モテない……
私テレンス・キーディスは一つ悩み事があります。
私は親魔物領の名門貴族の生まれで親魔物領だったため人魚の血も流通していて寿命も常人以上頭脳明晰魔法学校を一年で卒業戦でも全戦全勝はさすがにできないが少なくとも隣国の奴らには負けない政治でも善政をを布いて商人から農民あまつさえ奴隷に至るまで支持され(奴隷開放政策模索中)
軍人としても政治家としても高い水準で国民からの支持率も91.4%と自分で言うのはなんだが名君と言ってもいい程で、王も私のことを信頼し大将軍の地位まで就かせてくれたそんな私の悩みが「女の子にモテナイ」
昔の苦難と今の苦難
「なんで私はモテナいんだろう…もうこれで130歳なのに…なぁなんでもだと思う?ジェフォル伯爵」
「はっきりとは言えませんが、ただ顔が悪いというのは確かです。」
「はっきり言いやがった!?この野郎!!!そうかぁ確かに良いとは言えないなぁ」
「将軍この前来てた外界人にアントニオ猪木とジャイアントババの子供とかって言われてましたもんね」
「意味はわからないがきっと馬鹿にされているとは確かだなぁ」
「でもどうします?人魚の血を飲んだ国の重臣が生涯独身では余り見栄えがいいとは言えませんよ。」
「確かになぁでもこればっかしはどうしよもないよ伯爵」
「大丈夫です我々にお任せください!!」
数日後
[テレンス将軍の結婚計画]
一国の大臣たちが挙って集まったこの大会議は後に[ブ男の悪あがき]と歴史に残ることとなった
「将軍マズこのアンケートを読んでください」
「何だねこれ?」
「まずは何故モテないかを知る必要があります。この資料は何故将軍が結婚できないのかを大臣数100人に聞いたアンケートです」
「そうか!!これを見て参考に…ってこれほとんど顔が悪いで一致してんじゃないか」
「え?あっほんとだ」
「91.4%って私の支持率と同じじゃないか!!あっ」
「どうしました?」
「誰だ!![偽善的政策ばかりしている偽善者]って書いた奴ここ最近の政策は大成功だったぞ! この前やった戦争孤児救済政策だって成功してるし誰だこれ書いた節穴野郎は!!」
一同「アンドリュー伯爵です。」
「あの国民の税金喰らいのゴミ虫か!!あいつのせいでこの前の金融政策失敗しそうになったんだぞ中抜きとかしやがってアンドリューは何所だ!!あいつ今日という今日は容赦しねぇ財産半分没収して北の国境警備隊の一兵卒まで格下げしてやる」
「アンドリュー伯爵ならこの前魔物に連れてかれましたよ」
「そうなのか?ちっちなみにどんな魔物だった?」
「妖孤でした」
「チキショーーーーーー!!なんで私がモテナくてあんなゴミ虫がモテるんだこの世の中変だよ」
「やっぱり顔が悪いんですよ」
「顔言うな!!!」
数日後
城のバルコニー
「将軍!!他国から御見合いの予定を取り付けてまいりました。」
「なんだって!?こんな私でも良いと言ってくれる女性がいるのかぁ」
「よかったですね将軍御見合い交渉に出かけたっきり行方を眩ませた将軍の部下たちもきっと報われるでしょう」
「なんで行方眩ませてんだよ!?」
「御見合い交渉しに行った相手がほとんど魔物だったってことがありますね」
「そそそそそそれってつまり……」
「将軍の部下からの手紙です」
「披露宴の招待状じゃねーか畜生!!!!!今の状況じゃほとんど嫌がらせじゃねーか」
「写真で皆満面の笑みですね」
「幸せそうじゃねーか畜生!!Vサイン畜生!!」(発狂寸前)
「仕方ないですよ将軍の写真見せたら即効チェンジ掛けられて交渉役の人を襲ってきたんですから」
「何故だ〜〜…なんで皆顔なんだ〜〜」
「将軍そんなことより御見合い写真見ましょうよそんな将軍でもいいっていう人もいるんですから」
「そっそれもそうだな私は幸せ者だ」
「60%デビルバグで39%オオナメクジ」
「残りの1%は?」
「ベルゼブブでした」
「なんで全部害虫系なんだよ!?これでも私はきれい好きだ」
「顔が汚いからでしょ」
「顔言うな」
「正直この中の人以外となると海を渡る必要があります」
「なんでそこまでしなきゃいないんだよ!?」
「海を渡ってもいるかどうか」
「可能性薄いのかよ最悪じゃねーか」
「早く決めてください国王がその国に親善大使として将軍を向かわせることに決定しましたから」
「えぇ!?この中から決めるの!?」
「あたり前ですイルド王国以外御見合い相手見つからなかったんですから」
「これ全部!?しかもイルド王国って世界の汚い国百選で第3位の国じゃないか私きれい好きって言っただろ」
「将軍顔が汚いから大丈夫です。
仕方ないでしょこの国が一番交渉役が苦戦した国なんですから彼らの苦労に報いるためにも御見合いって下さい将軍」
「顔言うな!!イルド王国は腐敗臭しかしないって有名なんだぞ」
「そのかわり有機農業に関してあの国の右に出る国はいません。
それにあそこには金鉱山も複数ありますこの国のためにも早いとこ王女と結婚してください(ベルゼブブ)」
「御見合いから結婚にランクアップしてんぞしかも今のいいよう完全に政略結婚じゃないか」
「大丈夫です政略結婚から実る愛だってありますよ」
「やかましいお前らの陰謀ひしめいた恋愛事情の恋なんてたかが知れてるわ」
「あの国は戦略的にも経済的にも友好関係を取りたいのですそれに国王が決めたことです。この国のために生贄になってください。
将軍大丈夫です。あの国の王女はブサメン好きで有名です。将軍の顔は十分通用します。」
「顔言うな!!結婚から生贄ってだんだん本音出てきてんじゃねーか
それに国王が決めたこととはいえいくらなんでも酷過ぎる国王に直談判してくる」
謁見の間
「将軍決定は決定だ直ぐには変えられん」
「国王…御見合いの話の前にその玉座の後ろの大量の金塊どうしたんですか…?」
「これはイル…ウォッホン!!拾った」
「わかりやす過ぎる嘘つかないでください」
「そうだイルド王国のローラ第三王女からの手紙を預かっているぞ」
「王よ隠す気あるんですか?」
内容
[絶対に逃がさないよ]
ローラ
「………」
「………」
王&将軍(病んでやがる)
「国王…」
「なんだ将軍…」
「助けて…」
「貰うもん貰っちゃたから無理」
「王よ!!デビルバク500匹からあんたの貞操と国の未来守った恩を忘れたんですか!?」
「黙らっしゃい!!敵国に捕まったとき助けてやった恩を忘れたか」
「あんなの相手が今世紀最高の馬鹿だったから助かったんですよあんたじゃなくても何とかなってたわ!!
なにが[アイツのブサ顔は百八式まであるから早く解放させたほうがいい]だ普通の人なら絶対騙されんよ」
「あり得そうじゃねーかお前の顔見てたら百八所か億単位超えるかもって」
「テェメー廃国寸前の時代に俺の金融政策と外交交渉でどれだけアンタの懐が潤ったと思う」
「あんなもんイルド王国にもらった金塊と比べたら鼻くそじゃねーか」
「もう隠す気ねぇだろキサマーーーーーーー!!!!」
ジェフェル伯爵「あっあの〜〜」
二人「なんだ!!!!」
ジェフェル伯爵「イルド王国の者が将軍の引き渡しを急ぐようにと催促してきてます。」
「引き渡しって国際犯罪者みたいに言うな」
「親衛隊!!将軍を抑えつけろ」
「しまった国王貴様ぁぁぁ!!!!」
「ブサメンのお前の結婚相手探してやったんだ むしろ感謝してもらいたいもんだ。将軍を馬車に」
「顔言うな!!ちょっと待て一応俺将軍だぞなんで囚人護送用の馬車なんだ!?」
「普通の馬車ならお前逃げんだろ」
「当たり前だ何が悲しくてアンタの欲望埋めるための縁談受けなきゃならん俺は普通の恋愛と結婚したかっただけだ」
「相手は純粋にお前のこと思ってるみたいだが」
「お前の思惑に左右されるのが一番だ腹立たしい」
「安心しろお前のやってきた政策はきっちり引き継いでやるから安心してハエの生贄になれ
ふははははははははははは さぁ出発だ行け」
「おのれぇぇぇぇぇぇぇ憶えてロオオオォォォォォ」
「汚物臭全開の国に行ったということは覚えとくぜ くははははははははは」
「国王下衆笑いダンダン板につて来たなぁおい」
2月3日1時 9分
テレンス・キーディス将軍イルド王国に護送される
近隣諸国の権力者は彼が国から追い出されたことを喜びと同時に国王の彼に対する仕打ちに同情しその日を[ブサイクの日]と定めた(喜びのほうが上回ったため)
4月4日
テレンス・キーディス元将軍イルド王国に到着
当初は一か月で到着予定だったが道中魔物と遭遇馬車の人員が見る見るうちに減り二か月近くかかる
魔物に馬車の運転手を拉致され
取り残された時に盗賊に襲われ必死の思いで護送車の鉄格子を蹴破り逃走し道に迷う
3月に傷だらけで森を歩いているところを農民に発見・保護される
皆さんお元気でしょうか
あれから数年俺は祖国に帰ることもできず結果イルド王国で暮らしています
最初は異臭が毎日のよう鼻を突き眠れないときもあったが今は鼻が完全に麻痺してしまって特に気にならない
結婚相手のローラはというと
「テレ兄ぃ〜〜♪」
子供だ…人間でいうと10歳くらいの子供だ
いやベルゼブブだったし最初から過度な期待はしてなかったがまさか色々生え揃わない子供が結婚相手だとは思ってもみませんでした。
まだ性交はしていないさすがに早すぎるということらしく親や姉妹達もそれで同意し彼女を説得した。
恋人同士というか親子みたいな関係だ彼女はいつも俺に甘えてくる完全に子供に振り回される父親みたいな状態だ
「テレンスさんちょっといいですか?」
「どうしました?ソフィア第二王女」
「聞きました?あなたの祖国攻め落とされたらしいですよ」
「マジで!?いつかそうなるとは思っていたがこんなに早くとはどこの国ですか(ざまぁwww)」
「いや昔あなたが追い払ったデビルバグたちにです」
「嘘!?警備隊は何してたんだよ」
「将軍がいなくなったと聞いたデビルバグたちが1000匹一気になだれ込んで落されたらしいです」
「何気に数が増えてるし王はどうしました?(燃え盛る城下町の中で王城目指して突き進むデビルバグ1000匹の光景を想像そして身震い)」
「城にいた貴族や王族たちは皆攫われたと聞きました」
「無事でも平民同然の暮らしか…王族や貴族にとっちゃ捕まったほうが幸せかもな」
! 後ろから殺気!?
「…あれ?ローラ?」
「テレ兄なんでお姉さまと楽しく会話してるの?」
笑顔だけど物凄い怒気!?
はっ!!
思い出した。
[絶対逃がさないよ]
あの手紙ここに来てから完全に忘れていたが イヤ忘れていたというより彼女はそんな印象ではないのでてっきり
婚姻反対派の仕業とばかり思ってしまった
「……」
ガシッ
「え?」
ズルズル
「………」
「ローラさんなんで袖を引っ張るの?つーか強っ!?力強っ!!お前いつからそんなに力あったの!?初めてなんだけど」
「……………」
「なんか喋ってよ不安になるだろ ソフィア第二王女助けて!!」
「ごめんなさいね二人の間に水を差すようなことして二人で楽しんで」
「助けなし!?」
バタンッ
ローラの部屋
テレンスの装備(LV54)
拘束用荒縄 E
拘束用衣服 E
(上半身)
私服
ローラの装備(LV20)
ギルタブリルの毒(注射器) E
ウンディーネの汚水
アルラウネの蜜
(ハニービーの加工済み)
マンドラゴラの根
ダークマタ―の破片
「………♪」
「(心なしか嬉しそうだなぁ まさか!?まさか犯る気だ
こいつマジだ子供のくせに俺を犯る気だ嘘ではない表情だコイツ犯ると言ったら犯る凄味がある!?つーかこの状況不利すぎないか?)
はっ!?」
「…♪」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ブスリッ
「ヤッダーバァァァァァァァァァァァ」
その年に元気な長女が産まれた
満面の笑みのローラの横に疲れた笑みを浮かべるテレンスの姿があった
ー完ー
私は親魔物領の名門貴族の生まれで親魔物領だったため人魚の血も流通していて寿命も常人以上頭脳明晰魔法学校を一年で卒業戦でも全戦全勝はさすがにできないが少なくとも隣国の奴らには負けない政治でも善政をを布いて商人から農民あまつさえ奴隷に至るまで支持され(奴隷開放政策模索中)
軍人としても政治家としても高い水準で国民からの支持率も91.4%と自分で言うのはなんだが名君と言ってもいい程で、王も私のことを信頼し大将軍の地位まで就かせてくれたそんな私の悩みが「女の子にモテナイ」
昔の苦難と今の苦難
「なんで私はモテナいんだろう…もうこれで130歳なのに…なぁなんでもだと思う?ジェフォル伯爵」
「はっきりとは言えませんが、ただ顔が悪いというのは確かです。」
「はっきり言いやがった!?この野郎!!!そうかぁ確かに良いとは言えないなぁ」
「将軍この前来てた外界人にアントニオ猪木とジャイアントババの子供とかって言われてましたもんね」
「意味はわからないがきっと馬鹿にされているとは確かだなぁ」
「でもどうします?人魚の血を飲んだ国の重臣が生涯独身では余り見栄えがいいとは言えませんよ。」
「確かになぁでもこればっかしはどうしよもないよ伯爵」
「大丈夫です我々にお任せください!!」
数日後
[テレンス将軍の結婚計画]
一国の大臣たちが挙って集まったこの大会議は後に[ブ男の悪あがき]と歴史に残ることとなった
「将軍マズこのアンケートを読んでください」
「何だねこれ?」
「まずは何故モテないかを知る必要があります。この資料は何故将軍が結婚できないのかを大臣数100人に聞いたアンケートです」
「そうか!!これを見て参考に…ってこれほとんど顔が悪いで一致してんじゃないか」
「え?あっほんとだ」
「91.4%って私の支持率と同じじゃないか!!あっ」
「どうしました?」
「誰だ!![偽善的政策ばかりしている偽善者]って書いた奴ここ最近の政策は大成功だったぞ! この前やった戦争孤児救済政策だって成功してるし誰だこれ書いた節穴野郎は!!」
一同「アンドリュー伯爵です。」
「あの国民の税金喰らいのゴミ虫か!!あいつのせいでこの前の金融政策失敗しそうになったんだぞ中抜きとかしやがってアンドリューは何所だ!!あいつ今日という今日は容赦しねぇ財産半分没収して北の国境警備隊の一兵卒まで格下げしてやる」
「アンドリュー伯爵ならこの前魔物に連れてかれましたよ」
「そうなのか?ちっちなみにどんな魔物だった?」
「妖孤でした」
「チキショーーーーーー!!なんで私がモテナくてあんなゴミ虫がモテるんだこの世の中変だよ」
「やっぱり顔が悪いんですよ」
「顔言うな!!!」
数日後
城のバルコニー
「将軍!!他国から御見合いの予定を取り付けてまいりました。」
「なんだって!?こんな私でも良いと言ってくれる女性がいるのかぁ」
「よかったですね将軍御見合い交渉に出かけたっきり行方を眩ませた将軍の部下たちもきっと報われるでしょう」
「なんで行方眩ませてんだよ!?」
「御見合い交渉しに行った相手がほとんど魔物だったってことがありますね」
「そそそそそそれってつまり……」
「将軍の部下からの手紙です」
「披露宴の招待状じゃねーか畜生!!!!!今の状況じゃほとんど嫌がらせじゃねーか」
「写真で皆満面の笑みですね」
「幸せそうじゃねーか畜生!!Vサイン畜生!!」(発狂寸前)
「仕方ないですよ将軍の写真見せたら即効チェンジ掛けられて交渉役の人を襲ってきたんですから」
「何故だ〜〜…なんで皆顔なんだ〜〜」
「将軍そんなことより御見合い写真見ましょうよそんな将軍でもいいっていう人もいるんですから」
「そっそれもそうだな私は幸せ者だ」
「60%デビルバグで39%オオナメクジ」
「残りの1%は?」
「ベルゼブブでした」
「なんで全部害虫系なんだよ!?これでも私はきれい好きだ」
「顔が汚いからでしょ」
「顔言うな」
「正直この中の人以外となると海を渡る必要があります」
「なんでそこまでしなきゃいないんだよ!?」
「海を渡ってもいるかどうか」
「可能性薄いのかよ最悪じゃねーか」
「早く決めてください国王がその国に親善大使として将軍を向かわせることに決定しましたから」
「えぇ!?この中から決めるの!?」
「あたり前ですイルド王国以外御見合い相手見つからなかったんですから」
「これ全部!?しかもイルド王国って世界の汚い国百選で第3位の国じゃないか私きれい好きって言っただろ」
「将軍顔が汚いから大丈夫です。
仕方ないでしょこの国が一番交渉役が苦戦した国なんですから彼らの苦労に報いるためにも御見合いって下さい将軍」
「顔言うな!!イルド王国は腐敗臭しかしないって有名なんだぞ」
「そのかわり有機農業に関してあの国の右に出る国はいません。
それにあそこには金鉱山も複数ありますこの国のためにも早いとこ王女と結婚してください(ベルゼブブ)」
「御見合いから結婚にランクアップしてんぞしかも今のいいよう完全に政略結婚じゃないか」
「大丈夫です政略結婚から実る愛だってありますよ」
「やかましいお前らの陰謀ひしめいた恋愛事情の恋なんてたかが知れてるわ」
「あの国は戦略的にも経済的にも友好関係を取りたいのですそれに国王が決めたことです。この国のために生贄になってください。
将軍大丈夫です。あの国の王女はブサメン好きで有名です。将軍の顔は十分通用します。」
「顔言うな!!結婚から生贄ってだんだん本音出てきてんじゃねーか
それに国王が決めたこととはいえいくらなんでも酷過ぎる国王に直談判してくる」
謁見の間
「将軍決定は決定だ直ぐには変えられん」
「国王…御見合いの話の前にその玉座の後ろの大量の金塊どうしたんですか…?」
「これはイル…ウォッホン!!拾った」
「わかりやす過ぎる嘘つかないでください」
「そうだイルド王国のローラ第三王女からの手紙を預かっているぞ」
「王よ隠す気あるんですか?」
内容
[絶対に逃がさないよ]
ローラ
「………」
「………」
王&将軍(病んでやがる)
「国王…」
「なんだ将軍…」
「助けて…」
「貰うもん貰っちゃたから無理」
「王よ!!デビルバク500匹からあんたの貞操と国の未来守った恩を忘れたんですか!?」
「黙らっしゃい!!敵国に捕まったとき助けてやった恩を忘れたか」
「あんなの相手が今世紀最高の馬鹿だったから助かったんですよあんたじゃなくても何とかなってたわ!!
なにが[アイツのブサ顔は百八式まであるから早く解放させたほうがいい]だ普通の人なら絶対騙されんよ」
「あり得そうじゃねーかお前の顔見てたら百八所か億単位超えるかもって」
「テェメー廃国寸前の時代に俺の金融政策と外交交渉でどれだけアンタの懐が潤ったと思う」
「あんなもんイルド王国にもらった金塊と比べたら鼻くそじゃねーか」
「もう隠す気ねぇだろキサマーーーーーーー!!!!」
ジェフェル伯爵「あっあの〜〜」
二人「なんだ!!!!」
ジェフェル伯爵「イルド王国の者が将軍の引き渡しを急ぐようにと催促してきてます。」
「引き渡しって国際犯罪者みたいに言うな」
「親衛隊!!将軍を抑えつけろ」
「しまった国王貴様ぁぁぁ!!!!」
「ブサメンのお前の結婚相手探してやったんだ むしろ感謝してもらいたいもんだ。将軍を馬車に」
「顔言うな!!ちょっと待て一応俺将軍だぞなんで囚人護送用の馬車なんだ!?」
「普通の馬車ならお前逃げんだろ」
「当たり前だ何が悲しくてアンタの欲望埋めるための縁談受けなきゃならん俺は普通の恋愛と結婚したかっただけだ」
「相手は純粋にお前のこと思ってるみたいだが」
「お前の思惑に左右されるのが一番だ腹立たしい」
「安心しろお前のやってきた政策はきっちり引き継いでやるから安心してハエの生贄になれ
ふははははははははははは さぁ出発だ行け」
「おのれぇぇぇぇぇぇぇ憶えてロオオオォォォォォ」
「汚物臭全開の国に行ったということは覚えとくぜ くははははははははは」
「国王下衆笑いダンダン板につて来たなぁおい」
2月3日1時 9分
テレンス・キーディス将軍イルド王国に護送される
近隣諸国の権力者は彼が国から追い出されたことを喜びと同時に国王の彼に対する仕打ちに同情しその日を[ブサイクの日]と定めた(喜びのほうが上回ったため)
4月4日
テレンス・キーディス元将軍イルド王国に到着
当初は一か月で到着予定だったが道中魔物と遭遇馬車の人員が見る見るうちに減り二か月近くかかる
魔物に馬車の運転手を拉致され
取り残された時に盗賊に襲われ必死の思いで護送車の鉄格子を蹴破り逃走し道に迷う
3月に傷だらけで森を歩いているところを農民に発見・保護される
皆さんお元気でしょうか
あれから数年俺は祖国に帰ることもできず結果イルド王国で暮らしています
最初は異臭が毎日のよう鼻を突き眠れないときもあったが今は鼻が完全に麻痺してしまって特に気にならない
結婚相手のローラはというと
「テレ兄ぃ〜〜♪」
子供だ…人間でいうと10歳くらいの子供だ
いやベルゼブブだったし最初から過度な期待はしてなかったがまさか色々生え揃わない子供が結婚相手だとは思ってもみませんでした。
まだ性交はしていないさすがに早すぎるということらしく親や姉妹達もそれで同意し彼女を説得した。
恋人同士というか親子みたいな関係だ彼女はいつも俺に甘えてくる完全に子供に振り回される父親みたいな状態だ
「テレンスさんちょっといいですか?」
「どうしました?ソフィア第二王女」
「聞きました?あなたの祖国攻め落とされたらしいですよ」
「マジで!?いつかそうなるとは思っていたがこんなに早くとはどこの国ですか(ざまぁwww)」
「いや昔あなたが追い払ったデビルバグたちにです」
「嘘!?警備隊は何してたんだよ」
「将軍がいなくなったと聞いたデビルバグたちが1000匹一気になだれ込んで落されたらしいです」
「何気に数が増えてるし王はどうしました?(燃え盛る城下町の中で王城目指して突き進むデビルバグ1000匹の光景を想像そして身震い)」
「城にいた貴族や王族たちは皆攫われたと聞きました」
「無事でも平民同然の暮らしか…王族や貴族にとっちゃ捕まったほうが幸せかもな」
! 後ろから殺気!?
「…あれ?ローラ?」
「テレ兄なんでお姉さまと楽しく会話してるの?」
笑顔だけど物凄い怒気!?
はっ!!
思い出した。
[絶対逃がさないよ]
あの手紙ここに来てから完全に忘れていたが イヤ忘れていたというより彼女はそんな印象ではないのでてっきり
婚姻反対派の仕業とばかり思ってしまった
「……」
ガシッ
「え?」
ズルズル
「………」
「ローラさんなんで袖を引っ張るの?つーか強っ!?力強っ!!お前いつからそんなに力あったの!?初めてなんだけど」
「……………」
「なんか喋ってよ不安になるだろ ソフィア第二王女助けて!!」
「ごめんなさいね二人の間に水を差すようなことして二人で楽しんで」
「助けなし!?」
バタンッ
ローラの部屋
テレンスの装備(LV54)
拘束用荒縄 E
拘束用衣服 E
(上半身)
私服
ローラの装備(LV20)
ギルタブリルの毒(注射器) E
ウンディーネの汚水
アルラウネの蜜
(ハニービーの加工済み)
マンドラゴラの根
ダークマタ―の破片
「………♪」
「(心なしか嬉しそうだなぁ まさか!?まさか犯る気だ
こいつマジだ子供のくせに俺を犯る気だ嘘ではない表情だコイツ犯ると言ったら犯る凄味がある!?つーかこの状況不利すぎないか?)
はっ!?」
「…♪」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ブスリッ
「ヤッダーバァァァァァァァァァァァ」
その年に元気な長女が産まれた
満面の笑みのローラの横に疲れた笑みを浮かべるテレンスの姿があった
ー完ー
12/03/28 21:38更新 / 蛸帝王