白蛇との出会い
数日後
「ふぅ・・・」
今日も一日分の仕事が終わり、後は家に帰り、飯を食った後に風呂に入り、寝るだけである。
「こんな夜に独り身っていうのは寂しいねぇ・・・」
妖怪(外の国ではマモノ、というらしい)が、人里に普通に下りてくるようになってからは多くの男が妖怪と結婚し、独り身の男は貴重な存在になりつつある今日この頃。そして俺は独身である。くそが!
「ま、独り身でいる覚悟はできてるからいいけどな・・・」
恋愛すらする相手がいないのに結婚、というのは望みがすぎるか。
などと考えている間に我が家に着いた。
我が家はいたって普通の日本家屋である。広さはまぁまぁ。一人暮らしなので問題は無い。
「ん?人の気配がするな・・・」
俺は独り身だから家に人がいるはずがない。そうすると・・・
「また、あいつでも来てんのか?」
そう思い、家に入ろうとした瞬間、
ガラッ
戸が開いた。
「おう、俺がいない間に悪さでも・・・して・・・」
誰?え?この人誰?
俺の予想したやつとは違う人がでてきて、俺の頭の中は?で埋め尽くされた。
「あら、おかえりになったのですか。旦那様。」
え?いきなり旦那扱い?こっちはあちらさんのことを知らないので、
「あんた誰?」
疑問を単刀直入に聞いてみる。
「ふふっ・・・申し遅れました。私は・・・」
「いや、名前はいいから。何で俺の家から出てきたのか、何で俺を旦那様と呼ぶのかを説明してほしい。」
「はい、わかりました。」
この人の話を要約すると、俺がこの前助けた白い蛇がこの人で、助けられた恩を返したいからここに来た、という。
「と、いうわけです。」
「ふーん・・・」
「積もる話もありますが、夕食を作ったので、召し上がってくださいませんか?」
「食べる」(即答)
空腹はなかなか精神的にくるからな。
「ふふっ。用意はすぐにできますので、座って待っていてくださいね?」
というと、彼女は家の奥に引っ込んでいった。
俺もとりあえず今に行くか。・・・ここって俺の家だよな・・・
―夕食後―
「さっきの話の続きなんだけど」
「はい」
「恩返しに来たって、具体的に何をしに来たの?」
「えっと、それは、その・・・」
何故か赤面している。
「その・・・旦那様の、お嫁さんになれば、と思い・・・」
あぁ・・・旦那様ってそういうこと・・・嫁になる→だから旦那様と。だがしかし。
「いえ、結構です。」
「え?」
なんとなくめんどくさいにおいがするので帰ってもらおう。
「その、何故だめなのか理由を聞かせてもらってもいいでしょうか?」
む・・・なんて言おうか・・・そうだ。こうすればあきらめてくれるかもしれない。
「俺には心に決めた奴がいるんで!」
「旦那様の、心に決めた人・・・」
ん?なんでうつむいたんだ?
「まぁ、そういう理由なんで。すいません。」
「ふふっ。そうかぁ。心に決めた人がいる、かぁ。それなら、私しか見れなくすればいいかぁ・・・」
ヤバイ・・・目が据わってやがる・・・なんか危ない雰囲気するし・・・
ん?なんで俺巻かれてるの?あれ?俺もしかしてピンチ?
「怖がらなくても大丈夫ですよ?旦那様。すぐに気持ちよくなって、私のことしか考えられなくなりますから。ふふふ…」
黒い笑みを浮かべてるこの人が怖いです。
「ふぅ・・・」
今日も一日分の仕事が終わり、後は家に帰り、飯を食った後に風呂に入り、寝るだけである。
「こんな夜に独り身っていうのは寂しいねぇ・・・」
妖怪(外の国ではマモノ、というらしい)が、人里に普通に下りてくるようになってからは多くの男が妖怪と結婚し、独り身の男は貴重な存在になりつつある今日この頃。そして俺は独身である。くそが!
「ま、独り身でいる覚悟はできてるからいいけどな・・・」
恋愛すらする相手がいないのに結婚、というのは望みがすぎるか。
などと考えている間に我が家に着いた。
我が家はいたって普通の日本家屋である。広さはまぁまぁ。一人暮らしなので問題は無い。
「ん?人の気配がするな・・・」
俺は独り身だから家に人がいるはずがない。そうすると・・・
「また、あいつでも来てんのか?」
そう思い、家に入ろうとした瞬間、
ガラッ
戸が開いた。
「おう、俺がいない間に悪さでも・・・して・・・」
誰?え?この人誰?
俺の予想したやつとは違う人がでてきて、俺の頭の中は?で埋め尽くされた。
「あら、おかえりになったのですか。旦那様。」
え?いきなり旦那扱い?こっちはあちらさんのことを知らないので、
「あんた誰?」
疑問を単刀直入に聞いてみる。
「ふふっ・・・申し遅れました。私は・・・」
「いや、名前はいいから。何で俺の家から出てきたのか、何で俺を旦那様と呼ぶのかを説明してほしい。」
「はい、わかりました。」
この人の話を要約すると、俺がこの前助けた白い蛇がこの人で、助けられた恩を返したいからここに来た、という。
「と、いうわけです。」
「ふーん・・・」
「積もる話もありますが、夕食を作ったので、召し上がってくださいませんか?」
「食べる」(即答)
空腹はなかなか精神的にくるからな。
「ふふっ。用意はすぐにできますので、座って待っていてくださいね?」
というと、彼女は家の奥に引っ込んでいった。
俺もとりあえず今に行くか。・・・ここって俺の家だよな・・・
―夕食後―
「さっきの話の続きなんだけど」
「はい」
「恩返しに来たって、具体的に何をしに来たの?」
「えっと、それは、その・・・」
何故か赤面している。
「その・・・旦那様の、お嫁さんになれば、と思い・・・」
あぁ・・・旦那様ってそういうこと・・・嫁になる→だから旦那様と。だがしかし。
「いえ、結構です。」
「え?」
なんとなくめんどくさいにおいがするので帰ってもらおう。
「その、何故だめなのか理由を聞かせてもらってもいいでしょうか?」
む・・・なんて言おうか・・・そうだ。こうすればあきらめてくれるかもしれない。
「俺には心に決めた奴がいるんで!」
「旦那様の、心に決めた人・・・」
ん?なんでうつむいたんだ?
「まぁ、そういう理由なんで。すいません。」
「ふふっ。そうかぁ。心に決めた人がいる、かぁ。それなら、私しか見れなくすればいいかぁ・・・」
ヤバイ・・・目が据わってやがる・・・なんか危ない雰囲気するし・・・
ん?なんで俺巻かれてるの?あれ?俺もしかしてピンチ?
「怖がらなくても大丈夫ですよ?旦那様。すぐに気持ちよくなって、私のことしか考えられなくなりますから。ふふふ…」
黒い笑みを浮かべてるこの人が怖いです。
12/03/05 13:47更新 / パイルバンカー・改
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