虎と少年
西サン・ロイス国攻略方面隊は何の問題もなく行軍していた。
西サン・ロイス国は大陸の中でも一番小さい国。なぜ攻略することになったかというと、西サン・ロイスは技術が進んでおり、かつてレスカティエの武器の40%はこの西サン・ロイスから輸入していた。
しかしレスカティエの陥落後、以前から西サン・ロイスに不満をもっていた各国の王族、貴族がレスカティエの陥落した原因は彼らが不良品の武器を輸出していたという濡れ衣を着せたのである。(何故、不満を持ってたのかはいまだに不明) これが原因で各国は西サン・ロイスから手を引いた。
しかし、この1年後、西サン・ロイスが魔物に有効な大量破壊兵器の開発に成功したという衝撃的な報告が魔王軍に届いた。兵器の生産は始まっており魔王軍は直ちに西サン・ロイスの攻略を開始した。
「ねぇ、アティラ隊長あの村から煙が上がっていませんか?」
「ああ、確かに」 「でも、あそこは反魔物領の村ですよ。何で煙が上がっているのでしょうか?」
ハーピーのリサは、魔王軍に入って日はあさい。そのため戦いというものをあまり知らない。
「我々を立ち往生させるために村を焼き払ったんだ。」
「どうしてそんなことが平然と出来てしまうのですか?」
「それは....」
訳を話そうとした時、後ろからケンタウロスが来た。彼女も私の部下でイトラという名前だ。
「アティラ隊長、前方にある村を探索、可能なら生存者を発見し保護しろ。との命令です。」
「わかった。警戒しろまだ敵いるかもしれないからな。」
10分後村に到着したアティラ達。家は焼かれ、その中には、子供の上に親とおもわれる大人が覆い被さったものもある。長年、魔王軍で戦っている。アティラには、見慣れた光景だが、心の奥では、怒り、悲しんでいた。 村の探索は全員分かれ探索を開始した。村を調べているとアティラの目の前に必死に焼け跡を探っている金髪の少年を発見した。
「少年、何をしているんだ。」
何をしているのか質問した。しかし、少年は何も言わず。止めようと少年を掴んだ。
「止めないで!ここに父さんと母さんがいるんだ。」
と言ってアティラの手を振り払った。
「少年、本当にお前の親はいるのか?」
少年は首を縦に振った。
「私も手伝う。」
少年は、驚いて振り返る。
「私の名前はアティラだ。君の名前は。」
「僕の名前はウィルです。」
「そうか。ウィル君ここで会ったのもなにかの縁だ共に頑張ろう。」
「はい。ありがとうございます、アティラさん。」
そうして2人は焼け跡を探る。しばらくして、出てきたのは骨だった。
「お父さん、お母さん。」
少年は大きく泣いた。するとアティラはその少年を抱きしめた。
「お父さぁぁぁぁん、お母さぁぁぁぁん。」
今のアティラには少年を抱きしめてあげる以外方法がなかった。私達が来なければ親は死なずすんだかもしれない。そんな考えが彼女の頭を横切った。
しばらくして、両親の墓を作をりそこに骨を埋めた。
「さてウィル、君は我々が保護する。ちなみに断ることはできない。」
「はい、問題はありません。あのアティラさんその....」
「まだ生きてるやつが...魔物。」
後ろから声が聞こえ振り向いて見ると、明らかに悪人ぽい男がいた。彼女は、安全のためにウィルに隠れているよう言う。
「お前盗賊か?」
「ああ、そうだ。」
恐らく、村を焼き払われた後金目の物を盗りに来たんだろう。
「ただちにここから立ち去るんだ。」
「お前、一人で何が出来るんだぁ」
「人間一人ぐらい楽に倒せるが。」
「俺は、一人と言ってないぜ。野郎ども!出てこい。」
すると、盗賊の後ろから、5人男が程武器をもって出てきた。
「たった。5人か。」
「俺達はもともと西サン・ロイスの軍人だ。5人いれば魔物一人くらい問だ....。」
盗賊が言い終わる前にアティラが一瞬で6人倒してしまう。
「てめぇ...きた..ね..ぞ」
「弱者を襲う方がもっときたないぞ。それに言い終わった途端、私の後ろの木に隠れてる弓兵で殺すつもりだったんだろう。」
しかし盗賊は言い終わる前に気絶してしまった。
「もう出てきていいぞ。」
「は、はい。あのアティラさん。」
「なんだいウィル君。」
「あの、す、すごかったです。アティラさんとても強いですね。」
「そ、そんなにすごかったか?」
いきなり褒められて赤くなるアティラ。
「隊長!なにかありましたか!」
すると、部下のイトラが大慌て走ってきた。
「何でもないイトラ。それより、そこにいる少年保護してくれ。それから、盗賊6人を檻にぶちこんどいてくれ。」
「では、仲間を呼んできます。それと将軍が直ちに戻ってきてくれと。」
「わかった。すぐ行くよう伝えおいてくれ。」
「了解!」
そう言うと彼女は、仲間を呼びに行った。
「それよりウィル君私に何か言いかけたが何だい?」
「な、何でもありません。」
「そうか、私はこれから行かないといけない事がある。あとは、仲間が何とかしてくれる。」
「は、はい。あのまた会えるでしょか?」
すると彼女は、髪を少し切りウィルに渡す。
「これを持っていれば必ず会える。」
「あ、ありがとうございます。」
「それでは、この戦いが終わればまた会えるだろう。さらばだウィル君。」
「はい、また会いましょうアティラさん。」
それから1ヶ月後、この西サン・ロイス国の攻略が大詰めの頃、急に将軍に呼び出されたアティラ。天幕をくぐり抜けるとそこにいたのは西サン・ロイン攻略を任されたドラゴンのマーシャ中将がいた。
「お呼びでしょうか、マーシャ中将。なにか問題でも。」
「いや、今の所問題はない。この西サン・ロインが降伏するのも時間の問題だ。」
「では、何用でございましょう?」
「6日前、保護した少年は覚えているか?」
「それがなにか?。」
「あの少年が、お前に会いたいと言っている。」
「ウィルが、しかし私には」
「言っただろう、この国はまもなく降伏すると。休暇をあたえるから行ってこい。残りは私一人でも十分だ。」
「わかりました。直ちにウィル君の所に向かいます。」
彼女は、どこか嬉しそうに出て行った。
「お幸せにアティラ。」
2日後
彼女は、ウィルのいる孤児院まで、来たが「はぁはぁはぁ」アティラは、このとき発情期に入っていた。
「まずい、この状態でウィルにあったら。」
「アティラさん!」
しかし、運悪くすぐそこにウィルはいた。
「や、やぁウィルど、どうしたのハァハァ」
「アティラさん、そのす、好きです!」
「!」
「あの時、村でアティラさんに会ったときにひ、一目惚れしてしまいした。」
「ウィ、ウィル」
「今は無理かもしれません。でも、時がたったらアティラさん結婚してください。」
「ウィル。だが、君の両親は私達が来たせいで死んでしまった。私達が殺したも同然なんだぞ。」
「アティラさんと別れた後、ある人が何故僕たちの住んでいる国攻めて来たのか理由を聞きました。アティラさん達は多くの人を守るためにこの国攻めてきたんでしょ。あなたがたは、悪くありません。悪いのはあなたたちをたくさん殺す武器を作った僕たちの国です!」
「ウィル君ハァハァハァ。」
「てか、アティラさんあの顔色わるいですよ。医務室にいきましょう。」
そういってウィルに手を掴まれて医務室へいった。その後どうなったか言うまでもなかった。
3日後、西サン・ロイスは降伏。
同日ウィル、アティラ結婚。
10年後
「あ、動いた。」
「本当に!」
「もうすぐ産まれるよ、きっと。」
「僕たちもうすぐお父さん、お母さんだね。」
「早く産まれてね、私達の赤ちゃん。」
Fin
西サン・ロイス国は大陸の中でも一番小さい国。なぜ攻略することになったかというと、西サン・ロイスは技術が進んでおり、かつてレスカティエの武器の40%はこの西サン・ロイスから輸入していた。
しかしレスカティエの陥落後、以前から西サン・ロイスに不満をもっていた各国の王族、貴族がレスカティエの陥落した原因は彼らが不良品の武器を輸出していたという濡れ衣を着せたのである。(何故、不満を持ってたのかはいまだに不明) これが原因で各国は西サン・ロイスから手を引いた。
しかし、この1年後、西サン・ロイスが魔物に有効な大量破壊兵器の開発に成功したという衝撃的な報告が魔王軍に届いた。兵器の生産は始まっており魔王軍は直ちに西サン・ロイスの攻略を開始した。
「ねぇ、アティラ隊長あの村から煙が上がっていませんか?」
「ああ、確かに」 「でも、あそこは反魔物領の村ですよ。何で煙が上がっているのでしょうか?」
ハーピーのリサは、魔王軍に入って日はあさい。そのため戦いというものをあまり知らない。
「我々を立ち往生させるために村を焼き払ったんだ。」
「どうしてそんなことが平然と出来てしまうのですか?」
「それは....」
訳を話そうとした時、後ろからケンタウロスが来た。彼女も私の部下でイトラという名前だ。
「アティラ隊長、前方にある村を探索、可能なら生存者を発見し保護しろ。との命令です。」
「わかった。警戒しろまだ敵いるかもしれないからな。」
10分後村に到着したアティラ達。家は焼かれ、その中には、子供の上に親とおもわれる大人が覆い被さったものもある。長年、魔王軍で戦っている。アティラには、見慣れた光景だが、心の奥では、怒り、悲しんでいた。 村の探索は全員分かれ探索を開始した。村を調べているとアティラの目の前に必死に焼け跡を探っている金髪の少年を発見した。
「少年、何をしているんだ。」
何をしているのか質問した。しかし、少年は何も言わず。止めようと少年を掴んだ。
「止めないで!ここに父さんと母さんがいるんだ。」
と言ってアティラの手を振り払った。
「少年、本当にお前の親はいるのか?」
少年は首を縦に振った。
「私も手伝う。」
少年は、驚いて振り返る。
「私の名前はアティラだ。君の名前は。」
「僕の名前はウィルです。」
「そうか。ウィル君ここで会ったのもなにかの縁だ共に頑張ろう。」
「はい。ありがとうございます、アティラさん。」
そうして2人は焼け跡を探る。しばらくして、出てきたのは骨だった。
「お父さん、お母さん。」
少年は大きく泣いた。するとアティラはその少年を抱きしめた。
「お父さぁぁぁぁん、お母さぁぁぁぁん。」
今のアティラには少年を抱きしめてあげる以外方法がなかった。私達が来なければ親は死なずすんだかもしれない。そんな考えが彼女の頭を横切った。
しばらくして、両親の墓を作をりそこに骨を埋めた。
「さてウィル、君は我々が保護する。ちなみに断ることはできない。」
「はい、問題はありません。あのアティラさんその....」
「まだ生きてるやつが...魔物。」
後ろから声が聞こえ振り向いて見ると、明らかに悪人ぽい男がいた。彼女は、安全のためにウィルに隠れているよう言う。
「お前盗賊か?」
「ああ、そうだ。」
恐らく、村を焼き払われた後金目の物を盗りに来たんだろう。
「ただちにここから立ち去るんだ。」
「お前、一人で何が出来るんだぁ」
「人間一人ぐらい楽に倒せるが。」
「俺は、一人と言ってないぜ。野郎ども!出てこい。」
すると、盗賊の後ろから、5人男が程武器をもって出てきた。
「たった。5人か。」
「俺達はもともと西サン・ロイスの軍人だ。5人いれば魔物一人くらい問だ....。」
盗賊が言い終わる前にアティラが一瞬で6人倒してしまう。
「てめぇ...きた..ね..ぞ」
「弱者を襲う方がもっときたないぞ。それに言い終わった途端、私の後ろの木に隠れてる弓兵で殺すつもりだったんだろう。」
しかし盗賊は言い終わる前に気絶してしまった。
「もう出てきていいぞ。」
「は、はい。あのアティラさん。」
「なんだいウィル君。」
「あの、す、すごかったです。アティラさんとても強いですね。」
「そ、そんなにすごかったか?」
いきなり褒められて赤くなるアティラ。
「隊長!なにかありましたか!」
すると、部下のイトラが大慌て走ってきた。
「何でもないイトラ。それより、そこにいる少年保護してくれ。それから、盗賊6人を檻にぶちこんどいてくれ。」
「では、仲間を呼んできます。それと将軍が直ちに戻ってきてくれと。」
「わかった。すぐ行くよう伝えおいてくれ。」
「了解!」
そう言うと彼女は、仲間を呼びに行った。
「それよりウィル君私に何か言いかけたが何だい?」
「な、何でもありません。」
「そうか、私はこれから行かないといけない事がある。あとは、仲間が何とかしてくれる。」
「は、はい。あのまた会えるでしょか?」
すると彼女は、髪を少し切りウィルに渡す。
「これを持っていれば必ず会える。」
「あ、ありがとうございます。」
「それでは、この戦いが終わればまた会えるだろう。さらばだウィル君。」
「はい、また会いましょうアティラさん。」
それから1ヶ月後、この西サン・ロイス国の攻略が大詰めの頃、急に将軍に呼び出されたアティラ。天幕をくぐり抜けるとそこにいたのは西サン・ロイン攻略を任されたドラゴンのマーシャ中将がいた。
「お呼びでしょうか、マーシャ中将。なにか問題でも。」
「いや、今の所問題はない。この西サン・ロインが降伏するのも時間の問題だ。」
「では、何用でございましょう?」
「6日前、保護した少年は覚えているか?」
「それがなにか?。」
「あの少年が、お前に会いたいと言っている。」
「ウィルが、しかし私には」
「言っただろう、この国はまもなく降伏すると。休暇をあたえるから行ってこい。残りは私一人でも十分だ。」
「わかりました。直ちにウィル君の所に向かいます。」
彼女は、どこか嬉しそうに出て行った。
「お幸せにアティラ。」
2日後
彼女は、ウィルのいる孤児院まで、来たが「はぁはぁはぁ」アティラは、このとき発情期に入っていた。
「まずい、この状態でウィルにあったら。」
「アティラさん!」
しかし、運悪くすぐそこにウィルはいた。
「や、やぁウィルど、どうしたのハァハァ」
「アティラさん、そのす、好きです!」
「!」
「あの時、村でアティラさんに会ったときにひ、一目惚れしてしまいした。」
「ウィ、ウィル」
「今は無理かもしれません。でも、時がたったらアティラさん結婚してください。」
「ウィル。だが、君の両親は私達が来たせいで死んでしまった。私達が殺したも同然なんだぞ。」
「アティラさんと別れた後、ある人が何故僕たちの住んでいる国攻めて来たのか理由を聞きました。アティラさん達は多くの人を守るためにこの国攻めてきたんでしょ。あなたがたは、悪くありません。悪いのはあなたたちをたくさん殺す武器を作った僕たちの国です!」
「ウィル君ハァハァハァ。」
「てか、アティラさんあの顔色わるいですよ。医務室にいきましょう。」
そういってウィルに手を掴まれて医務室へいった。その後どうなったか言うまでもなかった。
3日後、西サン・ロイスは降伏。
同日ウィル、アティラ結婚。
10年後
「あ、動いた。」
「本当に!」
「もうすぐ産まれるよ、きっと。」
「僕たちもうすぐお父さん、お母さんだね。」
「早く産まれてね、私達の赤ちゃん。」
Fin
14/01/30 15:29更新 / ウィング