Killing child
「おい、こんな年端も行かない子供を真っ裸で捨ててもいいのかよ?しかもここは魔物が闊歩する悪の土地だぜ?」 「仕方がないさ。司教曰くこの子供は邪悪の使徒らしい。早急に捨てなければ災いが下るとか。」 男は馬車の荷台に載せられている子供を一瞥する。 「俺にもこいつぐらいの息子がいるんだ。それを捨てるなんて……心苦しいにも程があるぞ。」 「んなこと言ってもだな、これでこっそりとコイツを助けたりしたら今度は俺達が破門扱いだ。言うとおりにするしか無いだろう。」 曇天の空からぽつぽつと雨が降ってくる。 「降り出したな。さっさとコイツを捨てていくぞ。」 「すまない……すまないな。強く生きてくれよ……!」 男達は眠らされている少年を荷馬車から地面に横たえると、その場を立ち去っていった。 ※この物語は気まぐれと腕試し目的に書かれたダーク系SSです。 魔物がホイホイ死にます。俺の嫁に何するだァー!という人はお戻りください。 尚、不定期更新です。次が書かれるかどうかは自分の気まぐれなのでご注意下さい。 |
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