連載小説
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君ならずして誰かあぐべき(一)
 万が一にも、中にいるルネのことを覗き見たりすることのないように、目を固くつむってうつむきながら、トン、トンとドアをノックする。
 そして、お風呂場のドアを、あたしは細く開けた。

 ドアの向こうから、湯気と石鹸の香りが、一緒になってふわりとあたしを迎えた。
 目をつむっていたせいで、瞼の裏に、見えるはずもないルネの素肌を思い浮かべてしまう。
 全身の力が抜け、その場に崩れ落ちそうになった。
 いけない考えを、深く吐いた一息で追い出そうとする。
 あたしはのけぞるように首を大きく振って、一斉にお風呂場へなだれ込もうとするはしたない蛇たちを引きずり戻した。
 息を整えようと、小さく深呼吸。
 いつもの、我が家で使ってる石鹸の香りなのに、嗅いだだけで、なんでこんなに胸が騒ぐのよ。
「はーい。なに? エシェル」
 ちょっと驚いた。まだ何も言ってないのに、何でノックの音だけであたしだって分かるんだろう。
「あー、あの、お湯加減はどう? ルネ」
「うん。大丈夫。ちょうどいいよ」
「そ、そう。それはよかったわ、うん。……」
 あたしが、続けるべき言葉をためらったがために、しばらく続く沈黙。
「どうしたの、エシェル?」
 当然、ルネは不思議に思って聞いてくる。
「え、あー、んーと…あんたってさ、その、好きな色とか、あったっけ?」
「色? どうしたの、急に」
「い、いや、大したことじゃないんだけど、えと、ちょっと気になったから聞いてみただけなんだけど。
 …も、もう、いいから答えなさいよ! ほら、ピンクとかブルーとか、どっちなのよ!」
「うーん…、え? ピンクかブルー、なの?」
 好きな色を聞かれたはずなのに、いつのまにか選択肢が与えられていたので、思わずルネが聞き返してきた。
 そりゃそうよ。ここで黒ですなんて答えられた日には、今すぐまだ空いてる服屋さんを探して町中全力疾走しなくちゃならなくなるじゃない。
「あう…、そ、そうね。その中から選ぶとしたら、ルネだったら何色?」
「んー、ブルー、かな」
「…あ、あー、やっぱり……じゃない。そう、わかった。じゃね、ごゆっくり」
「はーい」
 そそくさと、あたしはリビングへ引き返した。

「エシェルちゃん、どうだった?
 ルネくんどっちの下着が好みだったかしらぁ?
 ちなみにママ的には、こっちの大人っぽいやつの方が――」
 あたしは、お風呂場から帰ってくるなり真っすぐママに詰め寄ると、ママがニコニコしながら差しだしてきた、一番お気に入りのブルーの下着と、もう一方の手からかわいさ重視のピンクを無言でもぎ取った。
 
 
 ひとの気も知らないで、もわんもわん湯気を起ち上らせながら物凄く幸せそうな顔で帰ってきたルネの次に、あたしがお風呂に入ることになった。
 けっこう見慣れたはずのルネのパジャマ姿が、今日はなぜか正視できない。
「ママはお夕飯作らなくちゃいけないし、後でパパと一緒に入って甘ぁい甘いひと時を過ごそうと思うから、エシェルちゃん先に入ってらっしゃい」
 ママの言葉、特に真ん中辺りの発言をはいはいと雑に聞き流し、あたしは自分の部屋へ戻ると、今回ルネからのご指名を受けられなかったピンクの下着を畳み、誰にも見つけられないよう衣裳棚の奥深くへと突っ込み、着替えを手にお風呂場へ向かった。
 途中、ママに小さく声をかけられた。
「エシェルちゃん。時間はいっぱいあるんだから、ゆっくり綺麗になっていらっしゃい?」
「わかっ……」わかってるわよ、と言い返そうとして、あたしは寸前で、その問いと、あたしがしようとしていた答えが、あまりにも意味深であることに気付く。
 うるさいわね、とも言えず、ただあたしはお風呂場へと逃げ込むのだった。
 
 いつもより、うんと長い時間をかけて、あたしは自分の身体を、髪の先から尻尾の先まで、これ以上磨きようがないくらい洗いつくした。
 昨日まではおとなしく洗われていたはずの蛇たちも、やれ洗い方がなってないだの、こっち洗うの忘れてるだの、うるさいことうるさいこと。
 (ちょっと。もっとしっかり洗ってよ。ルネくんに汗臭いなんて思われたら許さないから!)
 彼女らの、そんな声がありありと分かる。
 ふん。あーやだやだ、はしたない。
 別に、ルネが来てるから身体を綺麗にするんじゃないもん。
 女の子だったら、これくらいの身だしなみは当然なの。

 
 …大丈夫かな、これで。
 ルネの前に出ても、大丈夫かしら。
 爪は、ちゃんと綺麗にしたっけ? …よし。
 汗臭いなんて思われたりしたら、どうしよう。
 自分の腕を、鼻に近付けてみる。
 たぶん人生で一番念入りに洗われたであろうあたしの体からは、もはやそのものといっても過言ではないほどに、濃い石鹸の匂いが漂ってきた。

 さらに、自分の体から、汗を最後の一滴まで絞りつくすべく、あたしは浴槽に身を沈めた。
 蛇の体も収まるよう、我が家のお風呂はなかなかゆったりめにできている。
 さすがにまっすぐは伸ばせないけど、それでも窮屈な思いはしない。
 肩までお湯に浸かって、あたしは長く息を吐いた。
 ふう。とりあえず、やれるだけのことはやったわ。
 見てなさいよ、ルネ。
 こんなに手間をかけさせた分、あんたがびっくりするぐらい綺麗になってお風呂から上がってやるんだから。思い知るがいいわ。
 あたしは湯船の中で意味不明な気合いを込めた。
 
 ルネ、か。
 湯気に霞む、あたしの目の前。
 見るとは無しに、ただ、ぼんやり。
 
 今日、今夜は、ルネと、一緒。
 一緒、の、……ベッドで、過ごす。
 
 ひとりきりのお風呂場に、どくん、とあたしの胸の鼓動が響く。
 胸が震えて、水面に波紋が規則正しく描かれてゆく。

 い、いやいやまさか。
 いくらママでも、自分の娘と、お、男の子を、いきなりおんなじ部屋で寝かせるなんて、ありえないわよね。
 そりゃ、ルネはまだお子様だし、全然見ず知らずの仲じゃないとはいえ、それでもお互い、年ごろの異性には変わりないんだし。
 万が一、その、なにか間違いでも起こったら…。

 ……間違い、って、なんだろ。
 
 その、たとえば。
 ……。

 あたしの頭は、蛇たちと一緒になって、その「間違い」とやらの内容をここぞとばかり事細かに空想しようとする。
 ぶんぶんぶんと、あたしは首を振って甘ったるい妄想を消し飛ばした。
 やっぱりダメよ、そんなの、ルネのご両親だって心配させちゃうわよ。
 そうよそう、一晩中、ルネの…男の子の、体に、巻きついてだなんて、ママの冗談に決まってる。
 落ち着け、エシェル。そうよ、心配することない。
 全てはいつも通り。
 べつに、大したことじゃない。
 冷静になって考えれば、こんなの、どうってことない日常の一ページだわ。
 ルネが遊びに来ることなんて、今じゃ珍しくもなんともない。
 あたしだって、おんなじくらいむこうのお家にお邪魔してるんだし。
 むしろ来なかったりしたら、何かあったのかしらなんて心配になるくらいだわ。
 あたしなんかはご遠慮するけど、ルネってばまだお子様だから、そのままうちでご飯を食べて帰ることだって、よくあることよ。
 それで、「ご飯の前にお風呂」が我が家の生活サイクルだから、必然的にご飯を食べるならお風呂にも入ることになるじゃない。
 そうよ。何も不自然な事は起こってない。

 ま、まあ、今日みたいなお泊まりは、確かに毎日とは言わないわよ。
 でも、初めてなんかじゃないわ。ルネのお家は、ご両親ともお仕事を持っていらっしゃるから、たまたま二人ともお仕事が遅くなったりすることだってある。
 そんなときは、助けてあげるのが当然じゃない! あくまで人助けとしてやってることよ。
 今や、うちにはルネ用の食器に歯ブラシ、お着替え、肌着から四季ごとの外出着、靴まで、ひと通り日常生活に困らないだけの品々が揃ってるけど。
 だ、だって仕方ないじゃない。お家の事情もあるんだし。

 …でも、今日みたいに、特に何もないのにルネが泊まっていくことって、…初めてじゃないかしら。
 ……。
 そ、そもそもルネが調子に乗って、しょっちゅううちに遊びに来るのがいけないんだわ。
 ごはん食べるのに食器がなかったら困るじゃない。お風呂入って着る物がなかったら困るじゃない。
 そうよ、ルネがなれなれしくするからいけないのよ。あたしがいくら突っぱねるようなことを言っても柳に風で。
 いつの間にか、あたしの髪の蛇に名前なんてつけて。
 一匹残らずよ!? 考えられる?
 しかもその蛇たち全員から好かれてて。
 あげく、年上のあたしに向かって、いっちょまえに……か、可愛いなんて言ってさ。「いつも見てる」なんて。
 キザったらしく言われるんなら、むこうずねの一つもけっとばしてやるのに、こいつの場合は無邪気も無邪気、心からそう思って言ってるようにしか見えないから厄介なのよ。
 ……まったくもう。

 …………ルネ。
「ル…………ネ。」
 ゆっくりと、あいつの名前を口にしてみた。
 
 あの日から、三年。
 あたしは。
 あいつの名前を呼ばなかった日が、あったかしら。
 あいつの名前を思わなかった日は。
 あいつの、蛇のいない、淡い色の柔らかい髪の毛を。
 鳶色の映える、つぶらで大きな黒い瞳を。
 いつの間にか背の伸びた、線は細いけど、男の子らしい体つきのことを。
 考えなかった日って、あったのかしら。

 
 吐く息が、何だか妙に、熱くて湿っぽい。

 ………あれ。
 なんか、頭がぼおっとする。なんでだろう。
 ……ちょっと、長くお湯に浸かりすぎたのかもしれないわ。
 一番風呂っていうのもいいけれど、他の人が入った後のお湯って、肌触りが柔らかいから、それはそれでついつい長く浸かってしまうのよね。
 
 ……あ。
 
 今、あたしは、ある事実にようやく思い至る。
 このお湯って、もしかして。
 いや、もしかしなくても。
 ルネが、さっきまで、入ってたのよね。
 
 あたしの胸が、どきりと動いた。
 
 ……あ、あ。そうだ。
 それに。あたしがさんざん自分の肌に塗りたくった石鹸だって。
 ルネが、その肌に塗っていたのと同じものだ。

 ほっぺたから、耳から、顔じゅうを血が駆け巡る。
 どうしよう。ルネが入ったお湯、ルネの使った石鹸が、あたしの、身体を。
 肌の隅々まで、温かく濡らして。
 浸みこんでくることを、想像してしまった。
 
 
 あたしの頭が、見たこともない、ルネの身体を、勝手に思い描くのを、止められない。
 あたしだって、今、裸なのに。
 誰も見る者なんていないにもかかわらず、あたしはお湯の中で、自分の胸を両腕で隠すように抱え込んだ。

 自分の、心臓の音までもがうるさい。
 何度息を吐いても、いけない思いが止まらない。
 
 やがて、自分の身体の更なる変調に気づく。
 最初は、かゆみを感じているのかと思った。
 どうも、そうじゃない。
 どっちかというと、「熱い」のほうが、近いかもしれない。
 なんだか、息も少し苦しい気がする。
 風邪でもひいちゃったのかしら、とあたしは不安になった。
 やめてよ、何も今日じゃなくたって。せっかく、ルネがお泊まりなのに。
 でもなんだか、いつもの風邪と違う。
 胸のあたり? それから、お腹のあたり? そのへんが、何か、じんじんするような。
 なんなのよ、いったい。

 何の気なしに、あたしは両腕をほどいて、自分の胸に手を伸ばした。
 確かめようと思っただけだった。
 指が胸の先辺りを、ちょっと押さえた。
 瞬間。

 痺れた、というには、その衝撃はあまりにも強すぎた。
 頭の中が、揺さぶられて溶かされるように感じた。
「――っ!?」
 自分の口から飛び出した叫びが、短かったけど、思いのほか大きく、そして甘かったことに、自分で驚いた。
 ばしゃん、という音は、あたしの尻尾がお湯の中で跳ねあげた、水しぶきの音だった。
 咄嗟に口をふさぎはしたけど。
 あたしは、慌ててドアの方を振り返る。誰かに聞かれていただろうか。
 指の間から漏れる、あたしの吐く息が、異様に熱かった。

 ドアの向こうに、気配はしない。たぶん大丈夫。ばれてはいないはず。
 尻尾を浴槽からはみ出させたまま、あたしは茫然と、水面を透かして揺らめく自分の胸を見下ろしていた。
 腫れてるみたいに、じんじんするのが、まだ収まらない。
 …なんだったのよ、今の。
 風邪じゃないの、これ?
 息の荒いのも、治らない。
 あたしの身体、どうしちゃったの?

 ……………。
 
 確かめなきゃ。そうよ、病気かもしれないもん。
 正確に、自分の身体のことを把握する必要が、あるんだわ。
 もし、病気だったりなんかしたら。絶対にルネにうつしちゃいけない。
 そう。これは、ルネのため、なんだから。

 ルネのため、と繰り返すうち、頭の中から、だんだんルネ以外のことが押し出されていくようだった。 
 
 さっきの叫び声にこりたあたしは、もうあんな変な声を上げないよう、用心深くタオルをくわえて口を塞ぐことにした。
 それから、身体が跳ねて水音を立てないよう浴槽に背をもたれて、慎重に、確認作業に戻った。
 確か、胸の先に指が触れたんだったような。
 両方の手のひらで、それぞれ左と右の自分の胸を、そっと包む。
 これだけで、あたしの肌にぞくぞくする感触が走り、鼻で荒い息をついた。
 
 いよいよだ。確認のために、人差し指と中指で、ごく繊細に、刺激しないよう、あたしは両胸の先のところを挟んでみた。
 そっとしたつもりだったのに。

 さっきの衝撃なんて、比べ物にならなかった。
 途端に、身体が、何度も雷に打たれたように、激しく反り返る。
 体中の筋肉が、ぎゅうっと縮こまるように、全身に力が入った。
 涙まで流しながら、あたしは思いっきり噛みしめたタオルの奥で、う――っと、声にならない叫びを何度もあげた。
 
 やがて雷が遠ざかってゆき、あたしは操る手を放された人形みたいに、くたりと浴槽で脱力した。
 頭の中はもう、甘い、あまい、はちみつで、どろどろになっているみたいだった。
 身体が、時折思い出したように、かくかくと震えた。
 タオルが口から落ちて、お湯の底に沈んで行った。
 ままならなかった呼吸を取り戻そうとしているのか、まだ荒い息はおさまらなかった。

 呼吸が落ち着いてくるにつれ、あたしの身体に、まだ変な感じが残っているのが分かった。
 おへその、もっと下の方が、なんだかおかしい。
 きゅっと縮こまったり、和らいだりを繰り返し、勝手にうごめいているような。うずくような違和感がある。
 痛いっていうんじゃなくて、上手く言葉が出てこないけど。
 切なくて、何かを欲しがってるように感じた。

 あたしは、浴槽からのろのろと出てきた。
 腰から下の自由が奪われたように、動きがおぼつかない。お腹の下の方が、じんじんする。
 お風呂場の床に、だらしなく横になると、あたしはルネの石鹸を手にとって、再び自分の身体に塗り始めた。
  
 こんなところ、いつもは、めったに触るような場所じゃないけど。
 そんなこと、もう言ってる場合じゃないわ。
 とにかく、触って、確かめないと。
 もし、悪い病気だったら、ルネといっしょに、いられなくなっちゃう。 
  
 ルネ。
 ルネと、いっしょに。

 今、胸をさすっているのは、あたしの手なのか、それともルネの手なのか、分からなくなっていた。
 片方の手が、ゆっくりと、おへそを通りすぎて、目的の場所に近づいていく。
 石鹸にまみれた肌を滑るその感じだけで、身体がよじれて、熱っぽい溜息がこぼれるのを、あたしはもう隠そうともしなかった。
 
 もう、ちょっと。
 あとちょっとで。
 おねがい。ルネ、はやく。

 ノックの音は、あまりにも突然だった。
「エシェルちゃーん?」
「きゃぁっ!!」
 ノックの音に強引に意識を呼び戻され、反射的にあたしは叫んでいた。
 石鹸の泡にまみれて横たわったまま、思わず両手で身体を隠す。
 開けないで、お願いドアを開けないで!!
「エシェルちゃん、大丈夫? おっきな音がしたけど、転んでケガとかしてないかしらぁ」
 ドアの向こうにいる声の主は、ママだった。
「あ、あ、だ、大丈夫。大丈夫だから!」
 咄嗟に言い訳も思いつかず、ただ大丈夫とあたしは繰り返すことしかできない。
「そう。ならよかったわぁ。
 もうすぐご飯できあがるから、お風呂上がったら食卓の方、手伝ってちょうだいね」
「は、はぁい」
 後ろめたい思いから、ママの言いつけに妙に素直な返事を返した。
 用件は済んだと思ったけど、ママはなかなか帰らない。
 こっちもこっちで、動きがとりづらい。
「ねえ、エシェルちゃん?」
 いつになく神妙な口調のママ。
「……何よ」
「ママ、思ったの」
 何だろう。このひとの発言は、本当に聞いてみるまで分からない。
「ルネくんって、とってもいい子」
「……」
「それに、知ってた? 夜って、思っているより長いものよ?」
 何が言いたいのかしら。とりあえず、さっきまでの行為がばれていなければ安心できるのに。
「エシェルちゃんが、今夜のこと楽しみで、気持ちがはやってしまうのは、ママとってもよくわかるの。
 好きな子と過ごす夜ですもの。
 ママ、パパに頼んで、ごはん食べたらすぐお休みの時間にしてあげるから、それからルネくんにいーっぱいしてもらうほうがいいんじゃないかしら。
 大事な夜だから、一人で練習したくなるのも当然だけど、大丈夫よぅ。
 ルネくんとってもいい子だし、エシェルちゃんのこと大好きだから、絶対やさしく触ってくれるわ」
 あたしは、魂が恥ずかしさに負けて自分の身体から脱走しないよう、意識を保とうとするのでもはや精いっぱいだったが、
「…………出てってよ、ママの馬鹿ぁ!!!」
 胸を両手で隠したまま、最後の力を振り絞って、尻尾でお風呂場のドアを思いっきりひっぱたいた。
12/04/19 23:28更新 / さきたま
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■作者メッセージ
降りてきた景色の、その続き。
書いているうちに1万文字を超えたため、いったん分けることとしました。
さて、どうなることやら、というのが偽らざる気持ちですが、タグにも偽りのないよう、がんばります。
例の如く、不整合な点あればどうかご指摘を。

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