ち上げる。僕は宙に浮き、バランスを崩したままカーテンの奥に引き寄せられる。カーテンが捲れると、甘い匂いが身体を包む。「うふふ♡」
流れるような金髪。気品溢れる整った顔立ち。紫のベールに身を包んだむっちりとした身体と、今にも溢れ落ちそうなふくよかな胸。その身体を草花で作った下着が隠している。
「妖精女王ルールーのベッドへ、ようこそ♡」
笑みをたたえたまま、彼女が指先を動かす。すると、蔓がベッドをはって僕に絡みついてくる。
「ほらほら、蔓で縛り付けてあげる♡」
そう言うと、器用に蔓がパンツを降ろしまう。足から伝わった蔓は、今や下半身を侵食して。パンツから飛び出たペニスが臍にはね返って。「あっ!!」
「ふふ、凄い、キミのおチンチン、勃起してる。私の体で興奮してるんだぁ。可愛いいっ♡」
綺麗な指先でツンツンしてから、僕の茎の根元から触る。撫でるように優しく触って。
「あっ、あっ‥」
彼女の前で痴態を晒している事と、不甲斐なさで顔を赤面させながら「あの、女王様、恥ずかし‥恥ずかし‥です」
「ふふ。私はぁ、この時を待ってたんだからぁ」「…この時を待ってた?」
ーんちゅ♡
彼女が、身体を起こして僕の固くなったモノに優しく接吻する。そのあまりにも柔らかい唇の感触に、早くも僕は射精しそうになって。
「そう。キミとエッチ出来るときをね♡」「でも、さっき会ったばかりじゃないですか?」「でもでも、恋愛は第一印象って言うでしょ。私、ビビッと来ちゃった♡」
女王は、ゆっくりと、草花で出来たブラを下ろす。と、形の良い乳房が顔を出して、ピンク色の乳首がツンと立っている。
「ほら、私の乳首勃起しちゃってる。ふふ、私ね、キミの事が好きになっちゃったの。始めて会った時から」
「えっ!女王様、な、なにを!」
「ふふ、私、キミともっと仲良くなりたい〜」
そういいながら、彼女が僕のおチンチンを触り、優しく口で咥えはじめる。柔らかな舌が亀頭を包む。
ーあむっ♡
「…あっ、そんな汚いです」
「ふふ、そんな事ないよ。とっても美味しいよ。私、いつまでも、舐めてられちゃうかも」
彼女は、乳首を自分で弄りながら、竿の下から上まで上品に舐めていく。上目遣いで。唾液が茎を伝い、滴る。
ーんじゅ、んじゅ、じゅっぽ、じゅっぽ。
「あんっ、私の口気持ちいい」
「ええ、と、とっても」
「嬉しい♡」
彼女が、指先を自分の胸に食い込ませながら乳首を弄ると、そのうち、指の隙間、乳首の辺りから蜂蜜のような琥珀色の液体が滲み出てくる。
「あんっ♡キミの前でこんな格好してるから、私、感じちゃって、乳首から蜜が出ちゃう♡」
ねっとりと粘ついた液体が女王の乳首からトロりと滴る。蜂蜜のような甘い匂いが広がる。
「もう、こんなにおちんちんが立っちゃってぇ?ふふ、変態っ♡」彼女が気を許したのか、絡み付いていた蔓が静かにベッドの下に戻っていく。バランスを崩した僕は、ベッドに仰向けに落ちる。
すると、むっちりとしてスベスベの太ももが、僕の頭を挟みこんだ。白く艶やかな肉。「ほおら、ふとももでお顔挟んじゃうよ。柔らかいでしょ〜?」フワッと嗅いだ事のない花の香りがして、僕は本能の赴くままに、手をお尻に回して、柔らかい太ももに、顔を擦りつけてしまう。
「あんっ!もうっ、本当は甘えん坊さんなのね、キミは。あっ、ほら、私の足に好きなだけ擦りつけていいんだよ?私の、ルールーの事好きになっていいんだよ?」
「あっあっ、ああっ」
腕を回して身体を触る。柔らかくハリのある肌。草花の下着の奥から香る濃密で濃厚で上品な匂い。あまりの気持ちよさに、頭には霞がかかったようで。彼女は、僕の頭を撫でながら、優しく微笑んで。
「ほら、キミっ、私のオッパイここだよ?ふふ」揺れるオッパイが顔に近づく。そして、硬くなった乳首をギュっと強く押し当てられる。
「あっ、ほらほら赤ちゃんみたいに吸ってごらんよ〜♡」
僕はそのオッパイを口にほうばり、両手で揉みしだきながら、吸い付いた。
「あっ、あっ、だめっ!好きな人に舐められると、私、余計感じちゃう!」桜色の乳首を吸うと、甘く香り高い上品な蜜が滲み出でてくる。
「あん!オッパイ、から蜜でちゃう」
女王様らしからぬ可愛い声で鳴くと、さらに乳首からはトロっとろの液体が滲み出て。「あっ、お、おいしいです」その芳醇で贅沢な味を口一杯に堪能すると、下半身はガチガチに勃起してしまって。彼女は揺れる乳を顔全体に押し付けながら。「ふふ、これからキミはずっと私のモノなんだからぁ。それにっ、ほらぁ、もう私、こんなにトロトロなのっ♡」
彼女が体をくねらせながら、ベッドの奥へ移動する。
「んっ‥女王様」ぼんやりとした頭で、彼女の方を眺める。
「女王様じゃないでしょ、名前で、ルールーって呼んで?♡」
そこには足を広げて、こちらを見ている彼女の姿が。「あっ、私のおまんこ見られちゃってる♡」下着はいつの間にか脱いでいている。
絹のようなつややかな肌。見せつけるように足を開いて、中央の湿った花弁を指でいじってる。あそこの毛は薄く金色に光っている。
「あんっ、キミのがここに欲しいの。キミと会ってから、すっごく濡れちゃってぇ♡」
美しい指を花弁の中まで入れて、透明な糸が引くまで出し入れしてる。グチュグチュと甘い匂いを放っていて。指でしつこくかきまぜながら。「ほら、私、お汁が止まらないのぉ♡」甘い声で誘う。開いた花弁から白い蜜を垂らしている。彼女は、指で穴を開いたり閉じたりしつつ、優しい笑顔で微笑んでいる。
「もう、貴方とこうしてるだけで、私のおまんこヌルヌルになっちゃうの。入れて欲しくて、おかしくなっちゃうっ♡」顔を赤らめながら、開いたり閉じたり。
そんな事を言われて、いても立ってもいられなくなった僕は、彼女に抱きつくと。「あんっ♡ケダモノっ♡」
首すじから耳、唇を奪う。「あんっ。もっとぉ、ルールーの事好きになってぇ?♡」声を漏らす。舌を絡めながら抱きつく。水音が部屋に響く。「ああっ、ずっとキスしてたいっ♡」僕は身体を抱きよせる。「そ、そんなに僕のこと、見てたんですか?ルールー」おっかなびっくり僕がそういうと。彼女がこっくりと頷いて、キスを求めてくる。その顔が余りにも可愛くて。
「ふふ、ようやく言ってくれたね、ダーリン♡」「ダーリンって?」
うっとりした顔で、ディープキスをすると。
「あん、おちんちん入れたら、私、キミの彼女になりたいっ♡。中出ししたら、ルールーの事、お嫁さんにして?」「なに言ってるんですか!」「ふふ。いいじゃない。だってぇ、キミと結ばれたいんだもん♡」甘えるようにそう言う。
ここまで来たら後戻りはできない。体勢を整えると、ゆっくりと僕の固いものを女王の湿った入り口に当ててると。「あんっ、来て来て!ダーリンっ♡ルールーの中にぃ♡」
ゆっくりとおチンチンを沈めていく。彼女がビクビクして。しっとりと濡れたアソコは僕のモノをすぐに受け入れて。「あっ、私、ダーリンのっ、あんっ!」奥まで入れた瞬間に、彼女が微笑んで。「ダーリンのおチンチンにぃ、犯されてるっ♡」
「ダーリン、私ぃ、もう離さないよぉ♡」笑顔で、叫ぶと。
中はとても熱くてヌルヌルだった。キュッキュッと小気味よく締め付けてくる感覚に、意識が遠のきそうになる。「そう、ダーリンのおチンチンで子宮の奥ついてぇ、ルールーの事奥まで知ってほしいっ♡」
言われるままに、ずんずんと力任せに突くと。
「あっあっあん!気持ちいいっ!生でキミのが入ってるなんてぇ!ヤバいっ♡」
彼女の腰と足が絡みつき、締め付けがよりキツくなる。彼女が叫ぶ。「はぁっ、はぁっ、感じるよ、ダーリンの熱いのっ!」うっとりとした顔で彼女が言う。「ふふっ、熱いの注いで♡ダーリンっ♡中に出してっ♡ルールーの中に流しこんでぇ♡」「えっでもっ!僕っ」「中がいいっ。中以外には出さないでね、ダーリンっ♡」僕が躊躇すると、僕をハグしながら、足を腰に回して。
「ダーリンは、私と結ばれるのっ♡あっダーリンっっ♡♡♡」
「ルールーっっっ!!!!」
「はあっ、はあっ、もう我慢できない。ルールーっ、ぼ、僕の奥さんになってください。もうルールーから離れられない。おちんちん抜きたくない。結婚結婚してっ!結婚してくださいっ!」僕がそういうと、彼女はギュっと僕を掴んで、こう言った。「あんっ、ダーリンっ♡もちろんっ♡結婚したら、毎日私を犯して?」そういうと、足を僕の腰に絡める。腰を上げようとしても動かない。彼女はしっかり僕に抱きついて。「ああんっ、深いっ、そこぉ!一番奥に、射精してぇ♡♡♡」

その後、何回ルールーと交わったのか分からない。気づけば、窓から朝日が差していた。朝になっていた。「あん♡ダーリン、まだ、私足りないのっ。今度はダーリンの従者の人も一緒にやろ?ふふ、それとも私とぉ、お風呂でしょっか?」ルールーが言う。どうやら、僕は家には永遠に帰れないようだ。

まあ、それもいいか。





















15/09/13 03:48更新 / yamaneco

■作者メッセージ
ティターニアさんとイチャイチャしたくて、書いてみました。

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