読切小説
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ドロボー!
「ぜぇっはぁっくっ……こ、このダンジョンきつすぎる。おれはおっぱい大きい魔物を探しにきたのに、出るのは貧乳ばかりじゃあないか!」

魔女「まてー!くらえ、鈍足の杖!」

「効かねーよ!やまびこの貞操帯!」

魔女「アッー」

「くそ、次から次へと……はぁ、腹も減っちまった、ひもじい」

「ん?この匂いは、この部屋、か?」

刑部狸「いらっしゃいませ」

(店だぁぁぁぁよっしゃぁぁぁぁぁ!!)

「ひ、広い店だな、何があるかなーっと」

「おー!探し求めていたおにぎりに、性欲復活の草、白紙の巻物まである!」

「へへ、さっきの貧乳ハウスを突破して金はたくさんあるからな、さーて、と、これとこれと……」



「よし、あとは会計だな、すいまっせーん!」

刑部狸「はい、お買い上げありがとうございm」

おとこは バネの罠を踏んだ!

「あっ」

刑部狸「えっ」



刑部狸「ドロボー!」

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」

(ま、ままままずい!こうなったらもう逃げるしかねぇ!なのに次の階層への階段から一番遠い部屋にきちまった!逃げなきゃ!逃げなきゃ!)

アヌビス「待て!逃がさんぞ!」

「げぇっ!アヌビス!」

リザードマン「このぬすっとめー!!」

「くっリザードマンの番人まで。逃げられるか!?この手持ちのアイテムで!?くらえ、身代わりの杖!」ヒュン

男(アヌビス)「わふっ!?」

リザードマン「捕まえたぞ!」ガシッ

男(アヌビス)「わふーーーー!!!?」

「いまのうち!」



ワーウルフ「まてこらー!」

リザードマン「逃がさんぞー!」

アヌビス「まてー!逃げる予定などないぞー!」

サラマンダー「勝負勝負ー!」

「ひいっひいっ!こ、ここまでこれた!奇跡!あと数歩で階段だ!やった!逃げ切ったんだ!俺は、おれh」カチ

おとこは かげぬいの罠を踏んだ!

「」



ツカ、ツカ、ツカ

刑部狸「シャワーは済ませた?」

ツカ、ツカ、ツカ

刑部狸「ご家族にご挨拶は?」

「あ、あ、あぁ……!」

ツカ、ツカ、ツカ

刑部狸「私の店に就職して一生尽くす準備はOK?」

「い、い、いやぁ、いやあぁああああああ!!」

刑部狸「いただきまぁぁぁぁぁぁす!!」

魔物娘軍団「いただきまぁぁぁす!!」

「うわあああああああああああ、!!!!!」

男は刑部狸の商店に就職した!



バフォちゃん「くひひ、うまくいったのお、冤罪ドロボー作戦。これでまた一組、幸せな夫婦ができた、っちゅーわけじゃな」

バフォちゃん「次にこの素敵なダンジョンのお世話になるのは、お前かもしれんのお、お待ちしておるぞ」

バフォちゃん「さぁ、嫁を探しにくるがいい、この素敵なダンジョンへ」
13/09/20 23:54更新 / アルネトリコ

■作者メッセージ
私は商品を見る前に落とし穴に落ちるタイプです

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