閲覧注意
MMD(魔物娘ドラッグ)株式会社がある薬を発表した。
ふたなり薬DX
トリカヘチャタテムシ属の雌ペニスから着想を得て作成されたこの薬は一般的なふたなり薬とは大きく違う。
女性の海綿体を男性器の形態にする他、男性用の薬もセットになっており男性器を女性器様にするのだ。
男性器は膣、子宮と同形態のものが作られ、精嚢は卵巣に当たる所に位置する。子宮様には常に精子が貯められるようになり、絶頂するたび子宮口が開き射精されるようになる。
女性器側は海綿体が発達し男性器様になる。しかし、その先端は鈴口と異なり吸盤のように吸い付くことのできる機能が備わる。膣は蠕動運動することができるようになり、子宮は収縮運動できるようになる。つまりは男性の子宮口に吸い付くことができ、輸送された精子を子宮で飲むことができる。
男性は女性と同じようなオーガズムと射精と同じオーガズムを感じることができ、女性はより積極的に男性を犯すことができる。
当初、過激派魔物娘が悪用することが予見されたが、薬を両者とも服用しなければいけない他、購入するためには審査が必要なため悪用は抑えられた。
しかし、世の中抜け道はいかようにもあり…
まずい。非常にまずい。
どうにかしてこの場から逃げなければ私、九頭竜 弘太朗の人生は墓場に堕ちてしまう。
この日、急ぎ帰宅し宅配(オナホ)を親より先に受け取らなければいけなかった僕は、普段は治安が悪いため使用しない裏路地をショートカットの為、選んで帰路につこうとした。が、それがいけなかった。
運悪く通りすがりの白蛇にぶつかり、飲みかけのコーヒーが白いワンピースかかってしまったのである。すぐさま謝りハンカチで拭いたが、絡まれていまい…
「あのぉ…僕お金持っていません。先程ぶつかったのはごめんなさい。汚してしまったお洋服も後で必ず弁償させていただきます。お詫びも心ばかりですがさせていただきますので、ご容赦していただ…」
「学生の貴方が何をできますの?そのお金も親から払うことになるのでしょう?私にぶつかり、あまつさえそのツケを親に尻拭いさせようだなんて貴方碌な大人になれませんわよ!」
彼女は捲し立てる様に話、その声色も怒気を孕んでいる。
大人しいとされている白蛇であったので謝れば許されると高を括っていたが、それは違ったようだ。
「では一体どういった形で…」
「何で私が考えなければならないの?それは自分の頭で考えなさい‼」
彼女はそう言い放ち蛇体の先端を震わせた。
「えぇ…」
彼女の怒鳴り声を聞き周辺の魔物娘が出てきた。助けを乞う様な目で周りを見渡すが、ニヤニヤと人の不幸を楽しむかのような目で見られるばかりだ
。
「流石に集まって来ましたかしたか、とりあえず場所を移しますよ。」
oh...僕はまだ結婚するには早すぎる。僕は知っているんだ。多目的トイレに連れて行って僕を犯す気でいるのだろう。エロ同人みたいに。
「ちょっと急ぎの用があるので申し訳ありませんが…」
僕は後ろ足でゆっくりと下がる。とりあえず通学路まで戻ることができれば警備ボランティアの魔物娘が仲介に入ってくれるであろう。学校で先生を介した話し合いまでもっていくことができれば…
「何逃げようとしていますの?」
その数舜、彼女は蛇体で私を中心に円を作り逃げ場所を封じ、僕は反応が遅れその蛇体に躓き尻もちをついてしまった。
「あっ!ごめんなさい!決してわざとでは…」
「痛いですわね…骨にひびがびが入ってしまいましたわ。これはどうにでも謝罪していただかなければいけませんね。」
「っ!」
これはもうどうしようもない。選択肢は一つだ。叫んで誰か助けが来るのに賭けるしかない。
「だれk」
「”サイレンス”」
誰にも聞こえないような小さな声で、無慈悲にも彼女は魔法で僕の声を封じてきた。
「さぁ。警察まで来てもらいますよ。」
「・・・!!!」
いくら叫ぼうにも誰も助けてくれない。外野の魔物娘達は下卑たニヤニヤとした顔をし、こちらにサヨナラと言わんばかりに手を振る。
学校が口酸っぱく通学路を通るよう指導する理由が今になってようやく分かった。通学路が男子学生を守る聖域であること、そこから外れた僕は魔物娘の餌であることを。
しばらく、手を引かれ私は無駄に華美なホテルの一室に押し込まれた。
「ようやくこの時が来ましたわ。”解除”」
「…警察に行くのではなかったのですか?」
「あら?魔物娘に手を引かれ警察だなんて、そんな無粋な話がありますの?」
「…一応通告します。緊急時以外における魔法の使用は犯罪ですよ。明らかに今回の使用は法律違反です。裁判でも何でもしましょうよ。」
「何を言っていますの?緊急時ですわ。」
「どこがですか。」
「私の結婚チャンス。」
「・・・・」
こうなったら逆上を誘って嫌われる方法で行くしかあるまい。結婚後面倒になりそうという感情を植え付け嫌われて貰う作戦でいこう。
「まぁいいですわ。私、ずっと貴方のこと気になっていましたの。その華奢な体躯、幼子のようなお顔…今時すぐ通報されるので通学路以外貴方を見ることはできませんでしたが…今日こちら側(裏路地)へ来てくださいました。他の子に何て絶対渡す訳に訳にはいきませんし、はしたないですが当たり屋のようなことをさせて頂きましたわ。」
「はは…私を好きでいてくれるのは嬉しいですが、私の貴方への好感度はだだ下がりですよ。」
「関係ないですわ。これから上げていくのですから」
「では今度デートという形でいかがでしょうか。」
「…それは魅力的ですわね」
ここが勝機。何とか開放さえしてくれれば後は警察にでも、保護施設にでも逃げて自由を手にできる。
「だったr」
「でも駄目ですわ。もう我慢できませんもの。」
「え…」
「だって男日照りの中チャンスを逃がすなんて愚かですわ。デートは後日、たんまりと。」
「チャンスの神様は前髪しかないってやつですか」
「まさにそうですわね。では時間も勿体ないですし早速。」
彼女はそういうと指先に青い炎を纏わせ私に押し付ける。
「これで、貴方は私のもの…」
体から汗が吹き出し、背中に戦慄が走る。熱さと寒さが同時に襲うようななんとも名状しがたい感覚に襲われる。
しかし現代において男が魔物娘に何の対策も講じていないわけもなく、それは義務教育からなされていた。
「…なんで平気ですの?もう一度」
彼女ははて、と首を傾げ2度3度炎を注入してくる。
「っ!そろそろローストビーフになりそうです。…一応最近の学生は魔力に対抗できるよう教育されていますからね。私は私であるために少しでも抵抗させていただきます。魔力を使って人を変質させて楽しいですか?」
流石に魔力抵抗の術を習っていても繰り返しやられたら絆されそうになる。作戦を変え説得を試みるか…そもそも通じるか微妙だが。
「チャーⅿ」
「魔法を使って人を操るのはさぞ楽しいでしょうね。」
「…」
煽りながらも歩み寄りを示し何とか自分のやっていることの間違いに気付いてもらおう。
「魔物娘は皆そうです。理性より本能を優先し、平気で男性の尊厳を貶める。そんなことをして手に入れた幸せは嬉しいですか?本物と言えるのでしょうか?貴方はとても理知的な人だ。男日照りの中チャンスを掴もうとした貴方は魔物娘としては正しいかもしれない。しかし、今後の夫婦生活の為にm」
「うるさいですわ。」
彼女に遮られててしまった。その言葉には怒張を孕み、目には涙を湛えている。
「そんなこと百も承知ですわ。私共も葛藤しておりますの。でも考えても結果を得られるわけではないですわ。努力しても男が生えてくるわけではありませんわ。全部アマゾネスやワンコに取っていかれますの。私の思い人までそんな風に搔っ攫われてしまったら…私は正気でいられませんの」
感情の発露。彼女の理性が失われつつあることを察し、失敗したと初めて気が付いた。いや、初めから理性なんてものは無かったのかもしれない。
「貴方のお気持ちは察s」
「分かるわけがございませんわ。…私は今から貴方を犯します。私が満足するまで。逃がしませんわ。」
「私は決して貴方のことが嫌いとかそうゆうk」
「”サイレンス”」
再び魔法をかけられ言葉を発することができなくなる。
「本当に生きにくい世の中ですわね。せめて貴方には気持ちよくなってもらいたくて…ふたなり薬DXを用意いたしましたわ。」
ふたなり薬DX。AVのカテゴライズで少し見たことがある。女性が男性を犯している絵はあまりに荒唐無稽で、僕の認知からは離れていた為よく分からなかったが…
彼女は赤い蓋の♀マークが刻印された瓶を一気に飲み干した。
「くっ…!まずいですわね……うっ!」
彼女は下腹部を抑え蛇体を僕の体に強く巻き付けた。
「暑いですわ。」
そう言い放つとワンピースを脱ぎ下着まで外してしまった。
僕はとっさに顔を背け目を瞑った。
「これが私のチンポですの?グロイですわね。」
「…⁉」
そう聞こえ薄目でチラとみるとそこにはあまりに凶悪なモノが聳えていた。20pはあるであろうその張り詰めた一物は赤黒く無数の小さな返しがついており先端はパクパクとしていた。
蛇の男性器にも似たそれは彼女が白蛇だからであろうか。常識からかけ離れた光景を見た僕はこれからそれに犯されるなんてことは忘れ現実逃避していた。
「さて貴方の分もありますわよ。」
彼女は青い蓋の♂マークの付いた瓶を開け僕の口に当ててくる。
現実に引き戻され口を引き結び嫌々と首を横に振る。
「貴方が犯されてるのはもう決まっていますのに…」
彼女はその瓶を口に含むと片手で僕の鼻を摘み、もう片方の手を口が開くよう顎を強く掴んだ。
「では行きますわよ。…私のファーストキス受け取って下さいな。」
尾の先端を使い瓶の中身を口に含むと眼前に迫ってきた。つい目を瞑り体を捩らせるが蛇体がそれをも許さない。あえなくファーストキスは散った。
「ん…」
彼女は艶やかな声を漏らすと蛇特有の長い舌を挿入し、ガラス棒で液体を伝わせるかのように喉奥に薬品を流し込む。咽ながらも息を確保するため、その薬品を飲んだ僕の体は下腹部が異様に熱くなり、キスと魔力に当てられ勃起していた愚息の感覚も無くなっていくのであった。
「…ふぅ」
やっとすべて無くなったのか彼女は息をつくと僕を開放した。
「…‼」
蛇体の束縛から解放されしばらく音もなく咽いていた。指先を唇に当て思いふけっていた彼女は思い出したかのように魔法を解除した。
「あぁ…”解除”」
「ゴホッ…おえ……え?」
ようやく落ち着いた僕は現実をようやく見ることとなる。男性器も金玉も、なくなり僕の下腹部は無毛な一筋のスリットがあるだけだった。
手で押さえ確認するもそこにあったはずの物がない。いまいち現実と受け入れられず顔を落としている僕の眼前に彼女が一物を見せてつけてきた。
「そろそろ私も我慢できませんわ。私ずっとこの日を願って…しゃぶって下さる?」
ぐいぐいと頬に押し付けられるが気が引けるというか本能が嫌がっている。
しかしむわッと少し饐えた様な、でもどこか甘い様な臭いのするそれは、目を引き少し口の中に唾液が溜まった。
「やめてください…」
「はぁはぁ…乱暴ですが許してくださいまし。可愛いい貴方がいけませんの!」
そういうと彼女は僕の髪を鷲掴みし口にそれを押し当ててきた。抵抗も先程と同じく鼻をつままれ意味をなさなかった。
「噛んだら…分かりますわね?」
そう脅してくる彼女は目が情欲に曇り口はだらしなく息を漏らしている。仕方なく…そう仕方なく僕はそれを受け入れ舐めることとした。
「ん…舌のざらざらが気持ちいいですわ。それに幼子がキャンディーを舐めるようにしゃぶる姿…インモラルですわ」
最初は舐めさせるだけだったが、焦れているのか少しずつ腰を振り始めた。見た目に反し意外と返しは柔らかく、彼女のチンコはちゅぽちゅぽと舌に吸い付き中を舐めると嬌声を上げ腰を引くのであった。次第に慣れてきたのかスピードを速めると中からしょっぱいカウパーの様なトロトロの液体が舌をぬめらせてきた。
「うっ…危うくイキそうでしたわ。でも初めてはやっぱり中がいいですわね」
そんな童貞の様な事を言うと彼女は足に蛇体を巻き付け押し倒してきた。
これから犯される。女性の様に。
そう考え始めると急に恐怖が湧き喉が絞まる。思考が鈍りなんでもいいから現状から逃げなければと本能が騒ぐ。
「お願いします。やめてください。」
「でもここは正直ですわよ」
彼女はスリットを指で撫で愛液を見せつけてくる。
「ん…許してください。何でもします。」
「何でもする…ですか」
「はい!僕にできることであれば。」
「なら結婚してくださいます?」
「あ…え…はい?」
「あら、ではこれからは夫婦の営みですわ。大丈夫優しくしてあげます。」
疑問形ではなく肯定の「はい」とあえて受け取った彼女はその肉棒を押し付け少しずつ侵入してくる。
「え…いや…ちが…痛い痛い!」
「ん…ひだが気持ちいいですわ。血が…処女膜まであるのですね。」
そんな声は届かず頭は痛みで支配されて唇を噛む。
「”ヒール”」
彼女の回復魔法がじんわりとお腹に広がり、少しずつ落ち着きを取り戻す。
「まだちょっとしか入っていませんわ。続けますね。」
「え…いや…うっ…お腹が圧迫されて…」
「まだ半分ですわよ」
「もう無理です!!!苦しいです裂けちゃいます!」
「大丈夫ですわ。ここまで来たら一気に行きますわね。」
「やっ、やm」
ずぶっ!
「あ…」
息が肺から押し出されるようなそんな感覚だった。お腹には異物が収まっており中ではピクピクと痙攣し子宮に吸い付いてくる。
「気持ちいいですわぁ。ひだひだが…エッチに絡みついてきますの♡」
ひっひっと短い呼吸しかできず息苦しい。
「では動きますわよ」
そう告げると長い…長いピストンを始めるのであった。ゆっくりと味わうように。
返しがひだに引っ掛かりぞわぞわと快感を与えてくる。最初痛かったのがウソのようだ。
「ん…ん…あっ…」
「気持ちいいですの?ならもう少し早くするわね」
パンパンとリズミカルに腰を打ち付ける音が響く。
奥をつかれるたび嬌声が漏れ、彼女を更にヒートアップさせた。
「んん…腰を振るのにも慣れてきましたわ。」
引き抜く度に内臓が持っていかれそうな。そんな感覚すらあるのに快楽が恐怖を鈍らせ愛液を漏らす。
「ふふ…泡立ってきましてよ貴方のここ…おまんこと呼んだ方が興奮するかしら?」
腰を叩きつける感覚が短くなるにつれ嬌声は我慢できずに漏れ出てくる。
「あっ…おねが…い!んん…します…ちょ…と‼やす…あっ」
「ん…私…そろそろイキますわ!」
「いや…ちょっと待って‼」
イッたらどうなるかわからない。恐怖と快楽がいりまじり訳も分からず嫌々と首を振る。
「イく!!!!」
「あぁぁぁぁっ!!!!」
頭がチカチカとし射精感が襲う。お腹では押し付けられた肉棒が子宮口へ話さないとばかりに吸い付き吐き出された精子を吸い取る。
「あっ待って…もう吸わないで!!!!」
「う!とめられませんの」
彼女は尚もへこへこと腰を押し付け子宮を刺激しもっと出すよう促してくる。
「もうでない、もうでないから!!!敏感だから!!!」
「…これが貴方の精子の味ですの…甘露ですわ…」
うっとりとした表情でこちらに体重を掛け感慨にふける彼女。
「もう…いいでしょ?お願いします。もう返して…」
「何を言っていますの?一回で終わるわけないでしょ?」
そういうと彼女は半立ちになった肉棒を引き抜き、僕の足の蛇体を解いた後四つん這いにさせるのであった。
最早抵抗する余力すらなく力の入らない体は、膝を立て床に突っ伏すという間抜けな状態になった。
「こう見ると完全に女の子ですわね。」
恥ずかしさに顔が赤くなり、残った力で起き上がろうとするがうまく腕が上がらない。
「そんなにお尻を振って…2回戦…としゃれ込みましょう」
「んんんんんんん!!!」
彼女は辛抱溜まらんと再び勃起した肉棒を精液立てるスリットにぶち込んだ。
「あぁ貴方たの中どんどん具合がよくなりますわ。この辺をつくとよく締め付けて気持ちいいですの!」
「ああっ!やめ!!くっ…んん♡」
「すぐいっちゃいそうですわ♡」
一定のリズムで腰を打ち付けたかと思いきや、ぐりぐりと奥を探るような動きに嬌声で応えてしまう。
「今度は上になって下さいまし」
おもむろに僕を後ろから抱きしめると後ろに倒れる。
今なら引き抜いて逃げれる。
その筈なのに、体が動かず彼女の蛇体の上に体を預けることしかできない。
「動いてくれませんの?でしたら…」
そう言うと指先に青い炎を再び灯しお尻から入れ込んできた。
「あ…あああああああああ!!!!」
抵抗する気力すら失った僕はその炎に身を焦がし思考が彼女一色となってしまった。
僕はこんなにも美しい人を何故拒んだのか。僕はこの人に身を捧げることができて幸せだ。
そんな思いが掛け巡り、無性にお腹の中の肉棒が愛おしくなった。
入らなかった力も関係なく僕は彼女の上で腰を振る。
「はっ…はっ…ん♡」
「はぁ気持ちいいですの♡イキそうですわ」
そういうと彼女も腰を合わせて振り始め、絶頂間近になると腰を掴んできた。
「あっ…あっ…イキますわ…んんんん!!!」
「ああああっ!!!!」
子宮口に押し付けられた肉棒は子宮を飲まんとするばかりにしゃぶりつき余すことなく精液を貪る。長い長い絶頂が終わると肉棒はお礼をするかのようにチュッチュッと子宮口にキスをし離れていく。ずるりとスリットから抜けたとれば泡立った愛液でてらてらとしグロテスクな中に一種の生物的な神秘があった。
「…私のことまだ嫌いでして?」
ぽつりと彼女がそんなことを言った。
僕の中にはすっかり彼女への嫌悪感が無くなっていた。
それが魔力による精神の変質なのか分からない。
でも僕の理性は確かにここにある。
ヒールを掛けられた時、炎を受け入れた時、彼女の精神に触れた気がした。
「…嫌いと言ったら?」
「また愛します。魔物娘は旦那様を決めたらその人と一緒にいる以外幸せはありませんもの。」
「はは、それは怖いな……」
お腹には先程まであった感覚がなくなり切なさすらある。
宅配便、使えなくなっちゃったな。
そんなことを考えながら彼は微睡に落ちるのであった。
ふたなり薬DX
トリカヘチャタテムシ属の雌ペニスから着想を得て作成されたこの薬は一般的なふたなり薬とは大きく違う。
女性の海綿体を男性器の形態にする他、男性用の薬もセットになっており男性器を女性器様にするのだ。
男性器は膣、子宮と同形態のものが作られ、精嚢は卵巣に当たる所に位置する。子宮様には常に精子が貯められるようになり、絶頂するたび子宮口が開き射精されるようになる。
女性器側は海綿体が発達し男性器様になる。しかし、その先端は鈴口と異なり吸盤のように吸い付くことのできる機能が備わる。膣は蠕動運動することができるようになり、子宮は収縮運動できるようになる。つまりは男性の子宮口に吸い付くことができ、輸送された精子を子宮で飲むことができる。
男性は女性と同じようなオーガズムと射精と同じオーガズムを感じることができ、女性はより積極的に男性を犯すことができる。
当初、過激派魔物娘が悪用することが予見されたが、薬を両者とも服用しなければいけない他、購入するためには審査が必要なため悪用は抑えられた。
しかし、世の中抜け道はいかようにもあり…
まずい。非常にまずい。
どうにかしてこの場から逃げなければ私、九頭竜 弘太朗の人生は墓場に堕ちてしまう。
この日、急ぎ帰宅し宅配(オナホ)を親より先に受け取らなければいけなかった僕は、普段は治安が悪いため使用しない裏路地をショートカットの為、選んで帰路につこうとした。が、それがいけなかった。
運悪く通りすがりの白蛇にぶつかり、飲みかけのコーヒーが白いワンピースかかってしまったのである。すぐさま謝りハンカチで拭いたが、絡まれていまい…
「あのぉ…僕お金持っていません。先程ぶつかったのはごめんなさい。汚してしまったお洋服も後で必ず弁償させていただきます。お詫びも心ばかりですがさせていただきますので、ご容赦していただ…」
「学生の貴方が何をできますの?そのお金も親から払うことになるのでしょう?私にぶつかり、あまつさえそのツケを親に尻拭いさせようだなんて貴方碌な大人になれませんわよ!」
彼女は捲し立てる様に話、その声色も怒気を孕んでいる。
大人しいとされている白蛇であったので謝れば許されると高を括っていたが、それは違ったようだ。
「では一体どういった形で…」
「何で私が考えなければならないの?それは自分の頭で考えなさい‼」
彼女はそう言い放ち蛇体の先端を震わせた。
「えぇ…」
彼女の怒鳴り声を聞き周辺の魔物娘が出てきた。助けを乞う様な目で周りを見渡すが、ニヤニヤと人の不幸を楽しむかのような目で見られるばかりだ
。
「流石に集まって来ましたかしたか、とりあえず場所を移しますよ。」
oh...僕はまだ結婚するには早すぎる。僕は知っているんだ。多目的トイレに連れて行って僕を犯す気でいるのだろう。エロ同人みたいに。
「ちょっと急ぎの用があるので申し訳ありませんが…」
僕は後ろ足でゆっくりと下がる。とりあえず通学路まで戻ることができれば警備ボランティアの魔物娘が仲介に入ってくれるであろう。学校で先生を介した話し合いまでもっていくことができれば…
「何逃げようとしていますの?」
その数舜、彼女は蛇体で私を中心に円を作り逃げ場所を封じ、僕は反応が遅れその蛇体に躓き尻もちをついてしまった。
「あっ!ごめんなさい!決してわざとでは…」
「痛いですわね…骨にひびがびが入ってしまいましたわ。これはどうにでも謝罪していただかなければいけませんね。」
「っ!」
これはもうどうしようもない。選択肢は一つだ。叫んで誰か助けが来るのに賭けるしかない。
「だれk」
「”サイレンス”」
誰にも聞こえないような小さな声で、無慈悲にも彼女は魔法で僕の声を封じてきた。
「さぁ。警察まで来てもらいますよ。」
「・・・!!!」
いくら叫ぼうにも誰も助けてくれない。外野の魔物娘達は下卑たニヤニヤとした顔をし、こちらにサヨナラと言わんばかりに手を振る。
学校が口酸っぱく通学路を通るよう指導する理由が今になってようやく分かった。通学路が男子学生を守る聖域であること、そこから外れた僕は魔物娘の餌であることを。
しばらく、手を引かれ私は無駄に華美なホテルの一室に押し込まれた。
「ようやくこの時が来ましたわ。”解除”」
「…警察に行くのではなかったのですか?」
「あら?魔物娘に手を引かれ警察だなんて、そんな無粋な話がありますの?」
「…一応通告します。緊急時以外における魔法の使用は犯罪ですよ。明らかに今回の使用は法律違反です。裁判でも何でもしましょうよ。」
「何を言っていますの?緊急時ですわ。」
「どこがですか。」
「私の結婚チャンス。」
「・・・・」
こうなったら逆上を誘って嫌われる方法で行くしかあるまい。結婚後面倒になりそうという感情を植え付け嫌われて貰う作戦でいこう。
「まぁいいですわ。私、ずっと貴方のこと気になっていましたの。その華奢な体躯、幼子のようなお顔…今時すぐ通報されるので通学路以外貴方を見ることはできませんでしたが…今日こちら側(裏路地)へ来てくださいました。他の子に何て絶対渡す訳に訳にはいきませんし、はしたないですが当たり屋のようなことをさせて頂きましたわ。」
「はは…私を好きでいてくれるのは嬉しいですが、私の貴方への好感度はだだ下がりですよ。」
「関係ないですわ。これから上げていくのですから」
「では今度デートという形でいかがでしょうか。」
「…それは魅力的ですわね」
ここが勝機。何とか開放さえしてくれれば後は警察にでも、保護施設にでも逃げて自由を手にできる。
「だったr」
「でも駄目ですわ。もう我慢できませんもの。」
「え…」
「だって男日照りの中チャンスを逃がすなんて愚かですわ。デートは後日、たんまりと。」
「チャンスの神様は前髪しかないってやつですか」
「まさにそうですわね。では時間も勿体ないですし早速。」
彼女はそういうと指先に青い炎を纏わせ私に押し付ける。
「これで、貴方は私のもの…」
体から汗が吹き出し、背中に戦慄が走る。熱さと寒さが同時に襲うようななんとも名状しがたい感覚に襲われる。
しかし現代において男が魔物娘に何の対策も講じていないわけもなく、それは義務教育からなされていた。
「…なんで平気ですの?もう一度」
彼女ははて、と首を傾げ2度3度炎を注入してくる。
「っ!そろそろローストビーフになりそうです。…一応最近の学生は魔力に対抗できるよう教育されていますからね。私は私であるために少しでも抵抗させていただきます。魔力を使って人を変質させて楽しいですか?」
流石に魔力抵抗の術を習っていても繰り返しやられたら絆されそうになる。作戦を変え説得を試みるか…そもそも通じるか微妙だが。
「チャーⅿ」
「魔法を使って人を操るのはさぞ楽しいでしょうね。」
「…」
煽りながらも歩み寄りを示し何とか自分のやっていることの間違いに気付いてもらおう。
「魔物娘は皆そうです。理性より本能を優先し、平気で男性の尊厳を貶める。そんなことをして手に入れた幸せは嬉しいですか?本物と言えるのでしょうか?貴方はとても理知的な人だ。男日照りの中チャンスを掴もうとした貴方は魔物娘としては正しいかもしれない。しかし、今後の夫婦生活の為にm」
「うるさいですわ。」
彼女に遮られててしまった。その言葉には怒張を孕み、目には涙を湛えている。
「そんなこと百も承知ですわ。私共も葛藤しておりますの。でも考えても結果を得られるわけではないですわ。努力しても男が生えてくるわけではありませんわ。全部アマゾネスやワンコに取っていかれますの。私の思い人までそんな風に搔っ攫われてしまったら…私は正気でいられませんの」
感情の発露。彼女の理性が失われつつあることを察し、失敗したと初めて気が付いた。いや、初めから理性なんてものは無かったのかもしれない。
「貴方のお気持ちは察s」
「分かるわけがございませんわ。…私は今から貴方を犯します。私が満足するまで。逃がしませんわ。」
「私は決して貴方のことが嫌いとかそうゆうk」
「”サイレンス”」
再び魔法をかけられ言葉を発することができなくなる。
「本当に生きにくい世の中ですわね。せめて貴方には気持ちよくなってもらいたくて…ふたなり薬DXを用意いたしましたわ。」
ふたなり薬DX。AVのカテゴライズで少し見たことがある。女性が男性を犯している絵はあまりに荒唐無稽で、僕の認知からは離れていた為よく分からなかったが…
彼女は赤い蓋の♀マークが刻印された瓶を一気に飲み干した。
「くっ…!まずいですわね……うっ!」
彼女は下腹部を抑え蛇体を僕の体に強く巻き付けた。
「暑いですわ。」
そう言い放つとワンピースを脱ぎ下着まで外してしまった。
僕はとっさに顔を背け目を瞑った。
「これが私のチンポですの?グロイですわね。」
「…⁉」
そう聞こえ薄目でチラとみるとそこにはあまりに凶悪なモノが聳えていた。20pはあるであろうその張り詰めた一物は赤黒く無数の小さな返しがついており先端はパクパクとしていた。
蛇の男性器にも似たそれは彼女が白蛇だからであろうか。常識からかけ離れた光景を見た僕はこれからそれに犯されるなんてことは忘れ現実逃避していた。
「さて貴方の分もありますわよ。」
彼女は青い蓋の♂マークの付いた瓶を開け僕の口に当ててくる。
現実に引き戻され口を引き結び嫌々と首を横に振る。
「貴方が犯されてるのはもう決まっていますのに…」
彼女はその瓶を口に含むと片手で僕の鼻を摘み、もう片方の手を口が開くよう顎を強く掴んだ。
「では行きますわよ。…私のファーストキス受け取って下さいな。」
尾の先端を使い瓶の中身を口に含むと眼前に迫ってきた。つい目を瞑り体を捩らせるが蛇体がそれをも許さない。あえなくファーストキスは散った。
「ん…」
彼女は艶やかな声を漏らすと蛇特有の長い舌を挿入し、ガラス棒で液体を伝わせるかのように喉奥に薬品を流し込む。咽ながらも息を確保するため、その薬品を飲んだ僕の体は下腹部が異様に熱くなり、キスと魔力に当てられ勃起していた愚息の感覚も無くなっていくのであった。
「…ふぅ」
やっとすべて無くなったのか彼女は息をつくと僕を開放した。
「…‼」
蛇体の束縛から解放されしばらく音もなく咽いていた。指先を唇に当て思いふけっていた彼女は思い出したかのように魔法を解除した。
「あぁ…”解除”」
「ゴホッ…おえ……え?」
ようやく落ち着いた僕は現実をようやく見ることとなる。男性器も金玉も、なくなり僕の下腹部は無毛な一筋のスリットがあるだけだった。
手で押さえ確認するもそこにあったはずの物がない。いまいち現実と受け入れられず顔を落としている僕の眼前に彼女が一物を見せてつけてきた。
「そろそろ私も我慢できませんわ。私ずっとこの日を願って…しゃぶって下さる?」
ぐいぐいと頬に押し付けられるが気が引けるというか本能が嫌がっている。
しかしむわッと少し饐えた様な、でもどこか甘い様な臭いのするそれは、目を引き少し口の中に唾液が溜まった。
「やめてください…」
「はぁはぁ…乱暴ですが許してくださいまし。可愛いい貴方がいけませんの!」
そういうと彼女は僕の髪を鷲掴みし口にそれを押し当ててきた。抵抗も先程と同じく鼻をつままれ意味をなさなかった。
「噛んだら…分かりますわね?」
そう脅してくる彼女は目が情欲に曇り口はだらしなく息を漏らしている。仕方なく…そう仕方なく僕はそれを受け入れ舐めることとした。
「ん…舌のざらざらが気持ちいいですわ。それに幼子がキャンディーを舐めるようにしゃぶる姿…インモラルですわ」
最初は舐めさせるだけだったが、焦れているのか少しずつ腰を振り始めた。見た目に反し意外と返しは柔らかく、彼女のチンコはちゅぽちゅぽと舌に吸い付き中を舐めると嬌声を上げ腰を引くのであった。次第に慣れてきたのかスピードを速めると中からしょっぱいカウパーの様なトロトロの液体が舌をぬめらせてきた。
「うっ…危うくイキそうでしたわ。でも初めてはやっぱり中がいいですわね」
そんな童貞の様な事を言うと彼女は足に蛇体を巻き付け押し倒してきた。
これから犯される。女性の様に。
そう考え始めると急に恐怖が湧き喉が絞まる。思考が鈍りなんでもいいから現状から逃げなければと本能が騒ぐ。
「お願いします。やめてください。」
「でもここは正直ですわよ」
彼女はスリットを指で撫で愛液を見せつけてくる。
「ん…許してください。何でもします。」
「何でもする…ですか」
「はい!僕にできることであれば。」
「なら結婚してくださいます?」
「あ…え…はい?」
「あら、ではこれからは夫婦の営みですわ。大丈夫優しくしてあげます。」
疑問形ではなく肯定の「はい」とあえて受け取った彼女はその肉棒を押し付け少しずつ侵入してくる。
「え…いや…ちが…痛い痛い!」
「ん…ひだが気持ちいいですわ。血が…処女膜まであるのですね。」
そんな声は届かず頭は痛みで支配されて唇を噛む。
「”ヒール”」
彼女の回復魔法がじんわりとお腹に広がり、少しずつ落ち着きを取り戻す。
「まだちょっとしか入っていませんわ。続けますね。」
「え…いや…うっ…お腹が圧迫されて…」
「まだ半分ですわよ」
「もう無理です!!!苦しいです裂けちゃいます!」
「大丈夫ですわ。ここまで来たら一気に行きますわね。」
「やっ、やm」
ずぶっ!
「あ…」
息が肺から押し出されるようなそんな感覚だった。お腹には異物が収まっており中ではピクピクと痙攣し子宮に吸い付いてくる。
「気持ちいいですわぁ。ひだひだが…エッチに絡みついてきますの♡」
ひっひっと短い呼吸しかできず息苦しい。
「では動きますわよ」
そう告げると長い…長いピストンを始めるのであった。ゆっくりと味わうように。
返しがひだに引っ掛かりぞわぞわと快感を与えてくる。最初痛かったのがウソのようだ。
「ん…ん…あっ…」
「気持ちいいですの?ならもう少し早くするわね」
パンパンとリズミカルに腰を打ち付ける音が響く。
奥をつかれるたび嬌声が漏れ、彼女を更にヒートアップさせた。
「んん…腰を振るのにも慣れてきましたわ。」
引き抜く度に内臓が持っていかれそうな。そんな感覚すらあるのに快楽が恐怖を鈍らせ愛液を漏らす。
「ふふ…泡立ってきましてよ貴方のここ…おまんこと呼んだ方が興奮するかしら?」
腰を叩きつける感覚が短くなるにつれ嬌声は我慢できずに漏れ出てくる。
「あっ…おねが…い!んん…します…ちょ…と‼やす…あっ」
「ん…私…そろそろイキますわ!」
「いや…ちょっと待って‼」
イッたらどうなるかわからない。恐怖と快楽がいりまじり訳も分からず嫌々と首を振る。
「イく!!!!」
「あぁぁぁぁっ!!!!」
頭がチカチカとし射精感が襲う。お腹では押し付けられた肉棒が子宮口へ話さないとばかりに吸い付き吐き出された精子を吸い取る。
「あっ待って…もう吸わないで!!!!」
「う!とめられませんの」
彼女は尚もへこへこと腰を押し付け子宮を刺激しもっと出すよう促してくる。
「もうでない、もうでないから!!!敏感だから!!!」
「…これが貴方の精子の味ですの…甘露ですわ…」
うっとりとした表情でこちらに体重を掛け感慨にふける彼女。
「もう…いいでしょ?お願いします。もう返して…」
「何を言っていますの?一回で終わるわけないでしょ?」
そういうと彼女は半立ちになった肉棒を引き抜き、僕の足の蛇体を解いた後四つん這いにさせるのであった。
最早抵抗する余力すらなく力の入らない体は、膝を立て床に突っ伏すという間抜けな状態になった。
「こう見ると完全に女の子ですわね。」
恥ずかしさに顔が赤くなり、残った力で起き上がろうとするがうまく腕が上がらない。
「そんなにお尻を振って…2回戦…としゃれ込みましょう」
「んんんんんんん!!!」
彼女は辛抱溜まらんと再び勃起した肉棒を精液立てるスリットにぶち込んだ。
「あぁ貴方たの中どんどん具合がよくなりますわ。この辺をつくとよく締め付けて気持ちいいですの!」
「ああっ!やめ!!くっ…んん♡」
「すぐいっちゃいそうですわ♡」
一定のリズムで腰を打ち付けたかと思いきや、ぐりぐりと奥を探るような動きに嬌声で応えてしまう。
「今度は上になって下さいまし」
おもむろに僕を後ろから抱きしめると後ろに倒れる。
今なら引き抜いて逃げれる。
その筈なのに、体が動かず彼女の蛇体の上に体を預けることしかできない。
「動いてくれませんの?でしたら…」
そう言うと指先に青い炎を再び灯しお尻から入れ込んできた。
「あ…あああああああああ!!!!」
抵抗する気力すら失った僕はその炎に身を焦がし思考が彼女一色となってしまった。
僕はこんなにも美しい人を何故拒んだのか。僕はこの人に身を捧げることができて幸せだ。
そんな思いが掛け巡り、無性にお腹の中の肉棒が愛おしくなった。
入らなかった力も関係なく僕は彼女の上で腰を振る。
「はっ…はっ…ん♡」
「はぁ気持ちいいですの♡イキそうですわ」
そういうと彼女も腰を合わせて振り始め、絶頂間近になると腰を掴んできた。
「あっ…あっ…イキますわ…んんんん!!!」
「ああああっ!!!!」
子宮口に押し付けられた肉棒は子宮を飲まんとするばかりにしゃぶりつき余すことなく精液を貪る。長い長い絶頂が終わると肉棒はお礼をするかのようにチュッチュッと子宮口にキスをし離れていく。ずるりとスリットから抜けたとれば泡立った愛液でてらてらとしグロテスクな中に一種の生物的な神秘があった。
「…私のことまだ嫌いでして?」
ぽつりと彼女がそんなことを言った。
僕の中にはすっかり彼女への嫌悪感が無くなっていた。
それが魔力による精神の変質なのか分からない。
でも僕の理性は確かにここにある。
ヒールを掛けられた時、炎を受け入れた時、彼女の精神に触れた気がした。
「…嫌いと言ったら?」
「また愛します。魔物娘は旦那様を決めたらその人と一緒にいる以外幸せはありませんもの。」
「はは、それは怖いな……」
お腹には先程まであった感覚がなくなり切なさすらある。
宅配便、使えなくなっちゃったな。
そんなことを考えながら彼は微睡に落ちるのであった。
21/04/10 23:24更新 / かかぽ