婿入り.異世界ver
ブラックに近いグレーな会社に勤めて早三年。週休二日なにそれおいしいの? とまぁ、そんな言葉が当たり前になる生活を続けていれば、心が疲れるのも当然なわけだ。
そんな現代社会の闇に揉まれた疲労困憊な俺にとって、ネットサーフィンはその疲れを癒す優秀なコンテンツ。エロ、経済、政治、エロ、萌え、動物、エロと何をやらせても大活躍なオールラウンダー的存在である。
いま俺はネットサーフィンならぬエロサーフィンをしていて、その対象はもっぱら二次元。電子の海をかき分け、お宝である0と1の集合体を前にして俺は、アヘ顔よりも酷い発禁顔を画面の前に晒しながら悶えているわけだ。
「ええなあ。ロリ巨乳は・・・・」
画面の中では二次元美少女が、ビキニ姿で雪の中、小柄な身体のわりにこれでもかと自己主張する豊満な胸部を突き出して可愛いくポーズをとっている。いちいち指摘したがるやつは、季節感おかしくねとか身体のバランスおかしくねとかさんざん言うが、そんなことはどうでもいい。考えるのではなく感じるのだ。
あぁ、癒されていく。俺の五臓六腑に染み渡るほどの暖かい何か。義務教育では教えてくれなかったのは確かだ。
ちなみに言っておくとロリは好きだが、性的にというわけではない。俺自体はNOタッチの紳士である。というか普通に可愛いという感情しか浮かばない。
しかしそれに巨乳が加わってロリ巨乳となってしまうと、俺はもうなんだか様々なリビドーが沸き上がってきてしまうのだ。まぁ一言で言えば巨乳好きってわけです。
そんな二次元に傾倒している俺だが、別に三次元は嫌いではない。
が、結局のところテレビに出るような美女達は、それ相応の努力をしなくては会うことすら叶わないのだ。この努力というのは金だったり、勉学だったり、果ては運だったりと安定しない。
そして俺みたいな普通の人間が付き合えるのは、失礼な言い方だが、近くにいる手頃な女、ということになるのだろう。しかし俺は、女に対して口下手というべきか、女との会話より男友達とアホみたいな話してた方が面白いと思う性質だったというべきか、とりあえずそんなので中学高校とチャンスを逃していった。まぁ、目を見張るほどの巨乳がいなかったのも原因の一つだろう。
高校出てから働いている会社では女っ気など存在せず、いたとしても噂話が好きそうな、旬を二周りくらい過ぎた掃除のオバチャンくらいだ。
もともとオタクでもあった俺は、不細工やそこそこの女に金を使うくらいなら二次元の美少女に使うという生活を続けていたのである。
そういうわけで毎日チェックしているロリ巨乳スレを徘徊していると、見慣れない広告が目に入った。
「なんだこれ」
見たことのない文字。明らかに日本語ではなく、象形文字ともラテン語とも言えない、不思議な文字だ。もしかしたら文字ではないかもしれない。
妙に気になった俺は軽い気持ちで、変なのだったら即ブラウザバックすりゃいいや、くらいに思いながらURLを踏んだ。
「うわっ!」
突然画面全体に、でかい丸の中に六角形のようなものを描いた図形が現れる。それはディスプレイでは不可能なほどの青白い光を放ち、一瞬思考が情報を得るのを頓挫した。
一コンマ、あるいは数秒かで我に返って、新手のウィルス踏んじまった? と思わず口に出しながら、咄嗟にディスプレイの横を右手で掴む。
「マジかよ・・・・」
ノートン先生仕事しろ! と決して安くないセキュリティソフトに愚痴をこぼしながらディスプレイから右手を離そうとして、逆に、右手がずぶずぶと徐々に飲み込まれていくことに気づく。
「・・・・貞子!?」
いや、貞子は出てくるほうだ、と心の中で自分にツッコミを入れながらも、俺の体は明らかに自分より小さいディスプレイに飲み込まれていった。
「・・・・で・・・・きた・・・・・・のよう・・・・・・愚かにして愛おしい人間よ、我、オリーシアの元へと顕現せよ!」
「おお、会長それっぽい! 魔法陣光ってる、無駄エフェクト!」
「雄呼ぶ、くらいなら成功するかもだけどー。人間何て出てくるわけないじゃーん」
「誰かつまみないから買ってきてー」
俺がディスプレイに呑まれてすぐ、出てきた先は宴会場のようだった。あきらかな幼女が酒瓶片手に飲んでいる。幼女が酒飲んじゃだめだろ・・・・。
ていうか、なんだこれ。
「あははー、やっぱり失敗だったのう。まぁこのようなことで人間来たら、誰も苦労し、な・・・・」
「え、つか魔法陣の上に誰かいるんだけど」
「ほ、ほんとに人間ー?」
「嘘でしょ!?」
幼女達が一斉にこちらを見る。その目鼻立ちはやけにレベルが高く、とても可愛らしい。コスプレなのかハロウィンなのかはわからないが、顔がアレな人が付けたら相当痛い動物の角も、生まれたときから付けてたんじゃないかってくらいに似合っていることからも容姿の秀逸さが伺える。もちろん違和感のなさは外国人という点も関係しているのだろうけど。
というか、なんなのだろうかこの状況は。
ディスプレイの中に飲み込まれたと思ったら、変なところにいて、やけに可愛い幼女達に見つめられるとか。夢としか思えない、・・・・てか夢か。
頬をつねってみる。当たり前のように痛い。どうやら痛みを感じるほどのおもいっきりくそリアルな夢らしい。今のところ醒める気配はない。
「に、人間・・・・?」
「あー、酒飲み過ぎたかな」
「生まれたときから雄日照りが続いてると、幻覚って見るんだねー」
「何かの間違いよね・・・・」
しきりに頭をふる幼女達。まぁとりあえずこのままでは居心地も悪いうえ、日本語も話していることからコミュニケーションはとれそうと判断し、思い切って話しかけてみることにする。
「あ、あのさあー・・・・」
「「「「しゃべったああああ!!!」」」」
なんなんだいったい。
「えー、つまり。ニホンというところから来て、わけもわからぬ状況だと」
「ニホンってどこ?」
「ジパングより遠いー?」
「そういえばこの人間、ジパングに住んでる子みたいな顔してるね」
わけがわからん状況だったので、位置情報を訪ねたら「レスカティエに決まってんじゃん」と言われた。マジどこっすか。
というか日本語しゃべってるのに、日本を知らないってのはどういうことなのだろうか。
これはもしかすると日本人が無人島で外国人ハーレムをつくってここにいる幼女達はその子孫という可能性が! ないですよねはい。エロゲ脳おつでーす。
「てかそもそも、この世界にもう人間っていないんじゃなかった? 魔王様が世界征服して」
「だよねー」
「まさか本当に別世界からってこと?」
幼女が固まって喋っているから、なんか会話に入れない。コミュ障ではないつもりだったんだが、考えを改めねばならないかもしれん。まあ会話についていけないってのもあるんだけど。
「で、そんなのどうでもいいから誰の? もちろん私のだよね」
とそこで、今までの温厚な空気が一転、急に張りつめた。
「何言ってんのー、私のだよー」
「いやいや、私のでしょ」
「ちょっと待てい! 呼び出したのはわしなのだから、わしのに決まっているじゃろう!」
そういって俺の腕を抱え込む偉そうな幼女。
「ブーブー! 会長横暴ー!」
「おうぼー!」
「せめてジャンケンとか・・・・」
「だまらっしゃい! さきほどまで召喚できるわけない〜とかほざいておったくせに!」
幼女達は俺の服を掴みながら、ケンカを始めた。なんなんだろこれ。さっきから置いてかれっぱなしだ
「じゃー私サバトやめるもんね!」
「私もやめる!」
「私はやめないからー、もっかい人間召喚して会長」
「ずるーい! それなら私もやめなーい!」
「やっぱり私もやめないから召喚して会長!」
「おまえらのう・・・・」
だって、嘘みたいだろ。はないちもんめでは終盤に呼ばれてたタイプの俺が、初めてのモテ期になったなんて。まあ幼女なのが少し残念なところだけれども。ロリコンだったら幸せ死してるかもしれんが、俺はロリコンではないしなあ。微笑ましいとしか思わない。
「わかったわかった。今度召喚してやるから手を離すのじゃ。そして帰れ」
「ううぅー」
「ぜったいだからね!」
「よろしくね会長!」
そういって、女の子達はすごすご出ていった。
「それで、結局なんなの?」
周りの子から会長、と呼ばれてた子に声をかける。あと腕がそろそろ痺れて痛いので放してくれないものか。
「・・・・えへへー、わたしのー」
俺の腕に頬をスリスリしつつそんなことを言う。なんだろうこの可愛い生物は。腕なんてどうでもよくなってくるね!
ニコニコと微笑む俺に気づいたのか、幼女が赤面する。
「はっ! そ、その、こっちにくるのじゃ!」
俺は幼女に引っ張られ、別の部屋に連れて行かれた。
連れてこられた部屋は十二畳ほどの広さで、ベッドなどの生活用家具があるところを見ると幼女の部屋なのかもしれない。
家の中では裸足派の俺が、遠慮しつつふさふさのカーペットの上を進む。高級品だからか足の裏にしっとり馴染み、こそばゆいということはまったくない。
先導していた幼女がベッド近くで立ち止まったかと思うと、勢いよく俺に向かって振り向き、おもむろに俺のズボンに手をかけた。
「ってちょっとなんでズボンおろそうとしてんのー!?」
いやいやいや! 犯罪ですよ、おくさーん! 誰が? 俺が! ってそれちょっとおかしくないっすか!?
必死に止めようとしても、幼女とは思えない恐ろしいほどの力でおろそうとしてくる。
「ええい、ちょっと大人しくしてるのじゃ!」
幼女の眼が赤く光る。瞬間、身体に力を入れることが出来なくなった。筋肉が弛緩してしまったのか、そのまま背中から床に倒れてしまう。カーペットが衝撃を吸収したのか、身体に痛みはない。
不思議体験に呆然としていると、いつのまにか幼女はズボンはおろかパンツまで脱がせていた。まじまじと俺の一物が見つめられる。
「ほ・・・・ほう。これは、こうなっておるのか。むむ、しかし話に聞いてたより、だいぶちっちゃいのう」
ししし、失礼な! 勃起してないからです! 幼女相手にしませんよそりゃ!
「えいっ」
幼女が右手で無遠慮に俺のちんこを鷲掴んでくる。思わず意味もなく背筋が凍る上に、こんなところ警察にでも見られたりしたら、「へ、へんたいだー!」「いえいえこれはこの子のイタズラでしてね」「問答無用!」と逮捕されるに決まっている。明日の朝刊の隅っこに載る未来まで見えてきた。
これは唯一動くっぽい口を使って、説得してやめさせなければいかん!
「い、いたずらはそれくらいに! ・・・・うあ!?」
ていうか、な、なんだこの気持ちよさは! 長年連れ添ってきた相方ともいえる右手よりも感じるところを知り尽くしているというか・・・・。
「おおっ、大きくなってきたぞ!」
生理現象だから! 刺激のせいだから! と心の中が否定しているにも関わらず、むくむくと大きさを増す愚息。
首から下の身体はさっきから変わらず金縛りにあったように動かないので、走って逃げることも出来ない。
「すごい、びくびくしてきた・・・・」
幼女はこすこすと絶妙な加減でしごいてくる。緩急をつけた手コキは、びっくりするくらい気持ち良い。
徐々に高まる性感に、射精以外のことが考えられなくなってくる。俺のちんこを握って上下に動かしている幼女の顔からはいつの間にか、太陽のような陽気さは消え失せ、ベテランのストリッパーのような艶やかで扇情的な雰囲気が醸し出されていた。
俺のちんこは完全に勃起し、ヒクヒクとだらしなく痙攣した。先端からはカウパー液が染み出て、幼女の手を汚している。
なんで幼女相手にこんな目に。しかも俺のちんこは未だかつてないほど、弄ばれてることに喜んでいるから始末に負えない。
そんなことを考えると余計に情感は高まってきて、射精を我慢しきれなくなる。
「手どけて!」なんて言っても、今まで言うこと聞いてくれなかったのに、そりゃあ今回だけ聞いてくれるわけもなく、
「うあああ!」
ドク、ドク、ビュク
・・・・ついに出してしまった。間違いなく人生で一番気持ちいい射精だった、ありえないほど脈打ち、玉の中の精子を全て吐き出してしまったのではないかと思うほどだ。
そんな量の精液を、幼女は空いていた片手を俺のちんこに被せるようにして、こぼさないように器用に受け止めていた。
「美味しい・・・・」
射精の勢いが完全に収まると、幼女は手に付いた大量の俺の精子を舐めとる。そんな仕草が、やはり幼女と思えないほどに妖しく艶めかしい。
「はぁ・・・・、あぁ・・・・」
ふと我に返ってみれば、とたんに後悔に襲われる。
・・・・ああ、俺はなんてことをしてしまったんだ。幼女に対して射精するなんて、これはもう変態を通り越して犯罪者だよ犯罪者。もう死ぬしか。
とまぁそんな感じのことを賢者モードで考えていたのだが、そんな考えはすぐにどっかへと飛んでいく。
「こっちも・・・・」
なぜなら幼女が亀頭に吸いついてきたからだ。これには俺の中の賢者も思わず悟りの書を破いた。そして晴れ晴れしい笑顔で白い半紙に一筆入魂。
小五ロリ。
まるで彼の想いが伝わってくるかのような、伸び伸びとした力強い文字です!
「もう我慢できない、い、入れるね。・・・・じゃなかった、入れるからの?」
思考が異次元へと飛んでいる間になにやら、俺の童貞が散らされようとしていた。
それとなんでわざわざ言葉を訂正したんだろうか。
幼女は手で俺のちんこの位置を固定して、毛が一本も生えていないぴったりと閉じきったまんこへと当てる。そこはしっとりと濡れており、その感覚だけでも二度目の射精をしてしまいそうだった。
ゆっくりと腰を降ろしてくる。金縛りは相変わらず続いてるが、正直体が動いても抵抗したかどうかはわからない。
「んぁああああぁあああ!!!!!!」
入れた瞬間、幼女の歓喜の叫びと共に、爆発的な快感が身体をかけ巡り、あっという間に俺は幼女の中に射精していた。
突然だが、俺は射精コントロールには多少なりとも自信がある。いや、あった。長年のオナニーライフにより鍛えられた俺のちんこは、有名どころのオナホールならほとんど経験していたからだ。
加えて、ただでさえありえないほどの量をつい先ほど出していたのだ。もう出るはずなかろうと。
しかし出ていた。
ないしょだとか初々しいだとか品格だとか、もはやそういうレベルじゃない。そういった人類の英知は簡単に膝を折り頭を踏まれ、「開発者(笑)さん、今まで無駄な人生ご苦労様♪」って上から目線で見下されている。そして偉大な開発者はそこまで侮辱されているにも関わらず「悔しい、でも感じちゃう!」と身を震わせるに違いない。
つまりは天と地ほどの圧倒的なまでの差が、そこにはあったのだ。
「ああぁあああっ♪ 気持ちいいよぉっ♪」
俺が精子を出している間も幼女は声を上げ、腰を大きく動かし続ける。人間には絶対に耐えられない、想像を絶するほどの快楽が俺を襲った。脳内麻薬といっても差し支えない。
そして快楽の中で思った、これは死ぬんじゃないかと。
全てを吸い出されるような感覚。今なお玉袋の中で必死に生産されているだろう精子だけじゃなく、魂ごと持ってかれてるに違いない。
俺は、幸せな心地に浸りながら、意識を手放していた。
ああ、逝ってしまったんだな・・・・。
花がたくさん咲いた川辺に俺はいた。近くにある川の向こう岸には死んだはずの祖母ちゃんが手を振っている。ん? 振っているというかあれは・・・・。
ま・だ・死・ん・で・な・い・っ・ぽ・い・よ?
どうやらジェスチャーのようだ。まったく、お茶目な祖母ちゃんだぜ!
サンキュー! ジェスチャーを返して俺は祖母ちゃんに背を向けた。
「ハッ!」
意識が覚醒する。どうやら俺はベッドに寝かされているようで、そばでは不安そうな顔をした幼女が俺を見つめていた。
「良かった・・・・!」
幼女が涙目で抱きついてきた。何事かと慌てていると、事情を説明してくれる。
「おちんぽ気持ちよくてしゅごいぃいい!! って言ったきり目を覚まさなくて・・・・」
うん、なんか。俺は永遠に目を覚まさなかった方が良かったんではなかろうか。エロマンガのヒロインにしか許されんだろそのセリフは。
「死んじゃったかと思って、怖かった・・・・」
言葉にして、それを想像してしまったのか、幼女の大きい瞳から涙がポロポロとこぼれ、ジャスコで買った俺の部屋用安物Tシャツを濡らす。
俺は幼女の頭に手を置いて、軽く撫でた。泣きやむまでの短い時間だったけれど、時間以上にそれは意味のあるものだったと思う。
それから一ヶ月が経った。未だに覚める気配のないところをみると、どうやらこれは夢ではないらしい。
自分の家や家族どうなってるんだろうとか、まあちょっとくらいは気になることがあるが、些細なことである。
そう、この俺の膝に座っている可愛い嫁さんに比べればどうってことはない!
自己紹介する前にセックスをしてしまうという、我ながらどうなんだと思う関係だったが、気づけばそのまま結婚していた。出会って一ヶ月以内で結婚というのだからスピード結婚もスピード結婚だが、こっちでは珍しいことじゃないらしく、俺も全く後悔していない。
オリーシア(彼女の名前だ)は見た目幼女だったが、実は俺より数歳だが年上だったので何の問題もない! ないったらない!
そんな嫁さんは毎日ホルスタウロスのミルクを飲み、俺好みのロリ巨乳になろうとしてくれている。まことにいじらしい嫁さんである。
といっても昔の狭量な頃の俺ではないので、ちっぱいでもぜんぜん構わなかったりする。むしろロリコンに近づいてる気が・・・・ゲフンゲフン。いやいや、俺はオリーシアが好きなんであってロリっ娘が好きなわけではないのだ!
オリーシアは頭を撫でられるのが好きらしく、二人っきりで他人の目がないときなどは俺の膝に座り、撫でてー、とお願いしてくる。
「こっそりおじゃましまーす」
「あー、会長が甘えてるー!」
「会長可愛い!」
「あ、甘えておらんもん!」
ちなみにプライドが高いせいか、他の娘がいる時は強がる。
「それより会長!」
「今日こそ!」
「成功させてくださいよ!」
「わ、わかってるのじゃ・・・・」
オリーシアはみんなにずるずると引っ張られ、俺を召喚した場所の大広間へと移動していく。俺もそれについていった。
「わしの格好良いところをみておれよ!」
俺に向かって格好付けながら召喚を行おうとするオリーシア。
たぶん成功しないだろう召喚術を見ながら、こんな日が一生続いていけばいいなあ、とぼんやりと思った。
了
「そういえば、たまに口調が違うのはなんでなの?」
「そ、それはの。誉れ高き魔王軍の最高幹部であるお方が、わしらバフォメットの代表で憧れじゃから、みんなそのお方の口調を真似していての? わしはたまにボロが出るというか・・・・」
「へえ、そうなんだ」
「お主がイヤならやめるが・・・・」
「別にイヤじゃない、どっちも可愛いよ」
「そ、そう?」
そんな現代社会の闇に揉まれた疲労困憊な俺にとって、ネットサーフィンはその疲れを癒す優秀なコンテンツ。エロ、経済、政治、エロ、萌え、動物、エロと何をやらせても大活躍なオールラウンダー的存在である。
いま俺はネットサーフィンならぬエロサーフィンをしていて、その対象はもっぱら二次元。電子の海をかき分け、お宝である0と1の集合体を前にして俺は、アヘ顔よりも酷い発禁顔を画面の前に晒しながら悶えているわけだ。
「ええなあ。ロリ巨乳は・・・・」
画面の中では二次元美少女が、ビキニ姿で雪の中、小柄な身体のわりにこれでもかと自己主張する豊満な胸部を突き出して可愛いくポーズをとっている。いちいち指摘したがるやつは、季節感おかしくねとか身体のバランスおかしくねとかさんざん言うが、そんなことはどうでもいい。考えるのではなく感じるのだ。
あぁ、癒されていく。俺の五臓六腑に染み渡るほどの暖かい何か。義務教育では教えてくれなかったのは確かだ。
ちなみに言っておくとロリは好きだが、性的にというわけではない。俺自体はNOタッチの紳士である。というか普通に可愛いという感情しか浮かばない。
しかしそれに巨乳が加わってロリ巨乳となってしまうと、俺はもうなんだか様々なリビドーが沸き上がってきてしまうのだ。まぁ一言で言えば巨乳好きってわけです。
そんな二次元に傾倒している俺だが、別に三次元は嫌いではない。
が、結局のところテレビに出るような美女達は、それ相応の努力をしなくては会うことすら叶わないのだ。この努力というのは金だったり、勉学だったり、果ては運だったりと安定しない。
そして俺みたいな普通の人間が付き合えるのは、失礼な言い方だが、近くにいる手頃な女、ということになるのだろう。しかし俺は、女に対して口下手というべきか、女との会話より男友達とアホみたいな話してた方が面白いと思う性質だったというべきか、とりあえずそんなので中学高校とチャンスを逃していった。まぁ、目を見張るほどの巨乳がいなかったのも原因の一つだろう。
高校出てから働いている会社では女っ気など存在せず、いたとしても噂話が好きそうな、旬を二周りくらい過ぎた掃除のオバチャンくらいだ。
もともとオタクでもあった俺は、不細工やそこそこの女に金を使うくらいなら二次元の美少女に使うという生活を続けていたのである。
そういうわけで毎日チェックしているロリ巨乳スレを徘徊していると、見慣れない広告が目に入った。
「なんだこれ」
見たことのない文字。明らかに日本語ではなく、象形文字ともラテン語とも言えない、不思議な文字だ。もしかしたら文字ではないかもしれない。
妙に気になった俺は軽い気持ちで、変なのだったら即ブラウザバックすりゃいいや、くらいに思いながらURLを踏んだ。
「うわっ!」
突然画面全体に、でかい丸の中に六角形のようなものを描いた図形が現れる。それはディスプレイでは不可能なほどの青白い光を放ち、一瞬思考が情報を得るのを頓挫した。
一コンマ、あるいは数秒かで我に返って、新手のウィルス踏んじまった? と思わず口に出しながら、咄嗟にディスプレイの横を右手で掴む。
「マジかよ・・・・」
ノートン先生仕事しろ! と決して安くないセキュリティソフトに愚痴をこぼしながらディスプレイから右手を離そうとして、逆に、右手がずぶずぶと徐々に飲み込まれていくことに気づく。
「・・・・貞子!?」
いや、貞子は出てくるほうだ、と心の中で自分にツッコミを入れながらも、俺の体は明らかに自分より小さいディスプレイに飲み込まれていった。
「・・・・で・・・・きた・・・・・・のよう・・・・・・愚かにして愛おしい人間よ、我、オリーシアの元へと顕現せよ!」
「おお、会長それっぽい! 魔法陣光ってる、無駄エフェクト!」
「雄呼ぶ、くらいなら成功するかもだけどー。人間何て出てくるわけないじゃーん」
「誰かつまみないから買ってきてー」
俺がディスプレイに呑まれてすぐ、出てきた先は宴会場のようだった。あきらかな幼女が酒瓶片手に飲んでいる。幼女が酒飲んじゃだめだろ・・・・。
ていうか、なんだこれ。
「あははー、やっぱり失敗だったのう。まぁこのようなことで人間来たら、誰も苦労し、な・・・・」
「え、つか魔法陣の上に誰かいるんだけど」
「ほ、ほんとに人間ー?」
「嘘でしょ!?」
幼女達が一斉にこちらを見る。その目鼻立ちはやけにレベルが高く、とても可愛らしい。コスプレなのかハロウィンなのかはわからないが、顔がアレな人が付けたら相当痛い動物の角も、生まれたときから付けてたんじゃないかってくらいに似合っていることからも容姿の秀逸さが伺える。もちろん違和感のなさは外国人という点も関係しているのだろうけど。
というか、なんなのだろうかこの状況は。
ディスプレイの中に飲み込まれたと思ったら、変なところにいて、やけに可愛い幼女達に見つめられるとか。夢としか思えない、・・・・てか夢か。
頬をつねってみる。当たり前のように痛い。どうやら痛みを感じるほどのおもいっきりくそリアルな夢らしい。今のところ醒める気配はない。
「に、人間・・・・?」
「あー、酒飲み過ぎたかな」
「生まれたときから雄日照りが続いてると、幻覚って見るんだねー」
「何かの間違いよね・・・・」
しきりに頭をふる幼女達。まぁとりあえずこのままでは居心地も悪いうえ、日本語も話していることからコミュニケーションはとれそうと判断し、思い切って話しかけてみることにする。
「あ、あのさあー・・・・」
「「「「しゃべったああああ!!!」」」」
なんなんだいったい。
「えー、つまり。ニホンというところから来て、わけもわからぬ状況だと」
「ニホンってどこ?」
「ジパングより遠いー?」
「そういえばこの人間、ジパングに住んでる子みたいな顔してるね」
わけがわからん状況だったので、位置情報を訪ねたら「レスカティエに決まってんじゃん」と言われた。マジどこっすか。
というか日本語しゃべってるのに、日本を知らないってのはどういうことなのだろうか。
これはもしかすると日本人が無人島で外国人ハーレムをつくってここにいる幼女達はその子孫という可能性が! ないですよねはい。エロゲ脳おつでーす。
「てかそもそも、この世界にもう人間っていないんじゃなかった? 魔王様が世界征服して」
「だよねー」
「まさか本当に別世界からってこと?」
幼女が固まって喋っているから、なんか会話に入れない。コミュ障ではないつもりだったんだが、考えを改めねばならないかもしれん。まあ会話についていけないってのもあるんだけど。
「で、そんなのどうでもいいから誰の? もちろん私のだよね」
とそこで、今までの温厚な空気が一転、急に張りつめた。
「何言ってんのー、私のだよー」
「いやいや、私のでしょ」
「ちょっと待てい! 呼び出したのはわしなのだから、わしのに決まっているじゃろう!」
そういって俺の腕を抱え込む偉そうな幼女。
「ブーブー! 会長横暴ー!」
「おうぼー!」
「せめてジャンケンとか・・・・」
「だまらっしゃい! さきほどまで召喚できるわけない〜とかほざいておったくせに!」
幼女達は俺の服を掴みながら、ケンカを始めた。なんなんだろこれ。さっきから置いてかれっぱなしだ
「じゃー私サバトやめるもんね!」
「私もやめる!」
「私はやめないからー、もっかい人間召喚して会長」
「ずるーい! それなら私もやめなーい!」
「やっぱり私もやめないから召喚して会長!」
「おまえらのう・・・・」
だって、嘘みたいだろ。はないちもんめでは終盤に呼ばれてたタイプの俺が、初めてのモテ期になったなんて。まあ幼女なのが少し残念なところだけれども。ロリコンだったら幸せ死してるかもしれんが、俺はロリコンではないしなあ。微笑ましいとしか思わない。
「わかったわかった。今度召喚してやるから手を離すのじゃ。そして帰れ」
「ううぅー」
「ぜったいだからね!」
「よろしくね会長!」
そういって、女の子達はすごすご出ていった。
「それで、結局なんなの?」
周りの子から会長、と呼ばれてた子に声をかける。あと腕がそろそろ痺れて痛いので放してくれないものか。
「・・・・えへへー、わたしのー」
俺の腕に頬をスリスリしつつそんなことを言う。なんだろうこの可愛い生物は。腕なんてどうでもよくなってくるね!
ニコニコと微笑む俺に気づいたのか、幼女が赤面する。
「はっ! そ、その、こっちにくるのじゃ!」
俺は幼女に引っ張られ、別の部屋に連れて行かれた。
連れてこられた部屋は十二畳ほどの広さで、ベッドなどの生活用家具があるところを見ると幼女の部屋なのかもしれない。
家の中では裸足派の俺が、遠慮しつつふさふさのカーペットの上を進む。高級品だからか足の裏にしっとり馴染み、こそばゆいということはまったくない。
先導していた幼女がベッド近くで立ち止まったかと思うと、勢いよく俺に向かって振り向き、おもむろに俺のズボンに手をかけた。
「ってちょっとなんでズボンおろそうとしてんのー!?」
いやいやいや! 犯罪ですよ、おくさーん! 誰が? 俺が! ってそれちょっとおかしくないっすか!?
必死に止めようとしても、幼女とは思えない恐ろしいほどの力でおろそうとしてくる。
「ええい、ちょっと大人しくしてるのじゃ!」
幼女の眼が赤く光る。瞬間、身体に力を入れることが出来なくなった。筋肉が弛緩してしまったのか、そのまま背中から床に倒れてしまう。カーペットが衝撃を吸収したのか、身体に痛みはない。
不思議体験に呆然としていると、いつのまにか幼女はズボンはおろかパンツまで脱がせていた。まじまじと俺の一物が見つめられる。
「ほ・・・・ほう。これは、こうなっておるのか。むむ、しかし話に聞いてたより、だいぶちっちゃいのう」
ししし、失礼な! 勃起してないからです! 幼女相手にしませんよそりゃ!
「えいっ」
幼女が右手で無遠慮に俺のちんこを鷲掴んでくる。思わず意味もなく背筋が凍る上に、こんなところ警察にでも見られたりしたら、「へ、へんたいだー!」「いえいえこれはこの子のイタズラでしてね」「問答無用!」と逮捕されるに決まっている。明日の朝刊の隅っこに載る未来まで見えてきた。
これは唯一動くっぽい口を使って、説得してやめさせなければいかん!
「い、いたずらはそれくらいに! ・・・・うあ!?」
ていうか、な、なんだこの気持ちよさは! 長年連れ添ってきた相方ともいえる右手よりも感じるところを知り尽くしているというか・・・・。
「おおっ、大きくなってきたぞ!」
生理現象だから! 刺激のせいだから! と心の中が否定しているにも関わらず、むくむくと大きさを増す愚息。
首から下の身体はさっきから変わらず金縛りにあったように動かないので、走って逃げることも出来ない。
「すごい、びくびくしてきた・・・・」
幼女はこすこすと絶妙な加減でしごいてくる。緩急をつけた手コキは、びっくりするくらい気持ち良い。
徐々に高まる性感に、射精以外のことが考えられなくなってくる。俺のちんこを握って上下に動かしている幼女の顔からはいつの間にか、太陽のような陽気さは消え失せ、ベテランのストリッパーのような艶やかで扇情的な雰囲気が醸し出されていた。
俺のちんこは完全に勃起し、ヒクヒクとだらしなく痙攣した。先端からはカウパー液が染み出て、幼女の手を汚している。
なんで幼女相手にこんな目に。しかも俺のちんこは未だかつてないほど、弄ばれてることに喜んでいるから始末に負えない。
そんなことを考えると余計に情感は高まってきて、射精を我慢しきれなくなる。
「手どけて!」なんて言っても、今まで言うこと聞いてくれなかったのに、そりゃあ今回だけ聞いてくれるわけもなく、
「うあああ!」
ドク、ドク、ビュク
・・・・ついに出してしまった。間違いなく人生で一番気持ちいい射精だった、ありえないほど脈打ち、玉の中の精子を全て吐き出してしまったのではないかと思うほどだ。
そんな量の精液を、幼女は空いていた片手を俺のちんこに被せるようにして、こぼさないように器用に受け止めていた。
「美味しい・・・・」
射精の勢いが完全に収まると、幼女は手に付いた大量の俺の精子を舐めとる。そんな仕草が、やはり幼女と思えないほどに妖しく艶めかしい。
「はぁ・・・・、あぁ・・・・」
ふと我に返ってみれば、とたんに後悔に襲われる。
・・・・ああ、俺はなんてことをしてしまったんだ。幼女に対して射精するなんて、これはもう変態を通り越して犯罪者だよ犯罪者。もう死ぬしか。
とまぁそんな感じのことを賢者モードで考えていたのだが、そんな考えはすぐにどっかへと飛んでいく。
「こっちも・・・・」
なぜなら幼女が亀頭に吸いついてきたからだ。これには俺の中の賢者も思わず悟りの書を破いた。そして晴れ晴れしい笑顔で白い半紙に一筆入魂。
小五ロリ。
まるで彼の想いが伝わってくるかのような、伸び伸びとした力強い文字です!
「もう我慢できない、い、入れるね。・・・・じゃなかった、入れるからの?」
思考が異次元へと飛んでいる間になにやら、俺の童貞が散らされようとしていた。
それとなんでわざわざ言葉を訂正したんだろうか。
幼女は手で俺のちんこの位置を固定して、毛が一本も生えていないぴったりと閉じきったまんこへと当てる。そこはしっとりと濡れており、その感覚だけでも二度目の射精をしてしまいそうだった。
ゆっくりと腰を降ろしてくる。金縛りは相変わらず続いてるが、正直体が動いても抵抗したかどうかはわからない。
「んぁああああぁあああ!!!!!!」
入れた瞬間、幼女の歓喜の叫びと共に、爆発的な快感が身体をかけ巡り、あっという間に俺は幼女の中に射精していた。
突然だが、俺は射精コントロールには多少なりとも自信がある。いや、あった。長年のオナニーライフにより鍛えられた俺のちんこは、有名どころのオナホールならほとんど経験していたからだ。
加えて、ただでさえありえないほどの量をつい先ほど出していたのだ。もう出るはずなかろうと。
しかし出ていた。
ないしょだとか初々しいだとか品格だとか、もはやそういうレベルじゃない。そういった人類の英知は簡単に膝を折り頭を踏まれ、「開発者(笑)さん、今まで無駄な人生ご苦労様♪」って上から目線で見下されている。そして偉大な開発者はそこまで侮辱されているにも関わらず「悔しい、でも感じちゃう!」と身を震わせるに違いない。
つまりは天と地ほどの圧倒的なまでの差が、そこにはあったのだ。
「ああぁあああっ♪ 気持ちいいよぉっ♪」
俺が精子を出している間も幼女は声を上げ、腰を大きく動かし続ける。人間には絶対に耐えられない、想像を絶するほどの快楽が俺を襲った。脳内麻薬といっても差し支えない。
そして快楽の中で思った、これは死ぬんじゃないかと。
全てを吸い出されるような感覚。今なお玉袋の中で必死に生産されているだろう精子だけじゃなく、魂ごと持ってかれてるに違いない。
俺は、幸せな心地に浸りながら、意識を手放していた。
ああ、逝ってしまったんだな・・・・。
花がたくさん咲いた川辺に俺はいた。近くにある川の向こう岸には死んだはずの祖母ちゃんが手を振っている。ん? 振っているというかあれは・・・・。
ま・だ・死・ん・で・な・い・っ・ぽ・い・よ?
どうやらジェスチャーのようだ。まったく、お茶目な祖母ちゃんだぜ!
サンキュー! ジェスチャーを返して俺は祖母ちゃんに背を向けた。
「ハッ!」
意識が覚醒する。どうやら俺はベッドに寝かされているようで、そばでは不安そうな顔をした幼女が俺を見つめていた。
「良かった・・・・!」
幼女が涙目で抱きついてきた。何事かと慌てていると、事情を説明してくれる。
「おちんぽ気持ちよくてしゅごいぃいい!! って言ったきり目を覚まさなくて・・・・」
うん、なんか。俺は永遠に目を覚まさなかった方が良かったんではなかろうか。エロマンガのヒロインにしか許されんだろそのセリフは。
「死んじゃったかと思って、怖かった・・・・」
言葉にして、それを想像してしまったのか、幼女の大きい瞳から涙がポロポロとこぼれ、ジャスコで買った俺の部屋用安物Tシャツを濡らす。
俺は幼女の頭に手を置いて、軽く撫でた。泣きやむまでの短い時間だったけれど、時間以上にそれは意味のあるものだったと思う。
それから一ヶ月が経った。未だに覚める気配のないところをみると、どうやらこれは夢ではないらしい。
自分の家や家族どうなってるんだろうとか、まあちょっとくらいは気になることがあるが、些細なことである。
そう、この俺の膝に座っている可愛い嫁さんに比べればどうってことはない!
自己紹介する前にセックスをしてしまうという、我ながらどうなんだと思う関係だったが、気づけばそのまま結婚していた。出会って一ヶ月以内で結婚というのだからスピード結婚もスピード結婚だが、こっちでは珍しいことじゃないらしく、俺も全く後悔していない。
オリーシア(彼女の名前だ)は見た目幼女だったが、実は俺より数歳だが年上だったので何の問題もない! ないったらない!
そんな嫁さんは毎日ホルスタウロスのミルクを飲み、俺好みのロリ巨乳になろうとしてくれている。まことにいじらしい嫁さんである。
といっても昔の狭量な頃の俺ではないので、ちっぱいでもぜんぜん構わなかったりする。むしろロリコンに近づいてる気が・・・・ゲフンゲフン。いやいや、俺はオリーシアが好きなんであってロリっ娘が好きなわけではないのだ!
オリーシアは頭を撫でられるのが好きらしく、二人っきりで他人の目がないときなどは俺の膝に座り、撫でてー、とお願いしてくる。
「こっそりおじゃましまーす」
「あー、会長が甘えてるー!」
「会長可愛い!」
「あ、甘えておらんもん!」
ちなみにプライドが高いせいか、他の娘がいる時は強がる。
「それより会長!」
「今日こそ!」
「成功させてくださいよ!」
「わ、わかってるのじゃ・・・・」
オリーシアはみんなにずるずると引っ張られ、俺を召喚した場所の大広間へと移動していく。俺もそれについていった。
「わしの格好良いところをみておれよ!」
俺に向かって格好付けながら召喚を行おうとするオリーシア。
たぶん成功しないだろう召喚術を見ながら、こんな日が一生続いていけばいいなあ、とぼんやりと思った。
了
「そういえば、たまに口調が違うのはなんでなの?」
「そ、それはの。誉れ高き魔王軍の最高幹部であるお方が、わしらバフォメットの代表で憧れじゃから、みんなそのお方の口調を真似していての? わしはたまにボロが出るというか・・・・」
「へえ、そうなんだ」
「お主がイヤならやめるが・・・・」
「別にイヤじゃない、どっちも可愛いよ」
「そ、そう?」
18/07/12 16:58更新 / 涼織