連載小説
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第4章
水瓶で水を汲もうとしたらほんとびっくり!
ちょっと変わった衣装の女の子が泣きながら飛び出したんだもの!

その子?ええ、今ではとってもいいお友達よ。

ただ、時折お土産としてどこかの遺跡のよくわからないアイテムをくれるのだけは、ちょっと困っちゃうかな。

―とあるつぼまじんの友人




彼女が好きなものですか?
それはもう、答えるのは簡単です。

それは僕の太くて立派な(不適切な内容のため削除)!!

―少々正気でないマタンゴの夫




配慮と敬意を忘れるな。
その森は彼女の血肉と同義。

必要以上に摘み取れば、災いをもって答えとする。

―樹海の村の掟




体毛と肉体美のアンバランスさが最高だったのに!!
なぜ彼女はサキュバスになることを運命づけられてるんですか!!

魔王様とやら、どうして、どうして!?

―レッサーサキュバスの夫の嘆き




やめっ、別にいいだろ!!風呂なんか入らなくたって生きていける!
不潔?不浄?さいっこうじゃねーか!

は?泥まみれの君とは一緒に寝れないだぁ?

〜っ!!! くそっ、卑怯だぞこの野郎!!



……やさしくしろよな。

―ベルゼブブ 初めての入浴




その白き糸は純潔なる思いの証。
紡ぎあげるは愛情のヴェール。

包み込まれたら、もう終わり。

―詩集「恋のはじまり」より




彼女のにおいは、ええ、確かに、一般的には悪臭と呼ばれる類のものでしょう。
しかし匂いとはとても繊細なもので、一見悪臭と評される成分でも、調整次第でかぐわしい香りとなり得ます。

…さて、貴女が手にしたその香水。何が原料だと思います?

―とある調香師の売り文句




彼女はとても義理堅く誠実な女性だ。そこに惚れたのは言うまでもない。
だが最近、その誠実さがちょっと困ったことになっている。

最近の彼女は、彼女にとってちょっと不義理なことがあると、

「くっ、かくなるうえは、腹を切って詫びるしか!」

と、唐突に剣を抜こうするのだ。

…誰だ、彼女にジパングの文化を教えた奴は。

―ケンタウロスの夫の日記



彼女たちは個々の力がとても非力であるがゆえに、ダンジョンの、特に危険な箇所を熟知している。
群れに危険が及ばぬよう、絶対にそこには立ち入らないのだ。

そこに目を付けた我々は、ダンジョンの構造を教えてもらうことを条件に、こちらから自発的に食料を分け与えるようにしている。

時折人里に現れ食料を盗もうとする彼女たちに頭を悩ませていたが、彼女たちの特性をしっかり見極めた結果、今では頼もしい情報屋となっているのだ。

…生まれ、価値観、素性の違い。相互理解の壁は多く、果てしなく高い。

だが歩みを止めなければ、必ず乗り越えられる。

我々と彼女たちがそのいい例だ。

―とあるギルド長の言葉
24/04/20 19:43更新 / ルーカ
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