読切小説
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温泉での涙
登場キャラ

1.テレンス・キーディス
  特徴:ハイスペックブサイク・イルド王国将軍・インキュバス・人魚の血を飲んだため長寿命

2.ジェフォル・リージット
  特徴:腹黒・策士家・今回の苦労人・人魚の血を飲んだため長寿命

3.ローラ・イルド
  特徴:ブサイク好き・弱ヤンデレ・イルド王国第三王女・テレンスの妻・ベルゼブブ

4.エリック・R・イルド
  特徴:イルド王国5代目国王・器は大きめ・インキュバス

5.アマナ・イルド
  特徴:エリックの妻・「恋愛で手段を選ぶな」が家訓・ベルゼブブ

6.王
  特徴:テレンスの故郷の王様・作者「こいつの名前考えるのめんどい捨てキャラだし一作目の不人気大賞こいつに決まりだし考えなくていいか」王「Σ(;Д; )」

その他5名


数年前
デビルバグ1000匹の襲撃で国が崩壊した
夜の街道


王「うおーーーーーーデビルバグだけは嫌だーーーー」
ジェフォル「王よ叫ばないでください位置が気付かれます」

王「ひぃマンティス!?」
ジェフォル「ほら言わんこっちゃない」

王「ジェフォル囮になれ!!わしはその間に逃げる」
ジェフォル「了解しました」

ゴス!!
ジェフォルは王をマンティスの方へ蹴り飛ばした

王「ジェフォル!?貴様」
ジェフォル「どうせ隣国で媚びへつらって再起を図ろうって魂胆でしょう?」

王「だったら何故!?わしと一緒に来ればそれなりの地位には付かせられるぞ」
ジェフォル「この辺最近マンティスの目撃情報があったんですよ他の道もないし もし遭遇した時のこと考えてあなたと一緒にいたんです」

王「なにぃ!?どういうことだ」
ジェフォル「頭悪いですねぇ最初からあんたは[裏切る予定の人間]と一緒に居たってことですよ」

ガシ!!
王「うおぉぉぉぉぉジェフォル貴様ーーーーー」
ジェフォル「自分はあなたに忠誠誓ったことなど一度もありません それに生まれ故郷を簡単に捨てるような奴を許せるはずないでしょう?」

王「嫌ダーーーーーーー」
ジェフォル「ようは慣れですよ王」

王はマンティスに連れられ森の奥深くに消えていった

「さて次の街に着いたら職でも探すか・・・」


《 温泉での涙 》


イルド王国の温泉宿「ため池」


ローラ「ブーーーー」
アマナ「どうしたのいつにも増して不機嫌ねぇ」

ローラ「今パパとテレ兄お風呂入ってるの・・・綺麗になったパパとテレ兄なんて見たくない」
アマナ「ダメよ人間はね定期的にお風呂入らないと病気になっちゃうのよ それにたまには綺麗になったパパをこの手で汚すのよちょっと興奮しない?」

ローラ「ママ・・・」
アマナ「ちょっと引かないでよぉ 他にも色々あるんだから」

娘の夜のスキルが変な意味で上昇した




温泉宿「ため池」大浴場




エリック「・・・!?」
テレンス「エリック様どうしました?」

エリック「いやなんか凄く嫌な感じが・・・」
テレンス「フラグ立てないでくださいよ一週間後同盟国会議なんですよ」

エリック「すまない将軍」
テレンス「それにしても温泉なんて何ヶ月ぶりなんでしょう」

エリック「城に風呂はないからな昔建てたいと思ったんだが妻に阻止されてしまってな まぁ近場にこういう温泉があるととても助かる」
テレンス「懐かしいなぁ よく故郷で近場の温泉宿に忍び込んでタダ風呂してました」

エリック「将軍も子供の頃はヤンチャしてたのか?」
テレンス「昔は幼馴染と一緒にあちこちでイタズラしてましたよ故郷が反魔物領だったころ教会騎士の詰所に改造した爆竹投げてボヤ騒ぎ起こしたりしてました」

エリック「そこまで行くとイタズラじゃなくなるな」
テレンス「ほとんどは幼馴染の計画でしたけどね。自分は遠くで笑ってました 偶に手伝ってるうちに仲良くなって教会連中に[キーディス家の悪鬼]なんて言われるようになりました」

エリック「幼馴染はなんて呼ばれてたんだ?」
テレンス「あいつは基本的に見つかってません あいつは兵士の巡回時間や睡眠時間を全て計算した上で行動してましたからおかげで悪評全部私にきましたけど」

エリック「それもまさか・・・」
テレンス「計算に入ってたんでしょうね」

エリック「逆にそういう人材この国にも欲しいよ・・・」
テレンス「あ〜〜確かに謀臣や軍師とかいませんからねこの国・・・内政と軍事は全般的に私とエリック様だし正直疲れます・・・」

エリック「将軍その馴染みの居場所とか知らないか?」
テレンス「わかりません結婚騒動から会ってませんから・・・」

ジェフォル「おぉ空いてる空いてるやはり昼に来たほうがいいなぁ予想通りだ」
テレンス「!?」

ジェフォル「!?なんでここにクトゥルフが!?SAN値チェックを」
テレンス「せめて現存する生き物で例えろ!!!!」

ジェフォル「そのツッコミはテレンス将軍ですか なんでここにいるんですか!?風呂入ってもその顔は治りませんよパン工場で新しい顔焼いてもらってください」
テレンス「頭部脱着可能な正義のヒーローじゃねーよ 愛と勇気以外にも友達いるわ!!」



そういった口論が10分ほど続く



エリック「おぉお前がテレンスの幼馴染のジェフォル殿か」
ジェフォル「おぉエリック・イルド国王様ですね はじめましてジェフォル・リージットと申します以後お見知りおきを」

テレンス「本当に懐かしいなぁジェフォル」
ジェフォル「結婚騒動以来ですから2年以上はあってませんね」

テレンス「よく生きてたな(いろんな意味で)」
ジェフォル「なんとか城から脱出に成功しましたから今はひっそり暮らしてますよ」

テレンス「そうか良かったデビルバグに拉致されたと思った(内心:こいつのせいで結婚騒動が変な方向に行ったんだよなぁでも親友だし凄く複雑・・・)」
ジェフォル「王族用の脱出路がありましたからそこから脱出しました 王とは脱出路から出たあたりで別れました(半永久的に)」

テレンス「ならよかった今会ったら [必殺ブサメンヘッドバット] かますところだった」
ジェフォル「そうだちょうど良かった仕事探していた所だったんですよ昔のよしみでイルド王国に士官させてはくれないでしょうか?」

エリック「ん?(後ろに気配?)」


!?


テレンス「どうしましたエリック様?」
エリック「すまない少しのぼせてしまったようだ先に上がっておく」

ジェフォル「大丈夫ですか?」
エリック「ジェフォル殿士官の話だが気が向いたらいつでも城に来てくれ受付には話を通しておく待ってるよ・・・」


  そお言い残しエリックは足早に浴場を後にした


テレンス「様子が変だったなぁなんだろう?(後ろに気配?)」


!?


ジェフォル「将軍どうしました?顔がふやけてゴリラみたいな顔にでもなりましたか?大丈夫ですよマンモス位までなら我慢しますから」
テレンス「すっすまんそれ通り越すかも・・・(こいつ後で殺す!!)」

ジェフォル「まっまじで!?」
テレンス「まっまたなジェフォル」


そしてテレンスは浴場を後にした


ジェフォル「まぁいいか元々士官申し込みに来たわけじゃありませんし、後で部屋にも顔出しときましょう」

その時彼の背後に何かものすごい威圧感を感じた
おもむろにジェフォルが振り向くとそこには一人の女性が立っていた

ジェフォル「オーガ・・・」




脱衣所




ジェフォル「ギャーーーーーーーーーーーーーー」ドカ!



高らかにジェフォルの断末魔らしい絶叫と殴られたと思われる打撃音


テレンス「すまんジェフォル 邪魔したら容赦しない って感じで睨んでたんだ・・・格闘戦には自信があるがオーガは無理・・・」
エリック「将軍私はとんでもないことをしたような気がする」

テレンス「エリック様これでよかったのかもしれません。ジェフォルは自分よりも独身歴長かったんです。これで彼には幸せな結婚生活が待ってる。そう考えたほうが楽ですよ」
エリック「いや我々が意を決してオーガの存在を教えるべきだったのでは・・・」

テレンス「教えたところでオーガは我々を殴り倒しジェフォルを攫うことは容易なはずです 忘れましょう大丈夫死にはしないはずです」
エリック「そうか・・・」


次の瞬間ジェフォルは裸のまま浴場のドアを蹴破り服を着ぬまま廊下へと走っていった


ジェフォル「うぉぉぉぉぉぉ捕まってたまるかーーーーーー!!」

ジェフォルはものすごい速さで逃げていった


廊下


ジェフォル「うぉ!!赤オニ!?」
赤オニ「なんだ?ウホッ いい男!!とりあえず捕まえる!!」

ジェフォル「(どうする後ろにオーガ前に赤オニなら酒に酔ってる赤オニなら可能性があるはずだ)」
赤オニ「裸のいい男が向かってくる絶対逃がさん」

ジェフォル「(フェイントだ右に避けるフリをして一気に振り切れば酔いどれオニ等一瞬だ!!)」
赤オニ「しまった!?」

ジェフォル「勝った!!」
赤オニ「だが遅い!!」

ジェフォル「へ?」


ゴシャ (頭蓋骨にヒビが入った感覚がしました ジェフォルの後日談)
フェイントをかけて逃げようとしたジェフォルに赤オニの裏拳がクリティカルヒットした


テレンス「親魔物領を裸でうろつくとどうなるか忘れるくらい焦ってたのかジェフォル・・・」
エリック「もう忘れよう惨めになるだけだ」

オーガ「おぉ赤の姐さんナイス」
赤オニ「ちょうど好みだったからな後でみんなで楽しもうぜ♪」

エリック「しかも知り合いだった〜〜!?」
テレンス「救いはないんですか〜〜」



数分後



テレンス「イヤイヤ待ってローラお願い!違うからこの温泉宿混浴だから嫌でも女性の匂い着くからだから注射器向けてこっちこないで」
ローラ 「大丈夫だよテレ兄の顔で浮気とか出来るわけないってわかってるから♪でもねテレ兄が他の女の匂い付けているのが私にとってとても不快なのその匂いを全部あたしの匂いで消してあげようと思ってるのだから安心して♪」

テレンス「その紫に輝く注射器出されて安心する奴がどこにいる!それに俺インキュバスになったからもうそういう薬は必要ないから! 後顔のこと言うな!!」
ローラ 「何言ってるのテレ兄インキュバスになってからこそこういうものが必要なんだよ 正直インキュバスになってもならなくても使っちゃうんだよ私たち魔物は♪」

テレンス「エリック様!!助けて!!!」
ローラ 「往生際が悪いよテレ兄」

エリック「アマナまた孫が増えるよ」
アマナ 「わたし達負けてられないわね」

テレンス「逃げ場なし!?嫌ダーーーーーーー」
ローラ 「今日はママに教えてもらったこと色々試したいから今日は早く寝室に行こテレ兄」


ドガ!!ガタガタ


エリック「なんだ?隣がうるさいなぁ」
テレンス「自分が様子見てきます」

ローラ 「テレ兄逃げないでよ今夜鞭使いたから」
テレンス「今夜鞭使わないなら戻ってくるよ」


廊下


テレンス「すいません隣のものなんですけど少し煩いんですよちょっと静かにしてくれると助かるのですが」


ガラ!!   ガシッ!!


ジェフォル「将軍いいところに助けてください!!」
テレンス 「ジェフォル!?なんでここに」

青オニ「逃すか!!今夜は寝かせないよ!!」
ゴブリン「赤の姐さん逃げようとしたから お仕置きの必要があるよ♪」

ホブゴブリン「く〜〜zzz」
赤オニ「ん?隣のものかうるさかったようだな すまん おい!!少し黙らせろ」

オーガ「あいよ」 ゴシャッ!!
ジェフォル「メントスッ!!!」

赤オニ「以後気をつけます」
テレンス 「は・・はい失礼します(赤鬼・青鬼・オーガ・ゴブリン・ホブゴブリン 無理!!鬼っ子ロイヤルストレートフラッシュ相手に俺一人で相手無理!!)」


パタン・・・


テレンス 「でもなんだろう今まで感じたことのない罪悪感が・・・とりあえずすまないジェフォル」



数日後
同盟国会議

議題「イルド王国の親魔物体制について」
簡単に内容説明:周辺国「俺たち反魔物体制なのになんでイルド王国だけ親魔物体制なの?改善しろ」イルド王国「露骨な内政干渉 流石汚い反魔物領汚い(食糧支援打ち切るぞ貧弱国家共)」
結果:これ以上の内政干渉をするならイルド王国は同盟国を抜ける (そうなったら他の親魔物領の国と連携してお前らの地域壊滅させるぞという脅迫付き)



エリック「う〜〜ん非常に暇な会議だった・・・」
テレンス「あいつらにとっては同盟国の体制統一のつもりの議題なんでしょうが我が国の食料支援なければ崩壊しかねない国々が言った所で発言力が違いますね」

エリック「でも不思議だなぁ」
テレンス「確かにあんな高圧的な外交したのに暗殺者一人もこないなんて 来た時のこと考えて新しい魔法試したかったのに」


会議場から出るとそこには各国から集まったと思われる暗殺者が50人が会場前で倒れていた
その真ん中にジェフォルと温泉宿で会った5人が立っていた
ジェフォルはその後も何回か逃げ出そうとしたらしく顔に青痰できていた


テレンス「ジェフォル!?」
ジェフォル「甘いですよ いくら将軍でも暗殺者50人相手じゃ勝てませんでしたよ まぁ士官の手土産にはちょうどよかったけど・・・」

エリック「この前は色々すまなかった」
ジェフォル「気にしなくていいです 最初は恨みましたが、あの状況になったら自分もそうしました」

テレンス「来てくれるのか(こいつ何か企んでるのでは)」
ジェフォル「はい(あの五人からは普通の手段では逃げられない・・・だったら仕官して城で寝起きすればいい部外者は城に入れないしいける!!)」

エリック「そこの5人も一緒に来るかい?実力としても申し分ない武官として働いてみないか?」
ジェフォル「へ!?(イヤイヤ待て それじゃあマズイ 利用したのは確かだけど この5人が士官したら俺の安全地帯が監獄島になる)」

五人「喜んで!!」
ジェフォル「・・・orz(終わった俺の安全な生活)」



数日後
暗殺者出したためイルド王国は同盟国を抜けて戦時体制に移行遠方の新魔物領と連携して包囲網に大穴を開けることに成功(食糧支援を打ち切ったら警備網が豆腐になった byジェフォル談)
現状は親魔物領の最前線ではあるが包囲が解けたことにより負担が大幅に減り同盟に入っていたよりも発展している現状
こんなことなら早いうちにこうするべきだった テレンス談


イルド王国王城

テレンス 「だから鞭は嫌だって!!」
ジェフォル「無理!!五人相手で一人10回は無理!!」

ローラ  「三角木馬は譲歩したんだから我慢してよテレ兄」
赤オニ 「ならインキュバスになろうぜそのほうが手っ取り早い」

青オニ 「まてぇあたしの酒が飲めないのかぁ」
オーガ 「往生際が悪い観念しろ」

ゴブリン「赤の姐さんサキュバスの秘薬用意しときましたよ」
ホブゴブリン「眠い・・・」

そしていつもより城の中が騒がしくなりました






キャラ紹介後述
なんですぐに名前を出さなかったのかというと見ての通り最初のうちに五人が結構な量の会話をしてるので変えると読み手の混乱を考えてあえて名前記述せずに後述に出してます
次回からは名前を出します

赤鬼
名前:琴
性格:酒好き・即断即決・五人のリーダー格
士官後の役職:武官


青鬼
名前:静
性格:酒好き・絡み酒・恥ずかしがり屋
士官後の役職:武官


オーガ
名前:ネリー
性格:何事も拳で語れ・回りくどいのが大嫌い
士官後の役職:武官


ホブゴブリン
名前:フラン
性格:いつも眠たそうにしている・半睡眠状態で日常家事をこなす・コーヒーが嫌い(近づけたら発狂)
士官後の役職:ジェフォル専属のメイド


ゴブリン
名前:リリーナ
性格:お金大好き・イタズラ大好き・寂しがり屋
士官後の役職:財務官
12/03/28 21:37更新 / 蛸帝王

■作者メッセージ
今回はイルド王国の細かい設定を紹介します

イルド王国は世界地図の南西に位置づけの国で初代国王のゴメス・イルド(インキュバスで現在1503歳今は退役して魔界に住んでいる)が建国した王国です
水源が豊富で耕作に向いている土地である
国王の[一次産業推進政策]を推進し国内の食料自給率が180%という食料大国
土地のほとんどが耕作地
初代国王の名言「俺の土地で餓死はさせない」「時代は流れるし思想も変わってくる。しかし、どんな時代でも食べ物は必要だ」
しかし堆肥工場のせいで異臭がひどく嗅覚が鋭い魔物は近づかない
そのせいかデビルバグが全国民の約35%という比率になっている
しかし軍事面で弱いわけではなくデビルバグで構成された部隊で軍事面の穴を埋めている(別名:黒い絨毯)
最近になって領内の西と北の方面に大規模な金鉱山を発見され金銭面でも潤ってきている

しかし塩・鉄・海産物が常に不足している国でもありそのため他国から食料と交換という物流同盟を結んでいた
建国当時から親魔物領を宣言していて昔からそのことで同盟国から圧力があった(しかし500年以上無視していた)

この国は代々ベルゼブブの家系なのでいつも婿養子を取ってから先代に認められると国政を任せられる
ちなみにエリックの旧姓はエリック・レット

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