連載小説
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第6章
稲荷とは、五穀をつかさどる食物の神様のことを指します。
種族にその名を関するからでしょうか、彼女の料理はとても美味しいんです。

お寿司にお蕎麦、おうどんにおみおつけ。どれも絶品なんですよ。

はい、言いたいことはわかりますが、どうか、どうか言わないでください。

―優しい稲荷の夫




この戦いは勝者と敗者を決するものではない。

戦場の皆が共に、未来の勝者となるための戦いなのだ!!

―デュラハンの戦争司令官 開戦時の一声




女王様は動きが緩慢で、旦那様との情事はいつも私がお手伝いをしております。
いい加減おひとりでしてほしいのですけれどね。こっちだってほかに仕事がありますし。

ええ、おっしゃる通り自虐ですけれど?それがなにか?

―クイーンスライムのメイドの愚痴



え?あたしが料理屋やってるのが意外って?まあ、そうだよなあ。
実際、食う寝るヤる以外に興味なかったしね。

…旦那の両親がさ、もう歳だしこの店畳むってすっごく寂しそうにしててさ。
旦那の家族はあたしの家族でもあるんだ、あたしが何とかしてやるってがむしゃらに料理教わったんだよ。

んだよ、あたしも柄じゃないってわかってるよ!!
ほら!注文のシチューと白パン!冷めないうちに食っとくれ!!

―ミノタウロスの小料理屋との会話




そのまま飲むのもいいですが、あったかいハニーミルクにすると夜にぐっすり眠れてとても好きです。
美味しいミルクをいつもありがとうございます。
(20代・女性)

濃厚なのに後味はしつこくない。お菓子を作るのにとても重宝させてもらってます。
(30代・男性・パティシエ)

商品の質に文句はありません。
ですが夫が買ってきたら絶対に締め上げます。
(???代・ラミア)

―とある牧場によせられたアンケート




神のしもべでありながら、魔を孕む存在。

あいつは、それに気づいたときとても苦しんでたよ。

自分が何者なのか、どうすればいいのか。
何が正しくて、間違ってるのか。

自分で選んだわけでもない、生まれながらに決められた役割。
ほんと、厄介だ。

ーとある元勇者の言葉




自分がどうしたいのか、どうありたいのか。
それを決めるのはほかでもない自分自身なんだって、彼は言ってくれました。

これを堕落というのであれば、私は喜んで堕ちましょう。

天より堕ち、彼とともに地に生きたい。

私の願いは、私だけのものですから。

―とある元エンジェルの言葉




アマゾネスっぽくない?ふふ、そうですね。
私もともと人間で、編み物が大好きだったんです。

今のアマゾネスとしての生き方も好きですけど、私は私ですから。

ほら戦う人にだって色々いますよね。補給兵とか衛生兵とか。
まあ、そういう存在ってことで。ここはひとつ、ね?

―とある里でのひと時
24/05/23 17:29更新 / ルーカ
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