- ＊教都における計画と報告＊ -

まずはこの話を読む上での

【設定】を書き記す事にする。


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これは魔物娘が魔物から生まれ変わり
人間と魔族の繁栄を誓い動き始めたばかりの頃。

教団の一番大きく有名な都市とは別に
教団が密かに作り出した帝国があった。

名を通称 -教都- と呼ぶ事にする。

その教都で主に行っている活動は
【魔物を滅ぼす為の兵器を作り出す事】。

教都には戦力を集めている部署が存在する
中でも -魔術兵器開発部- という場所だ。

部署の最高責任者はとても変わり者で
平気で非人道的行為を勧めていくサイコパスだ。

この世の人間ではありえない。と噂もされる
まずはその責任者がまとめた報告書を読み上げる。


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『退魔魔術兵器開発報告書。

魔術兵器開発部 最高責任者 スマイル。



この報告書をお読み頂く頃には
研究の開発と成功はもう目の前でしょう。

まず兵器の説明をさせて頂きます。

今回研究しました兵器は
人間の男性専用のリング型魔術兵器
通称 -エンゲージリング- でございます。

このリングの装着用途は
人間の男性の精エネルギーを魔力へと変換し
莫大な魔力及び身体能力へ変換させる兵器です。

このリングはとても特殊で
希少な鉱石を用いた最高作となります。

しかし選ばれる人間は難しく
装着できた者にはとんでない能力を渡すが
選ばれなかった者には破滅を引き渡す物です。

また選ばれたとしても
譲渡される能力が異常に多いため
装着した者の精神に異状をきたす恐れがあります。

リングの運用理論ですが
このリングに選ばれた人間の男性は

まず内在する精エネルギーをリングへと
常に送り続ける状態となります

そしてリングから変換された能力
魔力エネルギーを身体に送られ続けます

それにより
身体の内側にエネルギーの円環を作り
膨大な魔力と身体能力を生み出す理論になります。

現在の魔物の特性は人間の男性の
精を糧とすると情報を頂いておりますが
このリングの使用者ならば心配ないでしょう。

仮に魔物がこのリングに干渉すれば
使用者の精神崩壊を招く事に繋がりますし
リングに仕込んだ術式が使用者を消します。

以上が兵器についての説明になります。

続いて使用者についてです。

なんとですね！！
もうすでに全てのリングに選ばれたのです。

あとはそれぞれのリングが暴走した場合
全てのリングを征するリングを開発中です。

ご心配の無いように
全てワタクシ共で厳密な選定をしております。

研究の経過と兵器開発の報告は
これにて終わらさせて頂きます。

最後に。

リング兵器はひとまず10個完成しましたので

その使用者をそれぞれの地に展開し
魔物を殲滅していく方針を取らせて頂きます。

リングを持つ教団の人間を見つけましたら
何卒できうる限りのご容赦を頂きたい。

この作戦は、その内魔物の耳にも入るでしょう。

もしも魔王が動くようであれば
このワタクシ、スマイルをお呼びつけ下さい。

異端者のワタクシには
魔王であっても何もできないでしょうから。

それでは
今回はこれにて失礼致します。

最後までご拝読ありがとうございました。

主神様の御心のままに。



退魔魔術兵器開発報告書。

魔術兵器開発部 最高責任者 スマイル。

教都 大司教 セイン。』


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魔物。魔王の娘 リリムの1人が
青い顔で目を通していた。

「お母様の言っていたとおりね
これから悪い事が起こりそうだわ」

魔王の娘はこれから戦慄する事になる。

これから始まる
絶望の図鑑世界へと

賽は投げられた。


【作者より。】

これはまだ用いるアイテムの設定です。

この作品はこれからたくさんの
絶望と悲劇をお届けする予定です。

気分を悪くし震え上がって頂ければ幸いです。

更新はワタクシの気分と
ネタのストック次第都なりますので
どうか温かく見守って下さいませ。