未知との遭遇
「な……なんだ!?」
学校の帰り道、突如起きた異変に安須戸 流羅(あすど るら)は驚愕した。
地は震え、空は妖しい紅に染まり、空気がピリピリと帯電しているようだ。
周りに建物なども無い田舎道だが、同じ帰り道を行く生徒数人も辺りを見回している、幻覚では無いようだ。
「ハッ!?」
何かを感じ取り、流羅は真上を見上げた。
するとそこには、紙を破いたように裂け目が広がり、その先には稲光の走る漆黒の空間が広がっていた。
「どういう……ことだ……」
呆然とそれを見つめていると、突如その空間がいっそうの広がりを見せ、そして幾つものいろとりどりの光弾がその中から飛び出してきた!
「うおお!」
転がるように後ろに回避、しかし光弾はまるで流羅を追いかけるようにカクンと曲がり、取り囲むように着弾した。
「うっ……く……」
あまりの衝撃に立ち上がることすらできない。土煙があたりに漂いその光弾の正体もわからない。
「くそ、なんなんだ……まるで意味側からねぇ……」
あまりの非日常、しかしこのまま寝ているわけにはいかない。足は動く、それを確かめた流羅は震える足を押さえ込み立ち上がる。
そして、一筋の風が吹いた。土煙のもやが一気に吹き飛ばされる!
そして……ソイツラの姿があらわになった。
「なっ……!!」
流羅は今日幾度目かの驚愕の声を上げた。
自分の周囲を取り囲んでいたものは、7体、それのどれもが、若干は人の要素を残しているものの、どう見ても人ではありえないものだった。
宝石のように輝く緑色の鱗を持ち、大きな翼を持つもの、長身に、若草色の肌をもち、ツノを生やすもの、燃え盛る尾を漂わすもの、幾多もの生物の特徴を併せ持つもの、氷のように透き通る体のもの、ネコミミ、圧倒的なオーラを漂わす美しい女。
「一体だけ浮いてる……!!」
いろんな意味で流羅は己の目を疑った。するとその7体は右手を天高く掲げ、一斉に叫んだ!
『我ら!もんむすの7つ星!』
「!?」
「真のドラゴン、ミザエラ!」
「全てのモノは私の手の中!ギーラ!」
「唸るツルギが神をも砕く!アリサ!」
「ジャジャ〜ン!俺☆ヴィクタ!」
「灼熱の信仰心すら瞬間凍結!氷の魔、メグ!」
「もんむすの白き盾、トゥーべ!」
「そして私がもんむすを統べるもの、リリムのベネトナシュよ……!!」
「……」
流羅は頭を抱えたくなった。
「ふふ、ついに見つけたわ、この世界へ至るための鍵を……」
「あぁいや、その前に一つだけ訪ねていいか?」
「ん?」
大げさな身振り大げさなセリフでカッコつける、確か、ベネトナシュの言葉を遮り、流羅は己の中で大きな疑問となって膨れ上がったそれを、叩きつけた。
「一人だけ浮いてるんだけどそれは」
全員、顔を見合わせた
『誰が浮いてるんだ?』
「いやなんかもういいです」
流羅は多分己には理解できない何かだろうと悟り、肩を落とした。
学校の帰り道、突如起きた異変に安須戸 流羅(あすど るら)は驚愕した。
地は震え、空は妖しい紅に染まり、空気がピリピリと帯電しているようだ。
周りに建物なども無い田舎道だが、同じ帰り道を行く生徒数人も辺りを見回している、幻覚では無いようだ。
「ハッ!?」
何かを感じ取り、流羅は真上を見上げた。
するとそこには、紙を破いたように裂け目が広がり、その先には稲光の走る漆黒の空間が広がっていた。
「どういう……ことだ……」
呆然とそれを見つめていると、突如その空間がいっそうの広がりを見せ、そして幾つものいろとりどりの光弾がその中から飛び出してきた!
「うおお!」
転がるように後ろに回避、しかし光弾はまるで流羅を追いかけるようにカクンと曲がり、取り囲むように着弾した。
「うっ……く……」
あまりの衝撃に立ち上がることすらできない。土煙があたりに漂いその光弾の正体もわからない。
「くそ、なんなんだ……まるで意味側からねぇ……」
あまりの非日常、しかしこのまま寝ているわけにはいかない。足は動く、それを確かめた流羅は震える足を押さえ込み立ち上がる。
そして、一筋の風が吹いた。土煙のもやが一気に吹き飛ばされる!
そして……ソイツラの姿があらわになった。
「なっ……!!」
流羅は今日幾度目かの驚愕の声を上げた。
自分の周囲を取り囲んでいたものは、7体、それのどれもが、若干は人の要素を残しているものの、どう見ても人ではありえないものだった。
宝石のように輝く緑色の鱗を持ち、大きな翼を持つもの、長身に、若草色の肌をもち、ツノを生やすもの、燃え盛る尾を漂わすもの、幾多もの生物の特徴を併せ持つもの、氷のように透き通る体のもの、ネコミミ、圧倒的なオーラを漂わす美しい女。
「一体だけ浮いてる……!!」
いろんな意味で流羅は己の目を疑った。するとその7体は右手を天高く掲げ、一斉に叫んだ!
『我ら!もんむすの7つ星!』
「!?」
「真のドラゴン、ミザエラ!」
「全てのモノは私の手の中!ギーラ!」
「唸るツルギが神をも砕く!アリサ!」
「ジャジャ〜ン!俺☆ヴィクタ!」
「灼熱の信仰心すら瞬間凍結!氷の魔、メグ!」
「もんむすの白き盾、トゥーべ!」
「そして私がもんむすを統べるもの、リリムのベネトナシュよ……!!」
「……」
流羅は頭を抱えたくなった。
「ふふ、ついに見つけたわ、この世界へ至るための鍵を……」
「あぁいや、その前に一つだけ訪ねていいか?」
「ん?」
大げさな身振り大げさなセリフでカッコつける、確か、ベネトナシュの言葉を遮り、流羅は己の中で大きな疑問となって膨れ上がったそれを、叩きつけた。
「一人だけ浮いてるんだけどそれは」
全員、顔を見合わせた
『誰が浮いてるんだ?』
「いやなんかもういいです」
流羅は多分己には理解できない何かだろうと悟り、肩を落とした。
15/06/26 12:42更新 / やめてよね
戻る
次へ