絡新婦の愛し方
「ッぁ…ああんッ、っ…!ッんッ、んん! ら…らんなひゃまぁッ…!」
「あやめッ!あやめッ! お前は、くッ、俺のものだ!」
帳を下ろしたままの和室。
ばちゅんばちゅんと激しく肉がぶつかる音と喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
俺は布団の上で女を組み敷いていた。
相当に長く激しく交わった為、女の長く艶やかな黒髪はひどく乱れている。
大人の女の色気を醸しながらも、若々しく10代と見紛う様なあどけなさも漂わせる美しい顔立ち。その大変に整った顔立ちは快楽でとろとろに溶けていた。
本来は白く透き通る玉の様な肌も、今は朱に染まり、汗でてらてらといやらしく光っている。
華奢な肩からは想像もできぬ程のたわわに実った爆乳をどたぷんと激しくゆらす女。あまりに胸が大きい為、片方の乳房だけでも片手では掴みきれないだろう。花火の一尺玉くらいあるんじゃないか。いや、もっと大きいかも。
ちゅぶっ。
その一尺玉超えの爆乳に俺は思いっきり吸い付いた。綺麗な丸い形だったのが、凄まじい吸い上げによって形を変える。
「ぁん!…おっ、ぱい、すっちゃあぁ…! あああんッ」
「んむっ!あやめの胸はッ!絶品だなッ!」
ちゅううううっ。
「ぅあん!あぁあぁああ…!んんん!!」
しかし、俺に思いっきり胸を吸われてよがる女の下半身は人間のそれではなかった。蜘蛛である。ほとんど黒に近い紺色に毒々しいまでに鮮やかな黄色の縞がある蜘蛛の下半身を持つ女。
俺の大切な女は絡新婦(ジョロウグモ)という種族であった。
「ら、らんにゃはまッ、すこし、やすませてェッ! ッぇえ…!」
乳首に吸い付いた口を放し、
「駄目だっ!もうっ、止まれんッ!」
彼女の人型と蜘蛛の胴体の境目辺りをがっちり押さえ込んで彼女にとっての陰(ほと)の部分に全力で愚息を叩き込む。
「ぁんッあんッあッあああああッ…!」
一際激しく腰を突く。
「あやめッ! 射精(だ)すぞ!」
「ふぇ?…う、そ…ま、また、…ッ!?」
俺は強烈に感じた快感に、もう限界が近い事を告げる。
「くっ!」
「っ…!やあああああああんっ!!」
どくどくと濁流のように膣内(なか)に流し込まれる精液に、既に呂律の回らなくなった女は、されるがままに蹂躙された。
「…はあーっ、はあーっ、…はあ…」
肩で息を整える絡新婦。
俺はさっきまでの苛烈な攻めが嘘のように、そっとあやめを抱き寄せる。
「すまん、あやめ。お前があまりに愛おしくてな。」
「…旦那様、意地悪です…そんなことおっしゃられたら…逆らえません…」
一息ついて、着物を着るあやめ。
「もうお昼過ぎですよ。朝からあんなに激しくされて…旦那様の絶倫さん♪」
布団の中からよろよろと立ち上がる。
あやめがよろめくのは俺が原因だ。すかさず支えになる。
「本当にすまん。あやめ。大丈夫か?」
「っ♪お気遣い、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。…少し遅いですけど、お昼にしますね…?」
「ああ、頼む。いつもありがとうな。やっぱり出来た女が居ると幸せだな。」
「いえいえ、こちらこそ。毎日愛してくださって女冥利に尽きますよ♪」
労いと感謝の言葉をかけると、あやめは鼻歌まじりに台所へ消えていった。
遅めの昼食をとった後、あやめの糸を売りに家を離れ町へ行く。
あやめは絡新婦であり、染めずとも高級な金色の糸を出すのである。それは着物に使われるだけではない。釣り糸を始めとした頑丈さが求められる繊維から、精密な絡繰りの重要な機構の部品、果ては数種の薬草と混ぜて溶かし、化粧品や石けんにもなった。
情けない話だが、仕事に生活に、何から何まであやめに依存しっぱなしの生活である。
だからせめて、できるだけ森から離れた町まで糸を売りにいき、より多くのお客様から贔屓にされるよう配達しているのである。
結構な量の糸を積み、ご注文されたお客様にお届けしつつ、営業もかねて様々なお宅を訪問する。
そういった過程でくたくたになってしまうが、あやめにはもっと苦労をかけているし、自分はかなり楽をさせてもらっているとも思う。愛しいあやめの為にも根等上げて入られない。
帰宅したのは夜が更けてからだった。
「おかえりなさいませ。お勤めお疲れ様です。」
律儀に玄関まで迎えに来てくれるあやめ。
「ただいま。いつもありがとうな。」
「ふふ。愛しい殿方にご奉仕するのは女の勤めですよ。」
仕事の疲れでふらつく俺を、着物の上でも体型が分かる程の爆乳に抱きとめてくれる。
「お夕飯もお風呂も出来ておりますから、お好きな方から…ん…!」
疲れもあって理性が薄くなっていた俺は、あやめの唇を奪っていた。
「ん…ぁ…はぁん、旦那、様…玄関先ですから…我慢なさって。」
がっつく俺をなだめながら、やんわりと離れる。
夕食は、疲れた夫を労う非常に精のつくものであると同時に、あっさりして胃もたれの無いよう配慮したものだった。
そして食事を終えた後は風呂。
湯船につかる前には、体を洗うのだが…
「失礼いたします。お背中お流してもよろしいですか?」
脱衣所の扉越しに最愛の絡新婦が立っている。
本来ならば驚く所であろうが、俺とあやめには慣れた光景だ。
「お願いしても良いか。」
俺がそういうと、あやめは着物を脱ぎ、風呂場に入ってくる。
惜しげも無くさらされた美女の体。玉の様な白い肌に対照的な黒髪は後ろで縛られ、花火の一尺玉より立派な豊満な乳房。下半身は蜘蛛であるが、その下半身の派手な縞が、むしろ劣情を後押しする。
「綺麗だ。」
「くす♪嬉しいです。旦那様、お疲れでしょう? 私が全部して差し上げますから、力を抜いてくださいね。」
そう言うとやんわりと糸で俺を縛るあやめ。
風呂場で、座ったままの格好で糸に縛られる男の姿は、端から見ればかなり不思議な光景だろう。
決して痛くはなく、それでいて抵抗出来ないぎりぎりの縛り方。
縛られているという自覚すら起きない程の優しい縛り方。
しかし、巧みに計算された糸の配置によって、疲れた俺が体を委ねられる非常に見事な縛り方だった。
全身に石けんをつけそのまま体を密着させる。この石けんは、知り合いの薬師と協力して作った、絡新婦の糸を原料にしたものだ。口に入っても毒ではなく、目に入っても痛くない、肌の弱い方にもお勧め出来る一品だ。そんな天然の石けんでぬるぬるにした全身をねっとりと押しあてる。
「ふぁっ、あやめの体、相変わらずたまらんっ!」
俺の背中にはあやめのとんでもない大きさの乳房があたり、むっちりとつぶれ、押し返してくる。
あやめは、ぬるぬるの体を動かしながら丹念に俺の体を洗う。
「うわっ…っく、き、気持ちいいぞ。」
「どうなさいました? まだお背中をお流しししている最中ですよ。そんな可愛らしい声を上げて。」
夜が深くなる程に絡新婦の夜の顔が出てくる。ちょっと意地悪で悪戯好きな顔である。
とても丁寧に、かつねっとり嬲るように体を押し付けてくる。
愛する男を大切に愛撫し、それでいて糸を獲物にかける蜘蛛のように全身を絡ませてくる。
「痛くはありませんか?」
「ああ…!丁度良いよッ。」
「では、そろそろ前も失礼いたしますね。」
「ちょっ…今は!」
美しく肉感的な女性に全身ぬるぬるな状態で密着されていれば当然男は反応してしまう。
限界まで反り返り、太い血管が浮き上がった男の象徴。ちょっとした刺激で暴発しそうな愚息を見たあやめは、にっこりと笑ってかがみ込んでくる。長く美しい黒髪を邪魔にならないよう耳にかけ直し、
「こぉんなになってしまって…お可哀想に。では失礼してもよろしいですかぁ?」
わざわさここで色っぽい仕草をしながら聞くのは、お預け以外の何者でもない。
「頼む。」
俺は即答した。
待っていたとばかりに俺のモノを口に含む。
しかし、俺のモノは既に限界を超えていた為、あやめが口に含んだ瞬間に暴発してしまった。
「っ!んんんッ…!…んむ…ぁ、んぐ…」
まるで最上級の酒に酔うかのように、ごくりごくりと暴発した精液を飲みほす。っぷは、と口を離し、にっこりと俺を見つめてくる最愛の絡新婦。
「旦那様、感じてくださるのは嬉しいですけれど、少し早すぎます。」
「く…悪かったな。誰だってこんな美女に奉仕されたらすぐ果てる。」
「まあ、お上手。それでは続きをいたしますね…?」
「ああ、お願いするよ。」
「はあい♪」
上機嫌なあやめは今度はその驚異的な大きさの爆乳を腕で抱え込む。
所謂紅葉合わせをしようというのだ。
本来、口でした後に紅葉合わせというのは順序が逆だという。なぜなら、滑らかな肌で包まれるより、複雑な感触の口の中の方がより感じるからだ。
しかし、そんな事に縛られるあやめではない。
圧倒的爆乳で、俺の愚息を包んでしまった。あまりの大きさに、俺の愚息は姿を消す。
そのまま、虐めるような感じで胸をこね回す。しかし、得物の胸が非常にきめ細かく柔らかくて張りのある肌に覆われている為、多少激しかったとしても全く苦にならない。しかも、俺に対する配慮は忘れず、優しく、丁寧に、労る様な動きも加える。胸がそのまま快感を与える為の魔法の肉穴になっているようだ。さらにぬるぬるの石けんが潤滑油の役割を果たす。
「いかがですか?私のおっぱい。…ひゃんっ!? 申し訳ございません。痛かったですか…?」
俺が気持ちよすぎて暴れた為に、本気で心配してくるあやめ。
「心配ッする…な、あやめがッ…上手い…だけだよッ。」
「それは良かったです。ところで旦那様、このままおっぱいに射精しますか?それともお口が良いですか?」
完全に熱を帯びた目線で尋ねてくる。
「ッぁ、あやめの好きなようにしてくれッ。」
「まあ、嬉しい。では、飲んでしまって構いませんかぁ…?旦那様の精液、すごく濃厚ですし、すぐ私の体や糸になってくれるんです…♪」
もはや快感で声も出せず、頷くしかできない俺。
「そんな…可愛らしい反応をなさったらぁ、容赦…出来ませんよぉ…♪」
その反応を見て、絡新婦特有の悪戯心に火がついたのか、あやめは猛然とおっぱいをこね始めた。
左右の乳房を互い違いに激しく動かす。
今までの相手を傷付けぬよう細心の注意を払った優しい物ではなく、射精へ導く為のなりふり構わない激しい攻め。加えて胸の谷間は石けんぬるぬるも快感の攻撃に加勢する。
あやめの肌はきめが細かいし、とても柔らかい。まして石けんでにぬるぬるになっているため、どんな激しい動きでも、当然愛しい殿方の男根を傷付ける事は無い。
今まで頻繁に相手の具合を尋ねていたのは、たとえ傷付ける事が無いのが分かっていても相手を重んじるあやめの優しさ故。
すぐに限界は訪れた。
もう今日何度か射精したのに、初めてするかのように凄まじく競り上がってくる自身の欲望。
そして、果てようとしたまさにその時、あやめが自身の胸の牢獄から俺の愚息を解き放ち、素早く口にくわえた。
「あああああああッ!!あ、や、め、射精すぞッ!!」
「んむッ!んんんッ…むぐ…んぐ…」
口に凄まじいまでの量の精液を流し込まれ、うっとりと余韻に浸りながら飲み込んでいく。
ごくり、ごくり。んぐっんぐっ。
盛大な射精を、口に受け止めた。凄まじい量だった為、彼女は全て飲みきれずに口から漏らしてしまう。
「けほっけほっ…あぁん。全部飲みきれません♪」
少しむせるあやめ。
「はーッ…! はーッ…! はーッ…! 」
「旦那様の精液、すごぉく美味しかったですよぉ…」
息も絶え絶えになり、拘束されたまま、ぼんやりする俺。
「…先ほどは、調子に乗ってしまいました…申し訳ございません。お辛く…ありませんでしたか?」
やりすぎてしまった、という反省と、最愛の殿方を身勝手に蹂躙してしまった後悔がない交ぜになった、困った様な上目遣いでこちらを伺うあやめ。
「はーッ…はーッ…気に…するな。最高…だった…」
俺が息を整えると、あやめは俺の体を拘束していた糸をすぐに綺麗にはがした。
糸が切れた瞬間、あやめの体に倒れ込んでしまう俺。
さっきまでの激しさはどこ吹く風、愛しい絡新婦はその豊かな母性の象徴に俺を抱きとめ、包み込む。
そして、お互い泡を落とし、湯船につかった。
長い湯浴みが終わり、
畳には布団が敷かれている。
明日は国民の休日のため、俺とあやめの夜はこれから激しいものになるだろう。
「今晩はいかがいたしましょうか♪」
布団の上、とろんとした目線で媚びるように俺に寄りかかってくるあやめ。
その格好は、完全に愛しい殿方を快楽の世界に誘っている。
藍色の着物を着崩し、そのはち切れそうな爆乳を惜しげも無くさらしている。乳首はまだ見えていないが、これもまた扇情的だ。下半身の蜘蛛の体は、これからするであろう行為に期待してわくわくと動いている。
「あやめはどうしたい? いつもに世話になっているし、今朝は身勝手に犯してしまったから、今夜はお前の望む事をしたい。」
「あらあら、うふふ♪嬉しいお言葉です…♪では私が攻めてさしあげますね。」
たいそう上機嫌になったあやめは、そのまま俺を布団に大の字になるように糸で拘束する。瞬く間に手首や足首、腰の当たりに絡み付く金色の糸。
俺を痛めつけないよう、とても柔らかく糸で動けなくするのは風呂場の時と同じだ。
「痛くありません?お辛かったら、いつでもおっしゃってくださいね。」
「毎回訊かなくても心配ないよ。大丈夫だ。あやめは酷い事はしないだろ。」
「ふふ。どうでしょうか。」
「っむ…」
玄関でした時とは攻守逆転し、あやめは動けない俺を押さえ込んで口づけする。
ちゅぶっぶ…んむ…
和室には口づけ音がやけに大きく響く。
じゅるっじゅるっじゅるり…
二人の重なった唇からは唾液が漏れ、垂れていく。
唇だけではない。舌もお互いの口に侵入し合う。
体を糸で縛られてはいるが、唇や舌で彼女を攻める事は出来る。
元々俺を糸で縛る前から出来上がっていたから、あやめの方も目を潤ませているし、頬を赤く染めている。
「ん…、んむ…ッ…」
ちゅぷ…
あやめは名残惜しそうに唇を離す。二人の唇は離れたが、ねっとりとした唾液が糸を引き、まだかすかに二人を繋ぎ止めていた。
「お風呂ではお口でもおっぱいでも致しましたから、今回はすぐひとつになってもかまいませんかぁ…?」
「そんな目を潤ませなくとも、今夜は任せる。」
「…ッ! 嬉しいです… はしたない私をお許しくださいませ…っ!!」
その瞬間、彼女は俺に跨がった。既に先ほどの口づけで興奮して限界まで屹立していた愚息をすっぽりと包む彼女の陰。
騎乗位というやつだ。
「…ぁっ」
「っぬぅ」
二人とも同時にかすかな声を漏らす。
「旦那ッ…様…いかがですかあ?…重くッない…でしょうかぁ…? はんっ!苦しく…は、ありませんか…? っあああ…」
「く、凄く…ッ良いぞ! 悪いが、長くッ…持ちそ…うにないッ!!」
あやめの膣内はまるで男性器を快楽の蜜に漬ける為の蜜壷だ。
すでに膣内はどろどろのぐちょぐちょ。よだれを垂れ流して悦んでいる。
上下左右全てから肉が絡み付いてくる
さらにあらゆる方向から強烈な締め付けが襲いかかってくる。
ぐちゅッっと二人が重なった所から卑猥な水音が漏れる。
「ッぁん…旦那様ぁ、動き、ますね…?」
「あッやッめ、うわッああ…やばいッ急に、動くと…!」
自然に腰が浮き上がろうとするが、拘束されているためそんな事は出来ない。
ゆっくりと前後に腰を動かすあやめ。
ぐちゅっ!ぐちゅっ!ぐちゅううぅぅ…
時に穏やかに、時に激しく、それでいて、やはり相手を想って自分だけではなく俺を感じさせようとしてくれる。
「ふふっ♪ 愛おしいです…旦那様ぁ…」
くちゅうう…!
単純に腰を前後させるだけでなく、膣内の収縮や絡みつきまで重ねて、攻めるあやめ。
だんだんと締め上げがきつくなり、それによって射精をせき止められている状態だ。
「ッあやめ、ッもう!射精そうッ…だッ!」
「もう、少ぉし…待ってくださいませぇ? 旦那様ぁ… ッあぁん、何度でも、射精してくださいますけどぉ、少し、お早いですからあ…♪あんッ…ちょっとだけ、我慢…なさってぇ…?」
完全にあやめが攻勢になっている。
しかし、あやめの方もかなり切迫した状況らしく、汗が全身から滴り、顔はすっかり蕩け、いつのまにか腰は激しく"の"の字を描いて回している。
グチュッ!グチュッ!グチュッ!グチュッ!
ぱちゅんぱちゅんと肉が軽くぶつかる音もし始めた。
「はぁん!…だんなさまッ! いいですぅ…! おしたいして、おり、ますよぉ…!!」
愛しい女の愛の言葉に、「俺もだ。愛してる」と即答する。
「…!!! らんッな、ひゃッま…ごめん…なさい…!しょんなことぉッ!おっしゃる、なんてッ!わたし…!…ッ! わらひ…!」
俺の言葉が引き金になったようだ。
びくんっと仰け反り、そのまま糸が切れたように俺に倒れ込む。小刻みに震えて俺に強く抱きつくあやめ。
「ぁ…! ッ…! ッ…はッ…!」
どうやらギリギリで彼女が先に達したようだ。
しかし、俺自身も後を追う様にすぐに達した。彼女が達した瞬間に膣内が凄まじく吸い上げる様な動きをし、もう放さないと言わんばかりに密着したからである。と同時に、急速に子宮近くまで男根を吸い上げると一気にゆるむ。
「く! やばい、射精す、ッぞ!!」
びゅるるると音がしそうな程の量の精液を彼女の膣内に注いでしまう。
「っ!? ひゃぁあああああぁんッ!!…あッ!あッ!あッ!あ…あああぁん!!!!!、…ん、ぁん!…ぁう…」
彼女は俺の上で絶頂した。
すごい力で抱きついてくる。手と手を握り合うのは勿論、蜘蛛の方の体も、しっかりと8本の足で俺にしがみつく。
あまりに余裕が無かったのか、彼女が小刻みに震える度に、俺に絡んでいた拘束用の糸は弾け飛び、僅かに残った糸は、蜘蛛の脚の爪をきつく絡ませた時に無意識の内に切ってしまった。
「はあぁ…はあ…」
あやめはぐったりしてしまった。豊かな黒髪が絨毯のように広がり、乱れてほぼ裸をさらしつつも体に引っ掛かったままの青い着物と、そこから覗く鮮やかな黄色と紺の縞模様。そして息を整える度に俺の上で上下し、潰れるあまりに豊かな胸。
その光景に今度は俺の方がまた欲情してしまう。
丁度糸による拘束も解け、俺は自由に動ける。
一方で、あやめの方は2回連続で達した為に快楽で縛られて動けない。
「すまん、あやめ。さっきはああ言ったが、やっぱりあやめを攻めたい。」
「…はあ…はあ…はあ…ぇ?」
いきなり絡新婦を抱き上げ、上下逆転させる。
押し倒しただけでなく、体重をかけて動けなくさせる。
「まって…!だん…なさま…!」
虚ろな顔からようやく現実に半分戻った様な顔で、焦ったように悲痛な声色で絞り出す。
「もお、すこしだけ、まってぇ…!」
しかし、そんなものは逆効果だ。
「挿入(い)れるぞ!」
あやめの蜘蛛の体を無理矢理押さえつけ、連戦してもなお屹立する愚息をあやめの陰に突き入れる。
ずぶぶっ。
「いやッあああ…! あああああん!ぁぁぁッ!!おっきいッれすッ!…ぁ、もお、むり、れすッよおッ!」
おっとりした普段の淑やかさは何処へやら、恥かし気もなく大きな嬌声を上げながら、犯される度に激しく乱れる。
ばちゅんっばちゅんっじゅぶしゅぶと、部屋中に肉のぶつかる音と愛液と精液の混ざり合う音が響く。
「ひゃあんッ! ぁあんッ! はん! あんッ!あああああ…! や、やすッやす、まふぇ…いやぁんッ!!」
「こんな、こんなッ良い女がいたら、誰だって…! 誰だって! 色ッ情、狂にッ!なっちまう、ぞ!!」
「そんにゃッ!…こと、おっ…しゃッりゅなん、て…!ず、るいっ…!ぁんッ…!!」
俺が彼女の豊満な肉体を抱え込んで突き入れる度に、彼女の膣内はようこそいらっしゃいましたと膣内へすんなりと受け入れていく。俺が男根を抜こうとする度に、逃がすものかとがっちりと奥に招き入れようとする。
「こんなッ…!反応をしていてッ!よく、言うな?」
「…ひゃんッ!いじわる…!おっしゃらないでぇッ!ぁん!」
苛烈な愛し方を何度もしたにも関わらず、生娘のそれより具合のいい締まりを見せるあやめの陰。
さすがに何度も射精した為、無茶苦茶に責め立ててもなかなか絶頂を極めない愚息。
「…ッ! ッぁん!らんッ、にゃはまぁッ!わたッ!ッし、こわれ、ひゃい、ますぅぅぅッ!…あんッ!」
必死で絞り出した声。
その声を聞いた瞬間、ぞくりとする。
最愛の女を壊すというのは悪魔のごとき諸行である。この女が居なければ、俺は何も出来ない。
しかし、一方でこれほどに良い女を壊す寸前まで犯したというのも悪くないと思ってしまう自分も居た。
そう思うのも一瞬、彼女の豊満な肉体を抱き寄せ、激しかった攻めを無理矢理止めた。
「…ッく、すまん。張り切りすぎた。」
やはり最愛の女は大切に扱わねば、と思った。
理性を全力で作動させ、自分の一物を彼女の蜜壷から引き抜く。
「ッあんッ!…はあぁ…はあぁ…はぁああん…だんな…さまあ…?」
ちょっと残念そうな表情と、安堵の表情が混ざった、微妙な顔になるあやめ。
壊されるまで徹底的に犯してもらいたかったのか。
俺も寸前で射精をせき止め、我慢したままなので、行き場の無い欲望がしこりとなって残る。
乱れた服や髪をそこそこに整え、しばらく腕にあやめを包んで愛撫していると、腕の中のあやめが言った。
「申し訳ございません…旦那様のご要望にお応え出来ませんでした…」
本当に悪い事をしてしまったと思っているのだろう。
かなり悲痛な声色である。
「気にしなくてもいい。むしろ勝手な俺が謝るべきだ。」
とっさに詫びるが彼女は納得出来ないようだ。
「何か旦那様のお望みはございますか…?」
俺の要望に応えようと必死な姿は、いつ見ても出来た女だと感心せずには居られない。
「それじゃあ…人間の姿になってくれないか。蜘蛛の姿も魅力的だが、人間の体でしか出来ない事もある。」
「?…はい。」
言われるがまま、下半身を人間の姿にしていくあやめ。
白く細い御御足(おみあし)、むっちりとした白い太ももと、豊かな爆乳に勝るとも劣らない非常に大きなまろい尻が出来あがる。
蜘蛛の姿はそれはそれで魅力的だと想うが、こちらもまた良い。
蜘蛛の時にも着られる和服の形状なので、深い切れ込みが腰のあたりまで入っており、しかも下着は付けていないので、ちらちらと足や尻が見え隠れしてしまう。
「こちらの姿がお好みですか?」
多くの絡新婦は、蜘蛛の下半身を恥じいている。不気味がられて、人間の男に受け入れられない為だ。
不安そうなあやめ。
だが俺は即答する。
「どちらも素敵だ。蜘蛛の方は、抱く時に8本の脚で抱え込んでくるから密着が違うし、お腹の柔らかいとも堅いともつかない感触はたまらん。それに蜘蛛の部分はひんやりしてるから、夏場の閨事ではより気持ちいいしな。…だが今は…」
「今は…?」
「…あやめのむっちりした太ももとまろい尻を撫で回したい。」
それを訊いて安心したのか、飽きれたのか、苦笑いしながらお尻を差し出す。
「旦那様のお望みのままになさってくださいませ。この体の時しか出来ない事をいたしましょ?」
その言葉を聞き、俺は容赦なく彼女の尻をつかむ。
「ひゃんッ!いきなり…♪」
滑らかな尻を弄りながら無防備に背中を向けたあやめを再び布団に押し倒す。四つん這いで膝を立て、大きなお尻をこちらに突き出す体勢にさせる。
そして、人間の腰になったあたりをがっちりと掴み直し、あやめに何の了承も得ぬままに膣内に挿入れた。所謂後背位である。
「…きゃん♪、ご立派ぁッ…! 旦那様、本当に絶倫さんなんですからぁ♪…あん!…ひぃん!」
破裂しそうな程に勃起した陰茎を何の苦もなく受け入れるあやめの蜜壷。
かと思えば、奥まで入った瞬間、ぎちぎちに締め上げてくる動きに変わる。
蜘蛛の姿の時は、あやめの下半身はとても大きく、どうしても後背位がしにくい。この体位であやめを愛する時は、人間になってもらうのである。
人間に擬態した絡新婦は、誰がどう見ても美女そのものだ。
流れる様な見事な黒髪と、青い着物からはみ出る爆乳と大きな尻。しかし、太っているかというとそうでもなく、引っ込む所はちゃんと引っ込んでいるし、くびれている所もちゃんとある。
男の理想を体現したかの様な和服爆乳美女が目の前に居る。しかも扇情的な体勢で。これで欲情しないなら男じゃない。
今日は休憩を挟みつつも何度もあやめを愛した。
しかし、最後のは結局あやめに中出し出来なかった為、凄まじい欲望が渦を巻いている。
「ぁんッ!だんなさ、まッ、激しい…!」
ばつんばちゅんとあやめに腰ををぶつけまくる俺。
「今度こそッ!…一番奥で!射精して、っく、やるからな!!」
「はいぃぃ…!…わたしをッ!…嬲ってぇッください!!もっとぉ…!して、くら、ひゃい…!!」
「うわああッ!!」
あやめはだんだん呂律が回らなくなっていく。
しかし、攻めているのは俺なのに、蹂躙されているのも俺だ。
「おっきいッ…!おっきいッ…!らんにゃッ!…しゃまの、おちん…ちん…!」
ずにゅッずにゅッずにゅッずにゅッずにゅッ。
「ぁはッ…あはッ…あははは…きゃはははッ…きゃんッ!…あん!はぁん!ッらんにゃはまあ…!」
笑っているとも、泣いているとも、絶叫しているともとれる喘ぎ声をまき散らす女。
「こんなにッ、乱れてッ…! 本当に、淫乱な女だな…!お前はッ…!」
「ッはいッ♪……わりゃひ…ッ…ぁん!…ッ…ぁん、いんらんれすぅッ…!」
ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!
腰を叩き付ける。そこには愛しい女に対する気遣いは全く感じられない。ひたすらに雌を孕ませる為に腰を振りつづける、雄の本能に支配された一匹の発情した獣が居た。
散々あやめを気遣うような事を言ってきたのに、結局乱暴に彼女を犯してしまう。
「ッかはッ!あん!あん!」
立派で弾ける様なむちむちした尻。せっかく人間の姿になってもらったんだから、もっとこの美しい曲線を描く美尻と、そこから伸びる白くむっちりした太ももと長い足を撫で回すとか、嘗め回すとか、そういった楽しみ方もすべきだったかもしれない。
しかし、俺の愚息に絡み付いている肉はそんな余裕等感じさせないかのごとく襲いかかってくる。
「はぁんッ!ぁッ!ぁあん!ひぃんッあついれすッらんにゃはまのッ…! おち、んッちんッ!」
「く、お前の、膣内もッ!熱ッ…いぞ!ッ」
欲望を抑えきれず、腰を掴んでいた手を離し、覆いかぶさる。
そして、四つん這いになっていたあやめの背中からも見える爆乳を掴み直す。
「ッんあぁッ…!」
俺の腹とあやめの背中を密着させつつ最後の激しい攻めを展開する。
ぺちゃんッ! ぱつんッ! ばちんッ!
ひたすらにあやめを犯しまくる俺。そこには技術もへったくれもなく、ただ激しく腰を突き、振るのみ。自身を射精させる為だけの激しい動き。
その結果、俺の精液は出口を求めて急速に尿道を駆け巡った。
「いっしょにイくぞ!」
「…ッ!? はい!いっしょにいぃい…!いっしょにぃい…!きゃはッ…!あん!あん、あん、んああああああああん!!!」
腰にしっかりと手を回し、逃げられないようにぐいっと引き寄せる。
「ッ…! 孕めッ!孕めッ!孕めッ!あやめェッ!」
「はッ…!はいぃッ!だんにゃッ、はまッ、はらましぇてッ、はらませてッ、くらひゃいッ…!」
加えて、腰も限界まで突き出した。
どくんどくん!
ブバッシャアアアアアアア!!
「んああ…!ああん! ああ、ああああああ!!」
「あやめッあやめッあやめええええええ!!」
どくん! どくん! どくん…
非常に長い射精。
ぴゅるるるる…!
「ぁあああああああッ、あちゅいッ! あちゅいいいッ!」
「あやめえええええええッ!!」
洗面器一杯分位かと錯覚させられるような精液の量。
それ程までの大量の精液は、射精しきるのにも時間がかかる。
同時にそれは愛しい女の体の具合が、非常に良かった事の証明だった。
あやめの膣内に冗談の様な凄まじいまでの精液を流し込んでしまった。
あやめの膣内に入りきらなかった精液が、どろどろと溢れ出す。
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…
俺とあやめの吐息の音がやけに大きかった。
「ッはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…だんな…さまぁ…?はぁ…はぁ…きもちよかった…です、かぁ…?」
こんな時まで俺の事を心配するあやめ。
「当たり…前だろ…愛しい女をこんなに長く抱いたんだ…気持ちよくない訳が無い。」
「はぁ…はぁ…はぁ…♪…それは…ようございました…♪」
「ふふ♪お腹の中で旦那様の子種が泳ぎ回ってますよ。こんなに膣内で射精されたら…すぐ旦那様色の稚(やや)を授かるでしょうね♪」
「…ああ。すぐに孕ませてやる。」
「ふふ…♪嬉しい。幸せですよ。旦那様。」
「ああ、俺はこんな良い女といっしょになれて、俺は本当に幸せ者だな。」
チュン…チュン。
スズメが鳴いている…
外を見れば、日の出である。
いつの間にか日付が変わっていた。
一晩中愛し合っていたらしい。
「…徹夜しちゃいましたね…」
「あー…すまん。苦労をかけて。」
「いえいえ、夢中になってくださって、凄く嬉しかったですよ…♪」
気怠くも心地良い疲れの中、腕の中絡新婦は微笑む。
本当に良い女といっしょになれた。
完
「あやめッ!あやめッ! お前は、くッ、俺のものだ!」
帳を下ろしたままの和室。
ばちゅんばちゅんと激しく肉がぶつかる音と喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
俺は布団の上で女を組み敷いていた。
相当に長く激しく交わった為、女の長く艶やかな黒髪はひどく乱れている。
大人の女の色気を醸しながらも、若々しく10代と見紛う様なあどけなさも漂わせる美しい顔立ち。その大変に整った顔立ちは快楽でとろとろに溶けていた。
本来は白く透き通る玉の様な肌も、今は朱に染まり、汗でてらてらといやらしく光っている。
華奢な肩からは想像もできぬ程のたわわに実った爆乳をどたぷんと激しくゆらす女。あまりに胸が大きい為、片方の乳房だけでも片手では掴みきれないだろう。花火の一尺玉くらいあるんじゃないか。いや、もっと大きいかも。
ちゅぶっ。
その一尺玉超えの爆乳に俺は思いっきり吸い付いた。綺麗な丸い形だったのが、凄まじい吸い上げによって形を変える。
「ぁん!…おっ、ぱい、すっちゃあぁ…! あああんッ」
「んむっ!あやめの胸はッ!絶品だなッ!」
ちゅううううっ。
「ぅあん!あぁあぁああ…!んんん!!」
しかし、俺に思いっきり胸を吸われてよがる女の下半身は人間のそれではなかった。蜘蛛である。ほとんど黒に近い紺色に毒々しいまでに鮮やかな黄色の縞がある蜘蛛の下半身を持つ女。
俺の大切な女は絡新婦(ジョロウグモ)という種族であった。
「ら、らんにゃはまッ、すこし、やすませてェッ! ッぇえ…!」
乳首に吸い付いた口を放し、
「駄目だっ!もうっ、止まれんッ!」
彼女の人型と蜘蛛の胴体の境目辺りをがっちり押さえ込んで彼女にとっての陰(ほと)の部分に全力で愚息を叩き込む。
「ぁんッあんッあッあああああッ…!」
一際激しく腰を突く。
「あやめッ! 射精(だ)すぞ!」
「ふぇ?…う、そ…ま、また、…ッ!?」
俺は強烈に感じた快感に、もう限界が近い事を告げる。
「くっ!」
「っ…!やあああああああんっ!!」
どくどくと濁流のように膣内(なか)に流し込まれる精液に、既に呂律の回らなくなった女は、されるがままに蹂躙された。
「…はあーっ、はあーっ、…はあ…」
肩で息を整える絡新婦。
俺はさっきまでの苛烈な攻めが嘘のように、そっとあやめを抱き寄せる。
「すまん、あやめ。お前があまりに愛おしくてな。」
「…旦那様、意地悪です…そんなことおっしゃられたら…逆らえません…」
一息ついて、着物を着るあやめ。
「もうお昼過ぎですよ。朝からあんなに激しくされて…旦那様の絶倫さん♪」
布団の中からよろよろと立ち上がる。
あやめがよろめくのは俺が原因だ。すかさず支えになる。
「本当にすまん。あやめ。大丈夫か?」
「っ♪お気遣い、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。…少し遅いですけど、お昼にしますね…?」
「ああ、頼む。いつもありがとうな。やっぱり出来た女が居ると幸せだな。」
「いえいえ、こちらこそ。毎日愛してくださって女冥利に尽きますよ♪」
労いと感謝の言葉をかけると、あやめは鼻歌まじりに台所へ消えていった。
遅めの昼食をとった後、あやめの糸を売りに家を離れ町へ行く。
あやめは絡新婦であり、染めずとも高級な金色の糸を出すのである。それは着物に使われるだけではない。釣り糸を始めとした頑丈さが求められる繊維から、精密な絡繰りの重要な機構の部品、果ては数種の薬草と混ぜて溶かし、化粧品や石けんにもなった。
情けない話だが、仕事に生活に、何から何まであやめに依存しっぱなしの生活である。
だからせめて、できるだけ森から離れた町まで糸を売りにいき、より多くのお客様から贔屓にされるよう配達しているのである。
結構な量の糸を積み、ご注文されたお客様にお届けしつつ、営業もかねて様々なお宅を訪問する。
そういった過程でくたくたになってしまうが、あやめにはもっと苦労をかけているし、自分はかなり楽をさせてもらっているとも思う。愛しいあやめの為にも根等上げて入られない。
帰宅したのは夜が更けてからだった。
「おかえりなさいませ。お勤めお疲れ様です。」
律儀に玄関まで迎えに来てくれるあやめ。
「ただいま。いつもありがとうな。」
「ふふ。愛しい殿方にご奉仕するのは女の勤めですよ。」
仕事の疲れでふらつく俺を、着物の上でも体型が分かる程の爆乳に抱きとめてくれる。
「お夕飯もお風呂も出来ておりますから、お好きな方から…ん…!」
疲れもあって理性が薄くなっていた俺は、あやめの唇を奪っていた。
「ん…ぁ…はぁん、旦那、様…玄関先ですから…我慢なさって。」
がっつく俺をなだめながら、やんわりと離れる。
夕食は、疲れた夫を労う非常に精のつくものであると同時に、あっさりして胃もたれの無いよう配慮したものだった。
そして食事を終えた後は風呂。
湯船につかる前には、体を洗うのだが…
「失礼いたします。お背中お流してもよろしいですか?」
脱衣所の扉越しに最愛の絡新婦が立っている。
本来ならば驚く所であろうが、俺とあやめには慣れた光景だ。
「お願いしても良いか。」
俺がそういうと、あやめは着物を脱ぎ、風呂場に入ってくる。
惜しげも無くさらされた美女の体。玉の様な白い肌に対照的な黒髪は後ろで縛られ、花火の一尺玉より立派な豊満な乳房。下半身は蜘蛛であるが、その下半身の派手な縞が、むしろ劣情を後押しする。
「綺麗だ。」
「くす♪嬉しいです。旦那様、お疲れでしょう? 私が全部して差し上げますから、力を抜いてくださいね。」
そう言うとやんわりと糸で俺を縛るあやめ。
風呂場で、座ったままの格好で糸に縛られる男の姿は、端から見ればかなり不思議な光景だろう。
決して痛くはなく、それでいて抵抗出来ないぎりぎりの縛り方。
縛られているという自覚すら起きない程の優しい縛り方。
しかし、巧みに計算された糸の配置によって、疲れた俺が体を委ねられる非常に見事な縛り方だった。
全身に石けんをつけそのまま体を密着させる。この石けんは、知り合いの薬師と協力して作った、絡新婦の糸を原料にしたものだ。口に入っても毒ではなく、目に入っても痛くない、肌の弱い方にもお勧め出来る一品だ。そんな天然の石けんでぬるぬるにした全身をねっとりと押しあてる。
「ふぁっ、あやめの体、相変わらずたまらんっ!」
俺の背中にはあやめのとんでもない大きさの乳房があたり、むっちりとつぶれ、押し返してくる。
あやめは、ぬるぬるの体を動かしながら丹念に俺の体を洗う。
「うわっ…っく、き、気持ちいいぞ。」
「どうなさいました? まだお背中をお流しししている最中ですよ。そんな可愛らしい声を上げて。」
夜が深くなる程に絡新婦の夜の顔が出てくる。ちょっと意地悪で悪戯好きな顔である。
とても丁寧に、かつねっとり嬲るように体を押し付けてくる。
愛する男を大切に愛撫し、それでいて糸を獲物にかける蜘蛛のように全身を絡ませてくる。
「痛くはありませんか?」
「ああ…!丁度良いよッ。」
「では、そろそろ前も失礼いたしますね。」
「ちょっ…今は!」
美しく肉感的な女性に全身ぬるぬるな状態で密着されていれば当然男は反応してしまう。
限界まで反り返り、太い血管が浮き上がった男の象徴。ちょっとした刺激で暴発しそうな愚息を見たあやめは、にっこりと笑ってかがみ込んでくる。長く美しい黒髪を邪魔にならないよう耳にかけ直し、
「こぉんなになってしまって…お可哀想に。では失礼してもよろしいですかぁ?」
わざわさここで色っぽい仕草をしながら聞くのは、お預け以外の何者でもない。
「頼む。」
俺は即答した。
待っていたとばかりに俺のモノを口に含む。
しかし、俺のモノは既に限界を超えていた為、あやめが口に含んだ瞬間に暴発してしまった。
「っ!んんんッ…!…んむ…ぁ、んぐ…」
まるで最上級の酒に酔うかのように、ごくりごくりと暴発した精液を飲みほす。っぷは、と口を離し、にっこりと俺を見つめてくる最愛の絡新婦。
「旦那様、感じてくださるのは嬉しいですけれど、少し早すぎます。」
「く…悪かったな。誰だってこんな美女に奉仕されたらすぐ果てる。」
「まあ、お上手。それでは続きをいたしますね…?」
「ああ、お願いするよ。」
「はあい♪」
上機嫌なあやめは今度はその驚異的な大きさの爆乳を腕で抱え込む。
所謂紅葉合わせをしようというのだ。
本来、口でした後に紅葉合わせというのは順序が逆だという。なぜなら、滑らかな肌で包まれるより、複雑な感触の口の中の方がより感じるからだ。
しかし、そんな事に縛られるあやめではない。
圧倒的爆乳で、俺の愚息を包んでしまった。あまりの大きさに、俺の愚息は姿を消す。
そのまま、虐めるような感じで胸をこね回す。しかし、得物の胸が非常にきめ細かく柔らかくて張りのある肌に覆われている為、多少激しかったとしても全く苦にならない。しかも、俺に対する配慮は忘れず、優しく、丁寧に、労る様な動きも加える。胸がそのまま快感を与える為の魔法の肉穴になっているようだ。さらにぬるぬるの石けんが潤滑油の役割を果たす。
「いかがですか?私のおっぱい。…ひゃんっ!? 申し訳ございません。痛かったですか…?」
俺が気持ちよすぎて暴れた為に、本気で心配してくるあやめ。
「心配ッする…な、あやめがッ…上手い…だけだよッ。」
「それは良かったです。ところで旦那様、このままおっぱいに射精しますか?それともお口が良いですか?」
完全に熱を帯びた目線で尋ねてくる。
「ッぁ、あやめの好きなようにしてくれッ。」
「まあ、嬉しい。では、飲んでしまって構いませんかぁ…?旦那様の精液、すごく濃厚ですし、すぐ私の体や糸になってくれるんです…♪」
もはや快感で声も出せず、頷くしかできない俺。
「そんな…可愛らしい反応をなさったらぁ、容赦…出来ませんよぉ…♪」
その反応を見て、絡新婦特有の悪戯心に火がついたのか、あやめは猛然とおっぱいをこね始めた。
左右の乳房を互い違いに激しく動かす。
今までの相手を傷付けぬよう細心の注意を払った優しい物ではなく、射精へ導く為のなりふり構わない激しい攻め。加えて胸の谷間は石けんぬるぬるも快感の攻撃に加勢する。
あやめの肌はきめが細かいし、とても柔らかい。まして石けんでにぬるぬるになっているため、どんな激しい動きでも、当然愛しい殿方の男根を傷付ける事は無い。
今まで頻繁に相手の具合を尋ねていたのは、たとえ傷付ける事が無いのが分かっていても相手を重んじるあやめの優しさ故。
すぐに限界は訪れた。
もう今日何度か射精したのに、初めてするかのように凄まじく競り上がってくる自身の欲望。
そして、果てようとしたまさにその時、あやめが自身の胸の牢獄から俺の愚息を解き放ち、素早く口にくわえた。
「あああああああッ!!あ、や、め、射精すぞッ!!」
「んむッ!んんんッ…むぐ…んぐ…」
口に凄まじいまでの量の精液を流し込まれ、うっとりと余韻に浸りながら飲み込んでいく。
ごくり、ごくり。んぐっんぐっ。
盛大な射精を、口に受け止めた。凄まじい量だった為、彼女は全て飲みきれずに口から漏らしてしまう。
「けほっけほっ…あぁん。全部飲みきれません♪」
少しむせるあやめ。
「はーッ…! はーッ…! はーッ…! 」
「旦那様の精液、すごぉく美味しかったですよぉ…」
息も絶え絶えになり、拘束されたまま、ぼんやりする俺。
「…先ほどは、調子に乗ってしまいました…申し訳ございません。お辛く…ありませんでしたか?」
やりすぎてしまった、という反省と、最愛の殿方を身勝手に蹂躙してしまった後悔がない交ぜになった、困った様な上目遣いでこちらを伺うあやめ。
「はーッ…はーッ…気に…するな。最高…だった…」
俺が息を整えると、あやめは俺の体を拘束していた糸をすぐに綺麗にはがした。
糸が切れた瞬間、あやめの体に倒れ込んでしまう俺。
さっきまでの激しさはどこ吹く風、愛しい絡新婦はその豊かな母性の象徴に俺を抱きとめ、包み込む。
そして、お互い泡を落とし、湯船につかった。
長い湯浴みが終わり、
畳には布団が敷かれている。
明日は国民の休日のため、俺とあやめの夜はこれから激しいものになるだろう。
「今晩はいかがいたしましょうか♪」
布団の上、とろんとした目線で媚びるように俺に寄りかかってくるあやめ。
その格好は、完全に愛しい殿方を快楽の世界に誘っている。
藍色の着物を着崩し、そのはち切れそうな爆乳を惜しげも無くさらしている。乳首はまだ見えていないが、これもまた扇情的だ。下半身の蜘蛛の体は、これからするであろう行為に期待してわくわくと動いている。
「あやめはどうしたい? いつもに世話になっているし、今朝は身勝手に犯してしまったから、今夜はお前の望む事をしたい。」
「あらあら、うふふ♪嬉しいお言葉です…♪では私が攻めてさしあげますね。」
たいそう上機嫌になったあやめは、そのまま俺を布団に大の字になるように糸で拘束する。瞬く間に手首や足首、腰の当たりに絡み付く金色の糸。
俺を痛めつけないよう、とても柔らかく糸で動けなくするのは風呂場の時と同じだ。
「痛くありません?お辛かったら、いつでもおっしゃってくださいね。」
「毎回訊かなくても心配ないよ。大丈夫だ。あやめは酷い事はしないだろ。」
「ふふ。どうでしょうか。」
「っむ…」
玄関でした時とは攻守逆転し、あやめは動けない俺を押さえ込んで口づけする。
ちゅぶっぶ…んむ…
和室には口づけ音がやけに大きく響く。
じゅるっじゅるっじゅるり…
二人の重なった唇からは唾液が漏れ、垂れていく。
唇だけではない。舌もお互いの口に侵入し合う。
体を糸で縛られてはいるが、唇や舌で彼女を攻める事は出来る。
元々俺を糸で縛る前から出来上がっていたから、あやめの方も目を潤ませているし、頬を赤く染めている。
「ん…、んむ…ッ…」
ちゅぷ…
あやめは名残惜しそうに唇を離す。二人の唇は離れたが、ねっとりとした唾液が糸を引き、まだかすかに二人を繋ぎ止めていた。
「お風呂ではお口でもおっぱいでも致しましたから、今回はすぐひとつになってもかまいませんかぁ…?」
「そんな目を潤ませなくとも、今夜は任せる。」
「…ッ! 嬉しいです… はしたない私をお許しくださいませ…っ!!」
その瞬間、彼女は俺に跨がった。既に先ほどの口づけで興奮して限界まで屹立していた愚息をすっぽりと包む彼女の陰。
騎乗位というやつだ。
「…ぁっ」
「っぬぅ」
二人とも同時にかすかな声を漏らす。
「旦那ッ…様…いかがですかあ?…重くッない…でしょうかぁ…? はんっ!苦しく…は、ありませんか…? っあああ…」
「く、凄く…ッ良いぞ! 悪いが、長くッ…持ちそ…うにないッ!!」
あやめの膣内はまるで男性器を快楽の蜜に漬ける為の蜜壷だ。
すでに膣内はどろどろのぐちょぐちょ。よだれを垂れ流して悦んでいる。
上下左右全てから肉が絡み付いてくる
さらにあらゆる方向から強烈な締め付けが襲いかかってくる。
ぐちゅッっと二人が重なった所から卑猥な水音が漏れる。
「ッぁん…旦那様ぁ、動き、ますね…?」
「あッやッめ、うわッああ…やばいッ急に、動くと…!」
自然に腰が浮き上がろうとするが、拘束されているためそんな事は出来ない。
ゆっくりと前後に腰を動かすあやめ。
ぐちゅっ!ぐちゅっ!ぐちゅううぅぅ…
時に穏やかに、時に激しく、それでいて、やはり相手を想って自分だけではなく俺を感じさせようとしてくれる。
「ふふっ♪ 愛おしいです…旦那様ぁ…」
くちゅうう…!
単純に腰を前後させるだけでなく、膣内の収縮や絡みつきまで重ねて、攻めるあやめ。
だんだんと締め上げがきつくなり、それによって射精をせき止められている状態だ。
「ッあやめ、ッもう!射精そうッ…だッ!」
「もう、少ぉし…待ってくださいませぇ? 旦那様ぁ… ッあぁん、何度でも、射精してくださいますけどぉ、少し、お早いですからあ…♪あんッ…ちょっとだけ、我慢…なさってぇ…?」
完全にあやめが攻勢になっている。
しかし、あやめの方もかなり切迫した状況らしく、汗が全身から滴り、顔はすっかり蕩け、いつのまにか腰は激しく"の"の字を描いて回している。
グチュッ!グチュッ!グチュッ!グチュッ!
ぱちゅんぱちゅんと肉が軽くぶつかる音もし始めた。
「はぁん!…だんなさまッ! いいですぅ…! おしたいして、おり、ますよぉ…!!」
愛しい女の愛の言葉に、「俺もだ。愛してる」と即答する。
「…!!! らんッな、ひゃッま…ごめん…なさい…!しょんなことぉッ!おっしゃる、なんてッ!わたし…!…ッ! わらひ…!」
俺の言葉が引き金になったようだ。
びくんっと仰け反り、そのまま糸が切れたように俺に倒れ込む。小刻みに震えて俺に強く抱きつくあやめ。
「ぁ…! ッ…! ッ…はッ…!」
どうやらギリギリで彼女が先に達したようだ。
しかし、俺自身も後を追う様にすぐに達した。彼女が達した瞬間に膣内が凄まじく吸い上げる様な動きをし、もう放さないと言わんばかりに密着したからである。と同時に、急速に子宮近くまで男根を吸い上げると一気にゆるむ。
「く! やばい、射精す、ッぞ!!」
びゅるるると音がしそうな程の量の精液を彼女の膣内に注いでしまう。
「っ!? ひゃぁあああああぁんッ!!…あッ!あッ!あッ!あ…あああぁん!!!!!、…ん、ぁん!…ぁう…」
彼女は俺の上で絶頂した。
すごい力で抱きついてくる。手と手を握り合うのは勿論、蜘蛛の方の体も、しっかりと8本の足で俺にしがみつく。
あまりに余裕が無かったのか、彼女が小刻みに震える度に、俺に絡んでいた拘束用の糸は弾け飛び、僅かに残った糸は、蜘蛛の脚の爪をきつく絡ませた時に無意識の内に切ってしまった。
「はあぁ…はあ…」
あやめはぐったりしてしまった。豊かな黒髪が絨毯のように広がり、乱れてほぼ裸をさらしつつも体に引っ掛かったままの青い着物と、そこから覗く鮮やかな黄色と紺の縞模様。そして息を整える度に俺の上で上下し、潰れるあまりに豊かな胸。
その光景に今度は俺の方がまた欲情してしまう。
丁度糸による拘束も解け、俺は自由に動ける。
一方で、あやめの方は2回連続で達した為に快楽で縛られて動けない。
「すまん、あやめ。さっきはああ言ったが、やっぱりあやめを攻めたい。」
「…はあ…はあ…はあ…ぇ?」
いきなり絡新婦を抱き上げ、上下逆転させる。
押し倒しただけでなく、体重をかけて動けなくさせる。
「まって…!だん…なさま…!」
虚ろな顔からようやく現実に半分戻った様な顔で、焦ったように悲痛な声色で絞り出す。
「もお、すこしだけ、まってぇ…!」
しかし、そんなものは逆効果だ。
「挿入(い)れるぞ!」
あやめの蜘蛛の体を無理矢理押さえつけ、連戦してもなお屹立する愚息をあやめの陰に突き入れる。
ずぶぶっ。
「いやッあああ…! あああああん!ぁぁぁッ!!おっきいッれすッ!…ぁ、もお、むり、れすッよおッ!」
おっとりした普段の淑やかさは何処へやら、恥かし気もなく大きな嬌声を上げながら、犯される度に激しく乱れる。
ばちゅんっばちゅんっじゅぶしゅぶと、部屋中に肉のぶつかる音と愛液と精液の混ざり合う音が響く。
「ひゃあんッ! ぁあんッ! はん! あんッ!あああああ…! や、やすッやす、まふぇ…いやぁんッ!!」
「こんな、こんなッ良い女がいたら、誰だって…! 誰だって! 色ッ情、狂にッ!なっちまう、ぞ!!」
「そんにゃッ!…こと、おっ…しゃッりゅなん、て…!ず、るいっ…!ぁんッ…!!」
俺が彼女の豊満な肉体を抱え込んで突き入れる度に、彼女の膣内はようこそいらっしゃいましたと膣内へすんなりと受け入れていく。俺が男根を抜こうとする度に、逃がすものかとがっちりと奥に招き入れようとする。
「こんなッ…!反応をしていてッ!よく、言うな?」
「…ひゃんッ!いじわる…!おっしゃらないでぇッ!ぁん!」
苛烈な愛し方を何度もしたにも関わらず、生娘のそれより具合のいい締まりを見せるあやめの陰。
さすがに何度も射精した為、無茶苦茶に責め立ててもなかなか絶頂を極めない愚息。
「…ッ! ッぁん!らんッ、にゃはまぁッ!わたッ!ッし、こわれ、ひゃい、ますぅぅぅッ!…あんッ!」
必死で絞り出した声。
その声を聞いた瞬間、ぞくりとする。
最愛の女を壊すというのは悪魔のごとき諸行である。この女が居なければ、俺は何も出来ない。
しかし、一方でこれほどに良い女を壊す寸前まで犯したというのも悪くないと思ってしまう自分も居た。
そう思うのも一瞬、彼女の豊満な肉体を抱き寄せ、激しかった攻めを無理矢理止めた。
「…ッく、すまん。張り切りすぎた。」
やはり最愛の女は大切に扱わねば、と思った。
理性を全力で作動させ、自分の一物を彼女の蜜壷から引き抜く。
「ッあんッ!…はあぁ…はあぁ…はぁああん…だんな…さまあ…?」
ちょっと残念そうな表情と、安堵の表情が混ざった、微妙な顔になるあやめ。
壊されるまで徹底的に犯してもらいたかったのか。
俺も寸前で射精をせき止め、我慢したままなので、行き場の無い欲望がしこりとなって残る。
乱れた服や髪をそこそこに整え、しばらく腕にあやめを包んで愛撫していると、腕の中のあやめが言った。
「申し訳ございません…旦那様のご要望にお応え出来ませんでした…」
本当に悪い事をしてしまったと思っているのだろう。
かなり悲痛な声色である。
「気にしなくてもいい。むしろ勝手な俺が謝るべきだ。」
とっさに詫びるが彼女は納得出来ないようだ。
「何か旦那様のお望みはございますか…?」
俺の要望に応えようと必死な姿は、いつ見ても出来た女だと感心せずには居られない。
「それじゃあ…人間の姿になってくれないか。蜘蛛の姿も魅力的だが、人間の体でしか出来ない事もある。」
「?…はい。」
言われるがまま、下半身を人間の姿にしていくあやめ。
白く細い御御足(おみあし)、むっちりとした白い太ももと、豊かな爆乳に勝るとも劣らない非常に大きなまろい尻が出来あがる。
蜘蛛の姿はそれはそれで魅力的だと想うが、こちらもまた良い。
蜘蛛の時にも着られる和服の形状なので、深い切れ込みが腰のあたりまで入っており、しかも下着は付けていないので、ちらちらと足や尻が見え隠れしてしまう。
「こちらの姿がお好みですか?」
多くの絡新婦は、蜘蛛の下半身を恥じいている。不気味がられて、人間の男に受け入れられない為だ。
不安そうなあやめ。
だが俺は即答する。
「どちらも素敵だ。蜘蛛の方は、抱く時に8本の脚で抱え込んでくるから密着が違うし、お腹の柔らかいとも堅いともつかない感触はたまらん。それに蜘蛛の部分はひんやりしてるから、夏場の閨事ではより気持ちいいしな。…だが今は…」
「今は…?」
「…あやめのむっちりした太ももとまろい尻を撫で回したい。」
それを訊いて安心したのか、飽きれたのか、苦笑いしながらお尻を差し出す。
「旦那様のお望みのままになさってくださいませ。この体の時しか出来ない事をいたしましょ?」
その言葉を聞き、俺は容赦なく彼女の尻をつかむ。
「ひゃんッ!いきなり…♪」
滑らかな尻を弄りながら無防備に背中を向けたあやめを再び布団に押し倒す。四つん這いで膝を立て、大きなお尻をこちらに突き出す体勢にさせる。
そして、人間の腰になったあたりをがっちりと掴み直し、あやめに何の了承も得ぬままに膣内に挿入れた。所謂後背位である。
「…きゃん♪、ご立派ぁッ…! 旦那様、本当に絶倫さんなんですからぁ♪…あん!…ひぃん!」
破裂しそうな程に勃起した陰茎を何の苦もなく受け入れるあやめの蜜壷。
かと思えば、奥まで入った瞬間、ぎちぎちに締め上げてくる動きに変わる。
蜘蛛の姿の時は、あやめの下半身はとても大きく、どうしても後背位がしにくい。この体位であやめを愛する時は、人間になってもらうのである。
人間に擬態した絡新婦は、誰がどう見ても美女そのものだ。
流れる様な見事な黒髪と、青い着物からはみ出る爆乳と大きな尻。しかし、太っているかというとそうでもなく、引っ込む所はちゃんと引っ込んでいるし、くびれている所もちゃんとある。
男の理想を体現したかの様な和服爆乳美女が目の前に居る。しかも扇情的な体勢で。これで欲情しないなら男じゃない。
今日は休憩を挟みつつも何度もあやめを愛した。
しかし、最後のは結局あやめに中出し出来なかった為、凄まじい欲望が渦を巻いている。
「ぁんッ!だんなさ、まッ、激しい…!」
ばつんばちゅんとあやめに腰ををぶつけまくる俺。
「今度こそッ!…一番奥で!射精して、っく、やるからな!!」
「はいぃぃ…!…わたしをッ!…嬲ってぇッください!!もっとぉ…!して、くら、ひゃい…!!」
「うわああッ!!」
あやめはだんだん呂律が回らなくなっていく。
しかし、攻めているのは俺なのに、蹂躙されているのも俺だ。
「おっきいッ…!おっきいッ…!らんにゃッ!…しゃまの、おちん…ちん…!」
ずにゅッずにゅッずにゅッずにゅッずにゅッ。
「ぁはッ…あはッ…あははは…きゃはははッ…きゃんッ!…あん!はぁん!ッらんにゃはまあ…!」
笑っているとも、泣いているとも、絶叫しているともとれる喘ぎ声をまき散らす女。
「こんなにッ、乱れてッ…! 本当に、淫乱な女だな…!お前はッ…!」
「ッはいッ♪……わりゃひ…ッ…ぁん!…ッ…ぁん、いんらんれすぅッ…!」
ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!ばちゅんッ!
腰を叩き付ける。そこには愛しい女に対する気遣いは全く感じられない。ひたすらに雌を孕ませる為に腰を振りつづける、雄の本能に支配された一匹の発情した獣が居た。
散々あやめを気遣うような事を言ってきたのに、結局乱暴に彼女を犯してしまう。
「ッかはッ!あん!あん!」
立派で弾ける様なむちむちした尻。せっかく人間の姿になってもらったんだから、もっとこの美しい曲線を描く美尻と、そこから伸びる白くむっちりした太ももと長い足を撫で回すとか、嘗め回すとか、そういった楽しみ方もすべきだったかもしれない。
しかし、俺の愚息に絡み付いている肉はそんな余裕等感じさせないかのごとく襲いかかってくる。
「はぁんッ!ぁッ!ぁあん!ひぃんッあついれすッらんにゃはまのッ…! おち、んッちんッ!」
「く、お前の、膣内もッ!熱ッ…いぞ!ッ」
欲望を抑えきれず、腰を掴んでいた手を離し、覆いかぶさる。
そして、四つん這いになっていたあやめの背中からも見える爆乳を掴み直す。
「ッんあぁッ…!」
俺の腹とあやめの背中を密着させつつ最後の激しい攻めを展開する。
ぺちゃんッ! ぱつんッ! ばちんッ!
ひたすらにあやめを犯しまくる俺。そこには技術もへったくれもなく、ただ激しく腰を突き、振るのみ。自身を射精させる為だけの激しい動き。
その結果、俺の精液は出口を求めて急速に尿道を駆け巡った。
「いっしょにイくぞ!」
「…ッ!? はい!いっしょにいぃい…!いっしょにぃい…!きゃはッ…!あん!あん、あん、んああああああああん!!!」
腰にしっかりと手を回し、逃げられないようにぐいっと引き寄せる。
「ッ…! 孕めッ!孕めッ!孕めッ!あやめェッ!」
「はッ…!はいぃッ!だんにゃッ、はまッ、はらましぇてッ、はらませてッ、くらひゃいッ…!」
加えて、腰も限界まで突き出した。
どくんどくん!
ブバッシャアアアアアアア!!
「んああ…!ああん! ああ、ああああああ!!」
「あやめッあやめッあやめええええええ!!」
どくん! どくん! どくん…
非常に長い射精。
ぴゅるるるる…!
「ぁあああああああッ、あちゅいッ! あちゅいいいッ!」
「あやめえええええええッ!!」
洗面器一杯分位かと錯覚させられるような精液の量。
それ程までの大量の精液は、射精しきるのにも時間がかかる。
同時にそれは愛しい女の体の具合が、非常に良かった事の証明だった。
あやめの膣内に冗談の様な凄まじいまでの精液を流し込んでしまった。
あやめの膣内に入りきらなかった精液が、どろどろと溢れ出す。
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…
俺とあやめの吐息の音がやけに大きかった。
「ッはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…だんな…さまぁ…?はぁ…はぁ…きもちよかった…です、かぁ…?」
こんな時まで俺の事を心配するあやめ。
「当たり…前だろ…愛しい女をこんなに長く抱いたんだ…気持ちよくない訳が無い。」
「はぁ…はぁ…はぁ…♪…それは…ようございました…♪」
「ふふ♪お腹の中で旦那様の子種が泳ぎ回ってますよ。こんなに膣内で射精されたら…すぐ旦那様色の稚(やや)を授かるでしょうね♪」
「…ああ。すぐに孕ませてやる。」
「ふふ…♪嬉しい。幸せですよ。旦那様。」
「ああ、俺はこんな良い女といっしょになれて、俺は本当に幸せ者だな。」
チュン…チュン。
スズメが鳴いている…
外を見れば、日の出である。
いつの間にか日付が変わっていた。
一晩中愛し合っていたらしい。
「…徹夜しちゃいましたね…」
「あー…すまん。苦労をかけて。」
「いえいえ、夢中になってくださって、凄く嬉しかったですよ…♪」
気怠くも心地良い疲れの中、腕の中絡新婦は微笑む。
本当に良い女といっしょになれた。
完
18/12/16 18:38更新 / 女体整備士