忘れられない傷
俺はいったいどうしたのだろうか?
ここは何処だろうか?
なぜこんなにも暗いのか?
前の記憶を思い出すことにした
俺の名前はジャック・ディースト
つい最近まで中東で傭兵の仕事をしていた
古い遺跡に入って最深部まで行き残党がいないか確認していたときにいきなり黒光に包まれて...
手元の武器はアサルトライフルが一丁のみ
そして目の前には黒い服を着た女性がいた
「ようこそいらっしゃいました」
いきなり言われても動揺していて何がなんだかわからない
とりあえず一言
「ここはどこだっ?!」
遺跡の中ではないことは確かだった
目の前には黒いバラが咲き誇っているし
遠くにはギリシャ時代に建てられたような神殿のようなものも見える
だが空が暗い、しかし雨が降るような雲の色でもない
「ここは万魔殿、パンデモニウムともいいます」
淡々と話す女性であるが後ろには悪魔のような尻尾も見える
彼は無意識に銃を構えた、人間ではないと悟ったためである
だが彼女はそれを気にせず宮殿のほうに歩き始めた
「あんたの名前は?」
無意識のうちに俺は答えた
ほかにも聞かなければならぬようなことはいくらでもあっただろうに
「私はエミリア、ダークプリーストです」
ダークプリースト・・・確かネットで「堕落した神」の信者であると書いてあったような気が。
だんだん頭が痛くなってきた
「貴方のお名前は?」
「ジャックだ、傭兵をやっている」
「それでは参りましょう、我が神の元へ」
「ちょっと待て?なぜ俺がここに来たんだ?」
「我が神が呼んだものですから、私にはわかりません」
そういわれても困るのだがなあ・・・
「あちらの神殿に我が神がいらっしゃいますので来られてはどうでしょうか?」
「あ、ああ・・・」
銃をおろしてついて行くことにした
しばらく歩くとだんだんと神殿が大きく見え始めた
階段を上っていくと入り口に着く
なかなか綺麗な彫刻や壺のようなものが並んでいる
開けた部屋に着くと彼女の神様とやらが見えてきた
「ようこそ、貴方を待っていたよ〜」
見た目は幼女の体型なのだが
紫色の肌、漆黒の翼、そして赤い目
エンジェルのようだが黒に染まっている
「あんたがここに俺を呼んだのか?」
「そうよ?何か問題でも?」
「理由は?」
「ただあなたが辛い過去を過ごしたのを見てきたからかな?」
「ッ!?」
なぜ傭兵をしているか
答えは簡単だ
家族を失ったからだ
戦争が始まる前は普通の家族がいた
ごく普通の家族がいた
どんなことにでも熱血な父が
おいしい料理を作った母が
兄想いの優しい妹が
一瞬でいなくなった
空爆によって瓦礫の下に埋もれ亡くなった
俺は途方にくれた
どうすればいいのだろう?と
目の前には死んでいた兵士の銃が転がっていた
それを持ち俺を殺そうとした兵士を撃った
血を浴びようがもう何かもわからず撃ち続ける
悲しみを忘れるためなら
「神様の特権だかなんだか知らんが人の過去を覗き見るのが趣味か?」
俺は冷たく言い放ち
そして銃を構えた
「もう貴方は十分に苦しんだ。そうでしょ、お兄ちゃん?」
「妹の真似か?ふざけたことを・・・」
「本当に私だよ?」
目はしっかりと俺を見つめていた
昔の妹の眼に似ていた
なぜだろうか
この目を見ると
何も逆らえなくなる
「本当に・・・ネージュなのか?」
「やっと会えたねお兄ちゃん」
「なぜ・・・ここに?」
「わかんない、でも私はここにいるの」
「マジかよ・・・」
そして、彼女・・・ネージュは服を脱ぎ始めた
「ネージュ、何をしてるんだ!?」
「あのね、お兄ちゃんがほしくなっちゃった」
ただ呆然としている俺に彼女は
「だから・・・ちょうだい♪?」
「ッ!!」
理性のタガが外れた音がした
そして、彼はずっと時が止まった世界で過ごすようになる
自分の肉欲に溺れていくようになり
彼女しか考えられなくなって
何も抑えることもなく
快楽を受け続けるであった・・・。
「・・・やっと捕まえた♪」
It kept being drowned through all eternity.
ここは何処だろうか?
なぜこんなにも暗いのか?
前の記憶を思い出すことにした
俺の名前はジャック・ディースト
つい最近まで中東で傭兵の仕事をしていた
古い遺跡に入って最深部まで行き残党がいないか確認していたときにいきなり黒光に包まれて...
手元の武器はアサルトライフルが一丁のみ
そして目の前には黒い服を着た女性がいた
「ようこそいらっしゃいました」
いきなり言われても動揺していて何がなんだかわからない
とりあえず一言
「ここはどこだっ?!」
遺跡の中ではないことは確かだった
目の前には黒いバラが咲き誇っているし
遠くにはギリシャ時代に建てられたような神殿のようなものも見える
だが空が暗い、しかし雨が降るような雲の色でもない
「ここは万魔殿、パンデモニウムともいいます」
淡々と話す女性であるが後ろには悪魔のような尻尾も見える
彼は無意識に銃を構えた、人間ではないと悟ったためである
だが彼女はそれを気にせず宮殿のほうに歩き始めた
「あんたの名前は?」
無意識のうちに俺は答えた
ほかにも聞かなければならぬようなことはいくらでもあっただろうに
「私はエミリア、ダークプリーストです」
ダークプリースト・・・確かネットで「堕落した神」の信者であると書いてあったような気が。
だんだん頭が痛くなってきた
「貴方のお名前は?」
「ジャックだ、傭兵をやっている」
「それでは参りましょう、我が神の元へ」
「ちょっと待て?なぜ俺がここに来たんだ?」
「我が神が呼んだものですから、私にはわかりません」
そういわれても困るのだがなあ・・・
「あちらの神殿に我が神がいらっしゃいますので来られてはどうでしょうか?」
「あ、ああ・・・」
銃をおろしてついて行くことにした
しばらく歩くとだんだんと神殿が大きく見え始めた
階段を上っていくと入り口に着く
なかなか綺麗な彫刻や壺のようなものが並んでいる
開けた部屋に着くと彼女の神様とやらが見えてきた
「ようこそ、貴方を待っていたよ〜」
見た目は幼女の体型なのだが
紫色の肌、漆黒の翼、そして赤い目
エンジェルのようだが黒に染まっている
「あんたがここに俺を呼んだのか?」
「そうよ?何か問題でも?」
「理由は?」
「ただあなたが辛い過去を過ごしたのを見てきたからかな?」
「ッ!?」
なぜ傭兵をしているか
答えは簡単だ
家族を失ったからだ
戦争が始まる前は普通の家族がいた
ごく普通の家族がいた
どんなことにでも熱血な父が
おいしい料理を作った母が
兄想いの優しい妹が
一瞬でいなくなった
空爆によって瓦礫の下に埋もれ亡くなった
俺は途方にくれた
どうすればいいのだろう?と
目の前には死んでいた兵士の銃が転がっていた
それを持ち俺を殺そうとした兵士を撃った
血を浴びようがもう何かもわからず撃ち続ける
悲しみを忘れるためなら
「神様の特権だかなんだか知らんが人の過去を覗き見るのが趣味か?」
俺は冷たく言い放ち
そして銃を構えた
「もう貴方は十分に苦しんだ。そうでしょ、お兄ちゃん?」
「妹の真似か?ふざけたことを・・・」
「本当に私だよ?」
目はしっかりと俺を見つめていた
昔の妹の眼に似ていた
なぜだろうか
この目を見ると
何も逆らえなくなる
「本当に・・・ネージュなのか?」
「やっと会えたねお兄ちゃん」
「なぜ・・・ここに?」
「わかんない、でも私はここにいるの」
「マジかよ・・・」
そして、彼女・・・ネージュは服を脱ぎ始めた
「ネージュ、何をしてるんだ!?」
「あのね、お兄ちゃんがほしくなっちゃった」
ただ呆然としている俺に彼女は
「だから・・・ちょうだい♪?」
「ッ!!」
理性のタガが外れた音がした
そして、彼はずっと時が止まった世界で過ごすようになる
自分の肉欲に溺れていくようになり
彼女しか考えられなくなって
何も抑えることもなく
快楽を受け続けるであった・・・。
「・・・やっと捕まえた♪」
It kept being drowned through all eternity.
10/02/12 22:31更新 / Nick